大阪医科大と大阪薬科大経営統合 来年4月

大阪医科大(大阪府高槻市)と大阪薬科大(大阪府高槻市)は3月21日までに、それぞれを経営する学校法人が合併契約を結んだと発表した。2016年4月に統合して新法人「大阪医科薬科大学」となる。契約は19日付。

2年連続で志願者数TOPになった近畿大学の卒業式

7,000人を越える卒業生を迎えた近畿大学卒業式

7,000人を越える卒業生を迎えた近畿大学卒業式

2年連続で志願者数TOPになり、ますます注目を浴びている近畿大学(大阪府東大阪市)。同大学の卒業式が3月20日(金)に挙行された。今回は「女性に優しい卒業式」を一つのテーマに、女子学生の着付けの時間を考慮して、開始を例年より1時間繰り下げ、学内に着付けスペース、メイクを行うパウダールーム等を設置するなどし、同大学の常に新しいことにチャレンジする姿勢を見せる。

名誉学位記を授与される竹本住大夫氏(左)と塩崎均学長

名誉学位記を授与される竹本住大夫氏(左)と塩崎均学長

7,000人を越える卒業生を迎える卒業式では、数多くの来賓も出席。同学の卒業生で、人間国宝であり、文化勲章を受章した竹本住大夫氏が出席。竹本住大夫氏は、近畿大学の前身である日本大学大阪専門学校 を昭和 19 年(1944 年)に卒業した。戦時中に卒業証書を焼失されたとのことから、この度、記念の品として卒業証書のレプリカを贈呈した。

卒業生にエールを送る堀江貴文氏

卒業生にエールを送る堀江貴文氏

さらに、式の終盤には、スペシャルゲストとして実業家の堀江貴文氏が登場。堀江氏の一挙手一投足を逃さないようにと、場内の緊張感を高まる。堀江氏は自らの経験を時間いっぱいに語り、「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」という言葉で締め括った。

「理想の上司」池上彰さん 女性は天海祐希さん 新入社員に調査 明治安田生命保険

明治安田生命保険が今春の新入社員に「理想の上司」を聞いた調査(1159人回答)で、男性は2年ぶりに池上彰さん、女性は6年連続で天海祐希さんがトップになった。男性の2位にはスポーツキャスターの松岡修造さんが入り、昨年の10位から順位を上げた。調査によると、新入社員が内定をもらった企業数は2.16社となり、3年連続で増えた。女性に限ると2.14社で、2008年の調査開始以来初めて2社を超えた。エントリー企業数は前年の23.3社から22.3社に減った。

豊島区庁舎跡地、東京建物、サンケイビルと鹿島が再開発

豊島区は3月20日、区庁舎の跡地再開発で東京建物とサンケイビル、鹿島のグループを優先交渉権者に選んだと発表した。再開発ビルは地上30階建てと7階建ての2棟。超高層棟にはオフィスのほか、9スクリーンのシネコン、イベント広場などを設ける。中層棟には音声合成ソフト(ボーカロイド)専用劇場、ミュージカルや歌舞伎にも対応する1300席の多目的ホールなどを入れる。全体で年650万人の集客と同270億円の経済波及効果を見込む。4月までに基本協定を結び、2016年に着工。19~20年に完成する計画だ。

学研ココファン、契約社員を全て正社員に

学研ココファンホールディングス(東京・品川)は4月、引っ越しを伴う転勤がない地域限定の正社員制度を導入する。契約社員の雇用形態は廃止し、介護や保育の現場で働くすべての契約社員700人を正社員にする。対象者は月額5000円程度給料が上がる。正社員化を進めて人材を囲い込み、人手不足に対応する。同社は学研グループのうち、介護サービスや保育施設の運営などを手がける。現在約3000人の従業員がおり、800人が正社員、700人がフルタイムの契約社員、1500人がパート・アルバイトだという。

保護者の信頼 得るには

日本経済新聞は3月23日、特集「学びの現場から 第3部・家庭の難題」でコミュニティ・スクールのメリットについて取り上げた。学校や教員に理不尽な苦情や要求を突き付ける「モンスターペアレント」が一向に減らない理由は「身近に相談相手がいない孤独な親は少なくない」ことにあるといい、同じ保護者や地域も一緒になって対応することで保護者と学校との関係が良くなったという。コミュニティースクール化した学校の約半数で苦情が減ったという調査もあるとしてコミュニティ・スクールの有効性をあげた。

