9月10日付米紙ウォールストリート・ジャーナルは「米国の心理学者や教育学者らの研究結果として、英語は数を表す単語が日本語や中国語などに比べて多く、分かりにくいため子どもが算数を学ぶ上では不向き』という分析記事を掲載した。たとえば数の「11」は英語では「イレブン」というひとつの単語だが、日本語、中国語、韓国語、トルコ語などでは「10と1」で表す。同紙はこれらの言語では「11」が2桁の数であることを明示、10進法も理解しやすい構造と指摘した。
安倍晋三首相は9月10日、フリースクール「東京シューレ」(東京都北区)を視察し、運営費の補助など公的支援を検討する考えを示した。文科省によると、学習支援などを行う不登校の児童生徒が通うフリースクールは全国に約400施設ある。学校教育法上の「学校」ではないため、校長の同意がなければ「出席」扱いにならず、保護者の経済的負担が大きいことも問題となっている。首相は「学習面、経済面でどのような支援ができるか、検討を指示する」と表明。近く文部科学省に有識者会議を設置し、来年度中に結論を出す。
東京大学の大谷勝特任教授が開発したアミノ酸ゼリーは、東京大学コミュニケーションセンター(UTCC)で1番の売れ筋商品。アミノ酸は皮膚や筋肉を形作るたんぱく質のもととなる物質。東大では1908年から100年以上にわたって研究を続けてきた。疲労回復などの効果があるアミノ酸を日常的に取れるよう「体力式アミノ酸ゼリー」を約8年ぶりに開発した。価格は1つ160円。UTCCのほか、東京駅前の商業施設「KITTE(キッテ)」や通販サイトで購入できる。
神戸大学は、2016年度には近畿の有力大で初めて4学期制を取り入れ、在学生の短期留学や海外からの留学生受け入れを促す。昨年10月、交流の窓口として「日欧連携教育府」を設立。国際文化学部、法学部、経済学部などとそれぞれの大学院研究科が連携する。すでに人材の交流は始まっている。6月にはドイツなど欧州の複数の大学の教授と学生、日本人学生が生活習慣から仕事の価値観、経済政策まで多様なテーマについて英語で両国の差異を論じるセミナーを開いた。企業との連携も加速させ、世界で活躍できる人材の育成を目指す。
総務省の労働力調査によると、4~6月期に正社員となった人のうち、転職や自社登用で非正規から転換した人の数は99万人と前年同期に比べ22%増えた。リーマン・ショック後の雇い止めなどで非正規の転職が盛んだった2009年7~9月期の104万人以来の水準だ。99万人を年齢別にみると、15歳~34歳が64万人と65%を占める。前年同期は50万人で全体に占める割合は62%だった。30代の就職氷河期世代は新卒採用が少なく、非正規社員として働き続けてきた人も多い。こうした世代で正規雇用に移る動きが強まっているのが特徴だ。
立命館大(本部・京都市)と大連理工大(大連市)が作った「国際情報ソフトウェア学部」の開講式が9月9日あった。中国人の1期生100人に、少人数のゼミなど日本式の大学教育を施す。立命館大によると、中国人学生は日中の教員から、両国語でソフトウエア開発などの授業を受ける。2年間の成績で上位の約40人は、3年目から立命館大に移ることができ、卒業時に両大学の学位が与えられる。大連理工大は中国東北部ではトップクラス。大連は日系企業が集まり、知日派が多い土地として知られる。
帝国データバンク(東京・港)は9月8日、学習塾や予備校など主要35法人の年収が2013年度に4487億円と、12年度に比べて0.5%増えたと発表した。23法人が前年度実績を上回った。このうち17法人は3年連続で増収。ナガセや、早稲田アカデミー、東京個別指導学院などが生徒数を伸長。一方、学校法人が運営する資産総額は、高宮学園が約74億円減の4406億円。資産総額は他の2予備校を圧倒しているが、4年前に比べ200億円以上減。駿河台学園(東京・千代田)が約47億円増の604億円で、河合塾(名古屋市)は1810億円と微減。
米アップルは9日(日本時間10日未明)、腕時計型の端末「アップルウオッチ」を来年初めに売り出すと発表した。スマートフォンの新機種も同時に発表した。「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」で、米国や日本などで12日から予約受け付けを始め、19日に発売する。新型iPhoneの日本での価格は、携帯電話会社のプランと組み合わせない場合、税別で「6」が6万7800円、「6プラス」が7万9800円から。12日から予約受け付けを始め、19日発売する。色はそれぞれゴールド、シルバー、グレーの3色。
米ラスカー財団は9月8日、今年のラスカー賞基礎医学部門に、細胞内の器官の異常を解消する仕組みを解き明かした森和俊・京都大教授(56)ら2氏を選んだと発表した。ラスカー賞は米国でもっとも権威ある医学賞で、受賞者の2割以上がノーベル賞を受けている。米カリフォルニア大サンフランシスコ校のピーター・ウォルター教授との共同受賞。2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授も09年にラスカー賞を受賞している。
日本でTOEICを実施・運営する「国際ビジネスコミュニケーション協会」が2013年の各国・地域の平均スコアをまとめた。日本人の平均スコアは512点で48の国・地域中40位。1位はバングラデシュの895点。インド861点、カナダ819点と続く。逆に日本より下位の国・地域はタイ、ベトナム、モンゴル、マカオ、アラブ首長国連邦、インドネシア、チリ、アルバニアの8カ国・地域だった。地域別では高い方からヨーロッパ、アフリカ、北米、アジア、南米の順だった。
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