Archive for: 1月 2024

大学入学共通テスト 石川県内の追試験会場は金沢大に 盛山文科相

 盛山文部科学大臣は、1月9日の記者会見で「今回の地震の影響で、今月13日と14日の大学入学共通テストの本試験を受験できない人たちが受験しやすいよう、追試験会場を設置する予定としていたが、追加される試験場は、金沢大学の角間キャンパスとなることが決定した」と述べた。収容人数などは今後の状況変化を踏まえながら必要な人数を受け入れられるよう準備を進める。

成学社 神奈川県に個別指導学院フリーステップが初開校決定

 株式会社成学社(大阪市・北区、永井 博 代表取締役社長)が展開する個別指導学院フリーステップは、2024年1月に神奈川県では初となる教室を大倉山と鹿島田、鶴見に開校する。

 個別指導学院フリーステップは長年、関西を中心に展開していたが、2011年に東京に初めて保谷教室を開校した。さらに東京での展開に本腰を入れるべく、昨年3月に東京本部を開設した。
 関東でも着実に実績を積み重ね、関東の難関私大である「早慶上理」(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学の略)や「GMARCH」(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の略)の合格者も、確実に増えてきている。
 2024年1月。個別指導学院フリーステップは、満を辞して神奈川に初開校する。個別指導学院フリーステップが培ってきたノウハウを、関西だけではなく、さらに多くの生徒に提供する。

 今回開校するいずれの地域も、受験や学習に強い関心を持っている家族が多く暮らしている地域だ。個別指導学院フリーステップの実績、そして研究されたノウハウによって、多くの生徒の点数アップや志望校合格に貢献できると考え、開校を決定した。


大倉山教室 概要

教室名:個別指導学院フリーステップ大倉山教室
開校予定日:1月15日
住所:〒222-0037
神奈川県横浜市港北区大倉山1丁目2番1号 メリア・アローネ 2階A
アクセス:東急東横線大倉山駅から徒歩 1分


鹿島田教室 概要

教室名:個別指導学院フリーステップ鹿島田教室
開校予定日:1月15日
住所:〒212-0058
神奈川県川崎市幸区鹿島田一丁目18番7 北野書店ビル2F
アクセス:JR南武線鹿島田駅から徒歩 1分


鶴見教室 概要

教室名:個別指導学院フリーステップ鶴見教室
開校予定日:2月中旬
住所:〒230-0062
神奈川県横浜市鶴見区豊岡町3-35 木島ビル2F A
アクセス:JR東海道線鶴見駅から徒歩 1分

高校生が設立した「福山生徒会連合」が学校間を超えた生徒会が集まる「福山生徒会サミット」を開催

 一般社団法人ふくやま社中は、広島県福山市内の高校の生徒会有志で立ち上げた「福山生徒会連合」とともに各学校の生徒会活動の情報を共有し、自分達の学校生活をより良いものにしていく為に「第2回福山生徒会サミット」を開催する。


 令和5年2月12日に開催した 「第1回福山生徒会サミット」では、広島県内の13校の高校生徒会、42名の生徒会メンバーが参加した。当日は4校の高校生がプレゼンテーションを行い、自分たちが行ってきた生徒会活動をどう地域と繋げていくか、社会と関わる機会を創っていくかを考えて発表を行った。その提案がきっかけで今回の運営・企画を行う「福山生徒会連合」の発足にも至った。

 サミットでは第2回から中学生にも拡大し、中学生・高校生の各生徒会での取り組みや課題を共有し、お互いの活動を学び合い、同サミットへの参加を通して福山市内の同年代の仲間や地域とのネットワーク広げることを目指していく。

「第2回福山生徒会サミット」は、福山市内の中学・高校の生徒会の日頃の活動や研究成果を発表し、意見交換を行う場。積極的な交流によって日頃の活動や研究の大切さを再認識するだけでなく、専門家からの助言を得ながら意見交換を行うことにより、それぞれの活動の質を高め、同年代の仲間とのネットワークを広げることを目的としている。
 また、中学生・高校生が学校以外の場所でより多くの人へ自分たちの想いや活動の内容を発表できる場所を作ることにより、中学生・高校生と地域、企業を繋がる場を提供する。

