Archive for: 12月 2015

イベントやトーク、LINEが無料ライブ動画

LINE(東京・渋谷)は12月10日、企業や芸能人らがリアルタイムで無料動画を配信するサービスを始めたと発表した。公演中のコンサートの様子などをスマートフォン(スマホ)でどこでも見られるようにする。サービス名は「LINE LIVE(ライブ)」で、対話アプリとは別の専用アプリをダウンロードして視聴する。まず、アイドルグループ「AKB48」など100組以上のタレントらが番組配信に参加する。TBSテレビやニッポン放送も放送内容と関連する特別番組を生中継する。当面は1日当たり3~8本の番組を配信する。「ニコニコ動画」を手掛けるドワンゴに続く生中継サービスが登場することで、動画配信がテレビを補完するという姿が一段と鮮明になりそうだ。

首都圏公立高等学校が参加する即興型英語ディベート交流大会が初開催

首都圏公立高等学校が参加する即興型英語ディベート交流大会が、東京都立西高等学校で11月14日に開かれた。交流会は、一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会が主催して、東京都立日比谷、西、神奈川県立湘南、埼玉県立浦和、浦和第一女子高等学校などが参加しておこなわれた。

交流会の目的は、即興型英語ディベートを通して、英語での発信力、論理的思考力、幅広い知識、プレゼンテーション力、コミュニケーション力などの複数の力を効果的に鍛え、グローバルに活躍する人財育成の場と提供することだ。また、交流大会において、他校の生徒と議論を交わすことによって、さらなるモチベーションの向上にもつながるという。

どのテーブルでも白熱したディベートが繰り広げられていた

どのテーブルでも白熱したディベートが繰り広げられていた

交流会は3つのラウンドを経て、ジャッジ(審査員)がもう一度見たいと思うディベーターを6名選出し、エキシビションディベートがおこなわれた。論題はそれぞれ、

「High school students should have part-time jobs.(高校生はアルバイトをすべきである。)」(第1ラウンド)、「Marrying at older age is better than marrying young. (早婚よりも晩婚のほうが良い)」(第2ラウンド)、Security bill brings more benefits than harm. (安保法案は害よりも利益をもたらす)」(第3ラウンド)で、

他校との初めての交流試合にも関わらず、自らの経験談をもとに相手を説得するなど、どのテーブルも白熱した議論が繰り広げられた。

勝敗はプレパレーションの密度によって大きく左右される

勝敗はプレパレーションの密度によって大きく左右される

第2ラウンドでは、第1ラウンドの勝敗に応じて対戦チームが割り当てられ、第3ラウンドは、時事論題ということで難しくもありましたが、果敢にチャレンジしていた。

第3ラウンド終了後におこなわれた、エキシビションディベートでは、「High school students should have the right to vote.(高校生も選挙権を持つべきである)」という論題で、他校のメンバーでチームを組み、協力しながら15分のプレパレーション(準備)をおこない、張り詰めた空気のもとでおこなわれたエキシビションディベートは、各チームともお互いの意見をじっくりと聞きながら、効果的なPOI(質疑応答)が出ていた。ジャッジと観客の投票の結果、満場一致でGovernment(肯定側)が勝利した。

表彰式では、エキシビションディベーターをはじめ、勝敗およびスピーチポイントの上位5チームに賞状が贈られた。そのほか、ベストチーム賞やベストスピーカー賞、POI賞が発表された。

日比谷高校の武内彰校長先生

日比谷高校の武内彰校長先生

閉会に当たって、日比谷高校の武内彰校長先生からは、「今日の経験を通して、将来自分の考えをきちんと提言発信できるようなグローバルリーダーになっていただくことを期待します」との講評があり、西高校の宮本久也校長先生から、「いろんなことに興味を持ち、論理的にものを考えるということ。今日の体験を明日からの学校生活に活かしてください」とエールが送られた。

参加した生徒達からは、「まとめる力、表現力が必要だと思った」、「英語の勉強に対するモチベーションが上がった」、「頭がパンパンで気持ちよかった。英語をもっと学びたい」、「社会に出ても役に立ちそうなスキル!勉強よりもこっちの方が大事!」といった声が寄せられていた。

北海道・北星学園余市高 閉校検討

北星学園余市高校(北海道余市町)が2017年度を最後に生徒募集を停止し、19年度末に閉校する方向で検討していることがわかった。同校は「ヤンキー先生」こと義家弘介・文部科学副大臣の母校。同校は1965年に開校。88年に中退者の転編入制度を導入し、全国から生徒を受け入れてきた。北星学園によると、転編入を受け入れる高校やフリースクールが増え、定員140人に対し今春の入学者が41人にとどまるなど、ここ数年は定員割れが続いていた。来春の入学状況をみて最終判断する。

