東京大は11月27日、学長選考会議を開き、五神(ごのかみ)真・理学部長(57)を第30代学長に選出した。五神氏は1980年に東大理学部を卒業。専門は光量子物理学で、98年に東大大学院工学系研究科教授となった。今年4月から理学部長。今年3月まで2年間、副学長として大学院教育の改革を担当。
和歌山大学は11月26日、山本健慈学長の来年3月末の退任に伴う学長選考会議を開き、瀧寛和(ひろかず)副学長(58)=知識情報処理、人工知能=を次期学長に選んだ。任期は来年4月1日から4年間。瀧氏は大阪府出身で、大阪大学大学院基礎工学研究科修了。三菱電機生産技術研究所研究員などを経て、1998年から和歌山大学システム工学部教授や同学部長を務めた。現在は工学自然科学系長とシステム情報学センター長を兼ね、人の脳活動などを研究している。システム工学部の教員が学長になるのは初めて。
いわき明星大(山崎洋次学長)は、看護学部の設置検討委員会を発足させた。2015年度中に文部科学省に設置申請し、17年春の第1期生入学を目指す。県看護協会やいわき市議会などが、いわき明星大に看護学部の新設を求めていた。募集定員や教員構成などの基本計画は、来年3月までに学内につくる準備委員会で決める。ただ、全国的に看護系大学の新設が相次ぎ、看護学部を持つ大学・短大は全国で234に上る。このため教員不足が深刻となっており、各校の教員獲得競争は激化していることが懸念される。
早稲田大学(東京・新宿区)は学部ごとに異なっているホームページ(HP)のデザインや機能を統一し、大学の特徴を一目で分かるようにする。早大は2016年3月までに、学部や研究所など組織ごとに分かれている約80サイトのデザインを順次統一する。第1弾として今月、トップページを一部刷新した。現在は各組織が個別にHPを作成し、掲載情報も異なっていた。新サイトには写真やイラスト、ピクトグラム(絵文字)など、視覚に訴える要素を多用する。作成コストも現在の3分の1程度に抑えられるという。
京葉銀行は千葉大と連携し、新たな情報誌を創刊した。「未来をつくる」の意味を込めて「Mira―Kuru(ミラクル)」と名付け、千葉大の先進的な取り組みを紹介することで、産学連携を強め、ビジネスチャンスにつなげたい考え。4日付の創刊号は1万部を印刷し、支店や取引先で無料配布する。両者が2012年に結んだ包括的な連携協力協定の一環。A4判4ページを半年1回のペースで発行し、同大の編集監修を受け、教授陣や学生の研究成果を特集していく。
府立大(京都市左京区)と京都市産業技術研究所(下京区)は10月28日、科学技術に関する研究成果を産業振興につなげるための包括協定を締結した。互いの得意分野を生かしバイオテクノロジーを中心分野に据えながら、「食の安全」や伝統文化を支える科学技術の共同研究をしていく。伝統文化を支える科学技術の研究では、ほとんどが中国産に置き換わってしまった漆を府内で再び供給できる技術開発を進める。具体的なテーマとして、海外での需要が伸びている日本酒を、外国人の好みに合わせた味に改良することなども検討している。
実践女子大学は10月26日、渋谷キャンパスに「向田邦子文庫」を開く。日野キャンパスにあった施設を移転し、一般にも公開する。遺族らから寄贈された蔵書や自筆原稿など約4000点を収蔵、年に数回の展示替えを行う。面積は約60平方メートルで、2月に完成した「創立120周年記念館」の1階に開く。使用していた机や万年筆などを置いて執筆のようすを再現。26日に遺族らを招いた開館式を行い、一般公開は11月1日から始める。入場は無料。同大は4月にJR渋谷駅近くに新キャンパスを開き、日野から文学部などを移転した.。
筑波大学付属病院(茨城県つくば市)の小児病棟「けやきの森」は、入り口の壁いっぱいに森と動物たちが描かれ、自動ドアには大きな木の絵。中に入ると、廊下の壁は雲を思わせる掲示板やリスや鳥のシルエットで飾られ、森の小道の雰囲気を醸し出す。芸術を取り入れた病棟を演出したのは芸術専門学群の教員や学生ら。2012年の新棟「けやき棟」建設を機に、病院の医師らと協力して実現した。芸術と医学、両方の研究分野を抱える筑波大ならではの試みとなる。
茨城大学(水戸市)が新設した女子寮「さくら寮」(茨城県日立市)は、日本人学生と外国人留学生が共同生活する新しいタイプの寮だ。寮には4人部屋が6室あり、定員は計24人。台所や冷蔵庫のほか、トイレ、風呂、洗濯機などは共用だが、個室も用意されている。寮費は定額の光熱費込みで月額2万4900円だ。彼女らはそれぞれの研究室で実験に打ち込み、帰宅時間はばらばら。それでも時々はギョーザなどを味わうパーティーを開いて親交を深める。そこには共同生活が異文化理解につながっていることが垣間見える。
立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授が考案したエクササイズ「タバタ・プロトコル」が欧米で人気を呼んでいる。四つんばいで両手を支えに両足を左右に振るほか、両手を開きながらジャンプする――。わずか4分間の運動で一定の効果を得られるという。短時間の運動で有酸素運動と無酸素運動の効果を両方得られるのが特徴で、英国ではDVDが約1万5000本売れているほか、動画サイト「ユーチューブ」では約100万回の再生数の関連動画がある。
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