Archive for: 7月 2023

桃谷順天館 がん分子標的治療薬の副作用 皮膚障害に着目 予防軽減を目指した製剤を開発

 桃谷順天館(大阪市中央区、桃谷誠一郎 代表取締役社長)は、がん分子標的治療薬の一種であるマルチキナーゼ阻害薬による皮膚障害の予防軽減を目指した製剤開発に関する産学研究成果を、第8回日本がんサポーティブケア学会学術集会にて発表した(会期2023年6月22日~24日、奈良県コンベンションセンター)。今後、今回開発した製剤を通じて、患者のQOL向上に貢献していきたいと考えている。

 がん治療を行う中で、がん分子標的治療薬を使用することがある。その副作用として皮膚障害が発症することが知られており、例えば、同薬の一種であるマルチキナーゼ阻害薬の場合、手のひらや足裏の発赤・過角化・痛みといった皮膚障害が生じ、患者のQOLが低下するとともに同薬の減量および中止となることがある。
 患者がより安心して効果の高い治療を継続して受けられるようにするため、経験則ではなく、皮膚障害の発症メカニズムに基づいた外用製剤が必要と考え、2015年に産学共同研究をスタートした。

【研究結果】
 これまでに表皮角化細胞にマルチキナーゼ阻害薬ソラフェニブを処置するとその細胞増殖が抑制されるが、アスコルビン酸マグネシウムの同時処置によりその増殖抑制が軽減されることを報告してきた。今回、製剤化に適したビタミンC誘導体を細胞生化学的試験を経て選定し、それを配合しつつ、保湿性能が高く、かつ、使用感が心地良い外用製剤(クリーム)を作製した。この製剤を保湿指導を行うことのある薬剤師・看護師等の医療者の方にアンケートの結果、滑らかでのびが良くしっとりを感じることができ、べたつきも少なく、臭いもほとんどなく総合的な印象が良いという結果を得た。

■株式会社桃谷順天館
 https://www.e-cosmetics.co.jp/

サクセスケア 夏期講習中の睡眠と体調に関するアンケート調査を実施

 サクセスケア(東京・中央区、青木 秀晃 代表)は、学習塾または予備校で講師を経験者を対象として、夏期講習中の睡眠と体調に関するアンケート調査を実施致した。調査結果からは夏期講習期間における先生の睡眠の不十分さ、不十分な睡眠と気分の乱れ等の症状との関係の強さが示唆され、睡眠が先生方の健康面での課題の一つとなることが伺われた。

 多忙な先生方は体調を崩すリスクと常に隣り合わせであり、夏期講習期間はそのリスクが高くなることが懸念される。先生方の健康維持や、生徒が万全な状態の先生方から十分なサポートを受けられることに寄与するため、サクセスケアは夏期講習期間における先生方の健康に関するサポートや情報発信の質を高めることを目的として、睡眠に着目しその実態を調査した。

■ 調査概要

調査対象:学習塾または予備校で1年以上講師として就業された経験がある方
調査期間:2023年6月2日〜2023年6月9日
調査機関:サクセスケア
調査方法:インターネットによる回答(Surveroidを利用)https://surveroid.jp/
有効回答人数:191名
回答者の年齢:19歳〜82歳

■ 調査結果サマリ

・夏期講習期間の睡眠を「不十分」「やや不十分」とした回答はそれぞれ12.7%、41.5%。合計で54.2%にのぼった
・睡眠が不十分な場合、眠気や能率低下だけでなく気分の乱れも多くなる
・自由記述では、「殺気立っていた」、生徒に対する苛立ちなど気分の乱れを示唆する回答、身体症状を記した回答などがみられた

■ 調査結果

夏期講習に従事された経験のある先生は191名中142名、年齢は19歳〜76歳でした。

以下は夏期講習に従事された142名の先生方からの回答をまとめております。

Q.夏期講習時の睡眠は十分でしたか

「不十分だった」「やや不十分だった」が「十分だった」「やや十分だった」をそれぞれ上回り、前2者が合計で54.2%に達している。夏期講習期間の睡眠不足が頻繁に起きるものであることが示唆されている。

Q. 夏期講習の勤務時に不調を感じていたらその症状を選択してください

 どの症状も睡眠に対する不十分さが強くなるほど頻度が高くなる。特に「気分の乱れ」の頻度は睡眠が十分であるかによる差が大きく、なおかつ対人トラブル等の原因となることも懸念される症状のため注意が必要。

Q.夏期講習時の心身の状態について自由に記入してください(一部抜粋)

・気分の乱れ

「生徒に対するイライラ」(50代男性、睡眠「やや不十分」)
「ちょっとしたことでも癇癪を起してしまうくらいイライラする」(40代男性、睡眠「やや不十分」)
「生徒たちの不安や焦燥感を感じると、自分自身も気持ちに揺らぎがあったと思う」(30代女性、睡眠「やや不十分」)
「殺気立っていた」(30代男性、睡眠「やや不十分」)

