Category: 塾ニュース|地域教育

「花まる」提携授業実施に9校が名乗り 武雄

武雄市教育委員会は10月30日、「花まる学習会」と提携した授業の実施について、市内11小学校のうち9校の地域協議会から実施申請が出されたと発表した。市教委では、31日に教育長を委員長とする選考委員会を開き、11月上旬に、来春からの実施校2~3校を決定するという。申請したのは武雄、御船が丘、朝日、若木、武内、西川登、東川登、橘、北方の各小学校の協議会で、山内東、山内西両小学校の協議会は申請しなかった。

取手聖徳大付中・高 創立30周年

茨城県取手市山王の聖徳大付属取手聖徳女子中学・高校(生徒数456人)で10月26日、創立30周年記念式典が開かれた。全校生徒と来賓や保護者約1000人が出席、創立30周年を祝った。学校法人東京聖徳学園の川並弘純理事長は「礼節、勤労、知育の三本柱の下、聖徳の教育が地域に根ざし、花開く姿を見るとき、支えてくださった多くの方に感謝を申し上げたい」とあいさつ。最後に演劇研究部らの生徒が「星の王子さま」の一部をミュージカルに脚色して演じ、大きな拍手に包まれた。

経済的に塾通えない中学生指導 前橋市が学習教室

前橋市は10月21日から、経済的な理由で塾に通えない子を支援するため、生活保護世帯などの中学生を対象に、学習教室「M―Change」を開く。教員や大学生などの指導スタッフが生徒の理解度に合わせて個別指導し、高校進学などを支援する。来年3月まで、毎週火、木曜の午後7時15分から1時間半、市内の公民館など5か所で開設する。学校で運動部に所属する生徒も参加できるよう時間帯に配慮した。39人が参加する予定。国の「生活困窮者自立促進支援モデル事業」として、今年度は約590万円の費用を計上した。

京都私塾連盟・大阪青凌共催、学習塾対象説明会開催

京都私塾連盟(松井博美会長)は10月2日(木)、キャンパスプラザ京都において、大阪青凌中学校・高等学校(福力稔学校長)との共催による、学習塾対象説明会を開催した。当日は、関西を中心に学習塾関係者が約120名参加した。

大阪青凌中学校・高等学校は「自主自律・稚心を去れ」の校訓の下、グローバル人材の育成を進め、年を重ねるごとに進学実績も向上している。京都私塾連盟との共催による説明会も毎年の恒例となりつつあるが、今回は中土井鉄信氏の講演を交え、例年とは違った内容で構成。
学習塾対象説明会同校の学校長の福力稔氏と教頭の向忠彦氏が、「同校の家庭学習指導の徹底が,国公立大・関関同立大の合格者の増加につながっている」と報告。京都私塾連盟の会長の松井博美氏は、「生徒・家庭との連絡を密にする同校の取り組み姿勢が,小さくても大きな成果を生み出す秘密であると感じた」と述べた。

兵庫県教委 教員採用、1238人

兵庫県教育委員会は、来春採用となる公立学校の2015年度教員採用選考試験結果を発表。合格者は前年度とほぼ同じ1238人(男性594人、女性644人)と6年連続で1000人を超えた。受験者は7059人と前年度より391人減り、倍率は5・7倍だった。「採用地域希望優先制度」で、但馬地域10人▽丹波地域8人▽淡路地域5人の計23人が合格した。

離島発の教育を考える 海士町で「島の教育会議」10月12日に開催

公設民営塾として先駆的な取り組みを続ける、島根県の離島である隠岐の島・海士町(海士町)で10月12日(日)、離島教育を考えるシンポジウム「島の教育会議」が開催される。3回目となるこの会議では、この島の高校で実際に何が行われて来たのか、これからは何を目指しどのような挑戦を続けていくのかを話し合うシンポジウムなどがおこなわれる。地域に根ざし、世界に通用する未来の教育を創りあげてきた軌跡を「島前(どうぜん)高校魅力化プロジェクト」の創設メンバーたちが自ら語る。

島の教育会議

「公設民営学校」といえば、自治体が委託料を払い、民間の予備校や塾、企業、NPO法人などに公立学校の運営を委託する制度だが、これが正式に検討段階に入ったのはちょうど一年前の2013年10月18日。日本経済再生本部の会合で決定を受けてからだ。

日本初となるこの公設民営学校を開始すれば、公立と同レベルの安い学費で子どもたちに多彩な教育を受けさせることができるようになります。また、塾 や予備校などの民間側は自分たちで土地や建物を用意する必要がなくなり、より少ない費用で教育を行えるというメリットがあります。
>>学研塾ホールディングス「公設民営学校」についての記事にリンク

