「勉強好き」小4で3分2超え,中2で4割切る

ベネッセ教育総合研究所が2~3月、小学4年から中学2年の児童生徒と保護者の計5409組を対象に実施した調査によると、勉強について「とても好き」「まあ好き」と答えた割合は小学4年の66.8%が最も高く、最低は中学2年の36.6%だった。学習を進めるうえでの悩みについて「上手な勉強のやり方が分からない」と答えた割合は、小学生が39.9%なのに対し、中学生は54.7%を占めた。学年が上がるにつれ、子供が勉強を好きではなくなっていく傾向が表れた。

20年東京五輪「出たい」36% 小5男子

今回の全国体力テストでは、2020年東京五輪・パラリンピックに対する児童生徒の意識についても初めて調べた。「自分も選手として出場してみたい」と答えた割合は小5では男子36.4%、女子20.7%となり、中2は男子19.7%、女子7.7%だった。 一方、「試合を見に行ってみたい」子供の割合は6割程度。「大会開催の手伝いやボランティアをしてみたい」という児童生徒も10~20%台だった。

ファンスパイアが 学習アプリ「ビノバ」配信

ファンスパイア(本社:大阪市北区・代表:久世尚)はスマートフォン(スマホ)のゲームで小学校の教科を学べるアプリを12月中旬から配信する。進捗具合を確認できるる。クイズ形式で問題を出し、正解数で勝負を決める。学習アプリ「ビノバ」は国語、算数、理科、社会、英語のクイズを出し、ほかの利用者と交互に解答する。勝負に勝っていくと自分のキャラクターが強くなる。勝負を通じて300種類以上のキャラクターを集めることもできる。1日1回までの対戦や簡易版のリポートは無料。

「幼児教育の一部無償化」導入見送り

政府が検討してきた年収360万円未満の世帯の5歳児の保育料をただにする「幼児教育の一部無償化」について、来年度からの導入は見送られる方向になった。自民党は前回の衆院選で幼児教育の無償化を公約に掲げており、文部科学省などは来年度からの導入を検討していたが、財源の確保が難しいと判断し、政府内で最終調整している。政府・与党は昨年、幼稚園児と保育園児の保育料を無料にすることについて5歳児から段階的な導入をめざすことで合意。文科省と厚生労働省は、年収360万円未満の世帯の5歳児を対象にする案をまとめた。

横にも動くエレベーター 独社

独ティッセン・クルップは11月27日、ケーブルを使わないエレベーターシステムを世界で初めて開発したと発表。リニアモーターを使い、上下だけでなく水平にも移動できる。ビルの設計の自由度が増し、輸送能力を5割増やせるという。2016年に独国内でテスト運用を始める。開発したシステム「マルチ」は、シャフトと呼ばれる空間内を人を乗せたキャビンが自走する仕組み。上下左右に動けるため、環状のルートを作って複数のキャビンを同時に動かしたりできる。現状のエレベーターに比べて効率がよく、待ち時間の短縮が見込める。

文科省調査 不登校6年ぶり増加

文部科学省によると、「不登校」を理由に30日以上欠席した小中学生は2013年度で約12万人。前年度より約7千人増えており、増加は6年ぶりとなった。同省はスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの増員を進め、児童生徒に向き合う体制作りを進めている。同省の調査では、不登校のきっかけは「不安など情緒的混乱」が28.1%で最多で「無気力」(25.6%)、「いじめを除く友人関係を巡る問題」(15%)と続いた。

高額DVD 学生を勧誘 訪問販売3社に業務停止命令

消費者庁と東京都は11月28日までに、先物取引への投資を説明するDVDを高額で大学生らに売りつけていた訪問販売会社「NINE」「Regaloe」「サンクチュアリ」の3社に対し、特定商取引法違反(勧誘目的不明示など)があったとして新規勧誘などを3カ月間禁じる業務停止を命じた。都は同様にDVDの購入を勧誘していた「Grace」にも特商法に基づく業務改善を指示した。2012年度以降、4社合計で約3100人が購入契約を結び、契約金額は約17億円に上るとみられる。12年度以降、業務停止命令を受けた3社について首都圏の消費生活センターに約680件の相談が寄せられていた。

フリースクールの支援へ全国フォーラム

文部科学省は11月24日、不登校になった子供らが通うフリースクールへの支援策を検討するため、関係者を集めた全国フォーラムを初めて同省で開いた。参加者は「運営資金への公的な支援が必要」と訴えた。スクールの運営者や生徒、保護者ら約500人が参加。下村博文文科相は「今後、支援にしっかり取り組むことを約束したい」と挨拶した。フリースクールは全国に約400あるとされる。同省の2013年度の調査によると、小中学校で不登校になっている子供は約11万9千人で、うち約2千人がフリースクールなどの民間施設に通っている。

ベネッセ調査 AO入試や推薦入試の後は何をしてる?

ベネッセ教育総合研究所が昨年11~12月、AO入試や推薦入試で早々と大学合格を決めた生徒に対し、高校側は卒業までにどんな対応を取るのか、無作為に選んだ全国の高校の校長1228人に複数回答で聞いたところ、あえてセンター試験を受けさせている高校が43.2%と最多。24.4%が資格試験を受けさせるなど、大学入学に備える高校が一定程度ある一方、「特に何も行っていない」との答えも23%あった。この回答の内訳を大学進学率別でみると、進学率81%以上の高校135校が19.3%に対し、30%以下の高校253校は33.6%だった。

「スーパーグローバル大学」に選ばれた金沢大、授業の半数英語で

金沢大学は、2023年度までに学士課程の授業全体で、平均5割以上を英語で行う取り組みを進める方針を示した。大学院ではほぼ全てを英語で行う。同大は今年9月、日本の大学の国際競争力を高めるために文部科学省が重点的に支援する「スーパーグローバル大学」に選ばれた。外国語での授業の実施率を引き上げるのは、取り組みの一つという。全学生に占める外国人留学生の割合を、現在の約5%から、10年後には約4倍の2200人に増やすことも目標とした。