Category: 塾ニュース

メンバーは卒塾生。コラボライブ『神戸発のミュージシャンたち』開催

さる10月13日(日)、神戸市中央区の松方ホールを大歓声が包んだ。この日開催されたのは、コラボライブ『神戸発のミュージシャンたち』。出演者は紅白出場歌手でもある久宝留理子さん、全員が東大卒としても知られるインストゥルメンタルバンドのソノダバンド、アカペラグループのパーマネントフィッシュ。主要メンバーは、みなこの街で育ち、学び、夢をかなえたミュージシャンたちだ。

大盛況のうちに終わったコラボライブ『神戸発のミュージシャンたち』

しかも、単に神戸出身というだけではない。久宝さん、ソノダバンドのキーボード担当・園田涼さん、パーマネントフィッシュのボイスパーカッション担当・KAZZさんは、同地で創業50年余、7,000名超の生徒を抱える老舗塾・若松塾(株式会社聖文館)の卒塾生でもある。

同塾は灘中学や東京大など、毎年のように難関校へ合格者を送り出す名門塾だが、それだけではない。教育理念として「よく学び、よく遊べ」を掲げ、勉強だけでないバランスのとれた人間力を持つ人物を育てることを謳っている。つまり、出演したミュージシャンらは、まさにその理念の体現者と言えるだろう。今回のライブも、主催者である同塾理事長・井沢督二氏の呼び掛けに教え子たちがそれを快諾、夢が紡いだ素晴らしい里帰りライブとなった。

観客には若松塾の塾生、卒塾生、その家族なども多く、MCでは「塾で行ったキャンプがいい思い出」(久宝さん)、「授業の終わりに、よくみんなで歌を唄ったなあ」(KAZZさん)など、若松塾での思い出も語られた。また、園田さんは「教室近くの立ち食いそば屋によく行きました」と、ローカルネタで会場を沸かせる一幕も。

この日ステージに立った若松塾出身の3人のミュージシャンたち

もちろんライブも大盛況で、パーマネントフィッシュによる、声だけのアンサンブルに酔いしれ、ソノダバンドの疾走感あふれるビートに心臓を鷲掴みにされ、トリを務めた久宝さんのパワフルな歌声で、興奮のボルテージはいよいよ最高潮に。拳を突き上げて絶叫する人、一緒に歌う人、立ち上がって踊り出す人が続出した。さらにアンコールでは、全員のセッションにより名曲『上を向いて歩こう』を熱唱。夢のような豪華コラボも実現させた。

若松塾の井沢理事長は「こうして、一声かければみんなが集まってくれる。その時の出会いだけじゃなく、心が繋がり続ける出会いになっているのが何より嬉しい」と語り、夢を叶えた教え子たちの姿と、自らが創り上げて来た教育の成果に目を細めていた。

9月失業率4.0%に改善 2カ月ぶり

総務省は10月29日、9月の完全失業率(季節調整値)が、前月比0.1ポイント低下の4.0%となり2カ月ぶりに改善したと発表した。男女ともに失業率は改善し、男性が0.2ポイント低下の4.3%、女性が0.2ポイント低下の3.5%となった。厚生労働省が発表した有効求人倍率(同)も前月と横ばいの0.95倍だった。9月の就業者数は6319万人で、前月比19万人増えた。15~64歳人口に占める就業率は72.1%となり、比較可能な1968年1月以降過去最高を更新した。女性だけ見ても63%で、過去最高を更新した。

アイソン彗星最接近。都内での観察は?

アイソン彗星が11月下旬から観察の好機を迎える。肉眼で見えるほど明るくなると期待されているが、いつでもどこでも楽しめるわけではない。最も明るくなる時期は、東の低い空に夜明け前の数時間だけ姿をみせるが、高い建物に囲まれた場所が多い都心周辺では厳しい。有名なハレー彗星などと違って、2度と戻ってこないアイソン彗星を見るチャンスは全人類にとって最初で最後。見える東京の穴場は河川敷。多摩川は京王線の聖蹟桜ケ丘駅にほど近い関戸橋付近、荒川もJR平井駅(東京都江戸川区)に近い平井大橋付近の西岸だ。

権力者の傲慢=共感の仕組みが機能しなくなること 脳のメカニズムに起因? カナダ研究 チーム

カナダのウィルフリッド・ローリエ大学の研究チームが、人が自分の権力を認識すると、脳の仕組みがはたらいて他人に対する思いやりを失ったり、他人の立場に立って考えることができなくなったりすることは、人の脳が持つメカニズムに起因する可能性があるという研究結果をまとめた。今回の研究で、人が権力を持つと、脳が本来的に持っているメカニズムによって共感の仕組みが機能しなくなることが判明したという。

