Archive for: 11月 2023

Studyplus for School、「教材配信システム」を通じて育伸社の中学生向けドリル教材を提供

 スタディプラス株式会社(東京・千代田区、廣瀬 高志 代表取締役)は、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」の「教材配信システム」において、株式会社育伸社(東京・台東区、石見 広志 代表取締役社長)が提供する中学生向け学習教材「iワーク」シリーズのデジタルドリルを提供することを発表した。育伸社が提供する学習教材「iワーク」を利用している教育機関で、「Studyplus for School」の無料プランを導入すると、「教材配信システム」の「ドリル」機能を通じて育伸社の中学生向け教材を配布でき、生徒が学習管理アプリ「Studyplus」上で問題を解くことができる。

■ 対応教材概要
教材名:育伸社「iワーク」
教材詳細:演習から定着確認までをサポートする、学校教科書準拠教材。スモールステップで単元を構成しているので、多様なスタイルの授業で使用できる。
教科・科目:理科、社会
教材のレベル・ターゲット:中学1年生~3年生向け
詳細:https://story.studyplus.co.jp/n/n21b37beed3c9

■ 利用概要
利用料金:初期費用・システム利用料:0円
利用対象:育伸社が提供する「iワーク」の紙教材を利用しており、「Studyplus for School」を導入済み もしくは これから「Studyplus for School」を導入する予定の教育機関
利用方法:https://story.studyplus.co.jp/n/n21b37beed3c9 よりお問い合わせへ

株式会社みんがくがクラーク高等学院と生成AIを活用した「英作文指導」の共同研究授業を発表

 株式会社みんがく(東京・目黒区、佐藤 雄太 代表取締役)は、専修学校クラーク高等学院札幌大通校(北海道・札幌市)と、生成AIを使った学習アプリ「スクールAI」による英語指導の共同研究授業を行うことを発表した。「スクールAI」は、第20回 日本e-Learning大賞「経済産業大臣賞」を受賞した「NANDE」の基盤となるサービス。みんがくは、新たな教育の取り組みとして、専修学校クラーク高等学院札幌大通校と提携し、英作文を中心とした共同研究授業を実施する。個別最適型学習と協働学習への取り組みに生成AIを活用し、学生一人ひとりに最適なアドバイスを提供することを目指す。

 授業の詳細は、英作文を素材とする授業を実施する。英作文を組み立てる際に必要なアドバイスは、一人ひとり異なる。 個別最適型の学習の実現を目指し、習熟度に応じてアドバイスが段階的に自動生成されるシステム「スクールAI」を採用した授業を展開する。

 前半は個別の作業を行い、生徒はAIの支援を受けながら、英作文の作成に取り組む。作文内容やボキャブラリー、英文構成、作文構成のアドバイスが段階的に自動生成され、生徒が各自のペースで学習をすすめる。
 後半では協働学習を行う。生徒は、AIの役割を模倣して、他の生徒の英作文に対してアドバイスを提供。このプロセスは、生徒が自らティーチングの経験を積むことで、英語の基礎力を高めるだけでなく、協働学習や主体的に学習素材を調べる姿勢の育成につなげる。

今回の共同研究にあたって専修学校クラーク高等学院札幌大通校 教諭 福島啓友 氏は、
「AIが、学習者自身に適したティーチング・コーチングをしてくれる未来、「学習」に際しての「個別最適」の先生が、人間ではなくAIになっていくという未来を手繰り寄せたいと思います。ただ一方で私たち生身の人間に求められるものは何なのか、経験の共有によりお互いの知識や気持ちを知ること、不確かであっても対話を他者と構築していく力かもしれません。AIとの対話、人との対話を行ったり来たりする学習で少しでも道しるべを見つけたいです。」とコメントした。

