Archive for: 12月 2023

城南進学研究社 経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択

 株式会社城南進学研究社(神奈川・川崎市、下村 勝己 代表取締役社長CEO)は、2023年11月20日(月)、経済産業省の2023年度「未来の教室」実証事業(生成AIを用いた教育サービスの検証)に採択された。個別指導塾「城南コベッツ」を実証場所として「学習指導の視覚化と保護者共有 (AIによる指導記録の自動生成)」に取り組み、成果を活かして公教育活用の可能性についても検証する。

【目的】
 この事業では「生成AIを活用した教育現場のあるべき姿」として、「生成AIの活用による学習指導の視覚化と保護者共有」を目指す。

【解決するべき課題】
 学習塾業界では、指導記録の作成が講師の時間外労働に結びつき、過去には問題化したこともある。そのため、業務時間内に指導記録を作成するケースが多くなっているが、以下の点が課題となっている。

• 指導記録の質の低下 – 業務時間内の作成では時間が限られ、質の高い記録作成が難しい
• 指導自体の質の低下 – 指導記録を指導中に作成するため、指導に注力できない
• 指導記録の共有 – 質の高い指導記録が作成できないため、保護者への共有が難しい

 この事業では、これらの課題を、城南進学研究社が運営する個別指導塾「城南コベッツ」を実証場所とし、「①音声データの記録と収集②AIによる指導記録の自動生成③指導記録の共有」を行うことで、指導の質の向上や指導記録の効率的な作成、学習者・保護者の満足度向上が醸成されたかどうかについて検証するとともに、公教育での活用についても可能性を探る。

【本事業の概要】
実証場所:首都圏内の城南コベッツ(在籍者30~50名規模の1教場)
実証期間:2023年12月上旬~2024年1月下旬(2ヶ月間)
対象:小学生・中学生・高校生
実証内容:
①音声データの記録と収集
講師が業務時間内に、指導内容のサマリーをフローに沿ってiPadで音声録音 ⇒ 社内ネットワークで共有
②AIによる指導記録の自動生成
社内ネットワークで共有された指導記録の音声データを、Whisperで文字起こしし、ChatGPTで文章の校正要約を行う ⇒質の高い指導記録を自動生成
③指導記録の共有
指導記録をLMS(学習管理システム)で保護者にタイムリーに公開

 実証事業で得た指導記録自動生成ノウハウは、将来的には公教育へ提供。小中学校・高校においても、「質の高い指導記録の教員間での共有」「通知書記入の際に、過去の指導記録の振り返りとして利用」するなどの活用を想定している。

 城南進学研究社は、中期経営計画の基本戦略として「学びの個別最適化」を追求し、EdTechの有効活用による学力向上モデルの構築を図っている。今回のように、生成AIを用いた効率的な学習環境の検証などを通じ、より付加価値の高い教育ソリューションサービスの提供を目指す。

「42 Tokyo」と和歌山県が連携協定 IT人材確保と支援で情報産業の活性化を図る

 一般社団法人42 Tokyo(本社:東京都港区、代表理事:坂之上洋子、以下「42 Tokyo」)は、和歌山県(知事:岸本周平)と相互に緊密に連携し、和歌山県におけるIT人材育成と県内企業のIT人材確保の支援、および情報産業の活性化を図ることを目的として、連携協定を締結したと11月27日に発表した。

■協定の目的
「42 Tokyo」は、フランス発のエンジニア養成機関「42」の日本初のキャンパスである東京校を運営している。経歴不問・学費無料・24時間オープンのキャンパスで、バックグラウンドを問わず誰もが最新のカリキュラムでプログラミング学習に挑戦できる環境を提供。
 両者は今回の協定に基づき、県内教育機関に対する「42 Tokyo」の新しいエンジニア養成の手法に関する情報や新たな学習機会の提供によってIT人材を育成するとともに、「42 Tokyo」の学生に和歌山県および県内企業をPRすることで、県内企業におけるIT人材の確保に繋げることを目指す。

