「日本の教育を考える10人委員会」(委員長=佐和隆光滋賀大学長)が昨年12月に実施。管理職を除く全国の公立小中学校教員1044人が答えた。時間外勤務は「月30~50時間」(24.5%)、「月50~70時間」(21.1%)が多く、「月100時間以上」も10.2%いた。認識を聞くと、「非常に多い」(39.0%)、「多い」(43.8%)が8割超を占めた。時間外勤務の理由を複数回答で聞くと、小学校は「事務処理」や「授業準備」「報告書などの作成」が目立ち、中学校は「部活動などの課外活動」が特に多かった。
第153回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が19日付で発表された。芥川賞にはお笑い芸人の又吉直樹さんの「火花」など6作品、直木賞にも6作品がノミネートされた。選考会は7月16日夕。候補作は次の通り。
【芥川賞】内村薫風「MとΣ」(新潮3月号)▽島本理生「夏の裁断」(文学界6月号)▽高橋弘希「朝顔の日」(新潮6月号)▽滝口悠生「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(新潮5月号)▽羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(文学界3月号)▽又吉直樹「火花」(文学界2月号)
【直木賞】門井慶喜「東京帝大叡古教授」(小学館)▽沢田瞳子「若冲」(文芸春秋)▽西川美和「永い言い訳」(文芸春秋)▽馳星周「アンタッチャブル」(毎日新聞出版)▽東山彰良「流」(講談社)▽柚木麻子「ナイルパーチの女子会」(文芸春秋)
「『セサミストリート』を見ている子供は小学校の成績が伸びる傾向がある」という研究論文を米ウェルズリー大学と米メリーランド大学の2人の経済学者 が発表した。それによると、セサミストリートを見ている子供の中でも、特に男の子とアフリカ系米国人および低所得層の子供は、成績の伸びる率が最も 高かったという。ウェルズリー大学のフィリップ・レバイン教授は、「セサミストリートは年間わずか数ドルのコストで幼少期の子供に影響を与えられる最大 かつ最も手頃な手段かもしれない」と指摘する。
日本における「セサミストリート」は、株式会社ナガセ(東京都武蔵野市、永瀬昭幸代表)が展開する「東進こども英語塾」のメーンテーマとしても知ら れている。今回の「『セサミストリート』を見ている子供は小学校の成績が伸びる傾向がある」という研究論文は、子供の英語力向上効果を裏付ける格好の材 料。幼少英語で各社が凌ぎをけずる中、「東進こども英語塾」に光明が差す形となった。
セサミストリートは1969年11月に放送が始まった米国でも有数の長寿番組で、71年までに就学前の子供の約40%が視聴したという推計もあるが、世帯によって受信状態が悪く、番組を見ていなかったと論文は指摘する。今回の発表で、受信状態が良かった地域の子供が小学校の成績も良かったことも明らかになった。
論文ではさらに、別の要因を考慮しても、毎日1時間セサミストリートを見るかどうかで60年代後半~70年代初めにかけての子供の成績に差が出ていたことが判明したとしている。