内容
1部 中学・高校生徒会交流会(アイスブレイク)【中学生・高校生・関係者のみ】
2部 中学生徒会がプレゼン(登壇2校を公募)【一般公開】
3部 高校生徒会メンバーがプレゼン(5校を公募)【一般公開】
日時
2024年1月21(日)
受付開始 12:30~
1部 13:00~13:45 交流会(生徒会・関係者)
2部 14:00~14:45 中学2校プレゼン(一般公開)
3部 14:50~16:00 高校5校プレゼン(一般公開)


プレゼンテーマ
『自分たちが充実した高校生活を送る為に実現させたいこと』
 生徒会では、どのような問題意識を持ち、活動してきたのかを説明し、今後はどのような仲間を募り、どのような活動をしていきたいのかを述べる。さらに、自分たちの生活環境を改善するために他校の中学生・高校生や地域の大人、企業、行政と問題意識や提案を共有し、実現するための仲間やサポートを得る機会を提供する。


開催場所
福山市立大学 大講義室(福山市港町2-19-1)
一般観覧
150名(無料・要申し込み)
 生徒会メンバーだけでなく、学校関係者・保護者・一般の観覧も可能。


企画・運営
福山生徒会連合総長 広島県立誠之館高等学校  生徒会長 新良貴
事務総長      近畿大学附属広島高等学校   生徒会  高田
事務次長      広島県立福山葦陽高校     生徒会長 本多
書記         広島県立福山明王台高等学校  生徒会  多田
広報部長      近畿大学附属広島高等学校   生徒会長 三島
議長        盈進中学高等学校     生徒会  田頭
後援
広島県教育委員会
福山市教育委員会(申請中)
福山市


主催
一般社団法人ふくやま社中 STUily事業部
 広島県福山市東町3-10-15 代表理事 小林史明

東京工芸大学 令和6年能登半島地震の被災者に対する入学試験検定料の特別措置を決定

 東京工芸大学(神奈川県厚木市・東京都中野区、吉野 弘章 学長)は、令和6年能登半島地震により被災された方々への支援として、入学試験の検定料に関する特別措置を1月9日(火)に決定した。この措置は、被災者の教育機会の確保と、被災地域の復興支援の一環として行われる。

 東京工芸大学は、被災された志願者を支援するため、特別措置を実施することを決定した。この措置は、対象となる方に納入された受験料を返還するもの。詳細は以下のとおり。

1.対象地域

令和6年能登半島地震により災害救助法の適用を受けた地域

2.対象者

本学が指定する災害で被災した志願者のうち、以下のいずれかに該当する方

(1)被災により主たる家計支持者が死亡した方

(2)主たる家計支持者が居住する家屋が、全壊、大規模半壊、半壊(床上浸水含む)」となった

方(ただし、借家・賃貸マンション等は対象外)

3.対象入学選抜

以下の2024年度入学試験

①全学統一選抜

②芸術学部一般選抜Ⅰ期(A方式・B方式・C方式)

③芸術学部一般選抜Ⅱ期(A方式・B方式・C方式)

④芸術学部留学生選抜Ⅱ期

⑤大学院芸術学研究科(博士前期課程・博士後期課程)一般入試Ⅱ期

⑥工学部一般選抜Ⅰ期

⑦工学部一般選抜Ⅱ期

⑧工学部一般選抜Ⅲ期

⑨工学部共通テスト利用選抜Ⅰ期

⑩工学部共通テスト利用選抜Ⅱ期

⑪工学部共通テスト利用選抜Ⅲ期(A日程・B日程)

⑫工学部留学生選抜Ⅲ期(A日程・B日程)

⑬大学院工学研究科(博士前期課程・博士後期課程)一般入試Ⅱ期・社会人入試

4.提出書類

①入学検定料返還申請書

②罹災証明書の原本または死亡証明書(写し可)

5.申請方法

通常の出願手続き(インターネット出願)により、一旦、入学検定料を納入。その後、学生募集要項に定める出願書類と一緒に、上記4の提出書類を同封し、出願期間内に郵送する。

