ベネッセホールディングスの安達保社長は「配当方針を見直し、成長を優先する」と減配を示唆した。2014年に発覚した顧客情報漏洩事件の影響で最終赤字に陥っても、11年3月期から続く年95円の配当を維持してきた。今期も据え置く考えだが、来期は業績が回復しても減配する可能性があるといい、「全く新しい事業の発掘に資金を使う」という。米買収ファンドのカーライル日本法人会長から転じただけに、必要とあらばM&Aにためらいはない。「教育、介護に並ぶ第3の収益源を育成したい」と成長戦略に意欲を見せる。
外資系や海外転職を支援するジェイエイシーリクルートメント創業者の田崎忠良氏が設立した財団は、英国留学を志望する高校生に5年間で約4000万円を支援する奨学金制度を立ち上げる。返済は不要。オックスフォード大学やケンブリッジ大学など名門大学への進学を促す。2年間のパブリックスクールと大学学部生3年間の学費や生活費を支援し、応募資格は東京都内の国公立高校に通う16~17歳の高校生が対象。応募した高校生の中から英語力などを考慮し、第一次選考20名、最終選考は3名~5名となる。
http://tazakifoundation.or.jp
教育コンサルティング、システム開発事業を行う株式会社サマデイ(東京・千代田区、相川秀希代表)は11月7日、私塾界が主催する「教育ICTカンファレンス」で3つの新しいサービス提供を開始すると発表した。今回発表したのは、1つ目が日本の大学のためのWEB入試コンソーシアム「Universal College Application Asia(UCA ASIA)」の設立、2つ目が学生のための“課外活動”ポータルサイト「World School(ワールドスクール)」をオープン、3つ目がウェブリオ株式会社(東京・新宿区、辻村直也代表)との協働による、学修ポートフォリオ「Feelnote」上でのAI(人工知能)自動英語添削搭載だ。
「UCA ASIA」は、ハーバードやプリンストンといった、アメリカの名門大学が参加している共同入試コンソーシアム「Universal College Application(UCA)」のシステムを使って、新たにアジアの大学のための「UCA ASIA」を設立し、メンバー大学の募集を開始しするもので、サマデイと米ApplicationsOnlin社の提携により、日本の大学が日本語でも受け付けられる願書出願プラットフォームが誕生した。
「World School」は、国内AO入試、海外入試、多面的・総合的評価型入試、就職活動でも重要となる「課外活動」を見つけられる学生のためのポータルサイトで、学生が「キーワード」や「開催地」など、様々な検索条件で教室外の学びの場を無料で見つけられるサービス。
オンライン総合辞書「weblio」を提供するウェブリオとは、教育分野におけるAIの活用に向けての両社の協働事業の一環として、ウェブリオが開発する英語学習AIを、サマデイが開発するオンライン学修ポートフォリオサービス「Feelnote」に搭載するための取り組みを開始する。