Category: 塾ニュース|大学

札幌医科大学とニプロ  脳梗塞治療薬量産で共同研究

札幌医科大学とニプロは、患者の骨髄幹細胞を使って脳梗塞を治療する医薬品を大量生産するための研究に乗り出す。生産技術の確立や製造ラインの自動化などで製造コストを削減し、大量生産につなげる狙い。研究期間は約3年で、ニプロが約5億円を提供する。2017年以降の実用化を目指す。患者の骨髄幹細胞を使った脳梗塞の治療は再生医療と呼ばれ、札幌医大が治験を進めている。

産学連携で人材育てる

堺市の大阪府立大学キャンパスにある東北大学金属材料研究所の関西センターは、大阪を中心に集積する金属加工関連の中小企業の技術相談に応じ、状況に応じて共同研究も手がける。中小企業の間には従業員に対する技術教育のニーズも高いと見ており、今後の連携活動の中で重点を置く方針だ。東北大金属材料研究所は世界から高い評価を受けている。地元の東北には金属関係の企業が多くないため、産学連携を強化する目的で関東、関西への進出を検討したところ、大阪府が誘致の意向を示し、府立大キャンパスに拠点を設けることになった。

早大が中野に学生寮

早稲田大学は3月、東京都中野区内に定員872人の大規模な国際学生寮「WISH」を開設する。場所はJR中野駅北口から徒歩約15分の警察大学校跡地。敷地面積は約7700平方メートルで、建物は地上11階地下1階。1階には教室などが入り、2階以上が宿舎になる。ほとんどは4人部屋だが、室内は各学生ごとにベッドやクローゼットが配備された8,6平方メートルの個別スペースに区切られる。入寮期間は2年間。寮生同士が議論をしたり、課題を解決したりする独自の寮内教育も行う。寮生には週1回の参加が義務づけられる。

大学中退 全国調査へ 年6万人以上、文科省

フリーターなど非正規雇用に結びつきがちになる「大学中退」について、文部科学省は今年度から全ての国公私立大を対象に実態調査する方針を決めた。大学の中退者は少なくとも年間6万人以上とみられ、非正規雇用増加の要因になっているなど社会的損失が大きい。同省は継続して毎年調査し、背景など詳細を分析。中退防止策を探るとともに就職状況の改善にもつなげたい方針だ。調査は、全大学から中退者数や中退理由を回答してもらい内容を分析する。2012年度分は近く全大学へ調査書を発送し、3月末までに集計する予定。

新潟大学 キノコ栽培の「廃菌床」活用

新潟大学が新潟県十日町市で、キノコ栽培で使い終わった「廃菌床」の有効利用に取り組んでいる。水分が多い廃菌床を発酵させて燃えやすくし、農業や公共施設向けの熱エネルギーとして活用する。燃え残りは農業肥料にする。実験を重ね、2015年度の実用化を目指す。キノコ栽培が盛んな新潟では廃菌床の処分が課題となっているが、資源として再利用を促す。

東京理科大 近代科学資料館

近代科学資料館はJR飯田橋駅に近い東京理科大学の神楽坂キャンパスにある。科学技術の発展を支えた計算技術の歴史を紹介。日本に一つしかない貴重な計算機の数々が集まる。昔の計算機といえば、そろばん。日本へは中国から伝来、室町時代末には普及していた。機械式計算機のコーナーでは、手動式の「タイガー計算機」に触れられる。電子式計算機のコーナーを見ると、1964年に25kgで53万5000円だったデスクトップ型の電卓が、83年には名刺サイズで12g、5900円に。実物を前に、計算機の日進月歩の発展を感じることができる。

信州大、企業と点滴用ケース を開発

信州大学は、「信州メディカル産業振興会」が点滴資器材の持ち運びに使うケースを開発した。救急救命士が作った試作アイデアをもとに、信大医学部の教授とエンジン部品を製造する等々力製作所(松本市)が協力して製品に仕上げた。書類をとじるファイルのような形状で、点滴の針や消毒綿などを収納できる。使用後の針を入れる使い捨てのケースも開発するなど、感染症予防にも配慮。

香川大、宇宙ごみ撤去衛星実験

香川大学は宇宙ごみ(デブリ)を撤去する衛星の宇宙実験を2月に実施する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げるロケットに搭載し、遠隔操作で動作を確認する。近い将来の実用化を目指し、気象衛星などに衝突する懸念があるデブリの撤去を目指す。開発した衛星「STARS―2」は高さ47センチメートルで、重さは22キログラム。アルミやステンレスなど金属でつくった親機と子機の2つの部位からなる。

プレッシャー減らすパター 「トライプリンシプルパター」

運動健康学が専門の清永明・福岡大教授と大手スポーツ用品メーカー、ヨネックスと共同開発し、昨年8月に発売したパターは「1メートルのパットが90%以上の確率で入る」とうたう。ヘッド上部の2本のガイドライン。ボールを打ち出す方向と平行にラインを引いているパターが多いなか、約6度の角度で斜めに広げた。清永教授の計算によると、パターを振る方向が多少ずれても、この角度の範囲内なら1メートル先のカップに入るという。

聖徳大創立80周年でオペラ公演 「フィガロの結婚」に挑戦

松戸市の聖徳大学川並香順記念講堂で10月26日、同大の創立80周年を記念するオペラ公演があった。同大教員、学生、卒業生らがモーツァルトの代表的オペラ「フィガロの結婚」に挑戦。全4幕原語で3時間あまりの上演だった。今回の公演では、フィガロ役をバリトンの青戸知さん、スザンナ役を宮部小牧さんらプロの声楽家に、同大の学生2人が花娘役で加わった。また合唱団の女声陣は学生、オーケストラは教師が主体となって演奏した。指揮は日本オペラ界の第一人者で、同大音楽部長の高橋大海さんが務めた。

「フィガロの結婚」の熱演を終え、惜しみない拍手にカーテンコールで応える出演者

「フィガロの結婚」の熱演を終え、惜しみない拍手にカーテンコールで応える出演者

同大は1933年に、東京・大田区に創設、65年に松戸市に短期大学部を開設し現在に至っている。保育士や幼稚園教諭の養成で知られるが、音楽学部もオルガニストの松居直美さんら一流演奏家を教師陣にそろえるなど、力を入れている。