財務省は小中教員1.4万人削減を。文科省は2万4千人増員求める

財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は10月28日の分科会で、教育予算を議論した。公立小中学校の教員の定数を巡り財務省は少子化の影響を考え、2020年度までの7年間で毎年2千人ずつ、合計で1万4千人減らすべきだと主張した。生徒の学習意欲の向上などを理由に少人数学級をめざす文部科学省は逆に2万4千人の増員を求めている。財務省は小中教員の大幅な定数削減を通じ、義務教育費の国庫負担を文科省要求に比べて7年間で800億円強減らせると試算。この場合でも生徒1人あたりの教員数をほぼ維持できるとしている。

学力テスト問題で他知事批判 「コンプレックスある」 秋田知事

秋田県の佐竹敬久知事は10月28日の定例記者会見で、全国学力テストの学校別結果の公表を求める他の都道府県知事について「勉強ができることが全てではない。いくつかの科目を取り上げて反応するのはどうかと思う。(学校別結果の公表について)そういうことをぎゃあぎゃあ言う知事はコンプレックスがある。なんかのコンプレックスですよ」と批判した。

一方で「最終的には教育委員会に任せる」とした。文科省が10月21日、知事の44.4%が「教育委員会の判断で公表すべきだ」と考えているとする調査結果を発表している。

聖徳大創立80周年でオペラ公演 「フィガロの結婚」に挑戦

松戸市の聖徳大学川並香順記念講堂で10月26日、同大の創立80周年を記念するオペラ公演があった。同大教員、学生、卒業生らがモーツァルトの代表的オペラ「フィガロの結婚」に挑戦。全4幕原語で3時間あまりの上演だった。今回の公演では、フィガロ役をバリトンの青戸知さん、スザンナ役を宮部小牧さんらプロの声楽家に、同大の学生2人が花娘役で加わった。また合唱団の女声陣は学生、オーケストラは教師が主体となって演奏した。指揮は日本オペラ界の第一人者で、同大音楽部長の高橋大海さんが務めた。

「フィガロの結婚」の熱演を終え、惜しみない拍手にカーテンコールで応える出演者

「フィガロの結婚」の熱演を終え、惜しみない拍手にカーテンコールで応える出演者

同大は1933年に、東京・大田区に創設、65年に松戸市に短期大学部を開設し現在に至っている。保育士や幼稚園教諭の養成で知られるが、音楽学部もオルガニストの松居直美さんら一流演奏家を教師陣にそろえるなど、力を入れている。

ベネッセHD ベネッセコリアを売却

ベネッセホールディングス(HD)は10月31日、韓国で乳幼児向け通信教育を手掛けるベネッセコリア(ソウル市)をヤクルト本社の持ち分法適用会社である韓国ヤクルト(同)に2013年11月29日付で売却すると発表した。子会社を売却したうえで、韓国ヤクルトが通信教育の講座を販売できるライセンス契約を結ぶという。

全国模擬授業大会で115名の講師が授業力競う グランドチャンピオンは野田塾の柴田よし美先生

本州への接近が危ぶまれた台風27号が東の海上に逸れ、透き通るような青空に恵まれた10月27日(日)。野田塾(愛知県津島市、小川英範塾長)が主催する「全国模擬授業大会 in 名古屋」が開催された。大会会場の名古屋中学校・高等学校(名古屋市東区)には、全国から集まった腕に自信のある115人の講師が出場し、日頃から磨きをかけてきた授業力を競い合った。

模擬授業大会の会場となった名古屋中学校・高等学校

模擬授業大会の会場となった名古屋中学校・高等学校

3回目を迎える秋の名古屋大会

「全国模擬授業大会」は例年5月に、開倫塾(栃木県足利市、林明夫塾長)の主催で行われているが、2011年からは野田塾の主催で10月にも大会が行われるようになり、この秋の大会は今年で3回目を迎えた。

開会の挨拶をする野田塾の小川英範塾長

開会の挨拶をする野田塾の小川英範塾長

開会にあたって、野田塾の小川英範塾長は「この大会を通して塾の先生のステータスを上げ、技量を上げるために、私が40年かかって学んできたことを、次の世代を担う皆さんには10年で身につけてもらいたい。そしてその次の世代の皆さんには5年で身につけてもらいたい」とこの大会に懸ける思いを語った。また「塾教育が日本の教育にますます貢献していくことを確信している。これからの塾講師としての人生をしっかりとサポートしていきたい」と大会の主催者として挨拶した。

予選で算数の模擬授業をする鹿島塾の岩間麻美先生

予選で算数の模擬授業をする鹿島塾の岩間麻美先生

今回の大会は、英語、数学(算数)、国語、理科、社会、ルーキー(新人)の6部門に分かれて、15分間の模擬授業を繰り広げながらトーナメントを勝ち上がっていった。模擬授業では、話や板書の内容が生徒にとって「わかりやすい」「ためになる」「おもしろい」といったポイントが塾業界で長年にわたる経験を積んだ26名の審査員が、授業で最も重要とされる新しい単元の導入の授業を見て、生徒のやる気をより引き出せる講師を評価した。

白熱する予選、19人が決勝に

 

