Archive for: 10月 2021

凸版印刷、高精度ARを活用した博物館ガイドシステムを開発

 凸版印刷株式会社(東京・文京区、麿 秀晴 代表取締役社長)は、スマートフォンをかざすだけで、実際の展示物に様々なコンテンツを高精度に重ね合わせることが可能な博物館ガイドシステムを開発した。

 2021年10月26日(火)より提供を開始する。このシステムは、「博物館をもっと楽しくする」をコンセプトに、スマートフォンのカメラ越しに現実の博物館や展示物を見た際、そこには実際に存在しないCG映像や解説情報などのコンテンツを重ねて表示し、現実の博物館における文化体験を拡張するシステム。なお、スマートフォンのカメラから取得する画像情報から利用者の位置情報を取得する、VPS(Visual Positioning Service)技術を活用することで、誤差数センチ以内で展示物と重ね合わせたコンテンツ表示が可能だ。

 提供開始に先立ち、2021年10月13日(水)より港区立みなと科学館(東京都港区虎ノ門)で開催されている企画展「未来とつながる5G展~社会の多様性を支える通信技術~」の「4G/5Gの速度比較コーナー」でこのシステムを体験することが可能だ。

■ 今後の目標
 このシステムを始め、凸版印刷の提供する遠隔体験技術「IoA仮想テレポーテーション」等のXR技術を活用したサービスをパッケージ化し、博物館/文化施設の価値をさらに高め、地域振興の一助になることを目指す。同時に、博物館運営を始めとしたコミュニケーションビジネス全体で、2025年度までに約30億円の売上げを目指す。

■ 「未来とつながる5G展~社会の多様性を支える通信技術~」概要
名称: 「未来とつながる5G展~社会の多様性を支える通信技術~」
会期: 2021年10月13日(水)~11月7日(日)
会場: 港区立みなと科学館多目的ロビー
主催: 港区立みなと科学館
港区立みなと科学館公式HP: https://www.minato-kagaku.tokyo/

産学官が連携し、聴覚障害児への出張教室を大阪府堺市で10月26日より無償提供開始

 聴覚障害児の教育事業を展開するNPO法人 Silent Voice(大阪・大阪市、尾中 友哉 代表理事)は、堺市(永藤英機市長)、大阪府立大学(辰巳砂 昌弘学長)、株式会社さかい新事業創造センター(S-Cube)と共同で10月26日より大阪府堺市で聴覚障害児への出張教室の無償提供を開始する。2022年3月31日まで大阪府下全域のご家庭を対象に、コミュニケーション配慮が整った出張教室を通して子どもたちに繋がりと学びの機会を提供する。

【 詳細 】
・対象:小学校 1 年生〜高校 3 年生
・実施日:毎週火曜日
・ご利用料:無料
・お住まい:大阪府下全域
・開催場所:S-Cube (URL: https://www.s-cube.biz/facility)
【 お申し込み方法 】
https://www.osakapj-silentvoice.com

  • プロジェクト内容

■産学官が連携し、コロナで孤立傾向にある聴覚障害児の居場所作りを実現
 堺市、大阪府立大学、株式会社さかい新事業創造センター と共同で、コロナ禍で身近に支援環境が少なく孤 立する小学生から高校生までの聴覚障害児に対して、コミュニケーション配慮のある環境を作り、人との繋がり や学びの機会を提供する。本プロジェクトは、大阪府、村上財団と共同推進する「NPO等活動支援によるコロ ナ禍における社会課題解決事業」の一環で行われる。​

■実施概要
 大阪府立大学の学生と協働し、なかもず駅徒歩 4 分に位置する S-Cube にて出張教室を開催する。小学生を対象にコミュニケーション配慮のある環境で先生や友達と楽しみながら交流する集団授業、中高生対象に大阪府立大学をはじめとする大学生による学習支援やロールモデルと出会う企画等を実施し、教室から子どもたちの世界が広がることを期待している。

エナジード 取締役COOに下永田 真人氏が就任

 株式会社エナジード(東京・新宿区)は、経営体制の強化と事業拡大のため2021年10月1日付で下永田真人が教育・法人両事業の事業責任者として取締役COOに就任したことを発表した。

