武雄市教育委員会は10月30日、「花まる学習会」と提携した授業の実施について、市内11小学校のうち9校の地域協議会から実施申請が出されたと発表した。市教委では、31日に教育長を委員長とする選考委員会を開き、11月上旬に、来春からの実施校2~3校を決定するという。申請したのは武雄、御船が丘、朝日、若木、武内、西川登、東川登、橘、北方の各小学校の協議会で、山内東、山内西両小学校の協議会は申請しなかった。
京都私塾連盟(松井博美会長)は10月2日(木)、キャンパスプラザ京都において、大阪青凌中学校・高等学校(福力稔学校長)との共催による、学習塾対象説明会を開催した。当日は、関西を中心に学習塾関係者が約120名参加した。
大阪青凌中学校・高等学校は「自主自律・稚心を去れ」の校訓の下、グローバル人材の育成を進め、年を重ねるごとに進学実績も向上している。京都私塾連盟との共催による説明会も毎年の恒例となりつつあるが、今回は中土井鉄信氏の講演を交え、例年とは違った内容で構成。
同校の学校長の福力稔氏と教頭の向忠彦氏が、「同校の家庭学習指導の徹底が,国公立大・関関同立大の合格者の増加につながっている」と報告。京都私塾連盟の会長の松井博美氏は、「生徒・家庭との連絡を密にする同校の取り組み姿勢が,小さくても大きな成果を生み出す秘密であると感じた」と述べた。
公設民営塾として先駆的な取り組みを続ける、島根県の離島である隠岐の島・海士町(海士町)で10月12日(日)、離島教育を考えるシンポジウム「島の教育会議」が開催される。3回目となるこの会議では、この島の高校で実際に何が行われて来たのか、これからは何を目指しどのような挑戦を続けていくのかを話し合うシンポジウムなどがおこなわれる。地域に根ざし、世界に通用する未来の教育を創りあげてきた軌跡を「島前(どうぜん)高校魅力化プロジェクト」の創設メンバーたちが自ら語る。
「公設民営学校」といえば、自治体が委託料を払い、民間の予備校や塾、企業、NPO法人などに公立学校の運営を委託する制度だが、これが正式に検討段階に入ったのはちょうど一年前の2013年10月18日。日本経済再生本部の会合で決定を受けてからだ。
日本初となるこの公設民営学校を開始すれば、公立と同レベルの安い学費で子どもたちに多彩な教育を受けさせることができるようになります。また、塾 や予備校などの民間側は自分たちで土地や建物を用意する必要がなくなり、より少ない費用で教育を行えるというメリットがあります。
>>学研塾ホールディングス「公設民営学校」についての記事にリンク
実は、政府がこの制度を検討するよりも先に公設民営の町営塾が海士町で5年前から始まっている。この「隠岐國(おきのくに)学習センター」は、町内にある隠岐諸島唯一の県立高校である「島前(どうぜん)高校」と連携して生徒たちの学習をサポートしている。
隠岐國学習センターは、もともと廃校寸前だった島前高校の生徒の減少を食い止めるためにはじまった「島前高校魅力化プロジェクト」の一貫として生まれた。しかし、魅力化プロジェクトによって、今では日本のみならず、海外からも入学希望者が応募してくる学校に様変わりした。そして、この高校に通う多くの生徒も学習センターに通っている。
そして、この学習センターには連日、全国の教育関係者のみならず、企業経営者、政府高官、外国の駐日大使などの視察や訪問が相次いでいる。そこで、海士町は年に一回「島の教育会議」を開催し、島外の多くの人たちにも海士町で行われている教育改革について実際に触れて感じてもらうための機会を設けている。
《島会議の概要》
《プログラム》
地域の課題解決に取り組む高校生をはじめ、挑戦する教員、進化する公立塾、仕掛ける地域など多様な立場から、今の実践を紹介します。
島の教育の現状や課題、未来への想いを踏まえたうえで、分科会ごとに参加者の皆さんとこれからの取り組みについて議論し、新たな可能性を共につくります。※分科会の詳細は下部に記載しております。