Category: 塾ニュース|大学

明治大学図書館、博物館、大学史資料センターの資料を横断検索 明治大学デジタルアーカイブを公開

 明治大学は、教育研究活動を通じて、歴史的・文化的資料を収集・蓄積してきた。明治大学が所蔵する学術的価値のある貴重資料を一般に広く公開し、教育研究の発展及び社会貢献活動の充実に資することを目的とし、「明治大学デジタルアーカイブ」サイトを2023年10月2日に公開した。
 同サイトでは、図書館、博物館及び大学史資料センターが所蔵する資料のうち、合計2,481件(画像数:約68,000点)をデジタル画像として閲覧することが可能。今後、全学的なデジタルアーカイブシステムとして更に充実を図り、明治大学と社会を繋ぐ「知の架け橋」を一層強化する。

<名称>
 明治大学デジタルアーカイブ
<URL>
 https://m-archives.meiji.jp/
<登録データ数>
 2,481件(画像数:約68,000点)
<主な資料>
 図書館:約1,070件
  特色あるコレクション及び貴重書・準貴重書の一部
  https://www.meiji.ac.jp/library/search/collection.html
 博物館:約660件
  刑事部門:十手などの捕者道具や刑法典、江戸時代の絵図など
  商品部門:時田昌瑞ことわざコレクションなど
  考古部門:旧石器時代から江戸時代までの考古資料など
 大学史資料センター:約750件
  明治期のキャンパス風景、歴代役職者人物画像など

※明治大学デジタルアーカイブシステム構築事業は、公益財団法人図書館振興財団の2023 年度の助成を受けて実施している。

日本システム技術とNTT西日本、大学DX推進に向けた協業を強化

 日本システム技術株式会社(大阪市、平林 武昭 代表取締役社長)と西日本電信電話株式会社(大阪市、森林 正彰 代表取締役社長)は、大学における事務業務や教育環境のDXに向け、両社が強みを持つサービスの連携・開発などの協業強化に取り組むことを発表した。

 両社の協業は、JASTが提供する戦略的大学経営システム「GAKUENシリーズ」(437校へ導入)を、NTT西日本が大学へ販売をするという販売連携、NTT西日本が有する地域創生クラウドをGAKUENシリーズの基盤としてJASTへ提供する相互販売連携の実施に始まり、NTT西日本が2016年に、日本で初めて全国のコンビニエンスストアでの成績証明書等の各種証明書の発行を可能とする「証明書発行サービス」(70校以上へ導入)をリリースして以降は、両社のシステムのデータ連携を、案件毎に開発してきた。
 第一弾として、「NTT西日本の証明書発行サービスとJASTの教務システム」、「NTT西日本のLinkU-ID認証連携サービスとJASTの卒業生ポータルサービス」に関して、標準連携の仕組みを相互に開発し、大学における課題解決に対応すべく、2023年度末から順次、全国の大学への提供を開始する。

埼玉工業大学 西新宿エリアで自動運転バス走行へ

 埼玉工業大学(埼玉・深谷市、内山 俊一 学長)は、東京都都市整備局の「令和5年度自動運転社会を見据えた都市づくりに関する調査検討業務委託」を受託する、パシフィックコンサルタンツ株式会社(東京・千代田区、大本 修 代表取締役社長)が全体運営管理となり、京王バス株式会社(東京・府中市、丸山 荘 代表取締役社長)が運行事業者となり、埼玉工業大学が車両提供者として、西新宿エリアにおける自動運転バスの運行に参加する。
 埼玉工業大学の大型自動運転バスが東京都内の公道において走行するのは初めてとなる。今回走行するのは、埼玉工業大学・自動運転技術開発センターが開発した、路線バス(中型)タイプ 全長9mの日野レインボーⅡをベースとした自動運転バス。法定速度 50km/h以下にて、自動運転レベル2で走行する。
 走行期間は、10月2日(月)~10月13日(金)の内、10月5日(木)と10月10日(火)を除く、計10日間。
 コースは、新宿駅西口(地下)を起点として、新宿副都心四号街路を通るルートで、新宿駅西口(地下)までの約2.0kmで、都庁循環(CH01)と同一経路。平日は10時~16時の間に32分間隔で計12便、土日祝は13時半~16時の間に30分間隔で計5便運行予定。

