岩手県内33市町村は土曜授業を実施しない方針であることが分かった。理由については、「一般の授業の範囲で十分。子供と地域のつながりも強く、必要がない」(盛岡市教育委員会)などの声が多い。宮古市教委は、土曜日の地区の祭りなどに子供たちを任意で参加させる体験学習を行っているが、正規の土曜授業を行う予定はないとしている。
塾は教育かビジネスか。あえて一定の結論を導くなら、「塾」は教育、「塾運営」はビジネスということだろう。しかし、塾経営者の多くが、教育者としてのプライドからか、「ビジネス」「営業」という言葉に、明らかな拒否反応を示すことも少なくない。
東京と兵庫に本部を置く個別指導塾専門コンサルタント・株式会社リアル・パートナーズ代表の安多秀司氏も、こう警鐘を鳴らす。「気持ちは分かるが、塾にも営業は必要。ただ、営業とは押し売りではなく、提案であることを理解して欲しい。せっかく自塾に興味を持ってくれた保護者や生徒がいるのに、そこから入塾に繋がらないのは、まさに営業力不足。営業は悪いことではない」と訴える。
先日、同社の『入会率90%営業研修セミナー&塾ナビ成約率100%セミナー』が開催された。講師に個別指導塾TOCO(東京都)を経営する信田貴仁氏を迎え、塾の営業力強化についてレクチャーを行った。信田氏は、もと厚生官僚ながら、そのサクセス街道を捨てて塾経営者になったという極めて珍しい職歴を持つ人物。同時にMBAを取得するなど、各種の経営メソッドに明るく、それを塾に応用して、問い合わせからの入塾成約率を飛躍的に高める営業術を考案した。
セミナーのタイトル通り、問い合わせさえあれば、ほぼ100%入塾に繋げることができるという。この日も、「塾経営者の多くが、とりあえず教室まで来てもらえれば入塾してもらえる、という自信を持つ一方で、まずこの『教室に来てもらう』点で苦戦している」と語り、電話や塾ナビからの問い合わせへの対応術を披露。NGトークなども交えて、顧客の警戒心を解き、来校を促す流れについて解説した。参加者らもいかにこれまで自分が「取りこぼして」いたのか実感し、営業力の重要性を再認識していたようだ。次回開催は未定だが、今後のニーズは増えることが予測される。
千葉県君津市の私立千葉国際中学校・高等学校を運営する学校法人千葉国際(大谷晋示理事長)が5月7日に東京地裁に申し立てた民事再生法の適用について、学校再建のために2010年から同校を支援しているビジュアルビジョンの井沢隆代表が本誌取材に応じた。
同校は、5月12日に記者会見を開いており、その中で大谷晋示理事長は「学校運営の継続を前提とした手続きで、授業はこれまで通り継続する」と発表している。また、同法人の代理人によれば、負債総額は約30億円で、生徒数はビジュアルビジョンが支援を始めた4年前に比べ生徒数は増え、授業料収入などが順調に伸びているものの、1992年の開校時に施設建設費として借り入れていた巨額の長期債務が現在も残り、遅延損害金などが発生していることが明らかにされている。
実際、4月時点の同校の生徒数は千葉国際高校が436人、同中学が136人で、今春の高校入学者数も4年前に比べると2倍の170名となり、中学生の生徒数も倍増している。大学合格実績も4年間で約4倍に伸び、運動部も剣道部が関東大会や全国大会で上位入賞を遂げるほか、プロ野球やサッカーのJリーグに選手を輩出している。記者会見に先だっておこなわれた、生徒や保護者に対する説明会でも、今回の申し立てへの理解を得ており、6月中旬には経営の立て直しに向けた具体案を裁判所に示す予定だ。
