北陸新幹線の金沢開業から1年、東京と新幹線でつながった北陸から関西への人の流れが、大学志願者などで早くも細りつつあるとの指摘も出てきた。「富山県は前年比21%減、福井県は19%減、石川県は6%減」。今年の都道府県別の受験者動向を見て、関西大学の担当者は衝撃を受けた。同志社大学は石川県からの一般入試の受験者が約2割減った。福井、富山両県からの受験生はほぼ横ばいで、石川県が減った理由は北陸新幹線の開業の影響はあったとみる。近畿大学も北陸三県からの受験者が減ったようだ。
大阪大の西田幸二教授らは3月9日、ヒトのiPS細胞で目の発生段階を再現し、本物に近い角膜上皮を作ることに成功したと発表した。角膜の難病を持つ患者に移植する臨床研究を来年度中に申請する計画だ。
特殊なたんぱく質で作った「足場」の上でiPS細胞を培養した結果、4種の細胞層に自然と分かれ、バームクーヘンのように同心円状に広がる組織ができた。中心部に脳につながる中枢神経のもとになる細胞、一番外側には目の表面になる細胞ができ、その間に角膜などを作る2種類の細胞が並んだ。
このうち角膜のもとになる細胞を取り出してシート状にし、角膜上皮を作った。ウサギ7匹の目に移植して、シートの効果で瞳が透明になることを確認した。
iPS細胞から特定の細胞を作る技術はすでにあり、網膜の難病患者に移植する臨床研究が始まっている。今回はより実際の目の発生に近い状態で4種の細胞層を作ったため、それぞれの細胞の機能が高いという。
株式会社湘南ゼミナールは、3月8日、代表取締役社長が志賀明彦氏から福村賢一氏に交代したことを発表した。湘南ゼミナールは、神奈川県を中心に、東京都や埼玉県、千葉県を含む1都3県に約200校舎を展開し、売上高94億円(2015年実績)を計上。神奈川県下最難関の横浜翠嵐高校の合格者は、昨年は152人、今年は162人と7年連続で実績を伸ばしている。
福村氏は、東京学芸大附属・開成・早慶などの難関国私立高校をはじめ、横浜翠嵐・湘南など難関公立高校を志望する生徒を集める「SHOZEMIアルファ」の責任者を務め、一昨年8月から取締役に就任していた。新体制のもと、生徒の成績向上と志望校合格をひたすら追い求めていくとしている。
【訂正 2016年3月15日】福村氏のプロフィールに一部誤りがありました。誤「昨年8月から取締役に就任していた。」、正「一昨年8月から取締役に就任していた。」ここに訂正させていただきます。