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「塾から日本の教育を変える!」 あの花まる学習会が若者を集結してムーブメントを起こす

佐賀県武雄市との提携により公教育に進出する塾として注目を集めている花まる学習会。その代表高濱正伸氏が自ら教育に高い志をもつ若者や教育関係者と直に語り合おうと主催する会がこの秋、開催される。「高濱学級」と呼ばれるこの会は、これまで約10年にわたって開催されてきた。全国各地からさまざまな教育観を持つ人々が集まり、「教育」について問題意識をぶつけ合ってきた場である。

5月25日に開催された高濱学級の様子

5月25日に開催された高濱学級の様子

この秋の演題は「塾から日本の教育を変える」。高濱氏も「これからは塾が公教育を支える時代」と、今後さらに私塾の影響が大きくなると語る。

花まる学習会の高濱正伸代表

花まる学習会の高濱正伸代表

高濱学級において、私塾に焦点を当てるのは初となる。さらに今回、新たな試みとして、語り合う場のみにとどまらず、実際に行動に移し、その過程を共有すべく今秋・来春の全二回で行われる。第一回では、来春までの実践に向けた作戦会議の場になる。「これから求められる教育とは?」「日本の教育はどう変わっていけばいいか?」「塾だからこそできることは?」などについて語り合い、各自来春までの半年間で行うことを計画していく。様々な現場を持つ人、そして問題意識が高い人が集まる場だからこそ、中にはその場でチームを組む人もいるだろう。その後、それぞれが半年間かけて実践し、その内容を第二回で発表する予定だ。

この会を通して、教育を変えていく仲間が増え、全国各地から新たな動きが生まれていくだろう。高濱氏も、「各地で問題意識の高い若者を集めたら、教育に大きなムーブメントを起こすことができるだろう」と話す。この記念すべき第一回が、その第一波になることを期待したい。

〈「高濱学級」開催概要〉
◇日時 9月14日(日) 講演会 14:00-15:00/懇親会 15:30-17:00
◇参加費 学生 500円/社会人 1,000円
◇会場 花まる学習会 御茶ノ水教室
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台4-4-5 駿河台スピックビル
◇定員 50名
※なお、定員を超えた場合、ご参加いただけない場合がございます。予めご了承ください。
◇参加資格
・現役の30歳前後の塾講師、塾業界の方々
・この企画にピンときた教育に高い志を持つ学生

◇申し込み方法
花まる学習会ウェブサイトもしくは右記のQRコードから申し込みください。
もしくは、「花まる学習会 高濱学級」で検索。
※同ウェブサイトにて過去の高濱学級の様子を動画で紹介しております。

◇申し込み締め切り
8月20日(水)までとなります。ふるってご参加ください。

 

成基コミュニティグループ 遠藤関に化粧まわし贈呈

進学塾「成基学園」や個別教育「ゴールフリー」などを展開する成基コミュニティグループ(京都市中京区、佐々木喜一代表)は7日、名古屋市内で開かれた大相撲のホープ、西前頭5枚目の遠藤関の激励会で、特製の化粧まわしを贈呈した。

成基コミュニティグループの佐々木喜一代表と遠藤関に贈呈された化粧まわし

成基コミュニティグループの佐々木喜一代表と遠藤関に贈呈された化粧まわし

成基のキャラクター「ウカルくん」をあしらった化粧まわしを贈られた遠藤関は、愛嬌あるゆるキャラがあしらわれた化粧まわしに少し照れつつも「可愛いですね」と喜んだ。関取昇進から丸1年で贈られた化粧まわしの数は、異例の10本目に到達するといい、13日から始まる名古屋場所(愛知県体育館)での活躍も期待される。

今後、遠藤関とちびっ子相撲の子供達が共演する成基のTVCMも放映予定といい、成基コミュニティグループでは「子供たちが遠藤関の活躍を見て、夢を持って頑張る大切さを感じてもらえれば」と期待をかけた。

個別指導塾が保育士の紹介・派遣サービスを開始

昨今、指導員不足が問題となっている「学童保育」。厚労省も学童保育の指導員を養成することを発表。現在約9万人いる指導員向けに遊び方や家庭に問題を抱える子どもへの接し方などの研修を2015年度から実施する。知識や技能を身につけた指導員を確保する狙いだ。