 エナジードは『AI・ロボット化の時代に人が求められる力』をテーマに、人が本来もつ力を引き出し「能動的に考え・行動する人材」を育てるため、学校・塾及び企業を支援している。

 22年4月から高校では「総合的な探究の時間」が必修科目となり、さらに生徒一人一台のデジタルデバイスを保有するGIGAスクール構想が進んだことで、新しい教育の市場が急速に拡大している。

 下永田氏は株式会社リクルートの事業戦略プロジェクトマネージャーとして実績を残し続けてきた経歴や、株式会社ミスミにてEC事業の推進を務めた経験から、エナジードにて立ち上げ期の法人事業部の責任者として事業を着実に拡大してきた。これからは社会で求められる活躍人材の最先端にリーチする法人事業のノウハウを教育事業に繋げるため、両事業の接続を担っていく。
 また、これまでの事業企画やマーケティング経験を生かし、新サービスであるGEARとデジタル教材を融合し、マーケットシェア拡大に向けての戦略強化を行う。今後は下永田が事業推進を担い、代表取締役の氏家がサービス開発に専念することで、事業のさらなる発展を目指す。

Minecraftカップ2021全国大会 全国3,087人がエントリー

マイクラをつかった建築コンテストの地区ブロック審査会が11月に開催決定

 Minecraftカップ全国⼤会運営委員会は、世界各国の教育現場で活用されている「Minecraft: Education Edition(教育版マインクラフト)」を使用した「Minecraftカップ2021全国大会」の全国を5ブロックに分けた2次審査会を、来月11月に開催する。

「Minecraftカップ2021全国大会」は、2021年10月から開始されている日本各地の地区ブロック予選(1次審査)を通過した代表選手による2次審査会を開催する。

 大会は、世界各国の教育現場で活用されている「Minecraft: Education Edition(教育版マインクラフト)」を使用して、全ての子どもたちがプログラミング教育やデジタルなものづくりに触れることのできる機会を創出し、子どもたちのプログラミング思考の醸成を目指すことを目的に開催している。2021年7⽉12⽇(月)より作品エントリーを受け付け、エントリー総数3,087人のうち、応募いただいたチーム、個人あわせて484作品が集まった。

 また現在、1次審査は2021年10月8日(金)から22日(金)まで、地区ブロックごとに相互投票(ピアボーティング) にて行われている。 エントリー数3,087人のうち、応募いただいたチーム、個人あわせて484作品の中から地区ブロックの代表が選出される。

全国を5つのブロックとして各地区の代表を決める2次審査を行う

各ブロックの作品は以下よりご覧いただけます。 
北海道・東北・その他ブロック(55作品)
https://minecraftcup.com/work/hokkaido-tohoku/

東京ブロック(101作品)
https://minecraftcup.com/work/tokyo/

関東6県・中部ブロック(194作品)
https://minecraftcup.com/work/kanto6-chubu/

関西・中国ブロック(76作品)
https://minecraftcup.com/work/kansai-chugoku/

四国・九州・沖縄ブロック(58作品)
https://minecraftcup.com/work/shikoku-kyusyu-okinawa/

  • 2次審査会 配信概要

当日は1次審査通過者のプレゼンテーションと審査員による質疑応答をリアルタイムで配信いたします。

臨場感のある審査を是非ご覧ください。


開催日時: 
11月7日(日) 14:00〜16:00(予定)  関西・中国ブロック 
11月13日(土) 14:00〜16:00(予定)  北海道・東北・その他ブロック 
11月14日(日) 14:00〜16:00(予定)  四国・九州・沖縄ブロック 
11月21日(日) 14:00〜16:00(予定)  東京ブロック 
11月28日(日) 14:00〜16:00(予定)  関東6県・中部ブロック 

