埼玉県所沢市の小中学校のエアコン設置問題で、藤本正人市長が4月2日、未設置の防音校舎28校のうち、航空自衛隊入間基地により近い2校に設置することを明らかにした。設置の賛否を問う2月の住民投票で賛成多数となった結果を受け、反対姿勢を転換した。「民意」が市長に翻意を促した形だ。エアコンが設置されるのは、狭山ケ丘中学校と北中小学校。2校では9年前に設置が発表されたが、2011年秋に初当選した藤本市長が福島の原発事故を念頭に白紙撤回した。
異例の住民投票で問われた埼玉県所沢市立小中学校へのエアコン設置について、藤本正人市長は3月26日の市議会で「前向きに検討を進めている」と述べ、設置する考えを明らかにした。4月上旬に対象の校名を公表する。住民投票は2月にあり設置賛成が5万6921票で、反対の3万47票を上回った。市長は投票翌日「慎重に対応する」とだけ話し、判断を保留していた。
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