信州大学は、「信州メディカル産業振興会」が点滴資器材の持ち運びに使うケースを開発した。救急救命士が作った試作アイデアをもとに、信大医学部の教授とエンジン部品を製造する等々力製作所(松本市)が協力して製品に仕上げた。書類をとじるファイルのような形状で、点滴の針や消毒綿などを収納できる。使用後の針を入れる使い捨てのケースも開発するなど、感染症予防にも配慮。
1月30日付の英科学誌ネイチャーに掲載された「STAP細胞」開発の成果は海外の主要なメディアが取り上げ、称賛する研究者の声を紹介した。STAP細胞は、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーらが作製。英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授は「また日本人が万能細胞の作製法を書き換えた。山中伸弥氏は4つの遺伝子で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ったが、STAP細胞は一時的に酸性溶液に浸して培養するだけ。どれだけ簡単になるんだ」とコメントをネイチャーに寄せた。
香川大学は宇宙ごみ(デブリ)を撤去する衛星の宇宙実験を2月に実施する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げるロケットに搭載し、遠隔操作で動作を確認する。近い将来の実用化を目指し、気象衛星などに衝突する懸念があるデブリの撤去を目指す。開発した衛星「STARS―2」は高さ47センチメートルで、重さは22キログラム。アルミやステンレスなど金属でつくった親機と子機の2つの部位からなる。
東京大は1月29日、2016年度入試から実施する推薦入試の概要を発表。2次試験の後期日程を廃止、各学部の予定する募集人数は教養、薬、医、教育がそれぞれ5人。法、文、理、経済、農がそれぞれ10人、工学は30人の計100人。評価基準は各学部が独自に設定。例えば、法学部は高校の成績、英語能力テスト「TOEFL」や英検などの成績を参考に、面接などを実施して選抜、理学部の場合は、科学オリンピックなどの上位入賞者やソフトウエア開発経験などを推薦要件に挙げている。
運動健康学が専門の清永明・福岡大教授と大手スポーツ用品メーカー、ヨネックスと共同開発し、昨年8月に発売したパターは「1メートルのパットが90%以上の確率で入る」とうたう。ヘッド上部の2本のガイドライン。ボールを打ち出す方向と平行にラインを引いているパターが多いなか、約6度の角度で斜めに広げた。清永教授の計算によると、パターを振る方向が多少ずれても、この角度の範囲内なら1メートル先のカップに入るという。
私塾界/全国私塾情報センター