配信チャンネル: 
Minecraft カップ 

https://www.youtube.com/c/MinecraftCup 

審査会形式: 
3分以内のプレゼン動画を配信し、2分間の質疑応答ののち審査 

結果発表: 
後日公式サイトにて発表 

各ブロック審査員代表 
■北海道・東北・その他ブロック 
 北海道星置養護学校ほしみ高等学園 小林義安先生 他 
■東京ブロック 
 八王子市立第八小学校 川上尚司先生 他 
■関東6県・中部ブロック 
 那須町教育委員会学校教育課 星野尚先生 他 
■関西・中国ブロック 
 兵庫県立視覚特別支援学校 圓井健史先生 他 
■四国・九州・沖縄ブロック 
 多久市東原庠舎西渓校 福島学先生 他 

審査基準: 
構想力  :既存の枠にとらわれない発想で作品テーマを構想できているか 
調査力  :テーマに対して様々な調査を行えているか 
技術力  :プログラミングやレッドストーンが活用されているか 
計画力  :計画を立てて取り組むことができるか 
作品完成度:上記をふまえて総合的に作品のクオリティが高いか 

今後の予定: 
最終審査会・表彰式:2022年1月30日(日)  
会場:オンライン開催 (予定)
 
【参加対象】
2022年4月1日時点で18歳以下
1人(個人)もしくは30人以内のチーム

【アワード】
大賞、優秀賞(チーム部門)、優秀賞(個人部門) 
アイデア賞、クリエイティブ賞、建築賞、コーディング賞、チャレンジ賞 
積水ハウス賞、日本ユニシス BIPROGY賞、三菱地所賞、農林中央金庫賞、 インプレス こどもとIT賞、Microsoft 賞 (各1点ずつ) 

【最終審査会 審査員】 
鈴木 寛(審査委員長、東京大学 教授、慶應義塾大学 教授) 
Kazu(動画クリエイター) 
小宮山 利恵子(スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院准教授) 
正頭 英和(立命館小学校 教諭、Cross Education Lab代表) 
髙﨑 正治(王立英国建築家協会 名誉フェロー建築家) 
タツナミ シュウイチ(マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE) ) 
堀内 容介(積水ハウス株式会社 代表取締役 副会長執行役員) 

【大会パートナー】 
ゴールドパートナー:積水ハウス株式会社 
シルバーパートナー:日本ユニシス株式会社、農林中央金庫、三菱地所株式会社.
メディアパートナー:株式会社インプレス、 UUUM株式会社、株式会社JTBコミュニケーションデザイン 

【主催】 
Minecraftカップ全国⼤会運営委員会 
構成団体 :公益社団法人ユニバーサル志縁センター、一般社団法人 ICT CONNECT 21 
運営委員長:鈴木 寛 
事務局長 :池本 修悟 
ディレクター :土井 隆

【特別パートナー】 
日本マイクロソフト株式会社 

【事務局】 
公益社団法人ユニバーサル志縁センター、株式会社横田アソシエイツ 

【公式サイト】 
https://minecraftcup.com/

喜多野正之WITS代表が死去

 ITTO個別指導学院などを運営する株式会社WITS(本社千葉県柏市)の喜多野正之代表(49)が、2021年10月22日未明、死去した。

 喜多野正之代表は1972年、東京生まれ。日本大学生産工学部卒。ベンチャー・リンクを経て、2003年に株式会社WITSを創業。個別指導塾「ITTO個別指導学院」にFC加盟、千葉県柏市で1教室目を開校。【勢い】を掲げ2019年には従業員600名(正社員152名)、売上高18億8千万円の企業に成長させた。

 月刊私塾界でも本誌だけでなく、セミナーにもご登壇いただいた。
 突然の悲報に接し、驚きと共に痛惜の念でいっぱいです。心よりご冥福をお祈り申しあげます。

 通夜:2021年10月27日(水)午後18時〜
 葬儀告別式:2021年10月28日(木)午前10時30分〜午後12時
 式場:船橋東儀式殿 全館(船橋市新高根1-1-2)
    ご葬儀に関する問い合わせは株式会社博全社(0120-444-999)へ

学修歴証明書デジタル化、芝浦工業大学で実運用開始

 一般社団法人国際教育研究コンソーシアム(東京・渋谷区、「RECSIE」)は、国際的な教育関連IT企業、Digitary社(本社 アイルランド、ダブリン)と共同で、昨年より、芝浦工業大学(東京・港区、山田 純 学長)の学修歴証明書デジタル化プロジクトに協力してきたが、その成果として、同校が2021年10月21日からデジタル証明書の発行を開始したことを発表した。