※上記4の提出書類が間に合わない場合は、提出時期について電話にて入試課宛に要連絡。

6.返還方法

審査の結果、返還が決定した申請者には、申請書に記入された銀行口座に入学検定料を返還する。2024年3月末までの振込を予定しているが、前後する場合があるので予めご承知おきください。

7.問い合わせ先

・工学部入試選抜(工学研究科含む)及び全学統一選抜は、工学部入試課(厚木キャンパス入試課)

電話:0120-125-246

・芸術学部入試選抜(芸術学研究科含む)は、芸術学部入試課(中野キャンパス入試課)

電話0120-466-233

■東京工芸大学工学部及び芸術学部受験生サイト

 【工学部受験生サイトURL】 https://www.t-kougei.ac.jp/admission/engineering/

 【芸術学部受験生サイトURL】 https://www.t-kougei.ac.jp/admission/arts/

株式会社みんがく 教育現場での更なる安心活用に向け、「スクールAI」について、Microsoft社Azureを基盤としたセキュリティ強化アップデートを実施

 教育×生成AIをテーマに、教育サービス開発を⼿掛ける株式会社みんがく(東京・⽬⿊区、佐藤 雄太 代表取締役)は、教育現場でChatGPTなど生成AIを安心して利用するためのプラットフォーム「スクールAI」において、Microsoft社のAzure OpenAIによるChatGPT環境を構築し、安全性を高めるアップデートを実施した。

 Microsoft Azureの厳格なセキュリティ基準に準拠したChatGPT環境を提供し、情報セキュリティリスクを回避する機能を標準搭載している。安全性を担保したうえで、教育現場で活用できるChatGPT環境を構築した。
 Azure OpenAI Service の「コンテンツ フィルタリング」では、以下の4つのカテゴリに関して、コンテンツを 4つの重大度レベル (安全、低、中、高) に分類し、それに基づいて入力されたプロンプトの内容と応答を抑制する。

差別・侮蔑表現(Hate)
性的表現(Sexual)
暴力的表現(Violence)
自傷行為にかかわる表現(Self-harm)


「スクールAI」では、対話内容がAI の学習データに利用されることはない。また、先生が生徒の利用状況やログを確認することも可能なので、適切な利用がなされているかを確認でき、教育現場で安心して利用することができる。

「スクールAI」とは教育現場でChatGPTなど生成AIを安心して利用するためのプラットフォーム
 スクールAIは、教育現場でChatGPTなど生成AIを安心して利用するためのプラットフォーム。現場の課題に合わせてカスタマイズでき、各生徒の思考過程をログから確認することができる。これにより、先生はより効果的な指導を実現することができる。ハルシネーション(幻覚)のリスクを最小限に抑える機能や、個人情報を学習しない設計が取り入れられている。文部科学省のガイドラインに対応しているため、教育現場での安心感も高まる。スクールAIは、2023年度の日本Eラーニング大賞「経済産業大臣賞」やAsia Edtech Summit「銀賞」を受賞した「NANDE」の基盤になるなど、今後の教育の質を向上させる革新的なサービスとして注目されている。

FCEエデュケーション 日本コスモトピアの全株式取得 子会社化へ

 株式会社FCEエデュケーション(東京・新宿区、尾上 幸裕 代表取締役社長)は株式会社日本コスモトピア(大阪市・淀川区、下向 峰子 代表取締役社長)の運営する全事業を新設分割して設立された新会社(以下、コスモトピア社)の全株式を取得し発表した。株式取得に伴い、2024年1月4日(木)よりコスモトピア社は株式会社FCEエデュケーションの連結子会社となる。

 コスモトピア社は1982年に創業、大阪を拠点に「社会を変える学びをデザインする」を経営理念としてPCを利用した学習ソフトを全国の塾や公教育向けに開発・販売している教育ICT分野の老舗企業。
 コスモトピア社は40年以上に渡り塾・学校・教育委員会などの教育機関との関係性の構築や実績を有しており、教育委員会とのアクセスを有する代理店等との関係にも強みを有している。また同社の主力商材である「みんなの学習クラブ」「Selfee」は、教育ICT分野では先駆けとして事業展開を図っており、業界のパイオニア的存在となっている。

