京都大学はこの9月から吉田キャンパスに「イノベーションハブ京都」を開設した。「イノベーションハブ京都」はバイオ系ベンチャーを総合的に支援する。「イノベーションハブ京都」は、基礎実験のための設備や、最新分析機器、動物実験設備も比較的安価で利用できるとする。起業家、起業家の卵、研究者、スタートアップ企業などの個人や法人だけでなく、製薬会社や医療機器メーカーなどの産学連携を目指す企業が入居することを想定し、既に8割程度の入居が決定している。
日本経済新聞は6月14日、大学面で「香川大の国際希少糖研究教育機構 自然由来の農薬に道」と題した記事を掲載した。希少糖は香川大学がいち早く量産化の技術を確立した、と冒頭で紹介し、希少糖はこれまで甘みがあるのにカロリーがない糖類として注目されてきたが、植物の成長を抑える効果も持つ、と別の効能にも言及。応用すれば自然由来の農薬開発にもつながる、と未来を暗示する。機構は食品のほか、農業や医療など糖を使う幅広い分野で活用や国際展開を後押しする。商業化に向け海外の注目度も高まる中、香川大はオックスフォード大との共同研究や、タイ・ブルネイの大学と臨床試験で協力し展開を急ぐ。研究をリードし続け、希少糖を香川の一大産業に育てることで、地域に根付く地方大学の姿勢も示そうとしている、と結ぶ。