 気分の乱れについて書かれていた例では、すべて夏期講習期間の睡眠について「不十分」「やや不十分」と回答されていた。イライラや「殺気」など対人トラブルを想起させる記述が目立った。睡眠が不十分であるほど気分の乱れが増えることから、そのリスクを減少させるためには睡眠の改善が求められる。

・身体症状

「睡眠時間不足により体がむくみ、冷えもかんじていたので婦人科系のトラブルが多かった。いつも緊張していた心理状態なので休みの日も脳が興奮し、落ち着かなかった」(50代女性、睡眠「不十分」)
「体調は崩しやすくなり、点滴に行くこともある」(30代女性、睡眠「やや不十分」)

 身体症状について書かれていた例では、すべて夏期講習期間の睡眠について「不十分」「やや不十分」と回答されていました。不眠と身体症状が互いに強化し合うことも考えられるため双方への対応が望まれる。

・生活リズムの変化

「時間帯が今までと異なるので慣れるまでがつらかった」(60代男性、睡眠「やや十分」)

 夏期講習期間中はスケジュールの変化から先生方の起床時刻がそれまでよりも早くなる場合があり、そうした場合は十分に時間をかけてリズムの変化に体を慣らしていく必要がある。

・期間前より良い、万全だった

「緊張感がある状態だが、始まる前よりは良い状態。やるべきことをやるだけなので」(40代女性、睡眠「やや不十分」)
「万全だった」(20代女性、睡眠「十分」)

 夏期講習期間を比較的好調に乗り切っている先生方も少なくないことが伺える。もちろん、無理な働き方や生活は疲労を蓄積させて最終的に心身の破綻を招く原因となりますので「無理をしないこと」はすべての方に求められる。

■ 調査考察

 夏期講習期間における先生方の睡眠は不十分なものになりやすく、眠気や能率低下、気分の乱れのような業務に支障を来す症状が出現する原因の一つとなっていることが示唆される。とりわけその傾向は気分の乱れにおいて顕著。

 自由記述の中で気分の乱れについて触れられた内容には、殺気、生徒様に対する苛立ちなど対人トラブルへの発展が強く懸念されるものも含まれていた。睡眠の改善によって気分の乱れを防ぎ、トラブルが発生する可能性を低減することが望まれる。

■ 睡眠を改善するには

 睡眠を改善するための第一手は睡眠環境の改善および眠前・起床後の行動改善。主な改善策を以下に挙げる。

◇ 睡眠環境の改善
・空調等によって快適な温度(室温および布団の中)を保つ
・枕や布団をできるだけ快適なものに交換する、または使用している寝具に不快を感じる原因を解消・軽減する
・寝室を可能な限り暗くする
・耳に入る音を可能な範囲で減らす

◇ 眠前および起床後の行動改善
・就床する6時間前以降にカフェインやニコチンの摂取を避ける
・就床前の食事を避ける。ただし空腹が強い場合は少量の軽食を摂る
・眠くなってから就床する(ただし睡眠薬の服用後はすぐに就床する)
・就床後15-20分程度経っても眠れない場合は布団を出てくつろぐ
・起床時刻を決め、起床後すぐに太陽光を浴びる
・朝食を必ず摂る

 また不眠が続く場合、特に、不眠による苦痛や生活・業務への悪影響が強い場合は早期にメンタルクリニック等の受診を検討を勧める。メンタルクリニックは予約から受診まで1ヶ月以上を要することも多々あるため予約は早急な決断が必要だ。
 身体的な問題が不眠の原因となる場合も多々あるので、身体面の不調を感じた際も躊躇せず医療機関を受診を勧める。

■ お問い合わせ先
サクセスケア
https://successcare.info/

私塾界リーダーズフォーラム 2023 S/S アーカイブ配信

私塾界リーダーズフォーラム 2023 S/S

 連休明けとともに、新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことに伴い、3年余りにわたった行動制限も緩和され、ようやく日常を取り戻せたような気がします。
 そしてこの度、私たちにとって3年半ぶりとなる対面によるフォーラムを開催できることになりましたので、ご案内いたします。
 ぜひとも「私塾界リーダーズフォーラム 2023S/S」にご参加いただき、教育サービスに関する最新の情報を仕入れ、未来の教育に向けて知見を広めていただきたいと存じます。(本フォーラムは終了いたしました。)

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Session1

11:00-11:50トークセッション

できているようで、できていない?!
事例に学ぶ、塾生保護者を巻き込んだ
「デジタルコミュニケーション」

デジタルコミュニケーションの活用について、3名のスピーカーをお招きして議論していただきます。
現場で培ったノウハウを交えた具体的な事例を紹介し、塾生保護者とのより強いつながりを作る方法を学ぶことができます。
塾の運営をよりスムーズにし、生徒たちの成績アップにもつながる、有益な情報をお届けします。

AIC エデュケーション取締役大森 博文氏
セナミ学院代表取締役広瀬 伸一氏
FLENS 株式会社代表取締役大生 隆洋氏

Session2

12:00-12:50【トークセッション】

生成AI(ChatGPT)とDXがもたらす地域塾の変革

英進館などの地域塾が、生成AI(ChatGPT)やDXをどのように活用しているかについて話し合います。
テクノロジーが進化する中で、地域塾にとっても新しいビジネスモデルが求められています。
このセッションでは、地域塾が未来に向けて進化するために必要な知識やヒントを提供します。

manabie代表取締役 CEO本間 拓也氏
英進館代表取締役社長筒井 俊英氏(リモート参加)

