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東進調査 2022 年 東大現役合格者アンケート 親の「勉強しなさい」は、わずか 16.7%

 東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営する株式会社ナガセ(東京・武蔵野市、永瀬 昭幸 代表取締役社長)は、2022年東進東大現役合格祝勝会の参加者を対象にアンケート調査を実施し、384 件の有効回答を受けた。東大現役合格者に共通する両親との関わりについての調査結果を発表した。

1.両親から「勉強しなさい」と言われた東大合格者は少数派
 東進では、毎年、東大現役合格したばかりの生徒を対象にアンケートを実施している。両親との関わりについて「はい」「いいえ」の2択の質問をしたところ、まず「勉強しなさい」とよく言われた東大合格者は 2022年調査で16.7%と少数派だった。この結果は毎年ほぼ同じだが、2020年以降は減少傾向にある。
 東大現役合格者の大多数は、自発的に勉強に取り組んでいたと考えられる。

2.東大合格者の両親は子どもの話をよく聞いていた
 次に、「両親は自分の話によく耳を傾けてくれた」という質問に対しては、86.0%の東大現役合格者が「はい」と回答している。話をよく聞いてあげることで、子どもはよく話すようになり、表現力や語彙力が高まることにつながる。
 東大現役合格者は幼少期から、両親とのコミュニケーシ ョンを通じて、信頼関係を築いていたということもうかがえる。

3.東大現役合格者の読書環境、7割以上が自宅に図鑑があった
 約9割が「欲しい本は 買ってくれた」と答えており、自分の興味のある分野の本を多く読んでいたことがうかがえる。また、「自宅に百科事典や図鑑があった」と答えた割合は 73.3%と7割以上に上り、知的好奇心を刺激する環境で育ったといえる。さらに、69.9%と約7割が「両親が本の読み聞かせをしてくれた」と答えている。本の読み聞かせは、子どもが本を好きになる大きなきっかけになり、読書好きになる環境があったといえる。

東大現役合格者アンケートについて
 2022 年東京大学に現役合格し東進東大現役合格祝勝会に参加した生徒を対象にインターネット上で 実施。有効回答数 384 件。東大合格に至るまでの学習について、習い事・読書経験、大学で取り組みたいことや将来の希望について調査・分析を行い、教育コンテンツの開発、改良改善等に活用している。

世界幸福度ランキング、フィンランドが5年連続で1位 日本は54位に


  国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)がまとめた2022年版の世界幸福度ランキングで、フィンランドが5年連続で1位になった。ランキングはフィンランドをはじめ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなど北欧の国が上位を占めた。日本は54位だった。最下位の146位はアフガニスタンとなった。世論調査機関のギャラップが世界約150カ国で実施した調査に基づいている。
 ランキングは健康寿命、1人当たりGDP(国内総生産)、困った時の社会的支援、汚職の少なさと社会的信頼の高さ、人々が助け合う地域社会の寛容性、人生で大切なことを決める際の自由度に基づいている。

LINEリサーチ 高校生が「塾・予備校」を利用する理由は「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が上位

 LINE株式会社は、LINEが保有する約577万人の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。LINEリサーチは、日本全国の高校生を対象に、学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものや、進路についてどのように情報収集をしているかなどについて調査し、結果を発表した。
 調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」で閲覧できる:https://research-platform.line.me/archives/39710718.html

■学校の授業以外では「塾・予備校」での勉強がもっとも高い
 高校生に学校の授業以外の勉強として、取り組んでいるものを聞いた。
 調査の結果、「特にやっていない(学校の授業だけ)」と回答した割合がもっとも高く、すべての学年で半数超です。1年生の割合がやや高めで、6割近くとなっている。
 学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものでは、対面型・オンライン型を含め「塾・予備校※」が約3割で、もっとも高い割合だった。3年生では34%と特に高くなった。1~2年生でも29%が「塾・予備校」と回答。また「塾・予備校」の内訳をみると、全体でオンライン型が5%、対面型が28%と、対面型のほうが高い割合だった。
 次に、「オンライン学習アプリ(スタディサプリ、スタディプラスなど)」で勉強している高校生が14%となった。どの学年でも1割強となった。「通信教育(Z会、ベネッセなど)」と「家庭教師※」が1割以下で続く。
※「塾・予備校」「家庭教師」の項目は、対面型とオンライン型の両方を含んでいる。