本誌では5月末、学校再建が順調に進む中で発表された民事再生の申請について、ビジュアルビジョンの井沢隆代表に直接話しを聞くことができた。井沢氏は「民事再生を申請したというと倒産したのだと誤解されることも多いが、まったく違う。生徒は自ら挨拶ができるようになり、乱れた服装も減ったことで地域の皆さまからの評判も良くなっている。このように学校改革が進んでいる今こそ、債権者の方々にもご理解をいただいて、千葉国際中・高に通う生徒や保護者の皆さんにとってさらにいい学校となるよう、今回の申請をおこなった」と語る。今後、具体的な再生計画案が示され裁判所から認可されれば、長期債権の一部免除など学校再建のスピードが一段と早まることが期待される。
株式会社世界地図(代表:松岡 功、愛媛県松山市)は現地時間6月12日より開幕するFIFAワールドカップブラジル2014の世界地図の販売を開始した。
前回の南アフリカ大会と同様にFIFA公認の世界地図でシリアルナンバー入りの限定販売。参加国の過去の大会実績の紹介とともに、グループリーグ、決勝トーナメントの日時(現地時間)が掲載されている。更に、試合結果を記入できる対戦表も。もちろん世界の国・首都名入りだ。
グローバル化が叫ばれる昨今、メディアはこれからワールドカップの特集が目白押しだ。この機会に是非、子どもたちに世界を体感するFIFAワールドカップブラジル2014 世界地図を。
■商品概要
商品名:FIFA ワールドカップブラジル2014 世界地図
材質:コート紙
サイズ:横775mm × 縦535mm
単価:1,000円(税抜)
特別ケース付き単価:1,200円(税抜)
■商品のご注文・お問い合わせ
株式会社世界地図
http://sekaichizu.net/
TEL:089-915-7272
市進教育グループ(下屋俊裕代表)で個別指導塾「個太郎塾」を全国に266教室(うちFC83教室)を展開する株式会社個学舎は6月1日、創立15周年を記念して、東京・港区の東京グランドホテルで式典を催した。全国のフランチャイズ(FC)オーナーや市進教育グループの関係者ら合わせて約70名が集まり、記念セミナーとしてFCオーナーによるパネルディスカッションがおこなわれた。
個学舎の佐伯修二社長は、冒頭の挨拶で「これからも子ども達にとって居心地のいい場所を提供し、成績を上げることを大切にした『街の学びのホットステーション』として、地域に貢献して欲しい」と述べた。
続いて開かれたパネルディスカッションでは、FC本部の柴田隆志氏の司会により、幕張本郷教室の渡辺雅之氏、一之江教室の岡坂文弘氏、北小金教室の作道卓也氏、お花茶屋教室の森山正康氏、天台教室の有馬智也氏、藤が丘教室の門馬佳史氏らがパネリストとして登壇し、生徒募集や保護者対応における自教室のこれまでの取り組みについて語った。また、会場に集まったFCオーナーたちから教室運営に関するアドバイスを求められると、具体的な施策について話し、参加したFCオーナーたちは熱心に聞き入っていた。
Teach For Japanと日本教育大学院大学による共催イベントが5月27日、ウノサワ東急ビル(恵比寿)にて開催された。イベントでは「優れた教育者に必要な資質とは何か」をメインテーマに、2013年の全米ティーチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞したジェフリー・シャルボノー氏とTeach For Japanの松田悠介代表理事が対談をおこなわれた。
対談はメインテーマの「優れた教育者に必要な資質とは何か」から、教師の育成方法、アメリカでの教師に対する世論に至るまで興味深い内容が繰り広げられた。質疑応答では、二人の教育観について様々な質問が飛び交った。教育現場のオンライン化についての質問に、シャルボノー氏は「大事な役割を担う。だけど先生が要らない訳ではなく、ITは先生の使い方次第だと思う。私の授業ではタブレット、電子黒板、レコーダーを使って、欠席した子にデータを送るような使い方をしている」と述べた。対談の終了間際には、キャリアチェンジを考えている方に「あらゆること(子供に対する、仕事に対する、理想的なビジョン)に対して情熱を持って挑んで欲しい。」と締めくくった。