■協定に基づく連携項目
(1)和歌山県内の教育機関と連携したIT人材の育成
  (最先端のプログラミング教育の手法の情報提供や新たな学習機会の提供など)
(2)和歌山県内の企業におけるIT人材の確保支援
  (「42 Tokyo」の学生に対する県内企業の認知度向上など)

群馬県の非認知教育強化に向けた国際共創を支援

 特定非営利活動法人日本教育再興連盟(以下「ROJE」)(本部:東京都千代田区、代表:鈴木寛・陰山英男)では、「みんなの教育シンクネットワーク Edu Lab」(以下「Edu Lab」)の活動の一環として、東京学芸大学との連携協定を結び、東京学芸大学が経済協力開発機構(OECD)と取り組む「日本OECD共同研究」に参画している。
 現在、EduLabでは、群馬県が「日本OECD共同研究」と連携して推進している、非認知教育強化のための検討に協力している。
 11月はじめに行われた群馬県知事によるスコットランド訪問では、当団体理事で、スコットランドでの教育を専門とする研究者である、伊藤 駿(いとう しゅん)(広島文化学園大学講師、東京学芸大学共同研究員)が同行し、今後の共同研究に向けた協議をサポートした。
 スコットランドは、認知能力と非認知能力が組み合わされた力の向上を目指したカリキュラム開発・実装を進めており、連携によって、群馬県の非認知教育強化の検討に向けて有益な知見が得られることが期待される。
 今後も、専門性を有する伊藤を筆頭に、群馬県とスコットランドによる国際共創を支援していく。
 EduLabでは、今後も若手研究者の支援や教育支援現場での様々な困難を解決するための方策考案等を行っていく。

城南進学研究社 PCデポに「みんなのまなびライブラリー」の導入を開始

 株式会社城南進学研究社(神奈川・川崎市、下村 勝己 代表取締役社長CEO)は、2023年11月3日(金)より、株式会社ピーシーデポコーポレーション(神奈川・横浜市、野島 隆久 代表取締役)にて、城南進学研究社が運営するデジタル学習コンテンツ「みんなのまなびライブラリー」を導入。PCDのプレミアムメンバー向けに、学びの機会を提供する。

「みんなのまなびライブラリー」は、法人企業の顧客に向けた、BtoBtoCのデジタル学習ポータルサイト。城南進学研究社が開発・運営する4つの教材・サービスが集まり、オンラインやプリントアウトして学ぶことができる。「みんなにまなびをプロジェクト」から生まれたサイトは、幼児から高校生・高卒生まで、幅広い年齢の子どもたちが学習できる環境を整えたいと、2023年10月にサービスを開始した。経済的な問題や地理的な問題で、塾やお稽古事に通えない子どもが、法人企業を通じて自宅で簡単に学びにアクセスできることから、社会問題となっている「教育格差解消」の役割を担うもの。

 一方のPCDは、デジタルで広がる豊かなくらしのサポートを強化し、「デジタル格差」の解消を目指して様々な活動を行っている。PCDが2005年より開始している「プレミアムメンバーシップ」は、メンバーとその家族に専任のデジタル担当がつくサービス。プログラミングやオンライン授業などの学校教育から、テレワークなどの生活環境まで、加速するデジタル社会に対応した担当者がお手伝いすることで、「デジタル格差」解消の一助を担っている。

 今回、「格差解消」を掲げる当社と理念が一致したことで、PCDがこのプロジェクトへの賛同をし、「みんなのまなびライブラリー」導入の運びとなった。PCDが抱えるプレミアムメンバー会員約39万6000名に「みんなのまなびライブラリー」を提供することにより、多くの子どもたちへ教育の輪を広げることが可能になる。
 城南進学研究社は、中期経営計画の基本戦略として「学びの個別最適化」を追求し、EdTechの有効活用による学力向上モデルの構築を図っている。今回のPCDへの導入においても、デジタル学習教材を活用して学習機会を広く提供することで、「経済的格差・地域間格差の是正」を目指す。