 このデジタル化により、芝浦工業大学の学生・卒業生は、世界中どこからでも自身のデジタル認証された大学発行の証明書にアクセスして採用企業などに共有することができるようになる。学生・卒業生にとっては国内外での就転職時の利便性が格段に向上するほか、大学にとっては紙の証明書の削減による事務コストの削減やSDGsへの効果が期待される。

 世界では、高等教育機関の証明書は1970年代からデジタル化が始まり、1990年代にはヨーロッパやアジアでは国家プロジェクトとして、全国の大学の証明書デジタル化が進められてきた。今日では世界40か国以上の高等教育機関でデジタル証明書が広く普及しており、すでに世界標準となっている。一方で、日本の大学ではこの分野でのデジタル化がほとんど進んでおらず、芝浦工業大学の今回のデジタル証明書発行開始は、日本の高等教育機関におけるデジタル・トランスフォーメーションと国際化にとって先駆的な取り組みの成果と位置づけられる。

 このデジタル化プロジェクトで基盤としているDigitary社のDigitary COREプラットフォームは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ諸国、インド、中国、中東の高等教育機関のナショナル・ネットワークにおいて広く採用されている。Digitary COREプラットフォームの利用により、学生・卒業生は、デジタルの学修歴証明書、業績、資格、能力証明書等に世界中どこからでもアクセスすることが可能となる。

RECSIEについて
 RECSIEは2014年1月に設立された非営利団体で、高等教育の国際化に貢献し、個々の大学の枠を超えた研究課題の取組みを推進することを目的としている。RECSIEの主な目的は、学生の移動性を高めるために世界中の大学と協力し、文化的多様性を通して学生の才能を伸ばすことにある。RECSIEは、2020年初めに日本で初めてフローニンゲン宣言ネットワークに参加し、日本の高等教育機関の証明書類のデジタル化に取り組んでいる。

Digitary社について
 Digitary社は2005年にアイルランドのダブリンで設立され、学修歴証明書の認証、共有、検証のためのオンラインプラットフォームを提供する世界有数のサービス会社に成長した。設立当初から、学習者中心に設計されたシステムは、何百万人もの学習者がオンラインで安全かつ迅速かつ簡単に、認証済み学修歴証明書を共有することを可能にしている。Digitary社は、アイルランド、イギリス、イタリア、オーストラリア、インド、カナダに拠点をおき、現在135カ国以上の機関で利用されている。

仙台育英、必修科目と部活動に(ハーバード式リーダーシップ養成講座)を導入

仙台育英学園高等学校は来年度から、新たな取り組みを始めようとしている。《ハーバード式リーダーシップ養成プログラム》の導入である。このプログラムの講師は、2019年にハーバード経営大学院を卒業し、IT企業に勤める高田愛美さん。

【高田さんのプロフィール】
2012年慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学卒業後、外資系IT企業に入社。
2017年フルブライト奨学生/神山財団5期生としてハーバード経営大学院に進学、2019年に卒業。

 今回のプログラムは、ハーバード経営大学院の《ケース・メソッド》にて実施。これは、米ハーバード大をはじめとした世界トップ学術機関で実践されている授業手法である。講義はディスカッション形式で、仲間の意見を傾聴しながら、自分自身も発信していく。

 このプログラムの本格導入に先駆けて、仙台育英学園高等学校では今年度から試験的にこの研修を導入している。

 試験導入では、1年間で10回程度の研修をZoomにて行った。対象は、仙台育英学園高等学校の運動部・文化部ならびにAJ(英進進学コースの特別選抜クラス)から選抜された生徒30名である。

 来年度からの本格導入では、AJ(英進進学コースの特別選抜クラス)に在籍する生徒と学園から選抜された運動部・文化部でマネジメントを担う主将やマネージャーの生徒を対象とし、開講される予定である。