■高校生が「塾・予備校」を利用する理由は?
 学校の授業以外の勉強をする場合、「塾・予備校」を利用する高校生がもっとも多くなった。そこで、対面型/オンライン型の両方を含め、塾・予備校を利用する高校生にその理由を聞いた。
 すべての学年に共通して、「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が1~2位にランクイン。それ以外にも学校の勉強の補習や受験対策、勉強習慣をつけるためなど、利用する理由は学年ごとに差がみられる。

 1年生は「学校の定期試験対策のため」が同率1位で約4割となり、3位以降にも学校の授業の理解や苦手科目の克服のために利用する割合が高い傾向にある。
 2年生では、「苦手科目を克服したいから」が4割強でTOPとなっています。3位以降には塾・予備校の授業のわかりやすさを理由に挙げる人や、受験の情報収集のためという項目もランクイン。
 3年生になると、2位に「受験対策が充実しているから」が4割で入り、受験対策や受験のための情報収集、講師や先生への進路相談といった理由の割合が高くなった。

■高校生は進路に関する情報をどうやって集めている?
 高校生は自分の進路について、どのように情報収集をしているのかを聞いた。
 学年別にみると、1年生では「情報収集をしていない」という人の割合が2~3年生と比べて高くなっている。情報源としてもっとも高いのは「学校の先生」となった。
 2~3年生では、「大学 / 専門学校のホームページ」が1位となった。
 2年生では、他の学年に比べて「学校の先生」や「学校に置いてある / 配布される資料」の割合が高くなっている。
「大学 / 専門学校の入学案内やパンフレット」は2~3年生で割合が高く上位に。3年生では「大学 / 専門学校のオープンキャンパス」が5位に入ってくるなど、より具体的な情報収集を行っている様子がうかがえる。

■高校生が進路を相談する相手は「母親」!女子高生・男子高生ともにTOP
 高校生に、将来の進路について話したり相談したりするか、相談する場合は誰に相談しているかを聞いた。
 全体では、「母親」と回答した人が6割超で、男女ともに1位という結果に。女子高生では7割超の高い割合で、高3女子では8割弱にも上る。
 全体2位以降は、3~4割台で「友だち」「高校の先生」「父親」「同級生 / クラスメイト」が続く。「部活 / サークル仲間」は2年生の割合が高くなっている。特に高2男子で割合が高く、2割超という結果。
 男女別にみると、「友だち」「母親」の2つは女子高生で高い割合。男子高生では、「母親」「友だち」に次いで「父親」が3番目に高い割合となり、女子高生と比べても高くなっている。一方で、「相談しない / まだ考えていない」と回答した人は、女子高生より男子高生のほうが高くなっている。

LINEリサーチでは、今後も国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤に、様々な調査を定期的に実施している。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2022年1月18日~2022年1月19日
有効回収数:1044サンプル

「コロナ禍の修学旅行の参加実態調査」26%の保護者が参加予定の修学旅行の中止・不参加時のキャンセル料負担に不安

 損害保険ジャパン株式会社(西澤 敬二 代表取締役社長)の子会社で「修学旅行キャンセル保険」を提供するMysurance株式会社(川上 史人 代表取締役社長)は、損保ジャパンと共同で「コロナ禍の修学旅行の参加実態調査」を行い、その結果を公表した。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、修学旅行等の学校行事が、多くの学校で中止・延期となっている。また、修学旅行実施の場合でも、一部の生徒においては、自身の感染や濃厚接触者への該当等により、不参加とせざるをえない状況も発生している。
 この現状を受け、Mysuranceでは日本国内の修学旅行に参加する生徒の保護者が任意で加入できる「修学旅行キャンセル保険」を2021年10月より提供していることから、修学旅行の参加についての実態を確認するために、全国の小中高生の保護者に調査を行った。