■「みんなのまなびライブラリー」概要■
リリース日:2023年10月16日(月)
対象:城南進学研究社と共に教育格差是正のための事業に協力できる企業・団体
コンテンツ:
1.キッズ育脳ワーク
対象:年々小~年長
従来型の学習ドリルとは異なり、「思考力」「表現力」といった「非認知能力」や、小学校に進学してから必須となる「自然」「生活」「道徳」などがバランスよく収録された、新しいタイプの教材。
2.デキタス
対象:小学生・中学生
学校の勉強を確実に理解することを目的に開発されたオンライン学習教材。コンパクトな授業動画とスモールステップで進む演習問題で、毎日の学習習慣づけにも最適。
3.デキタス・コミュ
対象:高校生・高卒生
スマホやタブレットを使って、スキマ時間にいつでもどこでも学ぶことができるWEB演習システム。3レベルに分かれた1問1答形式の問題を豊富に搭載。
4.推薦対策映像講座 スピードマスター版
対象:高校生・高卒生
「情報リサーチ」「志望理由書」「面接」「小論文」など、総合型・学校推薦型選抜対策に必須の内容を絞り込んだ映像講座。「城南推薦塾」監修。 
その他.講演会のご案内
対象:保護者

名桜大学と名護市の共同事業「名護市学習支援教室ぴゅあ」内閣府特命担当大臣表彰受賞

 名桜大学と名護市の共同事業である「名護市学習支援教室ぴゅあ」(嘉納 英明 顧問・本学国際文化学科教授)は、国が「こどもまんなか社会」の基本理念の実現に向け取組みを実施する団体又は個人を表彰する「第1回 未来をつくる こどもまんなかアワード」で、内閣府特命担当大臣表彰を受賞した。11月27日に総理大臣官邸で表彰式が行われた。名護市学習支援教室ぴゅあを代表して本学国際学部国際文化学科の嘉納英明教授は、加藤鮎子内閣府特命担当大臣より表彰状を授与された。

 名護市学習支援教室ぴゅあは、2013年5月に名桜大学と名護市の共同事業として始まった。ぴゅあは、名護市内の生活困窮世帯の中学生への学習支援と居場所づくりを目指した活動を展開している。毎週3回、2時間の無料の学習支援を、大学の教室を活用してマンツーマンで行っている。中学生は、大学発着の巡回バスに乗り込み、支援者である学生と共に学んでいる。
 また、昨年度からはぴゅあの活動と並行して、週1回、名護市立屋部中学校へ学生が出向き、アウトリーチ的な支援活動を行ってきた。さらに今年度は、名護市立東江中学校においても活動を始めている。

学習支援事業を展開する企業向け業務管理システム「講師派遣クラウド」販売開始

 ファボック株式会社(東京・中野区、森下 広一 代表取締役)は、学習支援事業を展開する企業向けの業務管理システム「講師派遣クラウド」を12月1日より販売開始すると発表した。
「講師派遣クラウド」は、施設管理、講師管理、契約管理、授業管理、スケジュール管理、給与管理など、学習支援事業を展開する企業が事業を行うために必要な機能を一元管理できるシステム。
「子どもの学習支援」、「生活支援事業」、「放課後学習支援」、「放課後講習」などの事業領域に特化しており、これらの分野で事業を行っている企業にとって、必要な機能を全て揃え、管理業務の効率化を実現する。

【講師派遣クラウド 概要】
主な機能

  1. 施設管理
  2. 講師管理
  3. 契約管理
  4. 授業管理(毎週・不定期)
  5. スケジュール管理(全体、講師、施設で日次、週間、月間で確認)
  6. 講師の給与管理(時給・コマ給、授業前後の手当、交通費)
  7. クレーム管理(施設、講師)
  8. 講師マイページで、講師が遅刻・早退・欠勤、業務報告、交通費申請
  9. 問合せ・連絡管理(施設、講師からの問合せ・連絡履歴を瞬時に確認)