Session3

12:50-13:40【ショーケースセッション】

各出展ブースに私が公開取材をするショーケースセッションを行います。
新しい教材や教育プログラム、テクノロジーを活用した新しい学習方法など、多数の出展企業が参加予定です。
このセッションでは、最新の教育情報を一堂に集め、情報交換の機会を提供します。

Session4

13:50-15:30【パネルディスカッション】

新たな学びの領域、オンラインとメタバースで広がる教育の未来

民間の教育サービスを代表して、創造学園の勝野代表と明光ネットワークジャパンの谷口取締役に、そして東京大学で教育工学を研究されている吉田准教授にパネリストとしてご登壇いただき、オンラインやメタバースを活用した新しい教育の形について話し合います。
テクノロジーの発展によって、今までにないような学び方が現実のものとなっています。
このセッションでは、教育の未来に向けたアイデアやビジョンを共有する機会を提供します。

創造学園代表取締役社長勝野 哲也氏
明光ネットワークジャパン取締役 DX戦略本部長谷口 康忠氏
東京大学 大学院工学系研究科 附属国際工学教育推進機構准教授吉田 塁氏

協賛企業

 FLENS株式会社
 Manabie
 株式会社スタディラボ
 株式会社サインウェーブ
 株式会社Digika
 株式会社manabo
 株式会社EnglishCentral
 カシオ計算機株式会社
 ラクスル株式会社
 株式会社エドベック
 読むとくメソッド®ことばの学校
 ライフイズテック株式会社
 モノグサ株式会社
 株式会社スプリックス
 (順不同)

    私塾界リーダーズフォーラム 2023 S/S アーカイブ視聴お申し込みフォーム

    2023年5月25日に開催した模様をYoutube配信にて視聴できます。

    注:アーカイブの視聴には下記フォームにご登録ください。

      下記フォームにご登録いただきますと、YoutubeのURLを記載したメールをお送りさせていただきます。

    セミナー開催日時

    2023年5月25日(木)11:00〜

    こちらからお申し込みいただき、メールに記載されているURLをクリックください。

    貴社名(必須)

    例:株式会社私塾界

    貴塾(校・園)名

    例:私塾界塾

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    例:編集長

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    Classi 中高一貫校向け AI搭載の学習トレーニング機能をリリース

     Classi株式会社(東京・新宿区、加藤 理啓 代表取締役社長)は、2023年6月26日、新しい学び支援機能である「学習トレーニング」機能に、中学校範囲の教材を追加リリースした。これにより、中高一貫校における、AIによる個別最適な学習が実現する。

     中高一貫校では、一般的に学習進度が速いため、授業のペースについていけない生徒は理解が追いつかないまま次の学習に進み、学習内容が積みあがりにくくなる傾向がある。また、高校受験がないことによるいわゆる「中だるみ」が発生しやすいことが課題のひとつとしてあげられている。こうした状況を打開するために、生徒への個別指導や補講を実施する学校もあり、同時に先生の負担の増加が問題視されている。
     Classiは2023年6月に高校向けに新しい学び支援機能としてAI搭載の「学習トレーニング」をリリースした。上記のような課題解決を目指し、「学習トレーニング」に新たに中学校範囲の問題を追加している。

    <機能概要>
    以下の機能を搭載した『学習トレーニング』を、中高一貫校へ提供開始する。
    導入を検討中の方は問い合わせフォームへ:https://hubs.ly/Q01V0dRJ0

    1.「生徒自主学習機能」生徒の自律的な学習をサポート

     生徒自身が目標設定を行い、ベネッセが行う学力推移調査を受けることで弱点単元を明確化する。生徒は自らの得意・不得意領域を理解し、強化したい単元を選択しながら学習を進めることが可能となる。

     この機能では、生徒が抱える「何から学習すればよいかわからない」という悩みに寄り添い、苦手分野を学習する一歩を後押しする。また、学習状況は可視化され先生にも共有されるため、先生からの応援やサポートを受けながら学習面における成功体験を獲得することができる。

    2.「先生課題配信機能」AIを使った個別最適な学習で、授業進度に合わせた学習定着を目指す

     生徒各自の習熟度に応じた授業内容の復習ができるよう「先生課題配信機能」も搭載されている。この機能では、先生が配信したテストの結果や演習の解答状況を基に、AIが一人ひとりに合わせたおすすめ問題を提示する。配信テストは、学級の学力レベルに応じて基礎・応用の2つの難易度から選択することが可能。

    「先生課題配信機能」に搭載しているテストは、履修内容に合わせた復習しやすい単元粒度と分量になっているため、授業の進度に合わせた効果的な学習を実現することができる。AIのサポートにより、一人ひとりの理解レベルに合わせた復習を行うことで、先生も生徒も自信を持って次の単元に進むことが可能となる。