Category: 塾ニュース|大学

山梨大ワイン科学研究センター

山梨大学は果実酒の製造免許を持つ唯一の国立大学だ。ワイン科学研究センターは収穫量が全国1位の山梨県産ブドウを使い、国産ワインの研究に取り組む。発酵に適した酵母の基礎研究からブドウの育成方法といった実用研究まで手がける。甲州ワインを世界に売り出すため、様々な取り組みを進めている。山梨大学甲府キャンパスの一角に、約230平方メートルのブドウ農場付きの3階建ての校舎がある。戦前の防空壕を利用した地下空間はワインの貯蔵室だ。1万本ほど集めており、60年以上前に製造されたものもある。

海外で医学を学ぶ ISI国際学院 北京大学医学部進学コースで開学式

5月11日に、アカデミーホール(東京都豊島区)で、ISI国際学院 北京大学医学部進学コース第13期生の開学式が行われた。ISI国際学院は、留学を主とした教育事業を展開し、大学・高校・語学など、幅広い海外留学プロ グラムを提供している。その留学事業のひとつである「北京大学医学部進学コース」は、中国の最高学府である北京大学医学部において医学を学ぶための準備 コースと位置付けられている。

新入生たちは、まず東京で中国語、数学、物理、化学を約10ヶ月間学び、来年の3月に北京に渡る。そして、北京大学の予科コースで入学準備をし、来年の9月に正式に入学する。そこから6年間、医学を学ぶことになる。

北京大学は、大学評価の世界的指標のひとつである 「The Times Higher Education(2014‐2015)」において、48位にランクインするなど、世界的に評価が高い大学だ。その北京大学医学部のめぐまれた教育環境 の中で、新入生たちは学ぶことになる。その開学式には、北京大学医学部で学ぶことに魅かれた、全国の進学高校、国内外の名門大学の卒業生や社会人経験者た ち40名が集った。

新入生を代表して宣誓する柚木さん

新入生を代表して宣誓する柚木さん

新入生を代表して宣誓を行ったのは、柚木理克(ゆのき・みちかつ)さん。柚木さんは、岡山の大学で教育学を学び、教師になることを目指していた。し かし、教育実習の際、医療的ケアが確立されていないために、いつも保健室にいて授業に参加できない生徒を目の当たりにする。子どもによりそえる方法は、ほ かにもあるのではないか、と思ったそうだ。さらに、親友の死もきっかけとなり、医師になることを決意。

「必ず医師になるという初心を忘れずにがんばっていきたい。日本に戻ったあとは、すこしでも困っている人の力になりたいです」と、柚木さんは語ってくれた。緊張した面持ちで語る柚木さんだったが、その目には固い決意が宿っていた。

慣れない海外生活では、幾多の困難がつきまとうと思われる。しかし、留学事業で実績のあるISI国際学院のサポートを受けられることは、心強いので はないだろうか。また、海外で医学を学ぶことで、グローバルな視野をはじめ、かけがえのない知識と経験を得ることができるだろう。彼らの武運を祈りたい。

農学系女子大学生「ノケジョ」が年々増加

大学の農学系学部で、女子学生の割合が年々増えている。理系の女子学生を指す「リケジョ」ならぬ「ノケジョ(農学系女子)」という呼び方も登場している。今年度の宮崎大農学部入学者267人のうち、女子学生は124人で46%を占める。1989年(平成元年)度の21%から倍増した。現在は植物生産環境科、森林緑地環境科、応用生物科など6学科。学科再編でカリキュラムの多様化が進むに伴い、女子が増えたという。文部科学省の調査によると、89年度に20%だった全国の農学部の女子学生の割合は、2014年度に43%になった。食や健康など、生活と結びついたテーマを扱う学部が増えていることが背景にあるようだ。

国内、医学基礎研究に偏り 官民挙げ実用化支援

日本から世界の主要学術誌に掲載された医学分野の基礎研究の論文数は高い水準にある。一方で研究が基礎研究に偏り、実用化が遅れていることが以前から問題視されている。政府もこうした事態を重くみて、てこ入れを進めている。文部科学省は2013年度から「未来医療研究人材養成拠点形成事業」として、全国10大学で基礎研究のシーズ(種)を実用化する人材を育てる教育プログラムの支援を開始した。千葉大、鳥取大、金沢大はプログラムで選ばれた。文科省は各大学での試みをモデルケースとして、全国に広げたい考えだ。

