日本を訪れる外国人観光客の伸びに勢いが戻ってきた。日本政府観光局が7月20日発表した6月の訪日客数は198万5700人と前年同月を23.9%上回り、同月としては最高を記録。熊本地震で訪日を手控えていた韓国人客の増加などが追い風だが、1人当たり消費額は減少が続いている。1~6月の上半期訪日客は前年同期比28.2%増となり、1171万人の過去最高を記録した。夏から秋にかけ訪日客が増える多客期を迎える。今のペースが続けば年間2500万人程度に達する可能性も出てきた。
──高校生英語力調査 英検準2級取得は多く 教員の主観影響も
文部科学省が4月、都道府県別の成績を初公表した公立高校生の英語力調査で、沖縄県が最下位になった。同調査は普通科の3年生を対象に、準2級以上を取得した生徒(取得者)と、教員が準2級程度以上の力があると認めた生徒(未取得者)の合計割合で順位を出した。英検を受けにくい地域の高校などへの配慮だ。沖縄は取得者が1498人、未取得者が1383人。分母となる生徒数が同規模の岐阜は取得者こそ1200人だったが未取得者が4148人で順位は17位。後者の数が結果を左右した。
調査手法や県別順位の公表には専門家などからも疑問視する声が上がる。しかし、同省は効果が期待できるとして来年度以降も公表を続ける考えだ。