予約・乗車方法
 運行の乗車運賃は無料。なお、乗車には、事前にWEB(京王電鉄が運営するサービス「TAMa-GO」)での利用者登録・乗車予約が必要。

<乗車予約受付期間(予定)>
  2023年9月22日(金)午後6時00分~10月13日(金)午後3時45分ごろ

特設サイトURL https://adbus-tokyo.jp/nishi-shinjuku/

桐蔭横浜大学 英国ウースター大学と学術交流協定を締結

 桐蔭横浜大学(神奈川・横浜市、森 朋子 学長)は、英国ウースター大学(University of Worcester, UK)と2016年に締結した学術交流協定を継続するため、改めて協定締結のための調印式を9月19日にオンラインにて行った。

 ウースター大学は、イギリス・ウースターシャー州およびヘレフォードシャー州に拠点を置く大学。大学教育の質の最新の評価では3位にランクインし、またジェンダー平等の推進においては国内の最新の大学評価で国内1位に輝いている。2013年には、イギリス国内初の公立・大学図書館として開館したハイブ図書館の開所式には、故エリザベス女王も来館した。同年、2,000人を収容するアリーナを開館し、現在はネットボールやバスケットボールのプロのチームも大学を拠点にして活動している。 
 特にスポーツ科学部は定評があり、なかでも障害者のスポーツ、インクルーシブ教育は2014年の英国評議会でも高く評価されている。 

 ウースター大学と桐蔭横浜大学は2016年大学間協定を締結して以来、学生の語学研修及び異文化交流プログラム、教員の研究交流などの派遣、招聘を通じ、関係性を培ってきた。今回の協定継続は10年の長期にわたるものであり、様々な活動において更にウースター大学との関係強化を図り、国際交流の意義をより一層深めていく。

滋賀大学、平和堂、三井住友カード データサイエンス分野における連携協定が締結

 国立大学法人滋賀大学(滋賀・彦根市、竹村 彰通 学長)と株式会社平和堂(滋賀・彦根市、平松 正嗣 代表取締役社長執行役員)および、三井住友カード株式会社(東京・江東区、大西 幸彦 代表取締役社長)は、9月14日、データサイエンスによる消費行動の解析、およびマーケティングの高度化を目的とした連携協定を締結した。
 この協定では、滋賀大学と平和堂による共同の消費統計データ分析と、三井住友カードの消費統計データおよび分析知見の提供により、顧客分析や需要予測の高度化を実現し、顧客へのサービス向上や在庫最適化といった小売事業の課題を解決することを目指している。

 データサイエンスとは、データ分析に関する学問分野。情報通信技術の発達により、あらゆる分野で高度なデータ分析力とその応用力が求められるなか、研究・教育両面において、データサイエンスに関する産学連携の重要性はますます高まっている。なお、データサイエンスに関し、滋賀大学が小売事業者および金融機関との3者間による連携協定を締結するのは今回が初めて。

 滋賀大学は、2017年にデータサイエンス学部を日本で初めて創設し、日本のデータサイエンス分野をリードするとともに、国内外の様々な企業とのアライアンスを進めている。産学連携を通じて培ったノウハウと最先端のデータサイエンス技術により、企業の保有するデータを活用した事業化や課題解決を学術的な視点や学生たちの斬新な視点で導いている。

 平和堂は、滋賀県を中心に2府7県で総合スーパーとスーパーマーケットを展開するライフスタイル総合(創造)企業として、既存の営業ビジネスモデルに先端技術を取り入れることで、地域に密着した新たな価値創造と顧客体験の提供を目指す企業。日々の買い物を通じて築かれる顧客との関係性、「健康」「子育て」「高齢者」をテーマに、膨大な決済データからデータサイエンスを用い、顧客一人ひとりのニーズにあわせた、新たな〝おもてなし〟に取り組んでいる。