株式会社みんがくは、「次世代の教育をスタンダードを創る」をビジョンに掲げ、「教育×テクノロジー」をテーマに現場課題と向き合う会社。全国の教育者が協力して運営していた合同オンライン自習室から始まったプロジェクトが発展し、会社となった。その後も、教育サービスの開発事業、教育機関へのコンサルティング・研修事業、教育メディア事業など「教育×テクノロジー」を軸に幅広く事業を展開している。現在では、生成AI×教育のサービス開発プラットフォーム「スクールAI」の開発に注力している。
URL:https://mingaku.net/company

オーチスが主催するSTEMプレゼンコンテスト「Made to Move Communities™」の国内予選大会でかえつ有明中・高等学校 (東京) が優勝

 日本オーチス・エレベータ株式会社(東京・中央区、ティボー・ルフェビュール 代表取締役社長)は、オーチス・ワールドワイド・コーポレーションが主催する国際STEM (科学・工学・エンジニアリング・数学) プレゼンテーションコンテスト「Made to Move Communities™(メイド・トゥ・ムーブ・コミュニティズ)」プログラムの国内予選大会を10月12日に開催した。

 Made to Move Communitiesプログラムは、オーチスの4つの地域(アメリカ地域、アジア太平洋地域、中国地域、欧州・中東・アフリカ地域)で毎年開催されるコンテストで、今年で4年目を迎える。Made to Move Communitiesは、学生のSTEM教育を促進することを目的とした世界規模のCSR(企業の社会的責任)プログラム。

 国内予選大会には日本全国の9校から17の学生チーム (計115名) の応募があり、オーチスの審査員による書類審査を経て5チームがファイナリストとして選出された。そして、10月12日にその5チームが、オンラインで審査員に英語でプレゼンテーションを披露した結果、かえつ有明中・高等学校(https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/)(東京都江東区)のチームが優勝した。

 かえつ有明中・高等学校のチームは、STEMのスキルや知識を駆使し、オーチスの社員サポーターたちから助言を受けながら、予選大会のテーマである「コミュニティの課題を解決する包括的なモビリティ・ソリューションの構築」に取り組んだ。予選大会で、学生たちは、人混みの多い東京で暮らす視覚障害者がより安心安全に移動できるよう、杖にIoT技術と微細な振動を発するハプティック技術を組み合わせたソリューションを発表した。そのソリューションにおいて、視覚障害者は杖から発する振動を感知することで、障害物を避け、道を間違えることなく目的地まで到着することが可能になる。学生たちのプレゼンテーションは審査員から高い評価を受けた。

 かえつ有明中・高等学校のチームは日本を代表して12月から8週間に渡って開催されるMade to Move Communitiesの国際大会に挑む。今年の国際大会のテーマは「心身の健康の増進のために、緑地へのアクセスを改善する包括的なモビリティ・ソリューションの構築」。都市化が進んだ現代では、世界人口の50%以上が都市で暮らし、2050年にはその割合が70%近くまで上昇すると予想されている。学生たちは、全ての住民のために、緑地を保全・提供するためのソリューションを考案する。学校でSTEMプログラムを推進する助成金の獲得を目指し、オーチスの審査員に向けて、そのソリューションを発表する。

メタバース英会話 fondi、教育機関・教育事業者に向けたサービス『fondi for schools』の提供を開始

 株式会社fondi(東京・渋谷区、野原樹斗 代表取締役社長)は、2023年11月より『fondi for schools』の提供を開始する。『fondi for schools』では、3Dの強みである没入感、生成系AIの応用力、世界100カ国以上から集まるfondiのユーザーコミュニティ内での実践環境を、柔軟に掛け合わせたコンテンツ提供を行い、教育機関・教育事業者が抱えている課題を解決を目指す。

 fondi for schools はメタバースの特性を活かしたソリューションの提案から機能開発・運用までを、トータルプロデュースするサービス。3Dの強みである没入感、生成系AIの応用力、世界100カ国以上から集まるfondiのユーザーコミュニティ内での実践環境を、柔軟に掛け合わせたコンテンツ提供で、教育機関・教育機関の課題解決を実現する。

