Archive for: 3月 2024

スプリックス 山形県山形市の公立学校と協働研究を開始

 株式会社スプリックス(東京・豊島区、常石 博之 代表取締役社長)は、山形市立第二中学校(小関 広明 校長)、山形市立山寺小・中学校(高橋 郁子 校長)との協働研究を開始する。スプリックスが開発した基礎学力・プログラミング・主要教科の理解を評価できる、3つのCBT(Computer Based Testing)を学校向けにパッケージ化したCBT for schoolを提供し、基礎的・基本的な知識・技能をはじめとした確かな学力を定着させる授業デザインや、教員の働き方改革に関する事例をともに創造する。
『CBT for school』公式Webサイト:https://www.cbt-for-school.com/

 CBT for schoolは、2023年9月末時点で受験者数が350万人を超えたTOFASをはじめとした3つのCBTから成る学校向けパッケージ。2021年11月に開始して以来、日本の公教育において導入が拡大しており、山形県では酒田市において既に正式採用されている。一方、山形市では、山形市教育大綱・山形市教育振興基本計画のもと、学校を創る重点の1つに「魅力ある学校づくり」を掲げ、確かな学力の育成や時代の変化に対応した教育施策を進めている。また、市としてデジタル技術を活用したスマートシティの推進に取り組んでいる。

具体的な内容
山形市立第二中学校
 2023年度において、CBT活用のあり方に関して教員による検討が進められた。2024年4月から、各教科の特性や実態に合わせて、基礎学力CBTのTOFASや学校現場の声をもとに開発された単元別テスト等の活用による基礎・基本の確実な定着に向けた研究を開始する。

山形市立山寺小・中学校
 小学校が特認校に指定されている同校では、特色ある環境の中で小中一貫教育を推進している。情報活用能力は学習の基盤となる資質能力であり、教科横断的に育成するものと捉えている。CBT for schoolの内、プログラミングの能力を測るプロ検を試行することで、同校のプログラミング教育を評価・点検していく。

各校長からのコメント
山形市立第二中学校 校長 小関広明 氏
 同校では、「未来に向かって主体的に生きぬく生徒の育成」を学校教育目標に掲げており、生徒どうしの話し合いを大切にした協働的な学びを展開している。その土台となるのが、基礎的・基本的な知識・技能。CBT for schoolを活用して、教員の業務効率化を進めながら基礎学力の確実な定着を図っていきたいと考えている。

山形市立山寺小・中学校 校長 高橋郁子 氏
 小中一貫教育や少人数教育の強みを生かした活動を展開する中で、児童の学習意欲に目を向けると、プログラミングに対する関心が高まっていることを実感している。その関心を更に伸ばし能力として可視化することで、適切な指導に繋げていきたいと考えている。

国家資格「ITパスポート」取得に向けた学習コンテンツを記憶のプラットフォーム「Monoxer」にて提供開始

 モノグサ株式会社(東京・千代田区、代表取締役:竹内 孝太朗、畔柳 圭佑)は、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」が、TAC株式会社(東京・千代田区、多田 敏男 代表取締役社長)よりライセンスを受け、Monoxer上で「ITパスポート」資格取得のための学習コンテンツを導入組織に向けて2024年度にリリースすることを発表。

 Monoxerは生徒数が数万人の大手塾・予備校から、生徒数が数十人の地域密着型の塾、および学校現場での導入実績があり、記憶定着を支援するために様々な教科・用途で活用されている。近年では社会人での活用実績も増え、営業活動に必要な商材知識の習得やファイナンシャル・プランナー資格取得をはじめとした専門的な業務を遂行する上で習得するべき知識事項の記憶定着のサポートを行っている。

 デジタル技術の発展による経済・社会化に伴い、DXによる付加価値の高いビジネス創出が担えるデジタル人材の育成・確保が課題として台頭している。日本企業のOJT以外の人材投資はGDP比で0.1%と、他のOECD加盟国が1.0-2.0%程度であるのに対し低い傾向にある。企業における従業員への教育機会の提供について、高等教育機関での就学を認めない理由の56.6%は「本業に支障をきたす」、24.3%は「教育内容が実践的ではなく現在の業務に生かせない」ことが挙げられている。

 ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識の習得を証明する国家試験。資格取得を通して、業務に必要なITの基礎知識や情報セキュリティのみならず、企業コンプライアンスや経営全般に関わる幅広い知識をバランス良く習得できる。