4月 | 2016 | 月刊私塾界|全国私塾情報センター | Page 4

Archive for: 4月 2016

「国・公・私」超え大学再編 文科省

文部科学省が、国公私立の枠組みを超えての統合を視野に入れた大学再編を検討していることが分かった。秋にも再編の在り方を中教審に諮問する。大学進学率が頭打ちの中、今後18歳人口の急速な減少が見込まれ、主に地方で定員割れが続く私立大の経営は一層厳しくなる見通し。一方で地方創生を担う人材育成も求められており、文科省は、私立だけでなく国公立も巻き込んだ再編で、地方大学の教育力や財務基盤を強化したい考えだ。

湘南ゼミナール、中核事業群を徹底して更なる成長を目指す 福村新社長インタビュー

3月8日、株式会社湘南ゼミナール(横浜市中区)の新しい代表取締役社長に、福村賢一氏が就任した。小誌は、新社長の福村賢一氏にインタビューをおこなった。

湘南ゼミナールの社長に就任した福村賢一社長

湘南ゼミナールの社長に就任した福村賢一社長

福村社長はアルバイト講師から社員になった、いわゆる生え抜きの社員。公立高校受験の『総合進学事業部』からキャリアをスタートさせ、教室長やエリア責任者などを経て、教務部長に就任。その後、個別指導部門『スタディ・ナビ』を立ち上げ、難関高校受験部門『アルファ』の責任者を担当したのち、現場に比べ手薄になっていた間接部門の指揮を執り、この度社長に就任した。

今回の新社長就任は、前社長のもとで伸びてきた会社をさらに飛躍させるため、もう1段階ブレイクスルーさせるのが狙いだ。2020年をターゲットイヤーとしながらも、その後も突き抜けて伸びるようにと、経営層に30代〜40代前半を起用し、世代交代・権限委譲することを目指している。また、これまで湘南ゼミナールの中期経営計画は3か年計画だったが、今回は20年までの5か年計画に切り替えた。

社長に就任した抱負として福村社長は、20年までに業界売上順位一桁入りを目指していると話す。ただ、売上げや順位にこだわるのではなく、授業の質の向上を徹底し、成績向上と合格実績を高めることで、それを達成していきたいと語る。

「塾の原点に戻って、成績向上と志望校合格を、とことん徹底すると社員に宣言しています。新たに何かを始めるのではなく、授業の質をひたすら向上させていくこと。それだけを考えています。まだまだ地域ナンバーワン教室が少ないので、既存教室を地域ナンバーワンの教室にし、その伸びだけでトップ10入りは充分達成できるはず。感覚としては、同じところを何回もひたすら耕し続けていくようなイメージですね」

さらに今年からは教務本部を設置して、研修も見直すようだ。「これも質を高めることの1つ」だという。今まで教務は現場業務と兼任だったため、責任の所在が明らかにならなかったが、担当者が責任を持って仕事に取り組めるよう、教務本部を置くことにした。

湘南ゼミナールではアルバイトの労務問題が報じられていたが、業界に先んじて、賃金体系の見直しを図るという。「今後、業界として授業外の時間について金銭的な手当てをすることは当たり前になっていくはず。当社はその先陣を切る」と話す。また、成長に向けて質をより高めていく意志を明確に共有するため、正社員対象にベースアップを今年6月に行う。しばらくは人材育成に注力し、新規開校を、より計画的に行い、大きく成長するための基盤を固めたいとしている。

文京区の私立中学高等学校だけが集まる連合進学相談会 5月29日に秋葉原UDXで開催

文京区の私立中学高等学校だけが集まる連合進学相談会が、5月29日(日)、秋葉原UDXで開催される。文化と歴史の香り高い文京区の中学・高校19校が秋葉原に集まるこの相談会には、各学校の相談コーナーが用意されており、パンフレットなどからは伝わってこない、生徒の学校生活や学習内容などの話を直接学校の先生方から聞くことができる貴重な機会だ。入場無料で、事前予約は不要。