調査概要
(1)調査期間:2021年11月12日~11月22日
(2)調査方法:インターネット調査*
  *損保ジャパンが運営する会員制Webサイト「SOMPO Park」上でのアンケート調査結果
(3)調査対象:全国の小中高生の保護者
(4)回答者数:1,663人

調査結果
・コロナ禍で修学旅行が「中止になった」と回答した保護者は33.4%、「実施された」38.3%、「これから実施予定」は28.3%
・コロナ禍で修学旅行が「実施された」と回答した保護者のうち、お子さまが「参加しなかった」と回答したのは4.7%
・参加させた際の不安TOP3は「旅行中の子どもの新型コロナウイルス感染(53.0%)」、「宿泊先、交通機関の感染対策(38.1%)」、「修学旅行の中止・不参加によるキャンセル料の負担(19.8%)」
・これから実施される修学旅行にお子さまが「参加しない予定」と回答したのは5.3%
・これから参加させる際に不安なことTOP3は「旅行中の子どもの新型コロナウイルス感染(58.2%)」、「宿泊先、交通機関の感染対策(45.7%)」、「修学旅行の中止・不参加によるキャンセル料の負担(26.0%)」

株式会社リクルート・一般社団法人 全国高等学校PTA連合会合同調査 第10回 高校生と保護者の進路に関する意識調査2021「ICT活用編」

 株式会社リクルート(東京・千代田区、北村 吉弘 代表取締役社長)と一般社団法人 全国高等学校PTA連合会(東京・千代田区、泉 満 会長)は、高校2年生とその保護者に対し、進路に関する考え方やコミュニケーションの実態を探る調査を実施し、集計結果を発表した。この調査は『リクルート進学総研』と「一般社団法人 全国高等学校PTA連合会」が2003年より隔年で実施しており、今回で第10回目を迎える。


■高校におけるICT活用への期待
・ICTの活用により期待できる効果は、「一人ひとりが自分に合った方法やスピードで学習できる」が高校生(45%)保護者(34%)で共にトップ。次いで高校生は 「学ぶことへの興味がわき、学習へのモチベーションが上がる(27%)」、保護者は「多様なリソース(情報や人)にアクセスできることで、学びが深まる(32%)」。
・今後のICTの活用意向は「授業」「宿題」「コミュニケーション」などに幅広い期待。一方で「まだ活用のイメージがついていない」という層も高校生、保護者共に24%存在

■現在の活用状況
・高校生の75%・保護者の56%が、自校で「活用している」と実感。
(参考:高校教師の回答は97% ※2021年2月実施「高校教育改革に関する調査2021」より)
・良かった点はオンラインで授業(高校生50%/保護者52%)や学校からの連絡(同38%/42%)、宿題などの自宅学習(同28%/27%)ができたこと。
・困った点は、高校生はデジタルネイティブらしく「特にない(24%)」がトップ。次いで、「学校や教員によってICTの活用度に差がある(23%)」「紙の教材のほうが勉強がしやすい(22%)」と続く。保護者のトップは「勉強しているのか、遊んでいるのかがわからない(31%)」。

■教育改革への期待と不安
・高校・大学の教育改革に対しては、高校生・保護者共に全ての項目で期待が不安を上回り、入学者選抜に対しては、5項目中3項目で不安が期待を上回る。
・自分の高校が教育改革への対応を行っていると感じているのは、高校生の25%、保護者の18%。
・具体的に変化を感じている取り組みのトップには、高校生は日々の授業の変化を(「先生が知識を教え込む授業から、生徒が主体的に考え、学び合う授業に変わる」54%、前回差+3pt)、保護者は探究学習を(「生徒が自らテーマを設定し、調べたり解決に向けて取り組む探究学習が重視される」65%、同+19pt)挙げている。
・前回調査からの比較では、高校生は「ICT技術を活用し、一人ひとりが最適な学習内容と進度で学べるようになる」の伸びがトップ(37%、同+26pt)となっており、関心の高さがうかがえる結果となった。