【詳細・お問合せ】
https://schools.fondi.co.jp/


「3D × AI」の強みを活かした 新しい学習体験の提供
 fondiの空間内に専用スクールエリアを立ち上げて、学習内容にマッチした3D空間とAIのサポートやフィードバックが受けられるバーチャルレッスンを展開することで、学習効率の向上をサポートする。レッスン外では、AI相手に予習・復習する体験を提供することで、学習の定着率向上を目指す。
 世界100カ国以上のユーザーが言語学習目的で集まっているfondiコミュニティを活用することで、レッスンで学んだ内容の実践、グローバルなマインドセット、コミュニケーションスキル獲得機会を提供する。

 各事業者のニーズに合わせた、カスタマイズ開発が可能。英語学習に関連する事業者はもちろん、英語学習に限られない教育領域での活用を想定している。また、目的を持ったアクティビティの場や居場所として、少人数のプライベート空間から大人数で集まれるイベント空間までニーズにあわせて用意が可能。

 メタバース英会話「fondi」の通常機能を独自コンテンツと併用活用することで実践機会が確立できる、月額1950円の有料プランのパッケージ提供が可能。fondiは、「カタコト英語から始まる、バーチャル海外生活」をコンセプトに、世界中の英語学習者と一緒に、実践的な英会話を楽しめるメタバース空間を提供している。2020年5月のアプリ提供正式開始以降、順調にユーザーは増加している。海外ユーザー比率は94%を超えており、東南アジア・アフリカ地域8カ国9地域のユーザーを中心に支持を集めている。

小学生プログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2023」 応募総数7,391件と昨年比142%に

 子ども向けプログラミング教育事業の株式会社CA Tech Kids(シーエーテックキッズ、東京・渋谷区、上野 朝大 代表取締役社長)は、主催する小学生のためのプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2023(テックキッズグランプリ2023)」の募集を締め切り、応募総数が7,391件となったことを発表した。

「Tech Kids Grand Prix」は、『21世紀を創るのは、君たちだ。』をスローガンに掲げる、これからの時代を担っていくすべての小学生に向けたプログラミングコンテスト。2018年度より毎年開催し、6年目を迎える本年度は、賛同する全36の企業や団体と共に開催する。
 本年度も2023年7月1日から9月30日まで応募を受け付けた結果、全国各地より計7,391件におよぶ応募が寄せられ、昨年度の5,210件を大幅に上回る1.4倍の応募数となった。

 2023年度大会では、全国47都道府県を北海道東北、関東、中部、近畿、中四国、九州沖縄の6つのエリアに分け「エリア予選」を開催している。参加者は「Tech Kids Grand Prix 2023」に応募すると、居住地に応じて自動的に各エリア予選に区分される。

 今後は、2024年1月13日(土)、14日(日)に各エリア予選を開催し、1月19日(金)に各エリア代表選手の決定を発表する。6エリアより選出された計10名が、2月25日(日)に東京渋谷にて行われる本戦決勝大会へ進出し、自身の作品や、作品にかける熱い想いをプレゼンテーションを行う。
 決勝大会では、「ビジョン(掲げる夢や実現したい世界観)」、「プロダクト(夢を実現するクリエイティブなアイデアとそれを体現した作品)」、「プレゼンテーション(自身のビジョンやプロダクトを社会に発信していく姿勢)」の3つの観点から厳正な審査を行い、小学生向けコンテストとしては異例の賞金(総額100万円)を贈呈する。