そんな中、神奈川県を中心に個別指導型の学習塾を展開する株式会社サクシード(東京都、高木毅社長)は、首都圏の保育園・学童保育所に向けた保育士の紹介・派遣サービスを開始した。塾講師や家庭教師の紹介・派遣事業において培ってきた人材確保、マッチングのノウハウを最大限に活用し、社会問題にもなっている保育現場での保育士不足の解消に尽力していく方針を打ち出した。同社はもともと学習塾・学校法人に対する講師の派遣事業や、家庭教師の派遣事業を展開。そこで培った人材確保やマッチングのノウハウを活かし、保育現場での保育士不足の解消を目指す。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社サクシード
担当:斉藤博志
Tel:03-5287-1961
Email:h-saito@benkyo.co.jp

ベネッセ 原田社長が新経営方針

 ベネッセホールディングス(HD)会長兼社長に先月就任した原田泳幸氏が7月2日、都内で開いた経営説明会で「指導方針」を初めて明らかにした。低迷する主力の通信教育講座「進研ゼミ」の立て直しに向け、顧客志向を徹底する。まずは月内にも東京・青山にアンテナショップ「エリアベネッセ」を開設。進研ゼミを受講できるタブレット(多機能携帯端末)に触れる機会などを提供し、体験してもらうのが狙いだ。来年1月には首都圏などで500カ所設ける計画だ。かつて手掛けたパソコンやハンバーガーのように教育サービスを消費者に身近な存在にできるか。

【訃報】日本青少年育成協会の初代会長・田中幸穂さん死去 享年87歳。(訂正更新)

田中幸穂さん(たなか・ゆきほ=NPO渋谷介護サポートセンター理事長)が7月2日午後、急な体調の悪化により東京・渋谷区松濤の自宅にて死去した。享年87歳。

田中さんは、1960年代に学習塾「栄光ゼミナール」を創設。その後、学習塾全国連合協議会(塾全協)の会長として同会の躍進に寄与され、社団法人全国学習塾協会の発足にあたって大変尽力した。また、社団法人日本青少年育成協会の発足にあたって全国を奔走した。

今年9月に88歳(米寿)を迎えるにあたって新著の出版も控えていたといい、業界にとっても突然の悲報となった。

葬儀は通夜が5日午後6時から、告別式は6日午前10時から東京都港区芝1の13の6の圓珠寺で。喪主は長男の英俊さん。

塾全協の会合で講演する田中幸穂さん

塾全協の会合で講演する田中幸穂さん(2010年5月)

全国の学習塾1,800教室にポイントサービス「教育マイレージ」を提供するアネムホールディングスと 共通ポイントサービス「Ponta」のロイヤリティ マーケティング 学習塾 “初” のPontaサービスを提供

学習塾業界発の「Ponta」サービス

学習塾業界発の「Ponta」サービス

「明光義塾 九州本部」など学習塾の運営、および学習塾向けポイントサービス「教育マイレージ」を提供する株式会社 アネムホールディングス(本社:福岡県福岡市中央区、代表取締役社長:肥川 正嗣、以下「アネムホールディングス」)と、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティマーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:長谷川剛、以下「LM」)は、2014年夏のポイント交換サービスの提供に向け提携した。

アネムホールディングスが提供する「教育マイレージ( http://www.anem.co.jp/mileage/index.html )は、 商品やサービスの購入金額に応じてポイントが付与される一般的なシステムとは異なり、「成績が上がった」 「部活を休まなかった」「家でのお手伝いやボランティア等を頑張った」といった、生徒の頑張りを学習結果 や自己申告により評価してポイントを付与し、文具や書籍等との交換や割引に使えるサービス。また、同社はこの「教育マイレージ」を同社運営の学習塾のみならず、全国約1,800の教室にASPサービスにて 展開し、勉強はもちろん、子供が成長する上で大事な「力」を養うことに貢献している。

LMは、全国103ブランド、約22,500店舗にて利用できる「便利・おトク・楽しい」共通ポイントサービス 「Ponta」を提供し、現在、6,328万人のPonta会員が利用している。

今回の提携により、アネムホールディングス運営の学習塾を始め、同ASPサービスを導入する学習塾・ 教室において、「教育マイレージ」を「Pontaポイント」に交換することが可能となる予定。本ポイント交換サービスの提供開始は、今夏を予定。

 

