Archive for: 3月 2015

大学志願者数、近大が連続トップ

今春の大学一般入試で近畿大(大阪府東大阪市)が2年連続で志願者数トップになる見通しであることが分かった。全13学部の合計は、4日時点の集計で、初めてトップとなった前年度より7645人増え11万3535人だった。2位は明治大、3位は早稲田大。近大によると、2月中旬の時点で東北が前年度の約1.8倍、関東が約1.5倍と、近畿以外からの志願者が大幅に増えた。志願者数は2009年度までは早大が11年連続でトップ、13年度までは明大が4年連続でトップだった。

ニチイ学館 水泳教室で英会話も勉強

ニチイ学館は、4月から子供向け英会話塾「COCO塾ジュニア」を提携先の水泳教室で始める。ネイティブの講師が水泳の前に幼稚園児らに教える。1カ所で水泳と英語を学べる利点をアピールする。富山県で始め、来年3月までに50カ所に広げる。

タブレット端末のリアルタイム対戦型授業「FLENS」 福岡の全教研で導入

FLENS(フレンズ)株式会社(東京都品川区大井、大生隆洋代表)は、同社が提供する全国のライバルと対戦するタブレット授業「FLENS特訓シリーズ」を、株式会社全教研(福岡市中央区、中垣一明代表)が、2月より導入を開始したと発表した。全教研は、50年以上にわたって福岡、筑後、北九州、大分、佐賀、長崎エリアに教室を開校し、幼児から高校生を対象に早期才能開発教室、学習塾、才能開発講座などの教室を展開している。

全教研に通う九州の生徒たちが、全国の生徒たちとリアルタイムで対戦を行い、学習成果を競い合う。今回は、小学生と中学生のクラスにFLENS特訓シリーズを導入するといい、小学生は「算数特訓講座」を受講し、全国の他の学習塾の生徒との競い合いを通じて学習に対する目標意識の向上を狙う。中学生は、理科・社会に加え、英語のオリジナルテキストを使い、FLENSのプラットフォーム上で確認テスト、定期試験対策を実施する。FLENSは、2015年2月時点でのべ約1万4000名の小・中学生が利用している。

体内時計 コントロールする脳の神経細胞群を特定 筑波大らのチーム

筑波大の柳沢正史教授らのチームが、生物の体内時計の周期を保つペースメーカーの役割を果たしている脳の神経細胞群をマウスの実験で特定したと発表した。研究チームは、複数のアミノ酸の集合体であるペプチド「ニューロメジンS」(NMS)が視交叉上核でのみ生み出されていることに着目。マウスの実験で、NMSを生む神経細胞群の体内時計の働きを止めたり遅くしたりすると、個体の行動リズムもそれに合わせて変化することを確認した。同細胞群は視交叉上核の約40%を占めるという。

山口東京理科大入試、出願者4倍増

山陽小野田市立の公立大学へ移行する私立山口東京理科大の新年度入試の出願者が、前年同期の4・7倍となる1167人(4日現在)に達していることがわかった。同大は過去5年のうち4年間は学部の入学者が定員割れだったが一転、人気に火がついている。同大は工学部のみの単科大学。入学定員は200人で、推薦を除いた一般入試の募集定員は140人。現時点での志願倍率は8・3倍だ。出願締め切りの21日までには1200人を超える見通しだという。

大学で「職業人」育成を 再生会議第6回提言

教育再生実行会議(座長・鎌田薫早大総長)は3月4日、職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設けるとの提言を安倍晋三首相に提出した。大学のあり方に関し「人生を豊かにする学びに加え、実学を重視した教育を提供することも必要」と指摘。そのうえで資格の取得などを目指す教育プログラムを各大学が設け、国がこうしたプログラムの内容を認定する仕組みを創設するよう提案した。アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てるのが狙い。

北斎、幻の肉筆画

葛飾北斎の肉筆画の傑作で、100年以上行方不明だった「隅田川両岸景色図巻」が発見され、3月4日、墨田区が公開した。この図巻は、縦28.5センチ、長さ6メートル33.5センチ。両国橋の近くから隅田川を舟で上って吉原に向かう両岸の景色と、遊郭での遊興場面を、彩色豊かに描いている。1805年、北斎46歳ごろの作で「画狂人」の印が押されている。制作依頼者は江戸の戯作者、烏亭焉馬。1892年、上野で開かれた浮世絵展に出品された後、海外に流出、1902年フランスで競売にかけられた記録が残るが、その後は行方不明だった。

阪大の広報戦略

大阪大学の広報戦略が注目を集めている。「3位じゃダメなんです」。昨年末、新聞の見開き広告に大阪大の平野俊夫学長が登場。両手でバツを出し「国内で3番手の現状に満足せず、創立100周年の2031年に世界トップ10を目指す」とグローバル化への取り組みをPRした。国立大では異例の広告だ。2月には英国の留学生支援サービス「QS」社の雑誌に、3月は科学誌「ネイチャー」の別冊やサイトに相次いで広告を掲載、伝統や研究実績を世界にアピールした。

目の前の問題をすぐに動画解説 「速答カメラ」アプリの可能性に迫る

速答カメラが対応している中学数学のフォレスタ

速答カメラが対応している中学数学のフォレスタ

個別指導塾「森塾」や学習アプリの企画制作、学習塾用教材の開発・販売などを手がける株式会社スプリックス。同社は2月、教科書や問題集のわからない問題を動画で解説するスマートフォンアプリ「速答カメラ」をリリースした。

 

 

速答カメラはスマホでテキストを撮影するだけのシンプルな操作性

速答カメラはスマホでテキストを撮影するだけのシンプルな操作性

このアプリは、解けない問題に当たった時に、生徒が速答カメラアプリで問題を撮影して画面上に現れたアイコンをタップすると、一問一答形式の動画解説を見ることができる。

シンプルで直感的に操作でき、とても使いやすい。再生される動画は、単に問題の解説をするだけでなく、問題を解くために必要なポイントまで解説してくれる。そして、繰り返し再生や再生スピードの調整も可能になっているため、何度でも自分のペースで反復学習が進められる。

スプリックスの常石博之副社長

スプリックスの常石博之副社長

スプリックスの常石博之副社長は「とくに数学は、解答を見てもわからない問題があります。自宅で学習するときに、動画で解説を見ることができれば、生徒の理解が進むと考えました。そのために作ったのが、この速答カメラです」と話す。

また、速答カメラを個別指導塾で導入することによって恩恵を受けるのは、生徒のみならず講師にとっても強力な支援ツールとなりそうだ。

リクルート、「受験サプリ」に加え「勉強サプリ」も オンライン学習月980円 小中学生に

リクルートマーケティングパートナーズ(東京・千代田)は3月2日、小中学生向けのオンライン教育サービス「勉強サプリ」を始めたと発表した。月980円(税別)の定額で授業の動画や問題集が利用できる。小学4年から中学3年が対象で、パソコンやスマートフォンで使える。1500時間分の授業の動画を配信する。国語や算数などの主要教科のほか、プログラミングやプレゼンテーションの講座も用意する。問題を解くとキャラクターが成長するなどのゲームの要素を取り入れる。保護者には子供の学習状況をメールで報告する。