「高校生と保護者の進路に関する意識調査2021」リクルートキャリアガイダンス調べ
調査概要
■調査目的:高校生の保護者とその子どもにおけるコミュニケーションの実態と進路観の現状を把握する
■調査主管:株式会社リクルート、一般社団法人 全国高等学校PTA連合会
■調査対象:高校2年生とその保護者、一般社団法人 全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県、各3校ずつ計26校の公立高校(北海道のみ2校)
■調査期間:2021年9月14日〜10月28日
■調査方法:学校を通した質問紙による自記式調査/またはWEB画面からの回答
(1)高校生 ホームルームにてアンケートを配布
(2)保護者 高校生から保護者へアンケートを手渡し
(3)紙調査票に回答、または記載のURLなどからWEB調査画面にアクセスして回答
(4)紙調査票またはWEBへの回答完了証を学級担任が取りまとめ、学校責任者が返送
■有効回収数:(1)高校生 1,815名 (2)保護者 1,529名

資格・検定受検でもオンラインを活用 中高生の約4人に1人が経験ありという結果に

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する栄光ゼミナールが、2021年12月8日~22日にかけて、小学1年生~高校3年生の子供を持つ保護者を対象に「小中高生の資格・検定に関する調査」を実施、その結果を公表した。有効回答は539人。同調査は2019年より実施し、今回が3回目となる。

 保護者に、「子どもはこれまでに、資格・検定試験を受検したことがありますか」と聞いたところ、小学生保護者の61.9%、中高生保護者の91.6%が、子供が資格・検定試験を受検したことが「ある」と回答。中高生では、約9割が資格・検定試験を受けた経験があることがわかった。

 その上で、「子どもの資格・検定受検の目的は何ですか」と質問。小学生保護者の回答で最も多かったのは「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」(66.4%)となり、7割近い保護者が回答している。続いて、「学習のモチベーション向上のため」(39.9%)、「学習の目標設定のため」(39.2%)と続く。

 中高生保護者の最も多かった回答は、「入試に役立てるため」(59.6%)。小学生保護者と比べると、「将来就きたい職業に役立てるため」(小学校保護者7.7%、中高生保護者34.4%)、「学校が受検を推奨していたため」(小学校保護者9.1%、中高生保護者33.0%)に大きく差が生まれている。

 今回初めてオンラインでの資格・検定受検についても調査。「子どもはこれまでに、オンラインで資格・検定を受検したことがありますか」と聞いたところ、小学生保護者の8.4%、中高生保護者の24.1%があると回答。資格・検定試験を受けたことがある中高生の約4人に1人が、オンラインで受検をした経験があるという結果に。

 「子どもが取得している資格・検定がある」と回答した保護者に、具体的な資格・検定の種類も聞いた。小学生保護者の回答が最も多かったのは「日本漢字能力検定(漢検)」で 60.2%、次いで「実用英語技能検定(英検)」で 34.6%だった。

 中高生保護者の回答が最も多かったのは「実用英語技能検定(英検)」で、87.4%にのぼり、約9割が英検を取得していることがわかった。次いで、「日本漢字能力検定(漢検)」が54.3%となり、英検、漢検の人気がうかがえる。一方で、この傾向は、前回調査(2020年12月実施)、前々回調査(2019年11月実施)と比較して、大きな変化はなかった。

 「子どもが高校生までの間に、取得してほしいと思う資格・検定」を聞いたところ最も多かったのは、小学生保護者・中高生保護者とも「実用英語技能検定(英検)」。次いで「TOEIC/TOEIC Bridge」が多く、英語に関する資格・検定への注目度の高さがうかがえる。