子会社化の背景
同社の全株式を取得した理由や背景は以下の3点となる。

1)公教育のデジタル化(GIGAスクール構想)へのアクセス強化と販路の相互補完
 フォーサイト手帳は、現在1100校を超える公立・私立の学校で導入をしているが、教室・学校単位での導入が主となっており、教育委員会等の関係強化は目下の注力分野だ。一方、コスモトピア社は40年にわたり築いてきた教育機関や代理店、教育委員会へのネットワークも有している。
 異なる販路に強みを有するFCEエデュケーションとコスモトピア社が同一グループとして連携することにより、更なる販路の広がりが期待できると考えている。

2)教育ICT分野の事業強化、並びにAIをはじめとするEd techに関する事業領域の拡大
 同社グループの今後の教育事業の中長期的な展望や成長について、市場の拡大が見込まれる教育ICT分野やEd tech領域への事業展開は重要な戦略だ。既に、フォーサイト事業においては、紙の手帳からデジタルアプリの開発・移行などEducation DXへの取り組みを開始している。
 コスモトピア社がこれまで蓄積してきた教育ICT分野の知見や技術を同社グループ内に取り込むことで、より付加価値の高いサービスの提供を可能とすると考える。

3)教育理念への共感と親和性
 コスモトピア社は「みんなの学習クラブ」「Selfee」等の教材を通じて、子どもの自立学習や主体性教育を実現することを目指して取り組んできた。FCEエデュケーションも「7つの習慣J®」などの教育プログラムを通じて、子どもの主体性を高め、課題発見能力、課題解決能力を育むことに注力してきた。こうした両社の教育に対する考え方やアプローチはお互いに共感するものであり、親和性の高いものであると考えている。コスモトピア社がグループに入ることで、同社グループが掲げる『「人」×「Tech」で人的資本の最大化に貢献する』というミッションの実現にさらに近づくものと考えている。

FLENS School Manager、既存ユーザー向け「機能説明・勉強会」をオンラインで初開催

 FLENS(フレンズ)株式会社(東京・港区、代表取締役:大生隆洋 以下、FLENS)は、同社が提供する「FLENS School Manager(以下、FSM)」の既存ユーザー向けに、機能説明・勉強会を初めて開催した。

 FSMを活用して塾生保護者のファン化や塾業務の効率化を実現するには、基本機能の理解に加え、2023年内にリリースされた面談やイベント等の予約管理が行える「予約」、アンケートや成績等のデータを回収できる「申込/回答」などの新機能の理解にも支援が必要と考え、FSM導入塾の現場責任者及び先生方を対象に「機能説明会・活用勉強会」を11月11日と11月14日の計2回、オンラインで初めて開催した。参加者からは「機能活用のアイディアが沸いた」「業務効率化がさらに進められそう」「保護者や生徒にとって有益な提供の仕方がわかった」といった声が聞かれた。

勉強会の模様

 今後もFLENSでは「学びの場の価値を高める」の理念を掲げ、FSMが標榜する「学習塾業務をスリム化し、塾生保護者をファン化する」を実現するため、既存ユーザー向けの施策を計画している。

FLENS School Managerについて
「FLENS School Manager(FSM)」は、全国の学習塾で導入拡大中のコミュニケーションアプリ・プラットフォームだ。お知らせ、入退室、ポイント付与、ライブラリ、請求額通知、相互メッセージ、デジタル帳票、予約、申込/回答、成績回収、映像配信など、学習塾業務に必要な機能を揃えている。複数利用中のツールやサービスをFSMに一本化することで、業務効率化とコスト削減が期待できる。また、業務効率化・コスト削減とあわせて、FSM専用アプリに「内部広報」も一本化することで『塾生保護者のファン化』が促進できる。さらにFSMには「社員のタスク管理や週報・日報機能」も備わっており、本部から社内全体の業務管理も一本化できる。
URL:https://flens.jp/schoolmanager/

福岡工業大学 台湾明新科技大学と連携に関する覚書を締結 九州の半導体人材を「本場」で育てる国際教育プログラム充実へ

 半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が来年、熊本県菊陽町で新工場を開所するなど、九州では半導体産業が盛り上がり、大きな経済効果が見込まれている。こうした中、福岡工業大学は台湾で初の「半導体学部」を持つ、世界最先端クラスの半導体人材の教育機関、明新科技大学と連携に向けた覚書を締結した。

