Archive for: 4月 2016

JR東「カシオペア」臨時列車で復活

東日本旅客鉄道(JR東日本)は4月6日、3月に上野―札幌間の定期運行を終了した寝台特急「カシオペア」の客車を使った臨時列車を走らせると発表した。旅行会社のツアー専用車両とし、東北地方や北海道の周遊、食事サービスを売り物にする夜行寝台列車の旅などを企画する。6~7月の土曜・休日を中心に運行。東北・北海道を周遊する「カシオペアクルーズ」は3泊4日で20万~40万円程度の価格を想定している。上野―札幌間の夜行寝台列車に食事サービスを組み合わせる「カシオペア紀行」も企画する。詳細を詰め、4月中に販売を始める。

「N高等学校」入学式 ゴーグル型のVRでつなぐ

カドカワは4月6日、通信制高校「N高等学校」の入学式を沖縄と都内会場をインターネット中継で結んで開いた。東京・六本木の会場では約70人の生徒がゴーグル型のVR(仮想現実)端末を装着し、沖縄会場の様子を360度の映像で体感した。会場に参列しない生徒らもネット上の中継動画を視聴した。カドカワによると4月時点での生徒数は1482人で、編入生も募集している。生徒は10代が多いなか80代もいる。

世界の死刑執行、過去25年で最多 昨年

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4月6日、2015年の世界の死刑に関する報告書を発表し、死刑廃止国が世界の過半数となった一方で「過去25年以上の記録の中で最も多く死刑が執行された」と指摘した。イランやパキスタンなどで執行が増加しているとして懸念を表明した。

 アムネスティによると、昨年は25カ国・地域で少なくとも1634人の死刑が執行され、14年比で54%増になった。中国が突出し数千人に上ると推計するが、北朝鮮とともに確認が取れない国として具体的な数は示していない。

川内原発差し止め認めず 福岡高裁宮崎支部

九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めを周辺住民らが求めた仮処分申請の即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部(西川知一郎裁判長)は4月6日、住民側の抗告を棄却する決定を出した。「原発の新規制基準は不合理とはいえない」と判断した。関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転停止を命じた3月の大津地裁の仮処分決定と司法判断が分かれた。

弘前大「教職員大学院」申請

弘前大学は3月31日、高度な専門性を備える教員育成を担う「教職大学院」の設置申請を同日付で文部科学省に行ったと発表した。早ければ8月に認可される見込みで、2017年4月の設置を目指している。
現在は専攻が三つある大学院教育学研究科を改組し、新設する教職実践専攻(教職大学院)と既存の学校教育専攻の二つにする。教職大学院の定員は16人で、現職教員、教員免許を持つ学部卒生を半数ずつ募集する予定だ。通常2年間のコースで「教職修士」の資格を取得できる。

タイに柳川高の付属中開校へ

福岡県柳川市の私立柳川高校を運営する学校法人「柳商学園」は、5月8日にタイで付属中学を開校する。現地の子どもたち向けで、卒業生を留学生として柳川高校に受け入れる考え。開校するのは首都バンコクから約800キロ南のナコンシータマラート。1学年の定員は96人で、カリキュラムには日本語教育を採り入れる。卒業生のうち、毎年30人程度を留学生として柳川高校に入学させる計画という。

LINEに立ち入り検査 関東財務局

関東財務局がLINE(東京・渋谷)に立ち入り検査をしていることが分かった。検査には1月中旬から入っている。資金決済法は事前に代金を支払って商品やサービスの購入に使うプリペイドカードや商品券などを前払い式支払い手段と位置づけており、ゲームで使うアイテムもこれに当たる。発行会社の破綻に備えて、利用者が買って使っていない残高の半分を法務局などに供託することを義務付けている。同局は資金決済法の規制に触れる疑いがあるとみて、検査を続け対応を検討する。

奨学金 借りる前に知って 申込時10項目確認 学生支援機構

日本学生支援機構(横浜市)が奨学金の返済徹底を求めるPRを4月から始めた。3カ月以上の滞納者は17万人に上り、898億円の返済が滞っている。借入金であることを理解していない人も多く、同機構は申込時の確認を強化する。日本学生支援機構の奨学金は主に国費が原資。2014年度は大学生や短大生、専門学校生らの38%に当たる133万人が利用した。無利子と有利子があり、すべて貸与型だ。翌年度に進学を控えた高校3年生の申し込みが多く、書類の提出に加え、インターネットの専用サイトから申請する必要がある。

京都女子大の無料ミニマガジン

集英社の女性ファッション誌ノンノ編集部の協力を得て、京都女子大学の学生30人がキャンパスライフを紹介するミニマガジンを制作した。きっかけは2015年4月から同大学が始めたノンノ編集部による特別授業だ。編集長やライター、カメラマンが企画や編集など雑誌制作の工程を11回にわたって講義した。学生たちの学びの集大成としてミニマガジン制作を実践した。ミニマガジンはA4判カラーの16ページ。1万部を印刷した。オープンキャンパスなどで大学を訪れる人に無料配布する。郵送を希望する人には配送する。

シドニー大 フィールドロボティクスセンター

広大な土地を生かした大規模農業や鉱業をロボットで支えようと、シドニー大が1997年に設立したのがオーストラリアン・センター・フォー・フィールドロボティクス(ACFR)だ。コンピューター科学や機械電子工学、数学など様々な分野にまたがる120人の研究者を擁する。屋外で働くロボットを研究するフィールドロボティクスの分野では世界有数の規模を誇る。ACFRが取り組む最大のテーマは、コスト削減につながる機械の自動化だ。