特長:

  • 運営の効率化: 講師の手配や管理を効率化し、スムーズな授業実施を支援
  • 給与計算の簡素化: 複雑な給与計算をシンプルにし、作業負担を軽減
  • 迅速な対応: ホーム画面で未処理のタスクを確認し、素早く対応
    「講師派遣クラウド」は、教育機関の運営をよりスムーズにし、少子化と人件費の高騰という現代の教育機関が直面する課題に対応するための強力なツール。

【サービスサイト】
https://www.teacherdispatch.com

「進研ゼミ小学講座」 小学生18,000人への意識調査 2023年総決算ランキング 

 株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、小林 仁 代表取締役社長)が提供する、小学生の学習・生活を支援する通信教育講座「進研ゼミ小学講座」は、2023年の出来事や将来に関する小学生の意識調査を実施した。 
 この調査は、2020年にスタートして、今年で4回目を迎える。2023年の調査では、「進研ゼミ小学講座」の小学3~6年生の会員を対象に2023年11月10日~26日に実施し、18,802人(女子12,859人/男子4,728人/性別無回答・その他1,215人)から回答を得た。各ランキングからは、日常生活が戻って身近な人々とのコミュニケーションの機会が増えたり、好きなことを楽しんだり、将来に向けて希望を持ちながら日々を送る様子がわかる。「進研ゼミ小学講座」この調査結果を分析し、発表した。

■「憧れの人」ランキング:スポーツ選手として初めて「大谷翔平選手」がトップ10入り
Q:キミの憧れの人は誰かな?(自由回答)

 2020年の調査開始以来、初めてスポーツ選手として「大谷翔平選手」がトップ10に入った。WBCで日本代表を優勝へと導いた姿や、史上初の2度目の満票でのア・リーグMVPの受賞など、小学生が活躍を目にする機会が多かったのではないでしょうか。憧れの理由として、メジャーリーグで日本人初のホームラン王となったことや二刀流での活躍への賛辞のほか「野球だけじゃなくて対応までもやさしいし、みんなのヒーローだから」「たくさんの人に勇気や感動を与えているから」といった、人柄に憧れる声が多く見られた。
 また、アニメの登場人物の中では「推しの子」の「星野アイ」が、最も多くの票数を獲得した。歌やダンスのうまさ、「可愛くてポジティブで明るくてアイドルの才能があるところ」「他の人のことも大切にしているところ」などが憧れの理由として多くあげられていた。
 小学生の「憧れの人」が活躍するジャンルは、スポーツやアニメ、YouTubeなど多岐にわたっているが、憧れる理由として寄せられた声からはいずれも、パフォーマンスだけではなく、そのバックグラウンドや人柄に憧れる様子が多く見られた。

■流行語ランキング:「ひき肉です」が大差をつけて1位、TikTok発の言葉が初めてランクイン
Q:今年一番流行った言葉は?(自由回答)

 1位は、現役中学生によるユーチューバーグループの「ちょんまげ小僧」のメンバーである「ひき肉」さんの挨拶。昨年1位の 「それってあなたの感想ですよね?」をはじめ、TOP10の他の言葉とも大差をつけた結果となった。「おはよー!ひき肉です!」といった形で挨拶に続けたり、場を盛り上げたりしたい時、給食でひき肉が出た時などに使うという声が目立った。TikTokで流行した「ひき肉ダンス」を踊りながら使う様子も見られた。ユーチューバーの言葉では「何を四天王?」(HIKAKINさん)も6位にランクインしている。
 また、今年は初めてTikTok発の「なぁぜなぁぜ?」が3位にランクインしました。身近な疑問や不満を語る時に使う言葉で、小学生には「宿題があるのなぁぜなぁぜ?」「どんだけ部屋を片付けてもすぐ散らかっちゃうのなぁぜなぁぜ?」といった形で使われている。   
 なお「進研ゼミ小学講座」の調査(11月日~26日に小3~小6の会員を対象に実施)では、80%がYouTubeをよく見る(「とても」「まあ」の合計、回答者数:1329人)と回答し、テレビ視聴の2倍の結果となっていた。TikTokは24%(回答者数:1301人)で、小学生の生活にYouTubeやTikTokが身近なものとなっていることがわかる。