「Tech Kids Grand Prix 2023」開催概要

名称Tech Kids Grand Prix 2023 (テックキッズグランプリ2023)
内容小学生のためのプログラミングコンテスト
対象すべての小学生(生年月日が2011年4月2日~2017年4月1日の方)
募集作品コンピュータープログラミングを用いて開発されたアプリケーションやゲーム作品(ロボットや電子工作等、特殊なハードウェアを必要とする作品は不可)
プログラミング言語指定なし
表彰第1位 「Tech Kids Grand Prix」
VISION AWARD
PRODUCT AWARD
PRESENTATION AWARD
協賛企業賞 など
賞金総額100万円
詳細HPをご覧くださいhttps://techkidsschool.jp/grandprix/
主催Tech Kids School

■協賛企業
株式会社Cygames、Facebook Japan株式会社、アドビ株式会社、日本マイクロソフト株式会社、ヤフー株式会社、ソフトバンク株式会社、ソフトバンクロボティクス株式会社、東急株式会社、一般財団法人LINEみらい財団、GMOインターネットグループ株式会社、Twitter Japan株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会社ジンズ、株式会社MIXI、株式会社バンダイ、株式会社オービックビジネスコンサルタント、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社、江崎グリコ株式会社、アンカー・ジャパン株式会社、株式会社プログラミング総合研究所、株式会社ディー・エヌ・エー、ユニティテクノロジーズジャパン株式会社、株式会社キュレオ

■後援
一般社団法人新経済連盟、茨城県日立市、香川県高松市、香川県善通寺市、佐賀県伊万里市、長崎県島原市、大分県、宮崎県宮崎市、宮崎県延岡市、鹿児島県徳之島町、沖縄県国頭村教育委員会、沖縄県うるま市教育委員会、沖縄県那覇市

■地域連携大会
北海道プログラミングコンテスト(北海道)
第4回 旭川地区 小学生プログラミング大会(北海道旭川市)
IWAKI キッズ プログラミングカップ2023(福島県いわき市)
ひたち kids プログラミングコンテスト2023(茨城県 日立市)
古河 プログラミング コンテスト2023(茨城県 古河市)
CHIBA CODER CUP 2023(千葉県)
MATSUDO KIDS プログラミングコンテスト 2023(千葉県松戸市)
2023年渋谷区 プログラミングコンテスト(東京都渋谷区)
よこはま プログラミングコンテスト(神奈川県横浜市)
ふじさわ プログラミングコンテスト(神奈川県藤沢市)
プログラミングチャレンジ ~よこすカップ2023~(神奈川県横須賀市)
第3回 福井県 小学生プログラミングコンテスト(福井県)
ぎふこども プログラミングコンテスト2023(岐阜県)
ひこねKidsプログラミングコンテスト2023(滋賀県彦根市)
OSAKAキッズプログラミングコンテスト 2023(大阪府)
ひろしまキッズ プログラミングコンテスト2023(広島県)
とくしまキッズ プログラミングコンテスト2023(徳島県)
たかまつ KIDS プログラミングコンテスト 2023(香川県高松市)
善通寺市 プログラミングコンテスト2023(香川県善通寺市)
IMARI Kids プログラミングコンテスト2023(佐賀県伊万里市)
ShimabaraChallengeCup2023 ~島原元気ッズプログラミングコンテスト~(長崎県島原市)
大分県 次世代プログラマー発掘コンテスト 「Hello,World!」(大分県)
のべおか小学生プログラミングコンテスト2023(宮崎県延岡市、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町)
第2回 宮崎市小学生 プログラミングコンテスト(宮崎県宮崎市)
第4回徳之島 プログラミングコンテスト SHIMA×TECH 2023(鹿児島県 徳之島町)
国頭村 プログラミングコンテスト2023(沖縄県国頭村)
第4回うるま市 プログラミングコンテスト(沖縄県うるま市)
那覇市プログラミング キッズコンテスト2023(沖縄県那覇市)

■スケジュール
2023年7月1日(土)   応募受付開始
2023年9月30日(土)   応募締め切り
2023年10月-12月     エリア予選1~3次
2024年1月        エリア予選決勝
2024年2月25日(日) 決勝プレゼンテーション(会場:渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホール ホールB)