◎文京区立中学高等学校 連合進学相談会の参加校
獨協中学校[男子校]、貞静学園中学・高校[共学校]、駒込中学・高校[共学校]、桜蔭中学校[女子校]、文京学院大学女子中学・高校[女子校]、東洋女子高校[女子校]、淑徳SC中等部・高等部[女子校]、京華中学・高校[男子校]、跡見学園中学・高校[女子校]、村田女子高校[女子校]、東洋大学京北中学・高校[共学校]、東京音楽大学付属高校[共学校]、京華女子中学・高校[女子校]、郁文館中学・高校[共学校]、日本大学豊山中学・高校[男子校]、東邦音楽大学附属東邦中学・高校[共学校]、昭和第一高校[共学校]、京華商業高校[共学校]、郁文館グローバル中学・高校[共学校]

◎開催概要
5月29日(日)10:00-16:00
連合進学相談会事務局 主催
「文京区立中学高等学校 連合進学相談会」
会場:秋葉原UDX南ウィング4F
お問い合わせ:TEL.03-3828-4366(駒込学園企画広報室)

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ノーベル財団、今年の各賞発表日程示す 

スウェーデンのノーベル財団は、今年のノーベル賞発表の日程を明らかにした。生理学・医学賞は10月3日、物理学賞は同4日、化学賞は同5日、平和賞は同7日、経済学賞は同10日に発表される。文学賞の日程は後日公表される。

甲賀の学習支援教室が新設、対象拡充も

生活保護世帯の子らの学習を支援する甲賀市の事業「学んでいコウカ」が4月9日、同市水口町本丸の市水口中央公民館で始まった。市内3カ所に設けられる教室で、小学生から高校生の36人に、大学生や地域住民が学校の宿題を教えたり、一緒に夕食を食べたりして、居場所作りや規則正しい生活習慣を身につけさせることを目指す。学んでいコウカは、国の生活困窮者自立支援制度に基づいた学習支援事業で、昨夏、同公民館で1教室が開校。生活保護世帯や、困窮相談や虐待相談のあった世帯の小中学生25人が学んだ。

初の山形県立併設型中高一貫校、東桜学館が開校

山形県内初の県立併設型中高一貫校「東桜学館」の開校式と入学式が4月8日、東根市中央南1丁目の真新しい校舎で行われた。新入生は中学99人、高校200人。東桜学館は旧楯岡高校(村山市)を改編し、中学校も併設する形で東根市に移転。授業は一こま55分と長く、中学では英語や理数科の授業を標準より2割以上多く確保。また、中高通して主体的にグループで学ぶ「アクティブラーニング」を進める。

ドローン宅配の実証実験始まる ワインボトル載せて着地

小型無人飛行機(ドローン)を使った宅配の事業化を目指す実証実験が11日、千葉市の幕張新都心で始まった。午前10時ごろ、イオンモール幕張新都心の屋上から、かごに入った720ミリリットルのワインボトル1本を載せたドローンを飛ばし、向かいにある公園に着陸させた。内閣府や千葉市、ドローンの開発・製造を手がける「自律制御システム研究所」(千葉市)などが参加した。2019年の実用化を目指して、実験を続ける。

MONO-COTO INNOVATION 2015 5か月間の選考を勝ち抜き、最優秀チーム決定!

中高生がリアルな商品開発に挑む「MONO-COTO INNOVATION 2015」の決勝大会が、3月27日、都内で開催された。

大勢を前にプレゼンをする『Plum』のメンバー

大勢を前にプレゼンをする『Plum』のメンバー

スポンサー企業はリクルートマーケティングパートナーズ、イブキ、富士通デザインの3社。リクルートは「中高生がほしくなるモノ・コト」、イブキは「中高生に楽しい時間を作り出すモノ」、富士通は「スマートフォンの再定義」という課題を出題。参加者はそれらを解決するアイデアを考案し、勝敗を競った。

