浜松市内に10校舎を運営するむぎ進学教室は、東進衛星予備校を3校舎展開している。加藤貴美氏が浜北きらり校 校舎長兼予備校部 部長に着任してからは生徒数がどんどん伸びている。どのような取り組みをおこなっているのか、代表取締役 塾長の櫻井勇也氏も交えて取材した。
東進のあるべき姿として理想的な校舎へ
――まずは加藤さんがむぎ進学教室に入社された経緯をお聞かせください。
浜北きらり校 加藤貴美氏
加藤 中学からこの塾に通い始めた私は、当時から「将来はここで働こう」と決めていたんです。高校受験の時にこの塾のおかげで変わることができ、私も子供たちに好影響を与えられる大人になりたいと思ったんです。 高校からは東進に入り、無事、志望大学に合格。充実した4年間を過ごしたのち、晴れてむぎ進学教室に入社しました。 小中部と高等部の両方を経験させてもらった結果、対話を重ねながら高校生をバックアップする東進の仕事が向いていると思いました。日々進化する東進コンテンツはやればやるほど好きになっていき、選んでよかったと感じています。
――東進部門責任者 兼 浜北きらり校 校長の立場になってみて、あらためて気づいたことを教えてください。
加藤 効率的に学べるコンテンツや、進路を考えるきっかけになるイベントなど、東進本部からはいろいろな情 報が提供されますが、残念ながらうまく生徒に届いていないものもあったんだなと思いました。
櫻井勇也氏
伝達不足の理由はいろいろあったと思いますが、生徒にはできる限り情報や選択肢を与えてあげたいと校舎 運営に取り組んでいます。 また浜北きらり校に関していえば、東進ではなく参考書を使って自習する生徒が多いなと感じました。
櫻井 自主性と言えば聞こえはいいのですが、以前は生徒任せに近かったんです。加藤はそれを変えていき、東進のあるべき姿、理想の校舎にしてくれました。
先輩の激励でやる気を取り戻す生徒たち
――教室を変えるために、どんなことを意識されましたか。
浜北きらり校は天井が高くアットホームな雰囲気で生徒たちを迎える
加藤 志望校に合格するには東進コンテンツで学ぶのが一番の近道なので、しっかり学ばせて結果を出し、生徒保護者に信じてもらうよう努めました。 私自身も生徒の可能性をとことん信じ、ホームルームでは「学校の勉強も大事だけど、東進で学べばもっと伸びるから私を信じて付いてきてほしい!」と訴えていきました。すると生徒たちは徐々に東進コンテンツを活用してくれるようになりました。 また、時期的に頑張りが成果に表れづらく停滞しがちな夏休みには、帰省している先輩たちに夏をどう過ごしたのかなどを語ってもらうようにしました。対面が難しい先輩には動画でお願いしたのですが、リアルな声は生徒たちの胸に響き、「あきらめずに頑張ります!」とやる気を取り戻していくんです。
積極的に高校を訪問して生徒数が増加
――生徒数の状況はいかがでしょうか。
加藤 以前は定員に満たないこともありましたが、おかげさまで現在はほぼ満席となっています。 集客はチラシの校門配布に力を入れているほか、体育際や文化祭などシーズンごとに高校を訪問。先生方のお困りごとを伺ったり、私たちが預かっている生徒の情報を共有したりしています。 コンタクトを取るのは進路指導の先生や学年主任が多いのですが、「理系志望の生徒はどう指導してますか?」「年内入試を望む生徒は塾でも多いですか?」など、様々な質問が寄せられます。 また「このエリアの子供は私が育てる!」と公言し、悩んでいる子がいたら連れて来るように言うなど、友人紹介が増えるような働きかけもしています。
加盟校同志の交流や研修が大きな刺激に
――高校訪問はパワーがいると思いますが、加藤さんのモチベーションの源はどこにあるのでしょうか。
加藤 中学時代に変われた経験に加え、年に4回、各地区の東進加盟校が集まる県別研修会で清水駅前校とい う素晴らしい教室を知ってしまったのが大きいですね。清水駅前校は先生も生徒もキラキラしていて、何より楽しそうなんです。追いつきたい、負けたくないと頑張っています。 また県別研修会とは別に、地域の東進加盟校が集まる特別研修会もあるのですが、そこで、今夏の校舎イベントとして実施した「東進オリンピック」という企画が生まれ、勉強に向かった努力量を測る「向上得点」を競うようになりました。すると向上得点が去年の2倍になり、全東進生のなかでトップ1 0 0 に入る生徒が何人も出てきました。各研修会では東進の新しいコンテンツやイベントの運営法についても共有していて、とても勉強になります。
――加藤さんの頑張りは代表としても頼もしいでしょうね。
櫻井 そうですね。加藤が頑張ってくれているのに加え、東進のエリアカウンセラーが月1回、当塾のためだけに研修会をしてくれているのも有り難いです。そこで東進の考え方を徹底的に叩き込んでいただいています。 当塾には東進の校舎が3つあり、9月は3校舎とも目標をクリアしました。まだまだ伸び代はありますし、3校舎が切磋琢磨しているのでこれからますます楽しみです。
――今後の目標をお聞かせください。
加藤 東進には「勝利の方程式」という学習法があり、毎年その大切さに気づかされています。生徒にとっては1回限りの受験なので、勝利の方程式をやり切れるよう指導法をさらに磨きあげ、合格を全力で後押ししていきます。 今は1年生に対しても受験に向けたマインドを醸成しているのですが、おかげさまで京大合格者が出始めるなど、この地域には将来有望な子がたくさんいると感じています。生徒たちの可能性を引き出して希望の進路が実現できるよう、引き続き東進コンテンツを最大限活用して指導して参ります。
■むぎ進学教室 :https://www.mugishin.co.jp ■浜北きらり校 :https://www.toshin.com/es/map/2284.html ■東進衛星予備校 :https://www.toshin.com/es/