 三井住友カードは、国内で初めてVISAカードを発行するなど、日本におけるキャッシュレスのリーディングカンパニーとして、事業者・利用者双方の「お客さま起点」でキャッシュレスへの課題解決を目指している。三井住友カードが提供するデータ分析支援サービス「Custella」では、保有するキャッシュレスデータを活用し、個人・加盟店が特定できないよう統計化したうえで、さまざまな切り口で集計・見える化を行い、事業者のマーケティング活動、課題解決のサポートをしている。

 今後は、三井住友カードのキャッシュレスデータと平和堂のPOSデータを活用した次世代のマーケティングやビジネス課題解決のための共同研究をはじめ、滋賀大学、平和堂、三井住友カード間におけるインターンシップ等3者交流による人材育成などに取り組んでいく。

福知山公立大学 2024年度の大学院地域情報学研究科 正式認可へ

 福知山公立大学は、2024年度の大学院地域情報学研究科の開設に向けて文部科学省に設置認可申請を行い、8月30日に大学設置・学校法人審議会の答申を受け、9月4日付で文部科学大臣から正式に認可された。
 情報学の深化をめざす研究開発に加え、その成果を地域にねざした実践活動に適用することをめざす福知山公立大学大学院地域情報学研究科を2024年4月に開設する。

 2023年9月8日(金)14時00分から15時00分頃まで「福知山公立大学大学院地域情報学研究科 設置認可に関する記者会見」を福知山公立大学で実施した。
 川添理事長から大学院の設置認可に関する報告を行った後、倉本教授が大学院地域情報学研究科の概要について紹介をした。

【大学院地域情報学研究科の概要】
■名称・学位・分野:大学院地域情報学研究科地域情報学専攻(修士課程)
■定員:入学定員20名、収容定員40名
■開設時期:2024年4月
■校舎:既設の1号館及び2号館を改修し、新たに5号館を建設(2022年10月竣工)

【大学院地域情報学研究科の特色】
■地域と共に成長する大学院
 福知山公立大学大学院地域情報学研究科は、情報学の深化をめざす研究開発に加え、その成果を地域にねざした実践活動に適用することをめざす。そこで、同研究科では、社会科学をはじめ幅広い領域の知見を含む「2本の柱」とも呼べる教育研究のアプローチを実現する。

■地域にねざした教育研究の「2本の柱」
①地域社会に貢献する情報学の深化と研究開発
 先端的な情報技術や理論をさらに深化させ、情報学の新しい知を創造する研究活動に取り組む。
②情報学による地域にねざした実践的プロジェクトの遂行
 地域社会の課題解決に向けたプロジェクトを展開し、情報学を中心とした技術体系を社会に実装するための実践活動に取り組む。

■実践的プロジェクトの成果による学位認定
 大学院では、学術研究による学位「修士(情報学)」だけでなく、地域での起業・共同開発事業等により、研究科での活動の成果を地域社会に実際に還元するための活動を通じて学位「修士(学術)」を認定するプログラムを有している。地域とともに歩む大学院として、地域の諸課題を高度な技術・知識をもって解決することは大学院の目的のひとつ。情報学領域に関するより高度な専門知識を修得すると共に、情報学の各分野の研究成果を通じて、持続可能な地域社会の発展に寄与することができる課題探求と問題解決能力を身につけた者に対し、学位を認定する。

【大学院地域情報学研究科の3つのポリシー】
アドミッション・ポリシー
■求める人材像
 修士課程では、地域社会に関心をもち、情報学の成果の社会実装もしくは情報学の深化に意欲があり、主体的かつ能動的に学ぶことが期待できる志願者を広く受け入れる。