 九州では来年、TSMCの第一工場が本格稼働、第二工場の建設も予定されている。こうした中で特に今後の需要増を受けた半導体産業にかかわる人材の不足が予測されていて、人材の育成は九州の大学にとって重要な課題になっている。福岡工業大学は今後、明新科技大学との間で学生・教員の人材交流を進めながら、半導体技術を本場で学ぶグローバル人材を育て、九州の半導体産業の中核となるべき人材を育てていく。

 台湾明新科技大学は台湾北部にあり、多くの半導体のトップ企業が入居する台湾のシリコンバレー、「新竹サイエンスパーク」近くにあり、2021年に台湾初の「半導体学部」を設立。同大は特に半導体の製造工程で「後工程」と呼ばれる組み立てや試験・検査に特化した人材を育てており、学内には台湾政府や企業から支援を受けて、実際に企業が使用するものと同じ最先端の半導体製造ラインも備えている。また、半導体製造にかかわるエンジニアのライセンスである「半導体検測工程鑑定士」の試験を台湾政府や企業とともに実施するなど本格的に半導体に特化した人材育成を行っている。連携する世界的な半導体メーカー「Powertech Technology Inc.」では従業員の10%(管理職の5%)が明新科技大学の卒業生であることなど、企業とのコネクションも非常に強い大学だ。

■加熱する半導体業界の「人材獲得」競争
 TSMCをはじめ、世界的な半導体メーカーや関連産業が相次いで九州に設備投資を進める中、特に課題となっているのが人材の獲得だ。半導体や関連産業に関わる人材育成などを目指す産官学組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」によると、九州の半導体産業における人材不足は、※今後10年間で毎年1,000人程度になると見込まれ、特に生産技術職にかかわる人員は不足感が大きくなると予想されている。福工大は今後明新科技大学との間で交換留学などの制度を作っていき、半導体の本場で学んだ技術を九州の生産現場で生かすことができる中核人材を育てていく。
https://www.kyushu.meti.go.jp/seisaku/jyoho/oshirase/230727_1.html


 日本に進出する台湾の半導体メーカーおよび関連企業においても、人材確保は重要な課題になっている。特に、台湾の大学で学んだ学生は国内での就職を望む傾向が強く、日本で活躍する人材の不足感は台湾メーカーでより強くなっている。このため、メーカーからのニーズを受けて、明新科技大学でも日本からの留学生を同大学で受け入れて育てる必要性が高まっており、現在日本からの留学生を受け入れる新たなプログラムを検討中である。同大の教育制度を利用している日本の大学は現時点ではまだなく、福岡工業大学は今後同校と協議を進めながら台湾企業でのインターンシップなどを含む新しい教育カリキュラムの構築などを進めていきたい考えだ。

覚書のポイント
福岡工業大学と明新科技大学は、相互の文化・教育・技術交流を促進するため、
・学生や教職員および研究者などの相互交流を進めること
・両校の研究者の共同研究への参加、コラボレーションを進めること
・両校が関心を寄せる項目についての情報交換や関連する出版物の発行を進めること ・・・などを明記

 今後両校の間で学生の交換留学プログラムや学科ごとに協力した単位交換制度などについて検討・整備を進めていき、具体的な内容についての書面をまとめていく予定。

パナソニック教育財団へ文部科学省から感謝状

 2023年12月21日、公益財団法人 パナソニック教育財団が、永年にわたり助成事業や顕彰事業を通じて教育界に貢献してきたことに対し、文部科学省から感謝状を贈られた。

 パナソニック教育財団は、1973年12月に「財団法人 松下視聴覚教育研究財団」として設立。きっかけは同年、戦後の文部大臣として教育改革に尽力した経歴のある森戸辰男氏が、松下電器産業株式会社 社長(当時)の松下正治に宛て、視聴覚教育の重要性を説いた書簡を送ったことだった。その後2008年に「パナソニック教育財団」に名称変更、2011年には公益財団法人に移行し、本年設立50周年を迎えた。