 栄光は、自由回答式で子供が資格・検定を取得する際に、保護者がサポートしたエピソードも聞いている。

・子どもと一緒に夫も受検しました。2月が試験だったため、年末年始は親子で勉強する良い機会でした。(小4保護者)

・娘の受験勉強の隣で「英語だけは負けないよ!」と英検の勉強をしています。中学に入ったら一緒に勉強するのも楽しみです。(小6保護者)

・英検のスケジュールが合わなかったが、S-CBT だと自分の都合に合わせて受けられると子どもに伝えたら、受検に前向きになった。(中2保護者)

 子供と一緒に受検、CBTに言及する回答も目立った。

〈調査概要〉

調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)

調査方法:インターネット調査

調査期間:2021年12月8日(水)~12月22日(水)

回答者数:539名(うち小学生保護者231名(42.9%)、中高生保護者308名(57.1%))

第6波は「教育施設」での感染事例が約40%増 新型コロナ感染事例施設ビッグデータで判明 ワクチン2回接種拡大、オミクロン株置き換わり後の「第6波」に特徴的な傾向

 報道ベンチャーの株式会社JX通信社(東京・千代田区、米重 克洋 代表取締役)は、運営するニュース速報アプリNewsDigest内で、全国の新型コロナ感染事例を「施設」単位でピンポイントに収集・掲載した「コロナ・防災マップ」機能を提供している。
 この取り組みによって蓄積した、全国の感染事例施設ビッグデータを分析したところ、いわゆるオミクロン株による直近の第6波では、従来と比べて幼稚園や小学校など「教育施設」での感染事例が約40%増と大きく増えていることが分かった。


■ 教育施設での感染事例、第5波→第6波で約40%増
 年始以降、全国各地で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者が増加している。その一因と考えられるのが、感染力の強いオミクロン株。ニュース速報アプリ「NewsDigest(ニュースダイジェスト) 」で提供する新型コロナ感染事例のデータを昨年夏の第5波(主にデルタ株により感染が拡大した時期)と比べると、その広がりの特徴が見えてきた。
 NewsDigestの「コロナ・防災マップ」では、企業や自治体の発表をもとに、全国の感染事例のある施設の情報を収集し、地図上に表示しています。こうした情報はAIで収集されるほか、ユーザーが公表された情報を提供できる機能もあり、新型コロナの国内での感染拡大が始まって以降、累計30万回以上の投稿が寄せられている。

 情報の確認後、マップに掲載される施設の種別は、時期によって大きく変遷している。下のグラフは、新型コロナウイルスのいわゆる「第1波」の拡大初期(2020年4月1〜15日)、デルタ株による「第5波」の感染拡大初期(2021年7月15〜31日)、オミクロン株による「第6波」の感染拡大初期(2022年1月3〜17日)のそれぞれで収集された情報について、施設の種別ごとに割合を示したもの。

 これを見ると、店舗での感染事例に関する投稿数が多い点では第5波と第6波で共通しているものの、内訳は大きく変化している。第6波では、企業などの「オフィス」における感染事例が大きく減少する一方で、「教育機関」における感染事例が約40%増と大きく増えていることがわかった。具体的には、特に幼稚園や小学校といった、低年齢のためワクチン未接種の子どもを対象とした教育機関で、より集中的に感染事例が増加していた。第5波の拡大初期である、2021年7月15日時点では、ワクチン接種率はJX通信社の集計では人口比で4割弱に留まっている。
 また、情報提供の量そのものも急激に増加している。下のグラフは、第5波でデルタ株の感染拡大が始まる直前だった2021年7月1日を「1」として、ユーザーからの投稿量(右軸)を示したのが以下のグラフです。左軸には国内における新規感染者の数を示している。
 これを見ると、2021年7月後半に新規感染者の数が急増するのと時をほぼ同じくして「施設の情報提供数」も増加していたことがわかる。感染者と同時期にピークアウトし、10月後半から12月にかけては感染者がごく少数にとどまっていたため、提供件数もかなり少ない状態が続いた。NewsDigestアプリ「コロナ・防災マップ」でも、地域によっては新規の感染事例がほとんど表示されない期間でもあった。
 それが一転、2022年に入ってからは、新規感染者数、施設情報提供件数ともに急激な上昇を見せた。7日移動平均で前日からの投稿増加率を計算すると、デルタ株感染拡大期には前日比2〜3割増にとどまっていましたが、オミクロン株感染拡大期となる今回は前日比4〜6割増で推移しており、急速な拡大傾向となっていることがわかった。
近所の感染事例を地図と位置情報で確認できる、NewsDigest「コロナ・防災マップ」は、以下URLからNewsDigestアプリをダウンロードしてご利用ください。

