タブレット端末を使ってプログラミングに親しむ学習実証研究の最後の授業が2月12日、武雄市山内町の山内農村環境改善センターであった。市立山内西小学校の1年生40人を対象に、DeNA(ディー・エヌ・エー)、東洋大学と市が昨年9月、三者協定を結び、昨年10月から今月までに隔週ペースで計8回の授業を実施してきた。DeNAの川崎修平最高技術責任者がすべての授業で講師を務めた。この日、児童たちは自分で完成させた作品を1人ずつ発表した。
学習塾「開成教育セミナー」などを運営する株式会社成学社(大阪市北区、太田明弘代表)が、個別指導形態の学習塾「個別指導学院フリーステップ」のフランチャイズ(FC)教室を四国に開校する。同塾にとっては、四国で初めての教室展開となり、徳島県に2校、香川県に1校開校する。
同社は、同塾の教室展開の拡大を推し進め、直営教室の新規開校に加え、フランチャイズ展開も積極的におこなっている。そして、「個別指導学院フリーステップ」ブランドの教室を、2016年3月期を目途に、300教室運営することを目標に掲げている。同塾のは、生徒に対し細やかな気配りや目配りができる「1対2の指導」、計画的な指導を継続的に行うことができる「担任講師制」を採用している。また、2014年の大学受験では、関関同立の合格者数が672名にのぼるなど、個別指導塾としては、他塾を圧倒する大学受験指導ノウハウを持ち、フランチャイズ加盟塾に対しても、きめの細かいバックアップ体制を備えている。
FCに加盟した株式会社エスシャイン(徳島県板野郡、森誉範代表)は、四国で地域密着型学習塾を運営する「四国進学会」のグループ会社。四国進学グループは、小学生対象の学習塾からキャリアアップ支援など、幅広い年齢をカバーした教育事業を展開している。同グループでは、個別指導部門の強化を目指しており、フランチャイズ展開による新たな営業エリアの開拓を重点施策におく成学社とビジョンが合致し、今回のFC契約締結に至った。
教室は、3月2日に開校予定。成学社は、今回の3教室だけでなく、今後も四国進学会グループが運営するFC教室を拡大していくという。なお、本誌3月号の「学習塾フランチャイズ研究所」では、フリーステップのFCについて特集している。
大学受験予備校「城南予備校」などを運営する株式会社城南進学研究社は、新たに私立大学医学部受験にフォーカスした「城南医志塾」とAO・推薦入試に特化した「城南AO推薦塾」を開校した。
私立医学部の1次試験突破には、短時間に大量の問題を、正確かつスピーディーに解答する能力が必要になる。城南医志塾では、その能力を養成するために、高い受験学力を集団授業の中で「Input」し、毎日の授業後に個別演習で正確な「Output」を身につけ、その正確なアウトプットを短時間に行う「Speed」を鍛えるために、その頭文字をとって「I・O・Sカリキュラム」と名づけたカリキュラムを開発。それをベースに集団指導と個別指導のどちらも取り入れた授業が行われる。
特筆すべき点は2次試験対策として設けられている「医志教育」だろう。城南医志塾には、現役の顧問医師が在籍している。その医師の監修のもと、医師としてのやりがいや覚悟、医療現場を知る機会が設けられている。具体的には、毎月1回、現役の医師による講演の開催や、医療倫理を育むためのディベート会など、試験対策を超えた学習機会が用意されている。
「学力だけでなく、現役の医師にご協力をいただいて、試験に合格するためでなく、目的意識を持った志の高い生徒を育てたいと思っています」と、同社事業本部教務統括部医学部受験指導センター室長の岡本泰氏は語る。
一方、城南AO推薦塾は、AO・推薦入試での難関大学合格から大学卒業後のキャリア形成までを見据えた専門塾だ。城南予備校のオプションコースで10年以上培ったノウハウをベースに、より発展させ、専門化したカリキュラムが組まれている。
「社会では、主体性やリーダーシップ、グローバルに活躍できる人物が求められています。しかし、一般入試用の指導の中では、主体性や協調性を教えるのはどうしても難しい。それをシステム化し、指導するのがこの推薦塾です」と同社事業本部営業企画部次長の岡田雄介氏は語る。
同塾では、生徒ひとりに対して、平均15回から20回もカウンセリングを行う。また、インプットだけでなく、「J-tensaku」という専門ツールを開発し、WEB上で志望理由書などをいつでも何度でも添削指導が受けられるようになっている。さらに、「高校生国際会議」と連携して生徒の活動をフォローするしくみも備えるなど、ただ入試対策のために指導するのではなく、大学入試の先も見据えられた指導が行われる。