医療介護事業、アジア進出など新規事業を加速する名学館HDが27周年記念全国大会

表彰を受ける名学館掛川校の松下一徳オーナーと齋藤大樹塾長株式会社名学館ホールディングスは、11月8日、創立27周年を記念した全国大会を、東京・六本木の東京ミッドタウンで開催した。
大会では、同社の医療介護事業部の畑邉淳一事務局長が開会宣言に続いて、塾長や講師たち5人が「五つの誓い」を唱和し、第一部の幕が上がった。
特別講演には、株式会社エデュケーショナルネットワーク開発本部副本部長・編集長の上野伸二氏が登壇し、大学入試改革についての講演を行った。
大学入試改革の動向は、様々な情報が錯綜し、なかなかわかり難く、新中1年生向けには大学入試改革を見据えた模擬試験が各社から新たに投入されるなど、早くも熾烈な競争がはじまっている。そういった背景を踏まえ、改革の要点を抑えながら、わかりやすく伝えた。
実践研修には、名学館掛川校の松下一徳オーナーと齋藤大樹塾長が登壇。同校において、優秀な業績をあげているノウハウが惜しみなく披露された。
「素晴らしい名学館システムと、生徒一人ひとりに寄り添った指導を大事にすれば、必ず生徒は集まります」と松下オーナーが印象的に語っていた。
その後、2014年、15年度の季節講習の優秀校や年間優秀校、永年功労賞の表彰式がおこなわれたほか、若手講師による模擬授業大会の表彰もおこなわれ、表彰された清々しい姿の講師たちは、満面の笑みを浮かべていた。
佐藤剛司代表 第二部は会場を移し、同社の佐藤剛司代表取締役社長の講演をはじめ、豪華景品が懸かったビンゴ大会など、加盟オーナーやその社員たちの労をねぎらう企画も多数用意され、会場は大いに盛り上がっていた。
そして、10月にカンボジアにオフィスを開設したことが佐藤代表からサプライズで発表され会場を驚かせた。今後はアジア諸国にも事業展開を計画しているという。
佐藤代表は、「今後も人のため世のためよりよく生きられる世界を作っていきたい」と、教育に対する熱く変わらぬ想いを述べ、会を締めくくった。

米評価の「安全な車」日本上位独占

米高速道路安全保険協会(IIHS)は12月10日、米国向けの2016年型乗用車で安全性の最高評価基準「トップセーフティーピックプラス」を満たしたのはトヨタ自動車が9車種で首位、ホンダが8車種で2位だったと発表した。全体の48車種のうち、日本メーカーが30車種と6割強を占めた。全体は前年調査より15車種増え、うち日本メーカーも7車種増加した。この基準は衝突事故の回避機能が付いたモデルを対象に、回避機能の性能や、衝突時に乗員の安全性を確保できるかなどを試験して評価した。

「スマイルゼミ中学生コース」に「特進クラス」が新規開講

株式会社ジャストシステムが、デジタル教材「スマイルゼミ」の「中学生コース」に「特進クラス」を12月17日(木)より新規開講する。スマイルゼミは、専用タブレット上ですべての学習が完結するオーダーメイド型通信教育。すでに「小学生コース」と「中学生コース」を開講している。今回の「特進クラス」は、公立難関・上位校を目指す生徒をターゲットにし、これまでのスマイルゼミの機能をさらに発展させた。

スマイルゼミは、全履修者の、学習の始めから終わりまですべての行動・学習履歴を「学習グロースハック」を使って分析し、理解度や進捗に合わせて専用カリキュラムや教材配信、勉強法を提供する。その分析範囲は多岐に渡る。「学習をいつ始めていつ終わったのか」、「学習の順序、思考、結果」、あるいは、「息抜き、親とのコミュニケーションの頻度など」まで分析し、一人ひとりに最適な学習動線を作る。

それらに加えて、「特進クラス」では、中学3年生夏までに中学範囲の学習を終え、入試の実践演習に集中できるように設計されている。公立難関・上位校合格には、正答率30%以下の問題を得点できるかが合否を分けると同社は言う。その対策として、「基礎知識の習得」には、体感的に理解できる「アニメーションワーク」を行い、映像授業とともに応用問題の演習をする「統合型映像授業」で実践的なテクニックや実践力を身につける。