セーラー万年筆「就活ボールペン」は東京都市大の発案

セーラー万年筆の「就活ボールペン」は0.5ミリ(極細字)、0.7ミリ(細字)、1ミリ(太字)と異なる3種類の太さのペン先を1本で使える。東京都市大学知識工学部の授業「製品企画」で学生チームが出した新製品の企画案を同社に持ち込んだところ即採用され、商品化された。手帳は極細字、履歴書は細字、宛名書きや強調したい所は太字で――。就職活動では同じ黒ペンでも様々な使い方があり「別々に持ち運ぶのが面倒」というニーズに応えた。構造は「3色ペン」と同じだが同色で太さを変える発想は「ありそうでなかった」と同社。

東大・阪大・東北大、スタンフォード大と提携、医療機器開発で人材育成

東京大学、大阪大学、東北大学の3大学は米スタンフォード大学(カリフォルニア州)と提携し、今秋から医療機器の開発に秀でた人材を育てる取り組みを始める。米スタンフォード大から「バイオデザイン」と呼ばれる実践教育プログラムの講座を導入する。3大学は医学生や研究者に加え、製薬企業や医療機器メーカーなどの社員も受講生として募り、医療現場の声に基づいた独自性の高い機器の開発につなげる。欧米に比べて出遅れている医療機器の開発要員を育成し、関連産業の競争力を高める考えだ。

2014年設立の総合大学「ミネルバスクールズ at KGI」

サンフランシスコで2014年に設立された総合大学が「ミネルバスクールズ at KGI」、初年度の入学生がたった28人の新設大学。創設者のベン・ネルソンはシリコンバレーで企業経営に携わり、産業界が求める人材と有名大学卒業生の間の適性ギャップや高額な学費に疑問を感じてミネルバの立ち上げを決意した。ハーバードやスタンフォードなどの名門大学から次々と優秀な教授がカリキュラム策定や学生指導に参加、背後に控えるベンチャーキャピタル(VC)の存在が知名度を押し上げる。

古くはイーベイ、最近ではツイッターなど名だたるIT(情報技術)企業の創業期を支えたVC、ベンチマーク・キャピタルがミネルバに12年に2500万ドル(約30億円)を出資。このため、同校は学校でありながら将来性有望なベンチャー企業のように語られる。

東京都市大、「二子玉川ライズ」に新キャンパス

東京都市大学(東京・世田谷)は6月1日、東京急行電鉄の二子玉川駅に隣接する「二子玉川ライズ」内に新たなキャンパスを開く。新キャンパスは「二子玉川夢キャンパス」で、ライズのオフィス棟8階に設ける。広さは約570平方メートルで、開館時間は午前10時~午後7時(土日・祝日は午後4時)。学生がグループ学習や研究成果の発表などに使うほか、サークル活動用のスペースも用意する。地元住民を対象にした科学体験教室などのイベントも実施。情報発信拠点にも位置付け、同大の知名度向上につなげる。

明大の「入ってみたくなる図書館」

明治大学和泉キャンパス(東京・杉並)和泉図書館のコンセプトは「入ってみたくなる図書館」だ。多くの学生が集まるのは、読書以外の目的でも利用できる仕掛けが充実しているからだ。2階の「コミュニケーションラウンジ」は通常の閲覧室とはドアで隔てられており、普通に会話できる。14年度の年間入館者数は80万人超と、建て替え前の約1.6倍に。1、7月と入学試験期間中以外は、登録すれば20歳以上の杉並、世田谷区民も利用できる。

宇都宮大に新学部「地域デザイン科学部」

宇都宮大は4月22日、2016年4月の設置を目指し文部科学省に申請している「地域デザイン科学部」のカリキュラムや入試の概要を発表した。新学部には「コミュニティデザイン」「建築都市デザイン」「社会基盤デザイン」の3学科を設ける。入試は、センター試験と2次試験を課す一般入試のほか、3学科とも、自己推薦や面接などで総合的に評価するAO入試などを実施する。8月末に設置が認可されれば、10月からAO入試を行う。いずれの学科も、まちづくりに貢献できる人材育成を目指す。