賃上げ率2.43% 昨年上回る  連合第1回集計

連合は3月20日、2015年の春季労使交渉の第1回回答集計をまとめた。定期昇給とベースアップ(ベア)を合わせた賃上げ額の平均は7497円と前年の第1回集計を1006円上回った。賃上げ率にすると2.43%で、同0.27ポイント上がった。労働組合が経営側から受けた回答について、20日時点でまとめた。集計したのは798組合で、7月にまとめる最終集計の1割強に当たる。いずれも2001年以降では最も高い。非正規社員も含め昨年を上回るペースで賃上げが広がりつつある。

岐阜県と岐阜大「県食品科学研」設置へ

岐阜県と岐阜大は3月20日、防災、医療、畜産などの連携に加えて、新たに県産業技術センター食品部と同大応用生物科学部と連携させて、同大内に県食品科学研究所(仮称)を設置することで基本合意した。同研究所は、健康食品や医薬品分野での企業ニーズに応えようと設置するもので、今年9月に新たな協定書を締結して、2018年度中の開所を目指す。大学内に県の食品研究所を設置するのは全国初で、県は「企業誘致にもつなげたい」としている。

地銀「再編検討も」15.7% 毎日新聞調査

毎日新聞が全国の地方銀行を対象に行ったアンケート調査で、自行として再編を「状況によっては検討する」と答えた地銀が約16%あった。回答した銀行の7割以上が10年前と比べて本業のもうけが減っており、超低金利や地域の人口減少を経営リスクとして深刻に受け止めている。各地域の代表的企業として独立意識の強かった地銀業界でも、再編機運が広がりつつあることが浮かび上がった。調査は2月上旬から3月上旬に行い、全国地方銀行協会と第二地方銀行協会に加盟する計105行のうち、83行から回答を得た。

英語で数学の授業を 教育開発出版がイマージョン教育の実現に向け一歩前進

学習塾・学校向け教材出版の教育開発出版株式会社は3月20日、「英語イマージョン教育ワークショップ」を東京・千代田区の同友クラブで開催した。このワークショップは、同日リリースされた「新中学問題集(新中問)数学1年 英語イマージョン版」を使用した模擬授業をはじめ、業界初となる英語イマージョン教材を開発した経緯や英語教育改革に向けた講演などが行われた。

教育開発出版の糸井幸男常務

教育開発出版の糸井幸男常務

イマージョン教育とは、第二言語で教科を教えることによって、その言葉を習得させる教育プログラム。ワークショップに先だって登壇した、同社常務取締役営業本部長の糸井幸男氏は、同教材を開発した目的に、進行する少子化、通塾率の低下など取り巻く環境が厳しい学習塾の活性化を挙げた。

糸井氏は「グローバル化をテーマとした新学習指導要領が、2020年に全面実施(18年より先行実施)されることになっており、学校の英語指導プログラムが大幅に変化する。しかし、大幅な変化ゆえに、学校だけでは対応できないことが予想され、学習塾の存在が重要になる。その学習塾が、グローバル化に対応するための教材として開発した」と開発目的を述べた。さらに、この教材を導入することによって、学力上位層に対する訴求力を上げるだけでなく、社会貢献の側面から講師のマインド向上にも繋げることができ、学習塾の新たな魅力を創出することもできるという。

開倫塾の林明夫代表次に講演を行ったのは、英語版教材の制作を同社に提案した開倫塾の林明夫代表。林氏は、英語教育改革の必要性を説き、オールイングリッシュによる中学数学の模擬授業大会を同塾主催で開催するなど、イマージョン教育を熱心に進めている。その経験から、とくに指導する講師の確保について、地元大学の留学生を起用するのがいいと参加者にアドバイスした。

オールイングリッシュの模擬授業を披露したブライアン・ショウ氏最後に、ブライアン・ショウ氏による同教材を使用したオールイングリッシュでの模擬授業が行われた。アメリカ人のショー氏は、指導・研修プログラムの作成や、日本人の中高生向けに、オールイングリッシュでの数学・化学の授業の講師を数多く務めるなど、英語教育現場における豊富な経験を持つ。

ショウ氏は「数学がわからないと英語でやるのはもっと難しいため、高校生などより多くの層がこの問題集を利用してもいいと思う」と語った。

同社は、英語イマージョン版の導入するための研修会などを無料で実施する予定だといい、各塾の早期導入に向けた支援もおこなう。