■なりたい職業・将来に向けて勉強したいことランキング:4年連続「ユーチューバー」が首位、学びたいのは「英語」
Q:将来やってみたい仕事は何ですか?(択一)

Q:将来のために勉強したいことは何ですか?(自由回答)

 社会が大きく変化する中、小学生は自分の将来についてどのように考えているのか、「なりたい職業」「将来に向けて勉強したいこと」という質問から探った。
 調査を開始した2020年から4年連続で「YouTuber」が1位となった。また、上位には芸能、漫画やアニメなどのエンタメ関連の仕事が入っている。エンタメは子どもにとって身近で、将来挑戦してみたい仕事として意識されていると考えられる。将来に向けて勉強したいことに関する質問項目でも、「絵・イラスト・漫画」「歌・音楽・ボイストレーニング」が上位に入っており、子どもたちが「なりたい職業」に関連した勉強をがんばりたいと思っていることがわかる。
 将来のために勉強したいことの1位は「英語」でした。理由は「海外で活躍したい」「外国の人と話したい」という声が多く、スポーツ選手や学者、宇宙飛行士、キャビンアテンダント、医師といった具体的な職業での使用シーンを挙げる回答も目立った。語学では英語に続いて「韓国語」が多く、「K-POPが好き」「アイドルになりたい」「韓国に行きたい」という想いが理由として多数挙げられていた。
 今年はChatGPTなどの生成AIが話題になったが、小学生にもデジタル活用への関心は高く、「プログラミング」が英語に続いて2位となった。学びたい理由には「プログラマー・ゲームクリエイターになりたいから」という声が多く寄せられていた。

■印象的だったニュースランキング:もっとも印象に残ったのは「戦争」、「野球」に関する話題3つが上位に
Q:キミにとって今年もっとも印象的だったニュースは?(自由回答)

 小学生にとって、もっとも印象的だったのは「戦争」で、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの衝突に関するニュース。戦争に関する子どもたちの課題意識は強く、「今、大人に一番言いたいこと」を聞いた質問では、「戦争をやめてほしい」という声が多く寄せられており、ゲームやスマホ、おこづかいなどに関する自身の希望に続いて、上位に入った。
 また、「野球」関連で小学生の印象に残ったニュースが多く、大谷翔平選手の活躍、阪神の優勝、WBCでの日本代表の優勝の3つがランクインした。

■2023年を一言で表すと?:「楽しい」「最高」「挑戦」などの充実が伝わる言葉が上位、一方で「疲れ」も
Q:キミの1年を一言で表すと?(自由回答)

「楽しかった」をはじめ、上位10個のうち9つはポジティブな言葉が並び、小学生が充実した日々を送っていたことがわかる。充実の一方で10位には「疲れ」という言葉が入っている。使われ方を見ると、「疲れた」という一言が一定数ありつつ、 「おつかれさま」というねぎらいの言葉や、「疲れたけれど楽しかった」「疲れたけどやったぞ感がある」といった表現が多く見られた。

進研ゼミ小学講座 「情報発信局」 https://sho-aka.benesse.ne.jp/sho/all/others/johostation/select.html

