Category: 塾ニュース|大学

東大 ケンブリッジ大、オーストラリア国立大、北京大の3校と戦略提携

東京大学は3月18日までに、ケンブリッジ大、オーストラリア国立大、北京大の3校と全学規模で交流を深化させる「戦略的パートナーシップ」協定を結んだ。東大はこれまで、プリンストン大とのみ同協定を結んでいた。教員交換や学生の相互留学、先端研究分野での共同プロジェクトなどを通じ、東大が国際競争の中で遅れず、勝っていくことを目指す。昨年10月に英教育専門誌が発表した「世界大学ランキング」で東大は23位。同5位のケンブリッジ大は5位。オーストラリア国立大は45位、北京大は48位。

名城大バイオリマテリアル創製センター

名城大学のバイオリマテリアル創製センターは二酸化炭素(CO2)やメタンといった地球温暖化の原因物質を資源にする研究に取り組んでいる。研究室の一室に並ぶ鮮やかな緑色の液体のもとは「シアノバクテリア」と呼ぶ光合成をする細菌の仲間だ。遺伝子を操作し、光が当たるとCO2を吸収してエチレンを作るようにした。温暖化ガスを削減するのではなく、積極的に利用してやろうと発想を転換した。樹脂や繊維など様々な化学品の原料となるエチレンや燃料の製造を狙っている。

山梨大のワイン人材養成プログラム

山梨大のワイン人材育成プログラム「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」の概要が3月16日に公表された。教育課程は1年で、総授業時間数140時間。ワインの新ブランド化、高品質ワイン製造、国際競争力強化の学びの分野に分かれる。醸造学のほか、ラベルのデザイン学、ワイン法律学、ワイナリー経営学などについて、同大教授のほか酒造組合、一般企業からも講師を招く。2月ごろに、オーストラリアのアデレード大学への研修も設ける。

コンドルが設計の清泉女子大本館が100年

英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)が設計した清泉女子大本館(品川区東五反田)が4月で落成100年を迎える。同大は3月末から、落成100年を記念して、同館の写真コンクールを初開催する。同館は普段、一般の入構ができないため、写真コンクールでは、3月末~6月に計12日間、撮影用の「特別公開日」を設ける。4月5日には記念イベントも行い、一眼レフカメラの無料貸し出しやプロ写真家による技術指導も受けられる。建物の見学ツアーなども受け付ける。

立命館大学国際関係学部、これからのグローバル教育についてのシンポジウムを開催

在学生と交えた行われた活発なパネルディスカッション

在学生を交え行われた活発なパネルディスカッション

立命館大学国際関係学部は3月4日(水)、「英語による学部専門教育は日本の大学をどう変えるか」をテーマにシンポジウムを開催した。同学部は国際化拠点整備事業への採択を受けて、2011年に英語のみで卒業可能なグローバル・スタディーズ専攻を設置。2015年3月に初めて卒業生を輩出する。それにあたり、2010年に同じく英語による学位プログラムを設置した早稲田大学政治経済学部を招聘し、同イベントを催すことになった。

スーパーグローバル大学(SGU)創世支援スタートによって、英語で学ぶ専攻の設置をはじめとした大学の国際化の進展が期待されており、学習塾・予備校業界においてもその時流に合わせた動きが現れつつある。同イベントでは、同学部で学んだ留学生、日本人の生徒がパネルディスカッションに登壇するなどし、立命館大学国際関係学部の成果を垣間見られる機会となった。

鹿屋体育大  スポーツ選手向けサプリ開発

鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市)は食品加工のアネット(同)とスポーツ選手向けのサプリメント「スポーツハイブリッドサプリ」を共同開発した。原材料に鹿屋市内で収穫したサツマイモ「すいおう」の茎と葉を使い、生薬の原料になる冬虫夏草を使用した。すいおうはサツマイモが持つ葉のえぐ味と青臭さを取り除いた新品種。ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富なため、地元では葉野菜や青汁にして食べられているという。価格は2~4週間分で3600円。製造・販売をアネットが担い、鹿児島市内の駅やホテルで本格的に販売を始めた。

京産大、法科大学院を廃止

京都産業大は3月3日までに、法科大学院の入学者募集を2016年度から停止すると発表した。入学者の受け入れは今年4月が最後となり、全ての在校生が修了した時点で廃止とする。入学者の減少が続き、将来の見通しが立たなくなったためという。廃止を含めた法科大学院の募集停止は全国で24例目。京産大は04年4月に法科大学院を開設。08年度から定員割れが続いていた。 

静岡県立大薬用植物園

静岡県立大学薬用植物園には約850種類の植物がそろう。敷地は5400平方メートル。園内には学生が足を運ぶだけでなく、近くに住む中高年を中心に散歩コースにもなっている。身近なものではアロエやアサガオ。中にはウコンやドクダミなどの植物も多く栽培されている。薬学部を持つ大学には薬用植物園の設置が義務付けられており、県立大でも26年前に植物園を設置した。研究や授業で使う植物を育てるため、基本的には学生向けだ。ただ同大学は開園に合わせて植物園を平日限定で一般開放した。

阪大の広報戦略

大阪大学の広報戦略が注目を集めている。「3位じゃダメなんです」。昨年末、新聞の見開き広告に大阪大の平野俊夫学長が登場。両手でバツを出し「国内で3番手の現状に満足せず、創立100周年の2031年に世界トップ10を目指す」とグローバル化への取り組みをPRした。国立大では異例の広告だ。2月には英国の留学生支援サービス「QS」社の雑誌に、3月は科学誌「ネイチャー」の別冊やサイトに相次いで広告を掲載、伝統や研究実績を世界にアピールした。

自治医大メディカルシミュレーションセンター

自治医科大学のメディカルシミュレーションセンター(栃木県下野市)は、医療ミスの防止のための訓練を重ねて、診断・治療の技能を高めることを目的に設立された。地場のメーカーと協力し、安価で使いやすい練習機器も独自に開発している。自治医大は2008年、他大学に先駆けてシミュレーションの本格拠点を立ち上げた。6つの訓練室があり、床面積は合計約970平方メートル。診察用のマネキンのほかに、脳脊髄液の採取、内視鏡の操作、カテーテルの挿入、心肺蘇生などを練習する機器を備える。