Category: 塾ニュース|大学

関西大、2016年夏に梅田に新キャンパス開設

関西大は7月16日、2016年夏に大阪市北区鶴野町に新たにキャンパスを設けると発表した。大学院の臨床心理学の教育・研究拠点とするほか、社会人向けの講座を開く予定。新キャンパスは阪急梅田駅の東側徒歩約4分。阪急不動産が所有する約800平方メートルの土地を購入、ビルを建設する。関大はまた、大阪市北区長柄西1丁目の「天六キャンパス」の約9千平方メートルの土地などを、同社に約40億円で売却する。楠見晴重学長は「梅田は利便性が高い。他大学の拠点も集まっており発展が期待できる」としている。

金メダリスト室伏広治、東京医科歯科大の教授へ

陸上男子ハンマー投げのアテネ五輪金メダリストで中京大准教授の室伏広治(ミズノ)が国立大の東京医科歯科大に移籍して教授に就任する。同大学が16日に会見して発表した。スポーツ医歯学とスポーツ科学を融合してスポーツ障害の予防などに取り組む国内初の拠点大学を目指して10月に立ち上げる「スポーツサイエンスセンター」のセンター長に教授として就任する。ミズノにはそのまま在籍し「混合給与」となる。

学習院大が国際社会学部 52年ぶり新設

学習院大学(東京・豊島)は2016年4月、52年ぶりとなる新学部「国際社会学部(仮称)」を創設する。現代の国際社会のニュースを題材に英語教育を4年間ほぼ毎日提供し、外国人と対等に渡り合える人材の育成を目指す。他大学と連携した短期留学プログラムも充実させる。1964年に法学部と経済学部を設置して以来の新学部になる。初年度は約200人の学生を募集する。教員は一定程度の海外経験のある人物を新たに16人採用する計画だ。

東京理科大、久喜キャンパスを全面移転へ

東京理科大学は久喜キャンパス(埼玉県久喜市)を全面移転する方針を久喜市に申し入れた。2016年4月から神楽坂キャンパス(東京・新宿)と統合する。同大は11年にも全面移転の方針を示したが、市の要望を受け、経営学部の1年生のみを残す予定だった。久喜キャンパスは市の補助を受けて、1993年に開校した。理系の同大では経営学部は後発で知名度が低く、「学生の確保が難しい」ため、撤退することにした。

進む大学のFD活動、附属校との連携も・龍谷大(京都)

FD(ファカルティ・ディベロプメント)という言葉をご存知だろうか。ファカルティとは大学の教員組織のこと、ディベロプメントとは能力開発を意味し、「教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称」(文科省)と定義されている。

FD懇談会の様子学生母数の減少・国際競争力強化の必要性に伴い、各大学はFDセンターを設置して積極的に教育の質向上を図っているが、一般的には教員相互の授業参観や研修強化などが行われることが多い。

そのような中、龍谷大学が7月4日(金)に開催(於・龍谷大学深草学舎)したのは、大学と付属校が合同で中学・高校入試市場のトレンドを分析し、「高大連携」を深めて教育の質向上のカギを探ろうという、興味深いFD事例だ。

エデュケーショナルネットワークの藤川享氏

エデュケーショナルネットワークの藤川享氏

この日講演者として招かれたのは、緻密なデータ分析に基づき、関西圏の中学受験トレンドに詳しい株式会社エデュケーショナルネットワークの藤川享氏と、大胆な学校改革で同大付属平安中学校の入学者数を3年で約3.5倍に押し上げ、合理的な進学校化で大学合格実績向上をマネージメントする校長補佐の平井正朗氏。

両氏によると、関西私立中高受験市場の人気校には、一定の傾向があるという。それが、大学進学という「出口保証」だ。中高受験者は、受験時すでに「大学」を見据えており、そのニーズに応える教育の質向上はFD的観点からも欠かせないといえよう。

龍谷大学付属平安中学・高等学校の平井正朗校長補佐

龍谷大学付属平安中学・高等学校の平井正朗校長補佐

特に附属中高を持つ大学においては、関関同立への進学が保証されるこれらの直系附属校と、併設大学への進学をセーフティネットとしつつ、それ以上の大学進学も期待できる「半附属校」が人気を二分していると両氏は分析する。龍谷大と付属平安高校は後者に当たるが、このポジショニングを両者で共通認識として持ち、より緊密な連携を続けていくことを確認しあっていた。

塾においても、FDは注目しておきたい要素だ。FD活動の内容を見れば、その大学が今後どこに力を入れたいのかが見えてくる。生徒への進路指導の判断材料として重要な情報源となるだろう。

京大 学長に山極氏選出へ 

今年9月末で任期を終える京都大の松本紘学長の後任に、前京大大学院理学研究科長で、ゴリラ研究の第一人者として知られる山極寿一教授が選ばれる見通しであることが分かった。山極氏は1975年、京都大理学部卒。2002年理学研究科教授に就任。13年3月末までの2年間、理学研究科長と理学部長を務めた。専門は人類学。3日の学長選はまず、候補者6人で行われ、山極氏と湊長博・医学研究科長の上位2人に絞られた。決選投票で山極氏が選ばれたという。

「第39回小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」慶応大

慶応大学は「第39回小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」の作品を募集している。応募資格は全国の高校に在学中の生徒(締め切り時点)。(1)福沢諭吉に反論する(2)挫折に学ぶ(3)古典と現代(4)留学の意義(5)エネルギー問題とこれからの日本-の5つの課題から1つを選択する。用紙はA4縦書きで、400字詰め原稿用紙15~20枚(ワープロの場合は1行20字×20行に設定)。応募作品の中から、小泉信三賞1人、同次席1人、同佳作3人が選ばれる。

長野8大学、地元高校生にPR

信州大学など長野県内の8大学でつくる「高等教育コンソーシアム信州」と長野県は、県内の大学の地元高校生へのPRで連携する。夏休みを中心に、ポスターやウェブサイトなどを使って、県内の自然環境や各大学の特徴を発信する。高校生や高校教師、保護者らに県内にある大学について知ってもらい、若者の県外流出を防ぐ狙いだ。大学進学を選ぶ長野県内の高校生のうち、県内の大学に進むのは16.4%にとどまる。

全国7外大、人材育成へ「憲章」

グローバル人材育成のため教育水準の向上へ連携して取り組もうと、全国の7外国語大は「全国外大連合憲章」を締結した。共同研究の促進や日本文化の発信など5項目から成る内容で、外国語だけでなく世界各国の多様な文化も専門的に学べる外大の持ち味を対外的にアピールする狙い。

愛媛大、ネット出願受け付け

 愛媛大学は2015年度の入学者を対象とする入試からインターネット出願を始める。対象は学士課程の「スーパーサイエンス特別コース」。8月25日~9月5日の間にネットで出願を受け付ける。調査書など必要書類は郵送、検定料はゆうちょ銀行の窓口で支払ってもらう。誤った記入や必要事項の記入漏れがあった場合にはエラーが表示されるため、出願時のミスが減るとみている。