ライフイズテックの学習塾向け「情報AIドリル」、岐阜県を中心に地域密着型で展開している「リード予備校」で提供開始

 ライフイズテック株式会社(東京・港区、水野 雄介 代表取締役CEO)は、2024年1月より、岐阜県を中心に展開しているプロジェクトリーズ株式会社が運営する「リード予備校」の一部教室へ、大学入学共通テスト・学校の定期テストにおいて「情報 I 」を対策できる、学習塾向け教材「情報AIドリル」の提供を開始する。

 2022年度から全国の高等学校で開始した新学習指導要領では、「プログラミング」や「データの活用」などを学ぶ共通必履修科目「情報 I 」が新設され、現高校2年生が受験する2025年の大学入学共通テストから「情報 I 」の内容が新たな教科「情報」として取り入れらる。

 既に多くの国公立大学が共通テスト科目として「情報 I 」を課すと発表されている一方で、共通テスト「情報 I 」への対応に不安を感じている生徒や教員も多く、また学習塾においても共通テスト・学校の定期テスト対策の早期環境作りが求められている。

 ライフイズテックは、2022年8月より「情報 I 」を学べる「情報AIドリル」を学習塾向けに提供している。約120万人が利用する中学校・高校向け「情報」学習用EdTech教材「Life is Tech ! Lesson(ライフイズテック レッスン)」の開発ノウハウを生かし、AIドリルの個別最適化された反復学習で、楽しみながら確かな得点力を養成するプログラムとなっており、基礎力定着から共通テスト対策までを網羅する。

 今回、共通テスト対策・学校の定期テスト対策のニーズの高まりを受け、「リード予備校」では個別最適な学習プランで確かな問題対応力を養成し、生徒の自律的な学習を推進するための教材として採用した。

Yahoo!きっず、子どもたちが楽しくAIの基礎を学べるコンテンツ「マンガで学ぼう!AIガイド」を公開

 LINEヤフー株式会社が運営する子ども向けの安全安心なポータルサイト「Yahoo!きっず」は、教育現場での活用も始まっている生成AIなどについて、子どもたちに正しい知識を身につけてもらうことを目的に、AIの基礎を楽しく学べるコンテンツ「マンガで学ぼう!AIガイド」を新たに公開した。

 AIをめぐっては、生成AIの活用がさまざまなサービスにおいて進んでいるほか、学校でも授業に取り入れられるなど、大人だけでなく子どもたちにとっても身近な存在になってきている。そうした中で、LINEヤフーは、子どもたちがまずはAIの基礎的な知識を身につけ、今後生成AIなどを上手に活用できるよう「マンガで学ぼう!AIガイド」を制作し、「Yahoo!きっず」内で公開した。
「マンガで学ぼう!AIガイド」では、AIの仕組みなどについて、子どもたちが興味を持って楽しく学べるよう、イラストやマンガで分かりやすく説明している。さらに、AIの利点と問題点などについて考えたり、生成AIを使う時の注意点をチェックしたりするためのワークシートも用意し、子どもたちがAIに関する正しい知識を身につけるだけでなく、どう活用していくか自ら考えることを促すコンテンツを用意している。また「マンガで学ぼう!AIガイド」は、教育現場で広く利用されている「Yahoo!きっず」内で公開しているため、学校の授業でも安心して活用できる。

<「マンガで学ぼう!AIガイド」コンテンツ一覧>

  1. AIってなんだろう?
  2. AIのしくみ
  3. 生成AIってなに?
  4. AIのウソ・ホント
  5. AIの未来とは
  6. AIについて考えよう

岐阜市立岐阜小学校とIoT文具を用いた家庭学習習慣化に関する実証実験結果レポート

 コクヨ株式会社(大阪市、黒田 英邦 社長)と岐阜市立岐阜小学校(岐阜市、藤田 忠久 校長)は、2023年5月から6か月間に渡り、IoT文具を用いた家庭学習の習慣化に関する共同実証実験を行った。岐阜市立岐阜小学校の1年生と2年生の全ての児童(86名)を対象として、自ら学び続ける子どもを育む土台として、「①机に向かう習慣づくり」と「②家庭学習に取り組む親子関係の土台づくり」の2点に着目し行った実証実験の結果を発表した。