学研ホールディングス、日越外交樹立50周年を記念して、書籍・プログラミングブロックを寄贈

 株式会社 学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)は、ベトナムの戦略的パートナーであるDTP社(2023年4月資本業務提携締結)とともに、日越外交樹立50周年認定事業として、2023年10月13日、ベトナム ホーチミン市にあるゴ・トイ・二エム(NGO THOI NHIEM)学校に書籍とプログラミング教材のブロックを寄贈した。この事業は日越外交関係樹立50周年記念事業として認定を受けたもの。

 寄贈式は、学研の資本提携先 DTP Education Solutions JSC(以下、DTP社)と連携して執り行われた。冒頭の生徒たちによる挨拶・歓迎の歌につづき、副学校長・学研代表者による挨拶、書籍・プログラミングブロックの贈呈を行った。 

チャン・グエン・クオック・ヴァン ゴ・トイ・二エム副学校長は
「この度は、日越50周年を記念して、日本を代表する教育事業会社の学研の書籍とプログラミングブロックを寄贈いただき、ありがとうございます。ベトナムでは、昨今STEAM教育の取り組みが加速しており、生徒たちの学習に最適な優れた教材のニーズが高まっています。本校はSTEAMを専門とする教師の授業や部活動にも盛んに取り組んでおり、いただいた教材を活用して、未来を担う子どもたちの育成に取り組んでいきます」と挨拶をした。(一部抜粋)

安達快伸 学研HD取締役は、
「日越外交50周年を記念して、学研の書籍とプログラミングブロックを寄贈できることを嬉しく思います。学研は日本において長年、子どもたちの教育のために様々な書籍や学習教材を提供してきました。国を作っていくのは人で、学研はまさにその人づくりに貢献してきました。子どもたちは未来の世の中を支えていく大事な宝物で、その宝物を大切に育てていくのが教育です。それは日本もベトナムも同じです。これからもDTP社と一緒にベトナムの子どもたちにいい本や教材を届けていきます」とと挨拶をした。(一部抜粋)

 DTP社はベトナムで教科書・学習教材の開発・販売、英会話中心のスクーリング事業、教育コンテンツ・サービス販売事業をオンライン・オフラインで展開する英語教育業界のトッププレイヤー。10,000を超える学校・教育機関、幼児から高校生を対象に300万人以上の顧客(生徒)を有しており、英語の教科書出版においては、約3割の市場シェア(自社調べ)を獲得している。

日本政府と国際協力機構(JICA)、「ぜい弱な地域における「みんなの学校」モデルに基づく児童の教育推進計画」を通じて、マリの子どもたちの教育の質とアクセスの向上を支援

 上薗英樹 駐マリ共和国日本国特命全権大使と国連児童基金(UNICEF)マリ事務所代表のピエール・ンゴムは、10月6日、日本政府の資金協力によって実施される「ぜい弱な地域における『みんなの学校』モデルに基づく児童の教育推進計画」に関する書簡に署名した。

 日本政府の5億2,000万円の無償資金協力で実施されるこの事業は、マリ国民教育省地方分権化・分散化支援室と共同で立案され、バマコ特別区とクリコロ州の432の小学校を対象に、主に教育へのアクセスと質に焦点を当てた支援が実施される。これらの地域は、国際協力機構(JICA)が実施する「学校運営委員会支援プロジェクト」などの活動の成果を強化し、また、教育へのアクセスや教育の質の問題に取り組む同機構の支援範囲を拡大するために選ばれた。この資金協力により、教育関係者の能力強化や、教育の重要性を訴える啓発キャンペーンが実施され、教室と給水所や男女別トイレなどの水と衛生設備の建設と修復、学校キットや月経衛生管理キットの提供に重点を置いた活動が行われる。