実は、政府がこの制度を検討するよりも先に公設民営の町営塾が海士町で5年前から始まっている。この「隠岐國(おきのくに)学習センター」は、町内にある隠岐諸島唯一の県立高校である「島前(どうぜん)高校」と連携して生徒たちの学習をサポートしている。

隠岐國学習センターは、もともと廃校寸前だった島前高校の生徒の減少を食い止めるためにはじまった「島前高校魅力化プロジェクト」の一貫として生まれた。しかし、魅力化プロジェクトによって、今では日本のみならず、海外からも入学希望者が応募してくる学校に様変わりした。そして、この高校に通う多くの生徒も学習センターに通っている。

そして、この学習センターには連日、全国の教育関係者のみならず、企業経営者、政府高官、外国の駐日大使などの視察や訪問が相次いでいる。そこで、海士町は年に一回「島の教育会議」を開催し、島外の多くの人たちにも海士町で行われている教育改革について実際に触れて感じてもらうための機会を設けている。

《島会議の概要》

  • 日程  10月12日(日)
  • 時間  シンポジウム 14:00分〜18:00  交流会 19:00〜21:00
  • 場所  島根県隠岐郡海士町
  • 会費  3,000円(交流会参加者は別途5,000円)
  • 申し込み  http://oki-ama.org/news/1381.html

《プログラム》

  • 14:00~16:00 実践発表「島の教育の“今”」

地域の課題解決に取り組む高校生をはじめ、挑戦する教員、進化する公立塾、仕掛ける地域など多様な立場から、今の実践を紹介します。

  • 16:00~18:00 分科会「島からつくる教育の“未来”」

島の教育の現状や課題、未来への想いを踏まえたうえで、分科会ごとに参加者の皆さんとこれからの取り組みについて議論し、新たな可能性を共につくります。※分科会の詳細は下部に記載しております。

  • 18:00 閉会
  • 19:00〜21:00 交流会

大阪府「進学指導特色校」を17年度まで継続

大阪府教育委員会は9月8日、2011年~14年度まで「進学指導特色校」に指定した府立高10校(北野、大手前、茨木、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田、豊中)で、進学者数の増加などの成果があったとして、引き続き17年度まで指定を続けると発表した。指定された10校では、大学で行うような課題研究を義務づけるなどし、今年3月、指定後に入学した生徒が初めて卒業した。卒業生3466人の進学先を調べたところ、京都大は前年度比で29人多い127人、神戸大は前年度比28人増の197人と、特に難関大の進学で一定の成果を上げたという。

全国学力テスト「受けない方がいい」 静岡県知事が反論

静岡県の川勝平太知事は9月8日記者会見で、全国学力テストの実施要領に違反した場合に成績提供を制限する再発防止策を下村博文文部科学相が検討していることについて、「(文科省の)基準に合ってないから結果を出さないというなら何のために公金を使うのか。結果をもらえないようなテストなら受けない方がいい」と批判した。ただし来年度、実際に学力テストを受けるかどうかは「私が決めることではない」と述べ、県教育委員会の判断に委ねるとした。

大学生ボランティアらによる学習支援教室 南相馬で児童ら60人参加

「小高区小中学校児童生徒親の会」が主催の大学生ボランティアらによる児童・生徒の学習支援教室が8月10日まで、南相馬市鹿島区の万葉ふれあいセンターで開かれた。1日から10日間連続開講し、小高区出身者を中心に、小学生から高校生まで約60人が参加した。原発事故による避難生活で生まれた未習分野や学習の遅れを取り戻すことを目的に2011年冬から始まった。毎年夏冬の2回開催で、今回6回目。大学のない相馬地方では普段接する機会の少ない大学生と触れ合うことで進学意識が高まる効果も生まれているという。

竹富町教委 中学公民教科書に東京書籍を単独採択

沖縄県竹富町教育委員会は18日、臨時会を開き、平成27年度の中学公民教科書に東京書籍版を単独採択した。この問題で竹富町は23年8月、八重山採択地区協議会が選定した育鵬社版の中学公民教科書を採択せず、東京書籍版を使用。このため文部科学省は、採択地区で同一の教科書を使うと定めた教科書無償措置法に反するとして是正要求をしたが、竹富町は従わなかった。これに対し沖縄県教委が今年5月、採択地区からの分離を認めたため単独採択が可能な状況となっていた。