中国の小学校で「珠算」が見直されている。集中力向上などの効果が認められ、再び教える学校が増え始めた。南京に近い江蘇省揚州市は市独自に8校を実験校に指定し、省指定の広陵小などと合わせて計14校で教えるようになった。珠算が昨年12月、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)によって、中国の伝統文化として無形文化遺産に登録されたことも追い風になっている。
茨城県立取手第二高等学校が、株式会社市進ウイングネットが提供するインターネット映像配信による映像学習システム「ウイングネット」を公立高等学校として全国ではじめて導入した。この4月から本格運用している。
注目すべき点は、取手第二高等学校がクラスごとにひとつのスクリーンを使って、一斉に勉強するという利用方法を取ったことにある。本来、「ウイングネッ ト」は集団授業向けにつくられたものではない。しかし、市進ウイングネット社の協力のもと、集団授業用にカスタマイズされて運用されている。
現在、取手第二高等学校では「ウイングネット」を数学の学習にしぼって利用している。数学のみとした理由は、相対的に入学時の生徒の数学の力が弱い というデータにあった。そのうえで、まず1年生全員に導入し、中学分野の復習に「ウイングネット」を利用することにした。その際に試みたことは、通常の授 業で使用するのではなく、ロングホームルームの時間を使ったこと。そして、教科担当の先生が教えるのではなく、映像を見ながら学習する生徒の補佐を、クラ ス担任と副担任の先生の二人で行うことにした。こうすることによって、一学年が一斉に授業をおこなうことが可能になった。
導入にあたり、学校側には当初不安もあったという。昨年、取手第二高等学校は、別の企業が提供するインターネット学習システムを希望者を募って利用 していた。しかし、導入当初こそ利用者がいたものの、やがて先細りしてしまい、続けられなかった。その反省も踏まえ、今回は集団授業の形をとり、学年全体 が一斉に勉強できる環境を整えた。
「生徒が中学範囲のどこでつまずいているのかが、はっきりとわかった」という1学年担当職員のコメントがしめすように成果は確実に出ている。実際に ウイングネットで学習していた1年生の男子生徒も、「わかりやすく、中学生の時になんとなく分かったつもりになっていたことを学び直すことができて、とて も充実している」と語るように、生徒からの反応も総じていいようだ。
練成会グループ(札幌市、奥山英明会長)は12日、この夏開校する「東京インターナショナルスクール 札幌円山アフタースクール」の内覧会を関係者に向けておこなった。同スクールは「英語で学ぶ学童保育」で、教師は全て英語ネイティブ。カリキュラムは、国際バカロレア認定校である東京インターナショナルスクール(東京都港区)と住友商事の提携により開発されたもので、「探究型カリキュラム」にヨガやダンスといった全身を使う運動プログラムやiPadを使ったICTを組み合わせ、21世紀型の健やかな人格形成を目指す学習スタイルとなっている。
スクールの開校にあたって、練成会グループ グローバル事業部・統括本部長の今野裕二氏は「北海道の子どもたちにこれからの時代に有益なグローバル・スキルを身につけてもらうことで、これからの日本、そして世界をリードする人材を輩出していきたい」と意気込みを語る。また、今後ますます女性の社会進出が進み、学童保育の需要が高まる中で、預かりだけでなく高付加価値の教育サービスを提供することで、新たな需要に応えていく構えだ。
同社では来春より英語で学ぶ幼児園「札幌円山キンダガーテン」を開園する予定で、連日開催している体験会を兼ねた保護者向け説明会でも、毎回定員を超える申し込みがあり、熱心な保護者からの問い合わせが相次いでいるという。