Category: 塾ニュース

学童保育、最多2.1万カ所

全国学童保育連絡協議会のまとめで8月5日、学童保育の施設数が今年5月1日時点で全国2万1635カ所に上り、過去最多を更新したことが分かった。利用児童数も88万8753人で過去最多を記録した。調査はアンケート用紙を送る方法で、全市区町村から回答を得た。童保育の施設は昨年同期と比べて789カ所増加。利用児童は4万1786人増えた。待機児童は昨年同期比1008人増の6944人。2割程度の自治体は待機児童の数を把握しておらず、同協議会は「潜在的なニーズはもっと多い」としている。

ホンダ新型「NSX」デモ走行を世界初公開

ホンダの米現地法人アメリカン・ホンダモーターは8月4日、スポーツカーの新型「NSX」試作車によるデモ走行を、米オハイオ州で開催されたインディカーシリーズ第14戦で公開した。新型NSXは、直噴V型6気筒エンジンを車両中心に配置し、新型ハイブリッドシステムを搭載。エンジンと高効率モーターを内蔵したデュアル・クラッチ・トランスミッションと、左右の前輪を独立した2つのモーターで駆動する電動式の四輪駆動システムで、高い走行性能と燃費を両立させた。2015年から北米を皮切りに世界で販売する予定という。

学研HD、学習塾の全教研を30億円で買収へ

教育・出版大手の学研ホールディングス(HD、東京、宮原博昭社長)は13日、福岡県内を中心に北部九州などで小中高校生向けの学習塾を展開する全教研(福岡市、中垣一明社長)を買収すると発表した。契約締結は14日で、学研HDの子会社の学研塾ホールディングス(東京)が経営陣などが持つ株式を30億円で買い取り、全株式を取得する。

全教研の中垣一明社長(『月刊私塾界』8月号より)

全教研の中垣一明社長(『月刊私塾界』8月号より)

買収後も全教研の社名は変わらず、中垣一明社長をはじめとする経営陣は続投する。全教研は、1977年に設立され、福岡証券取引所に上場していたが、2009年に経営陣による自社買収(MBO)を実施し上場廃止していた。2013年2月期の売上高は45億1300万円で、純利益は1億7300万円。

都民銀と八千代銀が統合へ

東京都民銀行(港区)と八千代銀行(新宿区)が経営統合に向けて協議を進めていることが5日、明らかになった。来秋にも共同持ち株会社を設立し、両行が傘下に入る案を軸に検討している。実現すれば、預金量は計約4兆4000億円となり、関東圏では年内の再上場を目指す足利銀行(4兆7821億円)に次ぐ6位規模の有力地銀が誕生する。両行の店舗数は首都圏を中心に合計で約160。統合で業容を拡大すると同時に効率化を進め、収益力強化を目指す。

論文・研究の不正防止策検討、作業部会設置へ

文部科学省は8月2日、論文の捏造や研究費の不正使用の多発に対し不正防止対策を検討する作業部会の設置を決めた。下村博文文部科学相が閣議後会見で秋をめどに対策をまとめると発表した。文科省はこれまでも、研究不正の対応や研究費管理の指針を作り、研究機関に対する告発窓口の設置促進、調査、罰則強化、研究倫理教材の作製支援などをしてきた。それでも京都府立医大や東京慈恵会医大、東京大などで論文や研究費の不正問題が相次ぎ、科学研究に対する信頼がゆらいでいる。今後、倫理教育の強化などの予防策を検討する。

日本史教科書 神奈川県立28高校、実教出版から変更

 神奈川県教育委員会が教科書選定に介入し、実教出版の日本史教科書を希望した県立高校に再考を促したことを受け、全28校が他社の教科書に変更した。県教委は7月24日、国旗掲揚と国歌斉唱について、実教出版の教科書が「一部自治体で強制の動きがある」と記載していることが県教委の方針と合わないとして、28校に再考を促した。実教出版の記載を巡っては、東京都教委が6月、「使用は適切でない」と通知、大阪府教委が7月、「記述は一面的」とする見解を示している。

学長の6割「大学多い」 朝日新聞社・河合塾調査

 朝日新聞社と河合塾の「ひらく 日本の大学」調査で、全国に783校ある大学数を、大学の学長の6割が「多い」と認識していることがわかった。調査は、大学院のみの大学や募集停止した大学を除く国公私立大学739校を対象に4月から実施。618校から回答があった。
 大学数が「多い」と答えたのは362校(59%)に上り、「適正」は160校(26%)、「少ない」は17校(3%)。「多い」と答えた学長に、その影響を複数回答で尋ねたところ、「学生の質の低下」が83%、「大学の経営難」が73%、「教育の質の低下」が57%だった。

4学期制生かそう 2学期+夏休み  海外で学ぶ

 4学期制を導入する動きが、東大や慶大など有力大学を中心に始まった。学期の区切りが年4回に増えるのに伴い、海外の大学が開くサマースクールなどに学生が参加しやすくなる。海外留学を促進し、国際社会で活躍するグローバル人材の育成につなげることが狙いだ。クオーター制の利点は①学生が海外の大学のサマースクールやインターンシップに参加しやすくなる ②大学が開くサマースクールに外国人学生を受け入れやすくなり、著名な外国人教授も招へいできる ③教員が授業と研究を学期ごとに分けて集中できる ④学期ごとの科目数が少なくなり学生の集中力が増す の4点だ。

大学、生き残りかけ連携加速「ひらく 日本の大学」調査

 朝日新聞社と河合塾の「ひらく 日本の大学」調査によると、他の大学の講義を単位として認める「単位互換」を実施している大学は国立大で9割、公私立でも7割に上った。教材開発を共同で進める大学もある。千歳科技大、山梨大、佐賀大、愛知大など8大学は今春、ウェブ上の教材「eラーニング」で、1年生に英語、数学、日本語、情報の4分野で共通のテストを実施した。一方、今回の調査結果からは、志願者の確保が、特に私立大で深刻な課題となっていることがわかる。

文科省GP事業 復活の動き

 文部科学省の大学の優れた教育改革を支援するGP(Good Practice)事業は、民主党政権下の事業仕分けで廃止されたが、大学の評価は高い。2003年に始まったGPは、優れた教育改革の取り組みを公募し、第三者機関の審査で採択された大学に補助金を出す制度。国公立の枠を超えて大学間の教育改革競争を促すとともに、大学界全体の質向上を目指した。7月末に文科省で開かれた「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援に関する調査検討会議」(委員長・鈴木典比古国際教養大学長)。委員からはGPを評価する声が相次いだ。