数学の部門別決勝戦で模擬授業をする練成会グループの田中博先生

数学の部門別決勝戦で模擬授業をする練成会グループの田中博先生

予選は19の教室に分かれて行われ、各教室5人〜8人の中から1人決勝戦に進出できる講師を決める。その後、各部門毎の決勝戦が行われ、最終的にルーキー部門を除く5部門からグランドチャンピオン決定戦進出者が決まった。

グランドチャンピオン決定戦が行われたチャペル

グランドチャンピオン決定戦が行われたチャペル

決定戦に進出したのは、国語部門が野田塾(愛知県)の柴田よし美先生、数学部門が創学舎(千葉県)の森清志先生、社会部門が創学舎(同)の矢上有一先生、理科部門がトーゼミ(埼玉県)の並木貴弘先生、英語部門がうすい学園(群馬県)の沓澤愛先生の5名で、同校のチャペルで出場者と見学者を合わせ500名の観客が見守るなか最終決定戦が行われた。

 

 

チャペルで開催されたグランドチャンピオン決定戦の様子

チャペルで開催されたグランドチャンピオン決定戦の様子

決定戦を前に、ここまで勝ち残ったポイントについて聞かれた並木先生は「教室全体を巻き込んでやることをポイントに置いた」と話し、国語部門の柴田先生は「この舞台に立つことが夢だったので、できればもうひとつ上のステージに立ちたい」と意気込みを述べた。5人の授業はいずれも甲乙付け難く、審査員も時折講師から振られる質問に応えながら授業に参加し、真剣な表情で審査を行った。

グランドチャンピオンに輝いた野田塾の柴田よし美先生

グランドチャンピオンに輝いた野田塾の柴田よし美先生

5人の授業が終わり最終審査を行っている間に、ルーキー部門で最優秀賞を獲得した鹿島塾の能村晋平先生が世界史の「啓蒙思想」の授業を披露した。能村先生は「新人離れした」という前評判通り、堂々とした授業を見せてくれた。

グランドチャンピオンは僅差の闘い

最終的な審査結果は、3位が1043ポイントを獲得した沓澤先生、2位が1086ポイントで並木先生、そして1108ポイントを獲得し、見事グランドチャンピオンに輝いたのは柴田先生。持ち前の明るさで、その場にまるで小学校4年生の生徒が居るような雰囲気で、国語辞典の引き方の授業を行った。

総評を述べる愛知県私塾協同組合の山田真司理事長

総評を述べる愛知県私塾協同組合の山田真司理事長

この後、各部門毎の優秀賞とグランドチャンピオンの表彰式が行われ、大会の総評を述べた愛知県私塾協同組合の山田真司理事長は「非常に素晴らしい授業をたくさん魅せていただいた。柴田先生の授業は4年生の国語の授業ということで、ひと言ひと言分かりやすい言葉で、丁寧で分かりやすい授業を展開していただき感動した」と話した。また、19歳のころから30年近く講師を続ける山田氏自らの経験を語り「今は生徒のために日本の将来のために頑張っていく塾が残っていく時代だと思っています。私たちはこれから将来の日本を背負って立つ子どもたちに、夢や希望を与える素晴らしい授業を提供していかなければならない」とエールを贈った。

プレイベントが開催された野田塾津島本部校

プレイベントが開催された野田塾津島本部校

模擬授業大会の前日には、野田塾の津島本部校でプレイベントが行われた。このプレイベントは、過去の大会でグランプリを獲得した野田塾の山田涼二先生、濱口将成先生、むぎ進学教室の岡田純彰先生、創学舎の村田寛之先生がそれぞれ、自身の授業に対する考え方や構築の仕方をレクチャーし、エキシビションとして模擬授業を披露し200名の講師が聞き入った。

プレイベントで模擬授業を披露する野田塾の濱口将成先生

プレイベントで模擬授業を披露する野田塾の濱口将成先生

今大会に9名の講師が出場したトーゼミの大森登希義代表は、大会を終えて「この大会に参加することで組織の方向性が定まり、一丸となって力を合わせることができた」と全国模擬授業大会に参加することの意義を話してくれた。

新潟県に30年ぶりの私立高 開志国際高等学校、来春開校

新潟県に30年振りとなる私立高等学校が2014年4月に開校する。学校名は「開志国際高等学校」(新潟県胎内市長橋上439-1、池田祥護理事 長)で、県内のNSGグループが母体となっ
http://www.francedoudouneboutique.fr ている学校法人。「世界を見据えた、生徒一人一人の人間力育成」を目指し、「医学科進学コース」「国際リーダー コース」「アスリートコース」の3コースに特化した独自の教育システムを構築する。

同校の教育理念に賛同した国内外の有力な機関や識者が学校の運営に携わるとして、東進衛星予備校との連携を前面に出し、寮を完備して全国からの生徒 受け入れも行うとともに、学校外の指導にも重点を置く france doudoune boutique といい、24時間365日のサポート体制のもと、生徒一人一人の志の実現を目指す。

詳細は開志国際高等学校のウェブサイトへ。

開志国際高等学校のウェブサイト

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