「本事業は、マリ政府の教育政策、特に『第二次教育開発10カ年計画』の実施を支援するという日本政府の決意を示すものであり、2023年9月18日と19日にニューヨークで2回目となる関連サミットが開催された、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも寄与するものです。」と、UNICEFマリ事務所代表のピエール・ンゴムは述べた。「日本はUNICEFにとって重要なパートナーです。本支援を通じて、日本政府はマリの学校に通っていない子どもの割合の削減だけでなく、教育の質の向上にも貢献しています。」

 上薗英樹 駐マリ共和国日本国特命全権大使は、「すべての子どもたちのための質の高い教育によって、子どもたちはどこで暮らしていても、しっかりと成長し、社会に貢献できるようになります。これは、生活水準や発展における差異を説明する重要な要素のひとつです。だからこそ、日本は『第二次教育開発10カ年計画(2019-2028年)』に沿った本事業に資金協力を実施したのです。」と語った。

 この支援は、現地のコミュニティと協力して学習の質を向上させとともに、子どもたち、特に女の子の、安全で守られた環境下における初等教育へのアクセスの改善を目指す。また、生徒たち、特に女の子が質の高い教育を受けられるようにするため、教員、学校の管理者や運営者、検査官の能力育成を行う。

 加えて、学校キット(ノート、ペン、文字を書くための石板、算数用教材)や10代の少女のための月経衛生管理キット(繰り返し使用可能な生理用ナプキン、石けんなど)の提供だけでなく、生徒たち、特に女の子たちが、学業成績の向上につながる安全で守られた学習環境にアクセスできるようにするため、教室や水と衛生設備の建設と修復が行われる。

睡眠改善プログラムBIZが江戸川区の快眠健診事業に採択

 テクノロジーで人々の睡眠課題を解決するSleepTech事業を展開する株式会社ニューロスペース(東京・墨田区、小林 孝徳 代表取締役社長)は、弊社が開発および販売する睡眠改善プログラムBIZをベースにしたプログラムが、公募型プロポーザルを経て、江戸川区の2023年度快眠健診事業に採択されたことを発表した。

■江戸川区 快眠健診事業とは
・事業の目的
 国保健診の受診者に「客観的睡眠計測器(デバイス)」を活用し、睡眠データから個人の睡眠の傾向と課題を可視化して、より良い睡眠をとるための行動変容を促し、睡眠の質を改善することで、生活習慣病予防など区民の健康増進を図る。

■ニューロスペースの睡眠改善プログラムBIZとは

 睡眠計測デバイスFitbitを活用し認知行動療法の要素を取り入れた睡眠習慣改善プログラム。前半は計測のみを行い個人の睡眠傾向や課題を分析、中間研修のタイミングで個人へ睡眠レポートを提供して解決したい睡眠課題を合意形成、後半はその課題解決に効果的な行動習慣を生活の中に定着させる介入度が高いプログラム。
https://www.neurospace.jp/biz-program

■実績
 これまで健康経営を推進する合計およそ50社に導入頂き、旭化成株式会社や東京地下鉄株式会社様では、生産性向上また労働安全衛生の確保を目的として採用されている。
https://www.neurospace.jp/kenkokeiei-sleep-case

■エビデンス
『睡眠改善アプリを用いた健康経営施策が生産性に与えた影響:RCTに基づく検証』において、早稲田大学政治経済学術院教授大湾秀雄氏、同大学教育・総合科学学術院教授の黒田祥子氏、および同大学川太 悠史氏による研究を通じて、弊社が企業向けに提供する睡眠改善プログラムが睡眠の改善ならびに生産性向上につながる統計的に有意な結果を得ることができ、その経済的インパクトは年間一人従業員あたり+12万円と試算された。
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/21j040.html