• iPhone 版 :  https://app.adjust.com/4eaelp8?campaign=20220120
• Android 版: https://app.adjust.com/2bv299t?campaign=20220120

東進調査 8割以上の高校生・中学生が「プログラミングは必要なスキル」と認識

 東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営する株式会社ナガセ(東京・武蔵野市、永瀬 昭幸 代表 取締役社長)は、107,450人の高校生・中学生に2021年10月・11月に実施した「全国統一高校生テスト」「全国統一中学生テスト」の受験に対して独自アンケートを行った。高校生・中学生のプログラミング学習への取り組みに関する調査結果を株式会社ナガセのHP上で発表した。

【1】 8割以上の高校生・中学生が「プログラミングは必要なスキル」と認識

【グラフ1】プログラミングは今後必要なスキルになると思うか

「プログラミングが今後必要なスキルになると思うか」の質問に「とても思う」と 「そう思う」の合計は、高校生が 86.0%、中学生が 83.7%だった。学年が上がるにつれて増加する傾向にあり、高校生では全学年が 85%を超えている。多くの高校生がプログラミングは今後、重要となると考えていることがわかる。

【2】 中学1年生の半数以上が「プログラミングができる」と回答

【グラフ2】どの程度プログラミングができるか

「どの程度プログラミングができるか」を聞いたアンケート結果。「プログラミングは今後必要なスキルになると思うか」という質問とは反対に下の学年になるほど、「プログラミングができる」と回答する生徒が多い傾向にある。中1においては、何らかの形でプログラミングができると答えた生徒が半数を超えている。

 プログラミング言語を活用してプログラミングができる層[競技プログラミングや Kaggle に取り組む+テキスト入力のプログラミング(自分一人で)]も、中学生ではどの学年も 10%を超えていた。

 今回の調査結果の背景には、学校教育におけるプログラミング教育の拡充がある。まず、2020年度から小学校でプログラミングが必修となり、2021 年度には中学校でのプログラミング教育が拡充された。現中学1年生は小学校でプログラミングが必修となった学年のため、一つ上の中2と比較しても「プログラミングができる」 と回答した割合が高くなっている。

 また、高校においては22年度からプ ログラミングを含む「情報I」が必修となる。「大学入学共通テスト」にも追加され、国立大が試験科目に加える方針を示しているなど、プログラミングへの関心はますます高まると考えられる。

東京都 12月の都内企業のテレワーク実施状況 調査結果を発表

 東京都はは、12月の都内企業のテレワーク実施状況について、調査を行った結果を発表した。

  1. 都内企業(従業員30人以上)のテレワーク実施率は56.4%。11月の前回調査(57.2%)に比べて0.8ポイント減少。
  2. テレワークを実施した社員の割合は、44.5%と、前回(44.3%)に比べて、0.2ポイント増加。
  3. テレワークの実施回数は、週3日以上の実施が45.6%と、前回(46.0%)に比べて、0.4ポイント減少。

(1)テレワーク実施率

実施率の推移
従業員規模別実施率(12月)

