Category: 塾ニュース|大学

東京都市大 再生工学研究センター

東京都市大学の都市基盤施設の再生工学研究センター(東京・世田谷)は、今ある道路や橋、トンネル、下水道などの都市インフラを安全に使い続けるため、診断や補修の技術開発に取り組む。同センターは7月、首都高速を運営・管理する首都高速道路会社(東京・千代田)などと共同研究を始めた。1964年の東京オリンピック開催に合わせて建設された首都高は亀裂の発生などの損傷や老朽化が目立ってきた。今後も100年間にわたって安全に使うため、必要な技術の開発を進める。

国立大の学部、入学定員が2年連続減 9万6258人 15年度

文部科学省は8月29日、国立大の2015年度入学定員を発表した。学部は前年度より177人減の9万6258人で、2年連続の減少となった。埼玉大や信州大は学科を改組するなどした上で、全体の入学定員を減らす。山口大と高知大は既存の学部の定員を減らし、新たな学部を設けるが、定員枠は維持する。大学院の入学定員も63人減の5万8729人。新潟大や鹿児島大など5校が法科大学院の募集を停止することが影響した。課程別では、修士課程と博士課程は増えた一方で、専門職学位課程が151人減った。

ゲームを追求 東京工芸大

東京・中野の東京工芸大学には工学部と芸術学部があり、理数系と芸術系の連携をうたう。2010年、芸術学部に新設したゲーム学科のゲーム制作にはコンピューターグラフィックスやプログラミングなどの最新技術に加え、文学的センス、音楽やデザインなど幅広い要素が求められる。入学試験の段階で「企画」「デザイン」「プログラム」から専攻分野を決める。2年生で各分野から3、4人ずつのチームでゲーム制作に取り組む。
また、最新の設備が制作を支える。人の動きを立体的に記録するモーションキャプチャーシステムやゲーム利用時の脳の動きを測る脳血流測定装置、眼球運動測定装置などを備え、多面的に表現方法を追求している。

「鹿屋アスリート食堂」 鹿屋体育大

鹿屋体育大(鹿児島県鹿屋市)の「鹿屋アスリート食堂」は、同大学と飲食店運営のバルニバービ(大阪市)と鹿屋市が組んだプロジェクトだ。同大学でスポーツ栄養学を教える長島未央子講師が、バランスの良い食事を提供し、健康な体づくりを支援したいと考えたのが今年4月の食堂誕生のきっかけ。バルニバービからの受託研究という形で、大学が学生の食について調査した。その結果をもとに大学はメニューを監修し、鹿屋市が市内で生産する野菜などの調達で協力する産学官の連携だ。

意欲測る入試、大学7割が困難視 朝日新聞・河合塾調査

朝日新聞社と河合塾の「ひらく 日本の大学」調査で、大学の7割が、学習意欲や、どんな高校生活を送ったかなど、能力を総合的に評価することが困難だと考えていることが分かった。調査は4~7月、全国の745大学(短大、通信制、大学院大学を除く)を対象に実施。81%に当たる607大学が回答した。そのうち、「学生の学習意欲を十分に測ること」について69%が「非常に困難」「困難」と答えた。また、「学生の能力を適切に測る方法を開発できているか」についても、「非常に困難」「困難」とする回答が、69%に上った。

ソフトバンクのサイバー大学、他校と単位互換 まず千葉工大

ソフトバンクグループでオンライン授業を運営するサイバー大学(福岡市)は他大学と単位互換に乗り出す。第1弾として千葉工業大学と提携する。今秋から千葉工大の学生がサイバー大の授業を受講できるようになり、自校の単位として修得できる。サイバー大は今後、提携先を広げてオンライン授業の普及につなげる。サイバー大は2007年に開校し、パソコンやタブレット端末、スマートフォン(スマホ)を通じてすべての授業をネットのみで行っている。学生は約1300人で約7割が社会人という。

東大・京大・東工大・早大・慶大の5大学院、ナノテク分野で連携講義

東京大、京都大、東京工業大、早稲田大、慶応大の5大学は8日、ナノテクノロジー(超微細技術)の分野で大学院の学生が各大学間で相互に単位を取得できる連携講義を始めると発表した。9月中旬から順次開始する。今年度は東大と京大のキャンパスで無料通話ソフト「スカイプ」などを使って遠隔講義を行い、ナノテクノロジーを使った新素材や細胞の解析などの15科目でスタートする。来年度以降は他の各大学のキャンパスでも講義ができるようにし、対象の講義も増やす。国際的な人材を育てるため、講義は英語を中心に行う。

東京女子大  卒業生のみ挙式ができるチャペル

チェコ出身の建築家、アントニン・レーモンドは日本に長く滞在し、大正から昭和にかけて近代建築の傑作を手がけた。そのレーモンド建築が7棟ある東京女子大学(東京・杉並)キャンパスは、建築ファンには聖地の一つ。1938年(昭13年)築のチャペルは、祭壇の後方の壁にステンドグラスで大きな十字架を描いており、採光によって神秘的な空間を演出している。東京女子大は有料ガイドツアーのほか、年間14日間の一般見学日を設け、職員が1時間ほどかけてレーモンド建築を案内している。チャペルで挙式できるのは卒業生のみ。年間20人ほどが母校の祭壇で愛を誓っている。

筑波大 IOC設立の大学院と連携

筑波大は7月26日、国際オリンピック委員会(IOC)などが共同で設立したスポーツマネジメント大学院「AISTS」(スイス・ローザンヌ)と連携協定を結び、東京都内で調印式を行った。2020年東京五輪パラリンピック招致に際して、日本が提唱した国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」の一環で、国際的な人材の養成を目指し、2015年10月には新たな修士課程プログラム「つくば国際スポーツアカデミー」を開講する。

広島大学 「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点」

広島大学「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点」の「実車シミュレーター」はクルマの前方にスクリーンを吊り、運転風景を映す。一般的なシミュレーターと異なるのは、人間の生体情報を医学的に分析する点だ。現在進行中のある研究では、医学研究で使う脳波計をドライバーに装着してもらい、ブレーキ操作、歩行者の横断といった様々な要因によって生じる脳波の変化をデータとして蓄積する。感覚や感性を客観的な分析が可能なデータとして収集し、理論化することで、魅力的で運転しやすいクルマの設計につなげる。