 現在のパナソニック教育財団の事業活動には、大きく2つあり、一つは、小・中・高・特別支援学校を対象とする「実践研究助成」。児童や生徒の「1人1台端末」など、ICTを活用して教育課題の改善に取り組もうとする実践研究プランを毎年募集・選考し、助成を行うもの。助成を受けた学校での実践研究が円滑に進むように、専門家によるアドバイスなどの各種支援を行い、その成果を広く周知するための活動も行っている。最近では毎年200~300件の応募があり、70~80件が採択。助成事業がスタートした1975年からこれまでの助成実績は、累計3,400件を超える。

 もう一つは、2005年に始まった「こころを育む総合フォーラム」での活動。さまざまな分野で活躍されているメンバーの方々と共に、日本人の「こころ」の在り方について考えるためのシンポジウムの開催や提言書の発刊を行ってきた。また2008年から、全国各地で子どもたちの“こころを育む”ためのユニークな活動を行っている団体などを顕彰する事業をスタート。2019年からは第2期メンバーの下で顕彰事業を継続し、NPO法人や社会福祉法人、地域の任意団体など、表彰団体はこれまでに140件となった。


パナソニック教育財団Webサイト
https://www.pef.or.jp/
パナソニックグループの関連財団
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/citizenship/foundations.html
パナソニックグループの企業市民活動
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/citizenship.html

駿台、記述式問題対策AI学習教材「スルメ」で特許を取得

 学校法人駿河台学園(東京・千代田区、山﨑 良子 理事長)は、エスエイティーティー株式会社(東京・千代田区、山畔 清明 代表取締役社長)と共同システム開発した記述式問題対策AI学習教材「スルメ」で特許を取得したことを発表した。

■AI学習教材「スルメ」の特徴
 駿台では、難関国公私立大入試の個別試験で課されるような思考力を問う記述式問題への対策として、AI学習教材「スルメ」を提供している。「スルメ」は、学習者が問題を解いていく際に「ヒント・アダプティブ」という形式で学習者の学力状況を測定しながら、個人の理解度に応じた最適な「ヒント」をAIが自動で提示する仕組み。学習効果を高める最大のポイントとなる「ヒント」については、難関大入試で問われるハイレベルな記述式問題を熟知した駿台のベテラン講師陣が作成しており、学習者は解答に行き詰った際にこの「ヒント」を段階的に確認していくことで、解くための「考え方」の道筋を学び、効率よく思考力を養うことができるようになっている。

■「スルメ」で特許を取得した理由
 これまで「スルメ」には、学習者が必要に応じて「ヒント」を閲覧できるシステムが準備されていた。今回の特許は、「最も学習効果が高くなる予測正答率は50%程度である」という電気通信大学 植野真臣教授の研究を基にしている。今回の発明では、学習者にとって予測正答率をどの程度にすれば最も学習効果が高くなるかを科目ごとに分析を行った結果、最適な予測正答率は「一律50%」ではなく、「物理」や「化学」などといった科目特性により異なることが示唆された。
 そこで、学習者が正答に辿り着く確率を予測するAIを構築し、学習者にとって学習状況及び科目特性に応じて最も学習効果が高くなるように「ヒント」によって最適な難易度調整を行うシステムを開発し、「スルメ」へ導入した。これらのアイデアの新規性や、それを証明するデータが認められた結果、特許を取得することができた。

■今後の展開について
 今後、「スルメ」学習者のデータによって得られた分析結果を活用していくことで、より最適な予測正答率によって高い学習効果を生み出すことが可能となる。既に駿台で利用している中では偏差値が8程度伸びた生徒のグループもあり、個別にみると偏差値が20~30伸びている学習者も確認できた。今後は利用対象者を特定のクラスから更に範囲を広げて、より多くの生徒に「スルメ」を使った学習効果を実感してもらえるように環境を整えていく。
 また、現在運用を開始している「物理」「化学」に加えて、2024年4月より「数学」の記述式問題についても「ヒント・アダプティブ」形式での運用を拡充する。さらに「英語」についてもリスニング問題、文法問題において同様の開発を現在検討している。
 創立100年を超えた駿台は日本で最も長い歴史とノウハウを持つ大学進学指導機関となるが、従来のスタイルにとらわれず最先端の技術や最新のデータを活用しながら、この指導ノウハウをより多くの生徒に享受してもらえるよう今後も取り組んでいく。