札幌医科大学とニプロは、患者の骨髄幹細胞を使って脳梗塞を治療する医薬品を大量生産するための研究に乗り出す。生産技術の確立や製造ラインの自動化などで製造コストを削減し、大量生産につなげる狙い。研究期間は約3年で、ニプロが約5億円を提供する。2017年以降の実用化を目指す。患者の骨髄幹細胞を使った脳梗塞の治療は再生医療と呼ばれ、札幌医大が治験を進めている。
松戸市の聖徳大学川並香順記念講堂で10月26日、同大の創立80周年を記念するオペラ公演があった。同大教員、学生、卒業生らがモーツァルトの代表的オペラ「フィガロの結婚」に挑戦。全4幕原語で3時間あまりの上演だった。今回の公演では、フィガロ役をバリトンの青戸知さん、スザンナ役を宮部小牧さんらプロの声楽家に、同大の学生2人が花娘役で加わった。また合唱団の女声陣は学生、オーケストラは教師が主体となって演奏した。指揮は日本オペラ界の第一人者で、同大音楽部長の高橋大海さんが務めた。
同大は1933年に、東京・大田区に創設、65年に松戸市に短期大学部を開設し現在に至っている。保育士や幼稚園教諭の養成で知られるが、音楽学部もオルガニストの松居直美さんら一流演奏家を教師陣にそろえるなど、力を入れている。