東日本旅客鉄道(JR東日本)がまとめた2013年度の乗車実績では、昨年3月開始の東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が人の流れを大きく変えたことが鮮明になった。渋谷駅ばかりでなく、山手線の利用客も減少した。JR東日本によると、13年度の山手線(新宿経由の品川―田端間)の1日当たり利用客数は12年度比0.02%減った。微減とはいえ、首都圏では京葉線が3.8%増加したのを筆頭に、埼京線や武蔵野線、中央線、東海道線など主要線区で軒並み増加しており、山手線の利用減が際立つ。
茨城県立取手第二高等学校が、株式会社市進ウイングネットが提供するインターネット映像配信による映像学習システム「ウイングネット」を公立高等学校として全国ではじめて導入した。この4月から本格運用している。
注目すべき点は、取手第二高等学校がクラスごとにひとつのスクリーンを使って、一斉に勉強するという利用方法を取ったことにある。本来、「ウイングネッ ト」は集団授業向けにつくられたものではない。しかし、市進ウイングネット社の協力のもと、集団授業用にカスタマイズされて運用されている。
現在、取手第二高等学校では「ウイングネット」を数学の学習にしぼって利用している。数学のみとした理由は、相対的に入学時の生徒の数学の力が弱い というデータにあった。そのうえで、まず1年生全員に導入し、中学分野の復習に「ウイングネット」を利用することにした。その際に試みたことは、通常の授 業で使用するのではなく、ロングホームルームの時間を使ったこと。そして、教科担当の先生が教えるのではなく、映像を見ながら学習する生徒の補佐を、クラ ス担任と副担任の先生の二人で行うことにした。こうすることによって、一学年が一斉に授業をおこなうことが可能になった。
導入にあたり、学校側には当初不安もあったという。昨年、取手第二高等学校は、別の企業が提供するインターネット学習システムを希望者を募って利用 していた。しかし、導入当初こそ利用者がいたものの、やがて先細りしてしまい、続けられなかった。その反省も踏まえ、今回は集団授業の形をとり、学年全体 が一斉に勉強できる環境を整えた。
「生徒が中学範囲のどこでつまずいているのかが、はっきりとわかった」という1学年担当職員のコメントがしめすように成果は確実に出ている。実際に ウイングネットで学習していた1年生の男子生徒も、「わかりやすく、中学生の時になんとなく分かったつもりになっていたことを学び直すことができて、とて も充実している」と語るように、生徒からの反応も総じていいようだ。
練成会グループ(札幌市、奥山英明会長)は12日、この夏開校する「東京インターナショナルスクール 札幌円山アフタースクール」の内覧会を関係者に向けておこなった。同スクールは「英語で学ぶ学童保育」で、教師は全て英語ネイティブ。カリキュラムは、国際バカロレア認定校である東京インターナショナルスクール(東京都港区)と住友商事の提携により開発されたもので、「探究型カリキュラム」にヨガやダンスといった全身を使う運動プログラムやiPadを使ったICTを組み合わせ、21世紀型の健やかな人格形成を目指す学習スタイルとなっている。
スクールの開校にあたって、練成会グループ グローバル事業部・統括本部長の今野裕二氏は「北海道の子どもたちにこれからの時代に有益なグローバル・スキルを身につけてもらうことで、これからの日本、そして世界をリードする人材を輩出していきたい」と意気込みを語る。また、今後ますます女性の社会進出が進み、学童保育の需要が高まる中で、預かりだけでなく高付加価値の教育サービスを提供することで、新たな需要に応えていく構えだ。
同社では来春より英語で学ぶ幼児園「札幌円山キンダガーテン」を開園する予定で、連日開催している体験会を兼ねた保護者向け説明会でも、毎回定員を超える申し込みがあり、熱心な保護者からの問い合わせが相次いでいるという。
湘南ゼミナール(神奈川県 代表取締役社長 志賀明彦)は、同塾内でのナンバーワンの授業を決める「Q-1グランプリ」を開催した。6月の地区予選から始まった同イベント。7月4日には決勝戦が開かれ、選ばれし7名の湘南ゼミナール講師が一同に会し、今年度のナンバーワンの講師の座を競い合った。
「Q−1グランプリ」とは、湘南ゼミナールの独自の指導法である「QE授業」の技術向上を図るための模擬授業大会。ただ知識を教えるだけに留まらず、子どもたちに考えさせることを主眼とし、子ども達の理解度や様子でシナリオが変わる。そのため会場内は、湘南ゼミナール特有の「ライブ感」で満ち溢れ、最後まで熱気に包まれていた。厳正なる審査の下、栄えある優勝者は鈴木徹先生が選ばれた。この「Q−1グランプリ」を通じ、優勝者だけではなく、講師同士が互いに高め合うことができ、夏本番に向けて授業の質向上を実現することができたようだ。湘南ゼミナールでは、「Q−1グランプリ」決勝大会の模様を映像で披露するミニセミナーの開催を検討しており、参加者希望者の問合せを受け付けている(担当:社長室045-664-4626)。