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東京大学  膵臓がん組織、狙って死滅

 東京大学の片岡一則教授らは、膵臓(すいぞう)がんの組織に抗がん剤を効率的に運び、がん細胞を死滅させることにマウスの実験で成功した。抗がん剤の副作用を下げて、がんの治療効果を高めた。6月25日に米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。白金からできた抗がん剤をなかにくるんだ「ミセル」という直径30ナノ(ナノは10億分の1)メートルほどの微粒子を設計した。抗がん剤と高分子の溶液を混ぜるだけでミセルができる。血管に注射すれば正常な組織に影響を与えずに、がん組織にだけ薬を運べる。

ダチョウ型恐竜の化石、福井で発見

 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)は6月24日、勝山市内の発掘現場で見つかった化石が、ダチョウ型恐竜「オルニトミモサウルス類」の指先の骨と確認されたと発表。同じ化石の発見は、群馬県神流町、熊本県御船町に次いで3例目。博物館の発掘チームが2008年8月に約1億2千万年前の地層から発見し、種類を特定する作業をしていた。前脚の指先とみられる35ミリと46ミリほどの2片の骨で、ダチョウ型恐竜に特徴的な細長い形だ。