その「統合型映像授業」は、講師の授業を聞きながら、同時に直接タブレットに計算式や解答などを書き込め、授業を見たあとすぐに実践問題を行うことで、学習の流れを分断しないように工夫されている。もちろん、書き込んだ内容は、動画と一緒に保存されるので、復習にも使える。

また、定期テスト対策として、主要5教科に加えて、実技4教科もオーダーメイド対策教材を提供。そして、中学1年生から年3回の模試を行い、その結果を基にスマイルゼミが弱点を分析し、最適化された入試攻略プランをオーダーメイドしてくれる。

スマイルゼミ「中学生コース特進クラス」は、2015年11月19日から申し込みを開始。会費は、ひと月あたり10800円(税別)から。開講日は、中学1年生、中学準備講座(小学6年生対象)が2015年12月17日。さらに、2016年4月1日から中学2年生コース、2017年4月1日からは、中学3年生コースを順次開講する予定だ。

お詫びと訂正

私塾界速報2015年11月25日号での「『生還』したリソー教育が抱えるジレンマ」の本文中に不適切な表現がありましたため、以下のとおり訂正させていただきます。重ねまして、ご迷惑をおかけいたしました関係者の皆様ならびに、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。

引用本文16行目「15年2月期は連結最終損益が23億円の黒字だが、役員配当の戻し入れや固定資産売却益などの特別利益の貢献が大きかった。」

災害を乗り越えて 茨統教育研究会の試み

会場内は緊張感に包まれていたこの9月、記録的な豪雨によって、鬼怒川が決壊し、付近の地域は甚大な被害を蒙った。とくに常総市は、甚大な被害が受けた地域のひとつである。

11月15日、その常総市で、NPO法人茨統教育研究会主催の「高校受験生支援テスト」が、茨城県立水海道第一高等学校で行われた。これは、市内の中学校に通う中学生3年生の希望者を対象に、茨城全県模試を無料で受験できるように企画されたもの。約230名が受験した。

茨城全県模試は、昨年の11月に第1回が行われた模試であり、茨城統一テスト協議会と株式会社新教研がタイアップして作られた。参加者は1万人以上にものぼり、茨城県の高校生たちの進学の指標となっている。
模試に取り組む生徒

そして今回の支援テストは、この10月に同研究会が被災者支援のために企画。教育委員会に打診し、常総市内の5つの中学校の各校長もこの企画に賛同を受け、官民が連携して開催することになった。

主催者である茨統教育研究会は、茨城統一テスト協議会が母体となったNPO法人。茨城統一テスト協議会の加盟塾が主に運営委員を務めている。

その研究会は、茨城の教育界を支え、非営利団体だからこそできる活動をおこなっている。例えば、部活動など課外活動の在り方や、公教育の立場では実行することは難しいが、民間教育の立場だからこそできる教育を各方面に提言するなど活躍している。

また、進学・教材フェアの開催や徳育のためのセミナーなど、子供たち向けのイベントも運営。さらには、個人情報の取り扱い方など、私塾経営者を対象とした各セミナーも企画・運営している。その活動は多岐に渡り、子供たちの未来を考え、一歩先を見据えた活動によって、塾と学校の橋渡しを担っている。

そして、今回の支援テストもその一環であり、存在感を大いに発揮した。災害の傷跡は依然残っており、塾に通っていた子供たちの中には、通えなくなっている子もいると聞いた。被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、災害によって、子供たちの教育の機会が奪われることがないことを切に願う。

堀越学園跡地に看護学校が開校 来年4月

破産手続き中の学校法人堀越学園の旧下滝キャンパス(高崎市下滝町)に来年4月、看護学校が開校する見通しとなった。相模原市の学校法人平井学園(平井飛行理事長)が専修学校「たかさき・ナイチンゲール学院」を設置する事業計画が12月9日、県私立学校審議会で承認された。3年制の看護学科で入学定員は80人。平井学園は相模原市で神奈川柔整鍼灸専門学校を経営している。旧下滝キャンパス内の民有地を買収し、国税滞納で公売となっていた学園所有地と建物を落札し取得。堀越学園が建設した8階建て校舎を使用する。

文科省 実施要領を発表

文部科学省は12月8日、来年4月の平成28年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の実施要領を発表した。大阪府教委が学校別結果を高校入試の内申点評価に使用するのを禁じるため、結果の入試使用を禁止する項目を新たに盛り込んだ。結果の入試使用をめぐっては、府教委が今年4月の27年度テスト実施直前、内申点評価の学校間のばらつき補正に使う方針を決定。文科省は「学力を把握する調査の趣旨を逸脱する」として見直しを求めたが、学校現場の混乱を防ぐため来春の入試に限り使用を認めた。