カジノ法案「外国人限定」撤回 議連

「国際観光産業振興議員連盟」(会長・細田博之自民党幹事長代行)は10月10日午前、国会内で役員会を開き、カジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案を修正する方針を確認した。7日に確認した「外国人に限定する」との修文案は撤回し、入場制限の規定など「悪影響を防止する観点から必要な措置を講じる」との文言を入れることで懸念を払拭する狙いだ。外国人への入場限定案については、維新の党などに「カジノ施設の運営が成り立たない」などの慎重論があった。

郵便局に認可保育所

日本郵便はJPホールディングスと組み、郵便局内に認可保育所を開設する。第1弾として、さいたま中央郵便局の一部を改装して来年4月に開業する。JR武蔵浦和駅からほど近く、面積は園庭も含めて約600平方メートル。0~5歳児が対象で、60~100人程度を預かれるという。日本郵便は郊外に東京ドーム並みの広さの大型物流拠点をつくり、駅前の郵便局などで手掛けていた業務を集約している。今後も大型郵便局を中心に全国数十カ所で空きスペースが出る見通しだ。今後もJPHDと保育所の開設を検討する。

カジノ法案、当面は外国人に限定  議連が修正検討

「国際観光産業振興議員連盟」(会長・細田博之自民党幹事長代行)は10月7日、国会内で役員会を開き、カジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案(カジノ法案)を修正する方針を確認した。カジノ利用を当面、外国人に限定する方向で調整する。「日本人の利用については別途、法律で定める」などの文言を追加することを検討する。今国会の成立を目指し、公明、民主両党などの慎重派に配慮した形だ。同法案を巡ってはギャンブル依存症や青少年への悪影響を懸念する声が出ていた。

ノーベル物理学賞 赤崎・天野・中村氏 青色LEDを発明

スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2014年のノーベル物理学賞を赤崎勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大学教授に授与すると発表した。少ない電力で明るく青色に光る発光ダイオード(LED)の発明と実用化に貢献した業績が認められた。照明やディスプレーなどに広く使われている。世界の人々の生活を変え、新しい産業創出につながったことが高く評価された。授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金800万クローナ(約1億2000万円)は3氏で分ける。

パチンコ換金禁止へ法改正 次世代の党が検討

次世代の党は10月6日、パチンコの出玉の換金を禁止する風営法改正案の検討に入った。超党派による統合型リゾート推進法案(カジノ法案)に賛成の立場から、パチンコの換金行為を法律で明確に禁止する必要があると判断した。他党にも呼びかけ、議員立法での提出を目指す。風営法は出玉の換金を禁じているものの、警察庁などはパチンコは「賭博」ではなく「遊技」と説明してきた。地域ごとに異なる「特殊景品」を客が店とは無関係とされる交換所に持ち込み、勝手に換金しているとして黙認してきた経緯がある。

火山研究強化策 年内集約 下村文科相

下村博文・文部科学相は10月7日の閣議後の記者会見で、同省科学技術・学術審議会地震火山部会で、火山研究の強化や人材育成のあり方を年内にも取りまとめる方針を明らかにした。の審議会は昨年11月、「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」を策定。これに基づき文科省などが全国の大学などが実施する噴火メカニズムや噴火予測などの研究を支援している。噴火後初の同部会会合を10日に開催する。

公務員給与、7年ぶり増

政府は10月7日の給与関係閣僚会議と閣議で、2014年度の一般職国家公務員の月給とボーナスを7年ぶりに引き上げることなどを求めた人事院勧告の完全実施を決めた。一般職の月給を平均0.27%(1090円)引き上げ、ボーナス(期末・勤勉手当)を0.15カ月分増やし年間4.10カ月とする。職員の年間給与は平均で7万9000円増え、661万8000円となる。月給の引き上げ分は若手や中堅に手厚く配分する。入省間もない新人職員は一律2000円加算し、民間企業に比べて高いと指摘される55歳以上の職員の月給は据え置く。

住友商事、速読プログラム販売するSRJに出資

住友商事は学習塾向けに速読プログラムを販売するSRJ(東京都港区、堀川直人代表)の株式20%を4000万円で取得した。SRJの筆頭株主のウィザスが運営する「第一ゼミナール」の授業で、英語コンテンツをタブレット端末で学べるサービスを提供する。SRJが提供している英語の速読の学習用ソフトをタブレット端末向けのコンテンツに改良。住商子会社のティーガイアが端末の運用を手掛ける。生徒がタブレット端末上で答えた解答結果を教師のタブレットで把握するといった機能を盛り込む。

「TABATA」4分間エクササイズ 立命館大学 欧米で人気

立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授が考案したエクササイズ「タバタ・プロトコル」が欧米で人気を呼んでいる。四つんばいで両手を支えに両足を左右に振るほか、両手を開きながらジャンプする――。わずか4分間の運動で一定の効果を得られるという。短時間の運動で有酸素運動と無酸素運動の効果を両方得られるのが特徴で、英国ではDVDが約1万5000本売れているほか、動画サイト「ユーチューブ」では約100万回の再生数の関連動画がある。

ハラル対応学食、神田外語大、名古屋工業大学、埼玉大学

学生食堂でイスラム教の戒律に沿った「ハラル食」を提供する大学が増えている。神田外語大は「ムスリムフレンドリー・ハラール認証」を日本アジアハラール協会(千葉市)から取得。「ハラル食」を提供してイスラム圏からの留学生に配慮している。名古屋工業大学(名古屋市)の生協は5月、イスラム教徒の留学生の要望を受け「ハラール推奨メニュー」をつくった。埼玉大学は5月、第2食堂部のハラル対応のメニューを扱うコーナーを新設した。「ハラールメニュー」があり、他のメニューと同様、カウンターで注文できる。