 このプログラムを通し、学力だけではなく社会で活躍するリーダーシップを身につけた人材を育成することが目的である。

【2022年度実施予定のプログラムの概要】
対象:仙台育英学園高等学校AJ生及び 
学園から選抜された部活動・文化部でマネジメントを担う代表生徒
授業時間:各回2時間 6回以上
形態:オンライン(Zoomを使用)・日本語
その他:本プログラムはハーバード大卒講師が主任講師を務め、ハーバード大の教材を取り扱いますが、ハーバード大が提供するプログラムとは違うので注意

Pepperを活用した授業プログラムに「Pepperと一緒にSDGsを考えよう」「防災マイタイムライン」を追加

 ソフトバンクロボティクス株式会社(東京・港区、冨澤 文秀 代表取締役社長 兼 CEO)は、人型ロボット「Pepper」を活用した授業プログラムのテンプレート集「Robo Blocks(ロボブロックス)スクールテンプレート」に、SDGsについて学ぶ新たなテンプレート「Pepperと一緒にSDGsを考えよう」を2021年10月21日から、防災マイ・タイムラインについて学ぶ新たなテンプレート「防災マイタイムライン」を2021年10月27日からそれぞれ追加する。

「Robo Blocksスクールテンプレート」は、ソフトバンクロボティクスのロボット・プログラミングツール「Robo Blocks」を使い、Pepperをプログラミング教育以外の授業でも活用することを目的に開発したものだ。これまで「防災教育」のほか「情報モラル」「スポーツマンシップ教育」などのテンプレートを、小中学校など約1,000の教育機関で展開している。

「Robo Blocksスクールテンプレート」は、「Pepper for Education」および、ソフトバンクロボティクスがロボットと共生する未来の社会を担う子どもたちの論理的思考力や問題解決力、創造力育成を支援するための取り組みである「Pepper 社会貢献プログラム」「Pepper 社会貢献プログラム2」に参加している自治体や非営利団体、教育機関などを対象にソフトバンク株式会社(東京・港区、宮川 潤一 代表取締 社長執行役員 兼 CEO)協力のもと展開する。

「Pepperと一緒にSDGsを考えよう」について

 児童・生徒がSDGsに関心を持つきっかけとなる授業を制作することを目的に、京都大学大学院地球環境学堂 浅利美鈴准教授監修のもと、ソフトバンクロボティクスが開発した。児童・生徒は、補助教師役のPepperとのやりとりを通して、SDGsの概要と目標達成のためにソフトバンクが取り組む事例を、楽しく学ぶことができる。全国でソフトバンクが出前授業を実施する。

「Pepperと一緒にSDGsを考えよう」の授業プログラム流れ
・SDGsの概要説明
・SDGsの目標達成のためにソフトバンクが取り組む事例紹介
 ①エネルギー問題(カーボンニュートラル2030)
 ②新しい働き方、多様な人材の活躍(ショートタイムワーク)
 ③次世代育成(Pepperを用いたプログラミング教育)

「防災マイタイムライン」について

 災害発生前の自分自身の避難行動計画「マイ・タイムライン」の作成を通して、家族内での避難時のルールや役割分担を決めるきっかけとなる授業を制作することを目的に、広島県監修のもと、ソフトバンクロボティクスが開発した。児童・生徒は、補助教師役のPepperと掛け合いながら、マイ・タイムラインの作成だけでなく、ハザードマップでの避難場所の確認、警戒レベルの種類、災害がおきる前に避難することの重要性を、楽しく学ぶことができる。

「防災マイタイムライン」の授業プログラム流れ
・災害が起きる前にどうすればよいか考えよう
・マイ・タイムラインとは?
・マイ・タイムラインを作ろう
・マイ・タイムラインをもとに家族で話し合ってみよう
・Pepperと命を守るための大切な約束

国立高専機構がクラウドファンディングを開始 「第4回高専防災コンテスト」に参加する高専生の活動を支援

 独立行政法人国立高等専門学校機構(東京・八王子市、谷口 功 理事長)は、これからの防災を担う人材を育て、地域の防災力を向上させる目的で実施している「第4回高専防災コンテスト」に参加する高専生の活動を支援するため、クラウドファンディングサービス「GoodMorning」にて11月30日(火)まで、クラウドファンディングを実施する。

クラウドファンディング概要
・タイトル :高専生による地域の防災へのチャレンジをコンテストを通じて実現したい!
・クラウドファンディングサイト:「GoodMorning」
・募集期間 :令和3年10月20日(水)~11月30日(火)
・目標金額 :100万円
・資金使途 :「第4回高専防災コンテスト」2ndステージ出場チームの活動経費を支援します。
・形式   :寄付型 / All in形式
      ※All-in形式は目標金額の達成の有無に関わらず、集まった支援金を受け取ることができる形式です。
・リターン :5,000円~金額により6通り

    

高専防災コンテストとは?