■入学前に修得しているべき知識と能力
 修士課程への入学を希望する学生は、入学前において、以下の知識と能力を有することが望ましい。
 ・情報学の体系に関する知識を有すること
 ・情報社会で活躍するために必要なリテラシーと倫理観を有すること
 ・現実社会における現象に関心があり、その抽象化の技能を修得していること
 ・地域社会の人材を含む多様な人材とのコミュニケーション力を有すること
 ・プログラミングの基本技能を修得していること

■入学者選抜の方針
 修士課程では、上記の人材像に合致し、入学前に修得しているべき知識と能力を入学時に修得していると期待される志願者を広く受け入れる。

■募集人数
大学院地域情報学研究科 地域情報学専攻 修士課程 20名
■選抜日程
・出願受付期間:2023年9月24日(日)~10月6日(金)
・試験日:2023年10月29日(日)
・合格発表日:2023年11月6日(月)
・入学手続:2024年3月10日(日)~3月15日(金)
■選抜方法
口頭試問及び個別面接による総合選抜
・出題科目:情報基礎、専門科目
・専門科目の出題分野:データサイエンス、情報通信、人間・社会情報、地域経営、医療福祉経営の5科目から出願時に1つを選択。

【大学院地域情報学研究科の授業料等】

【経緯・今後のスケジュール】
2021年9月:大学院設置準備委員会発足
 →公立大学法人福知山公立大学第2期中期目標および同中期計画に基づく,大学院設置準備活動を実施
2023年3月17日:設置申請書提出
2023年5月30日:文科省より審査意見伝達
2023年6月28日:補正申請書類提出
2023年9月4日:設置認可(8月30日:答申)
2023年9月8日:記者会見
2023年10月29日:入学者選抜実施
2023年11月6日:合格発表
2024年4月1日:大学院地域情報学研究科 設置

デジタルハリウッドアカデミー、静岡大学情報学部へ学生の自習・復習用に9つの動画教材の提供を開始

 デジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を運営するデジタルハリウッド株式会社(東京・千代田区、吉村毅 代表取締役社長兼CEO、杉山 知之 学長)は、静岡大学情報学部へ、学生の自習・復習用に9つの動画教材の提供を開始した。

 中教審が出した『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)(中教審第211号)』にて、「数理・データサイエンス等を基盤的リテラシーと捉え、文理を越えて共通に身に付けていくことが重要である」と語られている。実装から瞬く間に世界を席巻したChatGPTに代表されるAI技術、そういった激しい時代の流れに対応するためにも数理・データサイエンスを学ぶことは急務であると考えられている。

 デジタルハリウッドが展開する、大学・専門学校・高等学校・中学校・小学校・塾・障害者支援サービス企業・教育サービス企業向けのオンライン授業の導入及び活用支援サービス「デジタルハリウッドアカデミー」では、そのような背景を受け、高等学校でも特に文系のAI人材育成をサポートする教材を開発・提供している。

■動画教材のラインナップ

今回、静岡大学では下記の動画教材を導入した。

① Adobe After Effects・Premiere講座
② Webデザイン講座
③ Python講座
④ データ分析のためのPython講座(入門)
⑤ データ分析のためのPython講座(応用)
⑥ Illustrator/Photoshop講座
⑦ Adobe XD講座
⑧ JavaScript講座
⑨ Unity基礎講座

 同教材を使用した科目が「数理・データサイエンスAI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」の認定を受けている。

「POSEMANIACS」がpixiv Sketchでイラストコンテストを開催

ピクシブ株式会社(東京・渋谷区、國枝信吾 代表取締役)は、世界中のイラストレーターのための3D素材サイト「POSEMANIACS」とコラボレーションし、イラストコンテストやオンライン講義などの特別企画を実施する。

 お絵かきコミュニケーションアプリ「pixiv Sketch」にて、 POSEMANIACS提供の素材を活用したイラストコンテストを9月8日(金)から10月1日(日)まで開催する。また、ピクシブが業務提携する、学校法人瓜生山学園 京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースによるオンライン授業で、POSEMANIACSのポーズ素材を活用した特別講義を開催する。