■実証実験結果サマリー
1 アンケート回答のあった34名のうち、70%の家庭が習慣化できたと回答
2 「しゅくだいやる気ペン」の機能である花マルを毎回つけている家庭ほど「しゅくだいやる気ペン」の使用を継続している
3 家庭学習を長期的に継続している家庭は、毎日ほぼ同じ時間に家庭学習を行っている

「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に取り付け、スマートフォンアプリと連動させることで、勉強への取り組みを「やる気パワー」として“見える化”し、学習への意欲を高めていくために開発された商品。

 この実証実験では、岐阜市立岐阜小学校に通う1年生と2年生計86名全員に「しゅくだいやる気ペン」を提供し、家庭学習に利用してもらった。
 定期的なアンケートと「しゅくだいやる気ペン」のIoTデータの分析により、「家庭学習が習慣化できている」および、「やや習慣化できている」と答えた方はアンケート回答者の70%だった。これは、「しゅくだいやる気ペン」導入前の調査に比べ44ポイントも増加している。
 習慣化できたと答えた家庭について、習慣化を確認後「しゅくだいやる気ペン」をその後継続して使用する家庭と使用を辞める家庭に分かれた。この2つの違いは、「しゅくだいやる気ペン」のアプリ上で「花マル」をつける機能の使用有無と相関していることが分かった。「花マル」を毎回付けている家庭は、半年以上経過しても「しゅくだいやる気ペン」を利用し続けている。この「半年以上使用し続けている家庭」のIoTデータを見ると、毎日同じ時間に使用(学習)している傾向があることが分かった。
 今回の実証実験により、「しゅくだいやる気ペン」が家庭学習の習慣化に有効であること、家庭学習習慣化の定着には親の支援が影響することが理解できる。今後、実証実験を積み重ね、家庭と学校の関係性や学力向上の影響について調査する予定している。

■実証実験概要
・実験期間:2023年5月1日(月)~2023年10月31日(火)
・実験対象者:岐阜市立岐阜小学校 1年生39名、2年生47名全員(合計86名)
・実験内容:担任教師から保護者を通じて、合意を得た家庭に対して「しゅくだいやる気ペン」を提供し、児童の日々の家庭学習に「しゅくだいやる気ペン」を使用する。定期的に、アンケートやデータ集計を用いて家庭学習の意欲の変化、習慣化を分析する。

■実証実験結果
1 6か月後のアンケート回答のあった34名について、70%の家庭が習慣化できていると回答これは、やる気ペン導入前に比べ44ポイントも増加している。

2 「しゅくだいやる気ペン」』の機能である花マルを毎回つけている家庭ほど「しゅくだいやる気ペン」の継続期間が長い 傾向下記グラフは、 花マル率(学習した日のうち花マルが付けられた割合)と使用継続月との関係を表している。

3 家庭学習を長期的に継続している家庭は、毎日ほぼ同じ時間に家庭学習を行っているグラフは、横軸を月日(4月17日~9月30日)、縦軸に時刻(0時~23時)を示します。赤いマーカーがある部分が、やる気パワーが記録されたことを示します。

 この実証実験の詳細データについては、しゅだいやる気ペンオウンドメディア「しゅくだいやる気ラボ」で公開予定。
https://note.com/kakihomenote

■実証実験校の公募
 IoT文具「しゅくだいやる気ペン」による家庭学習の習慣化実験の協力校(小学校のみ)および自治体を募集する。2024年4月より、約6か月間(場合によっては12か月間)「しゅくだいやる気ペン」を生徒に配り、アンケートやデータ分析に協力頂ける小学校5校を募集している。
興味のある自治体、小学校関係者の方は、下記メールアドレスへ。
Yaruki_project@kokuyo.com