九州大学アジアウィーク2023を開催

 九州大学は、11月6日(月)~11月11日(土)に『九州大学アジアウィーク2023』を開催する。このイベントは、アジアに関する膨大な研究教育の蓄積および新たな展開の可能性を国内外に発信し、多くの方に九州大学の周知してもらう事と共に、海外大学等との連携強化、さらには新たな国際交流・国際連携体制の構築促進を図ることを目的として、2020年から開催している。
 過去3回は、コロナ禍のため、大部分がオンラインでの開催だったが、今年は対面をメインとした開催企画が目白押しだ。
 九州大学アジアウィークは、 石橋総長を機構長とする「アジア・オセアニア研究教育機構」(QAOS )が中心となり実施するもの。2023年は、「アジアと出会う一週間」をテーマに、招待講演や若手ポスター発表(アジア・オセアニア賞)、SDGs特別企画及びSpecial BBSを実施する。

■ 開催期間:令和5年11月6日(月)~11月11日(土)
■ 会場:対面(椎木講堂、九州大学I²CNERホール)、一部オンライン
■ 参加費:無料
■ 主なイベント:11月8日(水)には 年次シンポジウムとして「地域研究の可能性と課題―これまでの教訓とこれから―」と題し、白石 隆 熊本県立大学理事長らをゲストに招待する。このほか、若手のための植物・生物学講座、ラオスのジェンダー問題を取り上げたシンポジウム、九州大学とクイーンズランド大学(豪州)の合同セミナー、自治体と九大生の協働による空き家対策@糸島市を紹介するワークショップなど、様々な企画を予定している。
■ 申込方法:以下のURLよりご登録ください。
https://asiaweek.kyushu-u.ac.jp/ja/program
※詳細は、九州大学Asia Week特設ウェブサイト(https://asiaweek.kyushu-u.ac.jp/ja)へ。

モリサワのUDフォント開発と普及促進の取り組みが「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞

 株式会社モリサワは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「STI for SDGs」アワードにおいて「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)開発と普及促進」の取り組みが優秀賞を受賞した。

「STI for SDGs」アワードは、JSTが2019年度に創設したアワード(後援:文部科学省)。科学技術・イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を用いて社会課題を解決する日本発の優れた取り組みを表彰することで、その取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える国内外の他地域への水平展開を促し、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の達成に貢献することを目的として、毎年実施されている。
 モリサワは、2009年に最初のUDフォントをリリース以来、これまでさまざまなUDフォントを開発してきた。今回、モリサワが取り組むUDフォント開発と普及促進の活動が評価され、優秀賞を受賞した。

受賞した取り組み
名 称:「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)開発と普及促進」
概 要:ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)、加齢などによる視力や認知機能低下などで、文字からの情報収集に困難を抱える人にとって、文字の見やすさ、読みやすさは、日常生活に大きな影響を与える社会課題だ。モリサワのUDフォントは、その課題に向き合い、さまざまな使用場面に応じて開発してきた。
 その一つである「UDデジタル教科書体」は、読み書きに困難さを抱えた子どもに配慮したデザインであり、Windows OSに標準搭載されたことから、学校を含む教育現場でも活用されている。開発やデザイン修正の過程では、ロービジョンやディスレクシアなどの小学生を対象とした検証、障害当事者の参画、視覚障害シミュレーション用機器の利用などで、改善を重ねた。
 英語、中国語、ハングル、アラビア語、タイ語などの多言語対応のUDフォントも開発・提供しており、現在進行形で新たなUDフォントの研究と開発を進めている。

受賞理由
 フォントの開発過程において、科学的な検証が繰り返し行われていること、読みやすさを重視するUDフォントの開発が多数行われていること、視覚認知に困難を抱える方のニーズに焦点をあて、当事者が間違いやすいポイントを丁寧に抽出し、修正と検証が繰り返すデザインプロセスを構築していることなどが評価された。
 主としてSDGs目標4の他、3、11の達成への貢献が期待でき、UDフォント開発に携わる方々の活動やその意義は広く認知されるべきものであること、また他の目標達成を著しく損なうことのない活動であることから、選考委員会において優秀賞にふさわしいと判断された。