 このコラボレーションを通じて、イラストを描くことの楽しさを伝え、新たな視点から表現力を向上させる機会の提供を目指す。

「pixiv Sketch」イラストコンテスト概要

 お絵かきコミュニケーションアプリpixiv Sketchにて、 POSEMANIACS提供の3Dポーズの素材を元にイラストを描くコンテストを開催する。 

開催期間:
2023年9月8日(金)〜 2023年10月1日(日)23:59まで

募集テーマ:
①4種類のテンプレートを元にイラストを描こう!
②POSEMANIACSの公式サイトで好きなポーズを見つけてイラストを描こう!
③POSEMANIACS公式サイトのハンドビューワーで好きな手のポーズを選んでイラストを描こう!

参加方法:
選んだテーマに沿ったイラストを描き、指定の参加タグをつけて、pixiv Sketchに投稿。
※詳細はイラストコンテストページへ。

イラストコンテストページ:
https://sketch.pixiv.net/items/2696967529537983104

賞品(最大6名様):
・ポーズマニアックス監修「人物ドローイングのためのポーズ写真集」

 POSEMANIACSのポーズ素材を活用した特別講義をオンラインにて開催する。
 これは、ピクシブが業務提携する、学校法人瓜生山学園 京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースによるオンライン授業。特別講師として、京都芸術大学 通信教育部イラストレーションコースの教員である美術解剖学者/メディアカルイラストレーターの加藤公太先生を招き、POSEMANIACSが提供する3Dポーズ素材を使って、イラストを描く力を向上させる。

テーマ:
「イラスト向け美術解剖学入門 様々な体型を描いてみよう」(講師:加藤公太先生)

開催日時:
2023年9月9日(土)13:00~15:30

参加申込:
京都芸術大学 通信教育部 イラストレーションコースホームページ:
https://tenohira.kyoto-art.ac.jp/illustration/
※定員1,000名、先着順となります。
※詳細はホームページへ。

参加費:
無料

開催場所:
Zoomウェビナーを利用したオンライン開催

同朋大学が文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定

 同朋大学(名古屋市、松田 正久 学長)は数理・データサイエンス・AI教育プログラムが、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定された事を発表した。
 このプログラムは学生の数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、かつ、 数理・データサイエンス・AIを適切に理解し、それを活用する基礎的な能力を育成することを目的としている。

 数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度は政府の「AI戦略2019」で、文理を問わず全ての大学・高専生が初級レベルの数理・データサイエンス・AIを修得するという具体目標が掲げられ、文部科学省は、2025年度までに全ての大学生等が「数理・データサイエンス・AI」を履修できる環境を整備することを各大学に通知すると共に、優れた教育プログラムを開講する大学に「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」を認定する制度。

同朋大学の数理・データサイエンス・AI教育プログラム
https://www.doho.ac.jp/datascience

兵庫県立大学、博士課程も含む完全無償化を実施へ 全国初の試み、斎藤知事が方針表明

 兵庫県が兵庫県立大学(神戸市西区)の学費完全無償化を発表。斎藤元彦知事は、8月21日、大学の博士課程も含む無償化を推進する方針を示し、2024年度から段階的に実施される予定。博士課程の完全無償化は全国初の試みとなる。斎藤知事は8月4日、若者支援策の一環として、県が設置する県立大と芸術文化観光専門職大(豊岡市)の授業料や入学金について、県民を対象に所得制限なしで無償化する方針を表明していた。 県は、完全無償化の対象として、学生本人と父母ら生計維持者がいずれも、入学日の3年以上前から県内に居住しているという要件を設定する方針。また、県外居住者についても、入学金を現行の42万3千円から28万2千円に引き下げる方針という。この取り組みは「若者・Z世代応援パッケージ」の一環で、兵庫県の少子化対策として行われる。