第4回高専防災コンテスト
「高専防災コンテスト」は、高専生が日ごろ培っている技術・知見・柔軟な発想力を地域の防災力・減災力向上に生かそうと、平成30年度から高専機構と国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下防災科研)の共催によりスタートした取り組みで、本年度第4回を迎える。

 普段生活している場所の防災には何が足りないのか?自分には何が出来るのか?
 このコンテストは、地域の防災に貢献しようとする高専生のアイデア実現に向けてサポートすることで、これからの防災を担う若い世代を育て、地域の防災力向上につなげていきたいと考えている。

 コンテストは2つのステージに分かれており、高専生から地域防災に関するアイデアを募集し、書類審査(1stステージ)を通過したもの(最大10件)が最終審査(2ndステージ)に進む。
 
 2ndステージでは、防災科研の研究者等、専門家がメンターとして各チームをサポートし、参加チームはメンターの助言を得ながら、自分たちのアイデアを地域で実現することが可能か、そのための課題は何か、検証を行う。

 また、2ndステージでは地域住民や自治体、企業等からヒアリングを行うことが必須となっており、異なる視点からの意見を取り入れることで、自分たちでは考えられなかった課題に気づくができ、高専生にとっては、試行錯誤しながら自分たちのアイデアを社会で活用できるものに仕上げていく過程を体感できる取り組みになっている。

 検証結果をまとめた資料と、最終審査のプレゼンテーションに対する審査により、最優秀賞以下の各賞が決定する。

 過去に提出されたアイデアの中には、コンテスト終了後に防災科研の研究者との共同研究に発展しているものもあり、毎年防災のプロでも驚くような斬新な取り組みが生み出されている。

スケジュール
 アイデア募集:8月10日(火)~10月8日(金)(締め切り済み)
 1stステージ(書類審査)
 結果発表  :10月中旬
 2ndステージ
 アイデア検証:令和4年2月中旬まで
 最終審査会 :令和4年2月下旬

2ndステージ進出チーム
 10月下旬発表予定

過去の大会について
 第3回高専防災コン ダイジェスト動画(限定公開中)https://youtube.com/watch?v=jzAzbo64SIs%3Fautoplay%3D0%26fs%3D1%26rel%3D0

阿南高専生らが地域防災を考える「木の仮設住宅シンポジウム」を11月7日にオンライン開催

 独立行政法人国立高等専門学校機構阿南工業高等専門学校(徳島・阿南市、平山けい 学校長)は、豊橋技術科学大学,岡山県立大学,熊本高等専門学校,阿南工業高等専門学校の学生らによる木造の応急仮設住宅建設を目指した調査・研究活動の成果「木の仮設住宅シンポジウム」を2021年11月7日に,オンラインにて開催する。
【URL】https://sites.google.com/anan-nct.ac.jp/kinokasetsu/


「木の仮設住宅シンポジウム」実施の背景には南海地震等の大規模な災害により徳島県内でも多くの方が被災し,住宅を失うことが予測されており、「応急仮設住宅」は被災者の生活再建の基盤となる。「木造」の仮設住宅は地域の林業、建設業等の雇用等の回復にも寄与するとされている。しかし現実的には課題も多く各団体の準備状況や連携も十分とは言えない状況にある。
 こうした課題に対して,災害時に「木造」の応急仮設住宅を建築するために,応急仮設住宅に関わる産・官・学・福祉等の関係者が抱える課題を高専生らが調査・整理し解決策を検討する場として、このシンポジウムをオンラインにて開催することとなった。