千葉大は9月2日、来年4月に開設する「国際教養学部」の概要を発表した。1学年定員90人に絞り、留学やフィールドワークなど海外での学習、活動を義務づけて、グローバルな人材を育成する。教員は外国人7人を含む46人。2年次の後半から、地球規模の環境問題や現代日本の分析など三つの専門科目を必修とする。入試の2次試験は、文系、理系でそれぞれ得意な科目が選択できる「通常型入試」(80人)と、小論文と英語面接だけの「特色型入試」(10人)に分けて行う。
日本郵便は8月31日、2016年用の年賀はがきの販売要領を発表した。ウェブサイトを通して「ハローキティ」「スーパーマリオブラザーズ」「ふなっしー」などのキャラクターを使った限定デザインの年賀はがきを購入、発送できる新サービス「ウェブキャラ年賀」を始める。新サービスの受付はパソコンが9月29日から、スマートフォン(スマホ)が10月29日から。年賀はがきの発売は10月29日の予定で、12月15日から引き受けを始める。日本郵便は「元日に届けるために12月25日までに出してほしい」と呼びかけている。
お年玉くじの1等賞品の現金は前年の1万円から10万円に引き上げる
年賀はがきの当初発行枚数は約30億2285万枚となり、前年より約1億9千万枚減る見通し。
8月17日から21日にかけて、『瑞穂町フューチャースクール』の夏期講習会がおこなわれた。瑞穂町フューチャースクールは、東京都の瑞穂町教育委員会が、町内にある2つの公立校で運営する学習教室である。本誌8月号でも取り上げたが、7月18日に瑞穂第二中学校で、7月27日には、瑞穂中学校で開校式があり、この8月から本格的に授業がはじまった。
その特徴は、町内に教室を持つ2つの学習塾と共同で運営されている点にある。株式会社明光ネットワークジャパンが運営する「明光義塾」は瑞穂中学校を、株式会社やる気スイッチグループホールディングスが運営する「スクールIE」は瑞穂第二中学校を担当し、オリジナルテキストを用いて、それぞれの塾の特色を生かした授業が行われている。また、中学1年から3年生の希望者全員を対象者とし、希望者は全員が受講できるようになっているのも特徴の一つ。教科は数・英の2教科だ。
瑞穂町フューチャースクールは、学力を向上させるだけでなく、子供たちに生涯にわたって学び続ける「生きる力」の素地を身につけさせることを目的にしている。そのため、授業だけでなく、家庭学習も重視し、保護者に対しても協力を求める。例えば、教育委員会が「瑞穂町フューチャースクール通信」というものを随時発行し、授業の様子などを保護者に向けて発信している。また、同スクールの開催日には、保護者の見学・参観を自由にしており、地域をあげて子どもたちを応援するしくみを作っている。
もちろん、保護者だけではない。
「あんなに真剣な顔で勉強してる姿見たことないな」
そう呟いたのは、授業の見学をしていた中学校の先生。担任している生徒が、真剣な顔つきで勉強に取り組んでいる姿を見て、微笑んでいた。中学校の先生も、このプロジェクトに大きな関心を持っているようだ。
瑞穂町フューチャースクールは、夏期講習を終えたあと、9月から月に2回授業が行われる。学校の冬休み期間には冬期講習会が行われ、来年3月まで計20回の授業が予定されている。
官民連携の取り組みが増加しているが、希望者全員が受講できることや、二つの学習塾が協働しているなど、全国的にも例を見ない方法で運営されている。この取り組みがどのような形で身を結ぶのか、来年の3月が楽しみだ。