昨年10月にスタートした同コンテストに参加したのは、54の中学・高校からエントリーした120名。学校の枠を超えて33チームが結成され、今回の決勝大会には、昨年12月の予選を勝ち抜いた12チームが進出した。最優秀チームにはシリコンバレーツアーがプレゼントされることもあり、どのチームにも熱がこもっていた。

各チームのプロトタイプは展示もおこなわれた

各チームのプロトタイプは展示もおこなわれた

リクルートの課題に取り組んだのは『Goぽ』『ほにゃー’S』『Glasses』の3チーム。それぞれ「ストレス発散のための3D飴」「初学者向け動画型学習プラットフォーム」「転がして運べる椅子と机のセット」を企画していた。

イブキの課題に取り組んだのは『玉口SHOY』『Mugen』『Plum』『Potechi』の4チーム。それぞれ「音が鳴るおもちゃ」「受験生用リュック」「ピーラー、ピーラーカバー、アプリ連動型まな板」「メモが取れる腕時計」を考案していた。

富士通の課題に取り組んだのは『Columbus’Eggs』『NEW DAYS』『UnDecided』『ランダムズ』『FujiFive』の5チーム。それぞれ「忘れ物をなくす新型スマホ」「プリンター付属の自撮り用スマホ」「思い出を簡単に撮れるスマホ」「ママ用スマホ」「動画編集機能付きスマホ」を提案していた。

各チームのプレゼンのあと、結果発表がおこなわれた。まずは各企業の1位が発表され、リクルートの課題では『Glasses』、イブキは『Plum』、富士通は『UnDecided』が選出。

優勝のよろこびを語る『Plum』のメンバー

優勝のよろこびを語る『Plum』のメンバー

そして会場が緊張に包まれるなか、遂に最優秀チームが発表された。今回、見事に最優秀賞の栄冠を手にしたのは、「ピーラー、ピーラーカバー、アプリ連動型まな板」を企画した『Plum』だった。メンバーは一様に驚いた様子で、よろこびをかみしめていた。

各企業の審査員からは「ニーズにフィットしたアイデア。細部まで愚直に確かめながら具現化していた」といった講評があり、『Plum』のメンバーは「辞めたいと思ったこともあったが続けてよかった」「恩返しのために優勝したいと思っていたが、それができてよかった」などの感想を述べた。

キュリオスクールの西山恵太代表

キュリオスクールの西山恵太代表

最後に、同コンテストを主催するキュリオスクールの西山恵太代表が「創造力は学校では評価されにくいが、社会では必要な力なのでこうした場を作りたかった。来年度は京都、山形でも開催する予定なのでぜひチャレンジしてもらいたい」と挨拶。会場の興奮が冷めやらぬうちに、大会は幕を閉じた。

「社会に満足」62% 過去最高 内閣府調査

内閣府は4月9日、「社会意識に関する世論調査」の結果を発表した。現在の社会に全体として「満足している」と答えた人は2015年1月の前回調査より2.7ポイント高い62.0%で、同様の質問を始めた09年調査以来、最も高かった。「満足していない」は前回より3ポイント低い37.2%だった。

 社会に満足している点を複数回答で聞くと「良質な生活環境が整っている」(42.7%)が最も多く、「心と身体の健康が保たれる」(27.0%)が続いた。「働き方を選択しやすい」は17.3%で前回より2.1ポイント上昇した。

理研、AI研究に新拠点

政府が国家戦略の一環で6月にも理化学研究所に新設する人工知能(AI)研究センターの全容が4月9日、明らかになった。東京駅周辺のビルに拠点を設け、センター長には東京大学の杉山将教授(41)を充てる。新センターは約100人で研究を始める。他の大学や研究機関に在籍したまま雇用契約を結ぶ制度などを使い、若手研究者が多く参加できるようにする。研究の指導役にはロボット技術で著名な米カーネギーメロン大学の金出武雄教授を招く。人工知能は自動運転やロボットなどへの応用が期待される。