巻頭言
スペースデブリ(space debris。宇宙ゴミ)なるものをご存知だろうか。
それは、役目を終えた衛星や打ち上げ時に使われたロケット本体の残骸などだ。デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリもある。1㎜以下の微細デブリまで含めると、数百万とも数千万個とも言われる。
これらデブリが、早いものは秒速8㎞で地球を周回する。そして数々の衝突が起き、その速度から大きな被害が出ている。
その危険性があるため、アポロ17号(1972年)以来、人類は高度1000㎞を超える宇宙に有人ロケットを飛ばしていない。
スペースデブリを除去しようとする企業が現れた。「アストロスケール」である。世界初の試みをする日本人社長率いるベンチャー企業だ。技術者も大学や企業などから結集し、オール・ジャパンの体制で臨む。東京都墨田区の工場で初号機を製作中だ。2018年前半に打ち上げを予定する。
凄い企業があるものだ。
今年に入り、若手学習塾経営者に会う機会が増えた。成熟業界と云われる中、新たなチャレンジに挑む。教えない塾、完全無料の塾、タブレットだけで完結する塾などなど、実に多彩だ。対象も幼児からシニアまで。彼らの前職は、シリコンバレーで起業、大手外資系コンサルタント会社、ITベンチャーなど、これまでの業界人にはなかった業種であったりする。
まだまだ新たな商品、サービス、業態開発の余地が多いことを示している。是非、読者諸氏も奮起を。
(如己 一)
目次
- 挑む私学 帝塚山小学校
- CatchUp1 eisu group
change は chance。アクティブ・ラーニングの実践で、子供たちの未来を先導。
- CatchUp2 河合塾マナビス
堅実なFC展開と巧みなマネジメント
- CatchUp3 ノーベル学習館
創業56年の塾を変えた、入塾率9割を実現するコンテンツとは
- Special Report
日本の学習塾が設立した
世界基準のインターナショナルスクール
- 目次・巻頭言
- NEWS ARCHIVES
- 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 【特集】
塾経営におさえておきたい
教育用語集2016
- HOT TOPICS 産官学民が一体となってICT教育について議論
- 【TOP LEADER】
子どもたちに最高の影響を与えることが、私たちの仕事。
SHIMON GROUP
株式会社 東海プロセスサービス
- 短期集中連載「自立学習」を超えて!(3) 山田徹雄
- 教育サービス業界 企業研究(43) 株式会社ハグカム
- 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(269)
- 疾風の如く(82)
あずさ塾(京都府)
代表 飛田 梓さん
- 好機到来(13) 国語専門塾「思鋭館」 代表 出雲 哲也さん
- 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(33)
- 白書界隈徘徊話(14) 西村克之
- 自ら動き出すチームにする方法(20) 中谷彰宏
- 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(34)
- 芸術見聞録(34)
- 高校生からの子育てハイウェイ(13)
- クロスワードパズル「塾長の机」
- 為田裕行の「教育ICT行」(13)
- 新・授業改革を目指して(90) 石川幸夫
- 林明夫の「歩きながら考える」(129)
- 咲かせよ桜(18) 小林哲夫
- 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(37)
- 論点2016(5) 留学とはいうけれど……。
- 編集後記
- Book Review
- 塾長のためのガジェット講座