小学校教科書が今春改訂されたのに合わせ、教科書会社12社と日立製作所で作る団体「CoNETS(コネッツ)」が開発した小学校用デジタル版教科書の共通閲覧ソフトが完成し、4月21日に大手アプリストアで公開された。コネッツに参加していない会社からも今春、小学校用のデジタル教科書が発売され、学校側の関心も高まっている。文部科学省は今年度中にデジタル教科書の基本機能と仕様を決める予定だ。検定制度や著作権料などの課題については5月から有識者会議を設けて検討を始める。
2月中旬、宇宙航空研究開発機構(JAXA)主催シンポジウム「水惑星の安心を見守る」が開催された。第2部「TRMM17年間の成果とGPM計画」に参加した。TRMM(Tropical Rainfall Measuring Mission)とは、熱帯降雨観測であり、GPM(Global Precipitation Measurement)とは、全球降水観測である。
TRMM衛星は、降雨を軌道上からレーダー観測した世界初の衛星だ。雨を降らす雲の内部がどのようになっているかを、立体的に知ることがでる。そのデータと他の地球観測衛星のデータとを比較し、地球全域のどこでどの程度の雨が降っているかを、知ることができるようになった。
GPM主衛星には、その降雨レーダーを高性能化したものが搭載され、昨年2月に打ち上げられた。
TRMM衛星は1997年に打ち上げられた。設計寿命は3年であったが、幸運にも17年間観測を継続でき、GPM主衛星に観測を引き継ぐことができた。これは全くの偶然である。
後継機の設計寿命は3年2ヶ月。しかし、その後の開発、打ち上げ計画はない。それは、1月に開催された宇宙開発戦略本部会合が決めた、「新たな宇宙基本計画」に記載されていないことで分かる。
この計画には、安倍内閣らしく、宇宙を安全保障のために利用することが明記される。集団的自衛権の行使同様、これまでと異なる方向へ大きく舵を切ったのである。
翻って、教育改革、少子化社会対策の行方や如何に。
(如己 一)
子供のやる気を自然に引き出す英語塾 AIC Kids