(2)社員割合

  • 11月
    44.3%
  • 12月
    44.5%

(3)テレワークの実施回数

(4)「テレハーフ」活用状況

東京都では終日のテレワークに加え、半日・時間単位のテレワーク(テレハーフ)を推奨している。

「テレハーフ」実施割合は22.3%

子どものアンケート調査2021年「小学生白書」「高校生白書」を公開  お年玉はいくらもらった?悩みごとは誰に相談する? 子どもの実態調査

 株式会社学研ホールディングス(東京・品川区、宮原 博昭 代表取締役)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、全国の小学1~6年生とその保護者1,200人、高校1~3年生600人を対象に日常生活や学習に関するアンケート調査を行い、その結果を「小学生白書」「高校生白書」として公開した。

【URL】https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/

【小学生白書】
● 友だちに嫌われないために自分の意見を言わないことが「ある」小学生は約6割
● 2021年のお年玉の平均総額は20,823円! 過去4年連続の増額傾向はストップ。
● 通信機器を利用した学習に満足している小学生は80%以上! さらに学習時間が増えた割合は32.4%
● 悩みごとの相談相手は「母親」が最多も、「相談しない」が2020年より微増の10.5%
● 人気者な友だちの特徴は「面白いこと」。男子は「運動神経のよさ」、女子は「見た目のよさ」に偏る傾向も

【高校生白書】
● 好きなコミュニケーション方法は「直接会って話す」! 男子約6割、女子約8割
● 将来つきたい職業1位は「エンジニア・プログラマー」。高1女子でも「学校の先生」と並んでトップに
● 新型コロナが進路選択に影響した高校生は約4割。「地元の進学・就職を希望するようになった」が最多
● 日本のジェンダーどう思う? 高校生女子の51.7%は「男性のほうが有利」と感じている
● 選挙権を得たら、投票に行く? 「行けたら行く」が約半数の48.0%

【小学生白書】
■自己主張の程度 ~自己主張 6割が遠慮~
 小学生に「友だちから嫌われないために、自分の意見を言わないことがありますか。」と尋ねた。 全体の結果としては、(自分の意見を言わないことが)「よくある」(10.3%)・「ときどきある」(51.3%)と答えたのは61.6%であった。男女を比べると、「ある」割合は女子のほうが6.2ポイントとやや多いことがわかる。また、「よくある」「ときどきある」と回答した割合が最も高いのは小学6年生女子(74.0%)であった。
 学年別にみると、男女ともに学年が上がるほど「よくある」「ときどきある」と答える割合が高くなっている。高学年になると成長とともに人間関係が複雑になるのか、自己主張を控える傾向にあるようだ。

【高校生白書】
■好きなコミュニケーション方法 ~「直接会って話す」のが好きな高校生は7割~
 スマートフォンが日常に浸透している高校生に「友だちと話すとき、意思疎通しやすいと感じる方法」を尋ねた。その結果、男女を問わずコミュニケーションを取ることにおいては「直接合って話す」(69.7%)方法が最も選ばれた。
 さらに、女子のほうが男子よりも「直接合って話す」対面でのコミュニケーションを好む割合が14.7ポイント高く、一方で男子のほうが女子よりも「電話で話す」「LINEやメールなど文字やスタンプで話す」などの非対面でのコミュニケーションを好む割合が約6ポイントずつ高いことがわかった。

「小学生白書」(2021年8月調査)
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/202108/index.html

「高校生白書」(2021年8月調査)
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/h202108/index.html

その他「幼児白書」「中学生白書」など
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/index.html

<その他の調査項目>
起床・就寝時刻、読書量/月、通信機器の利用過多、習い事、好き・嫌いな教科、家で学習するときの場所、気になる社会課題、性の多様性(LGBTQ)の認知、日本のジェンダー、新型コロナウイルス感染への不安 など30問程度

【調査概要】

調査名: 「小学生白書」/「高校生白書」
調査対象:全国の小学1~6年生とその保護者1,200人/全国の高校1~3年生600人
調査期間: 2021年8月8月27日(金)~8月30日(月)
調査方法: インターネット調査