◆本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
株式会社 アネムホールディングス 企画部 岸川
TEL : 092-738-1190 E-mail : press@anem.co.jp
株式会社ロイヤリティ マーケティング 広報 寺田
TEL : 03-6381-0290 E-mail : press@loyalty.co.jp

(株)アネムホールディングス代表取締役社長 肥川正嗣氏

(株)アネムホールディングス代表取締役社長 肥川正嗣氏

京都私塾連盟が「反転授業勉強会」を開催

6月11日、京都私塾連盟(松井博美会長)は、キャンパスプラザ京都にて「反転授業勉強会」を開催した。今回はここ数年で学校にも導入が進んでいるeラーニング教材「すららネット」を使った反転授業を取り入れている井上塾(京都府、井上淳代表)の導入事例を中心に、2時間に及ぶ勉強会が催された。

井上淳氏・井上塾塾長

井上淳氏・井上塾塾長

当日は京都のみならず、全国から120名を超える学習塾関係者が一同に集い、国内でも導入が進んでいる「反転授業」への関心の高さを伺うことが出来た。その他、学習塾 昴(鹿児島県、西村道子代表)が株式会社ゼッタリンクス(東京都、山田邦裕代表)、株式会社新興出版社啓林館(大阪府、佐藤徹哉代表)、株式会社教育情報サービス(宮崎県、荻野次信代表)と共同で実践している反転授業実践プロジェクトの事例報告もあり、最後まで熱気に溢れた学びの場となった。

全国津々浦々、120名にも及ぶ学習塾関係者が集う

全国津々浦々、120名にも及ぶ学習塾関係者が集まった

「学習塾講師検定」が国家検定を目指す意義とその背景

公益社団法人 全国学習塾協会主催による特別セミナー「『学習塾講師検定』における国家検定を目指す意義について」が6月8日(日) 、東京・アルカディア市ヶ谷にておこなわれた。

全国学習塾協会が国家検定を目指す理由について話す、同協会の稲葉秀雄専務理事

全国学習塾協会が国家検定を目指す理由について話す、同協会の稲葉秀雄専務理事

セミナーに先立ち同協会会長の安藤大作氏が挨拶。続いて同専務理事を務める稲葉秀雄氏が「新人講師を育成する際、多くの塾ではベテラン講師の授業を見学させるに留まっており、4割の塾経営者はその育成方法を変えたい、と感じているとのアンケート結果が出た。今後は講師育成という、見えない技術をいかに見える化するかが課題」と既存の学習塾講師検定から国家検定を目指す理由について述べた。

次に同協会よりニーズ調査を委託されている三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の田口壮輔氏が、今回の学習塾講師検定の国家検定化は厚労省が本年度よりスタートさせた「業界検定スタートアップ支援事業」によるものだと説明。

医師や弁護士などには国家資格、製造業には技能検定などが設けられているが、対人サービス業を中心とする職種には評価制度が整備されていないこと、さらに人口減少による人材不足を解消すべく各個人の能力を最大限活用するために開始されたという。公募には様々な団体が企画書を提出したが、学習塾業界のほか「健康産業」「流通業」「派遣・請負業」の4団体が採択されている。

三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の田口壮輔氏

三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の田口壮輔氏

ポイントは国主導で検定内容を策定するのではなく、時代の変化に柔軟に対応できるよう、その業界の自主性を重んじていること。国は補助金の提供と権威づけ、一定のチェックをおこなうのみだという。

今後2年間で国と各団体で協議を重ね、国家検定として認定するかどうかが決まるが、そのための具体的な指針は決まっていないとのこと。田口氏は「今後、様々な塾にヒアリング調査をおこなっていくため、忌憚のない意見をもらいたい」と呼びかけた。

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特別セミナーの会場の様子

「障害のない社会を作るために」 交わされた熱い議論

学習塾の運営や障害者の就労支援などをおこなっている、株式会社LITALICO(旧ウィングル)の長谷川敦弥代表と、教員の採用、育成、紹介をおこなっているNPO法人Teach For JAPAN代表理事の松田悠介氏が、LITALICOの本社(東京都目黒区)で6月15日(日)、対談イベントがおこなわれた。

Teach For JAPANの松田 悠介代表理事(左)と株式会社LITALICOの長谷川 敦弥代表

Teach For JAPANの松田 悠介代表理事(左)と株式会社LITALICOの長谷川 敦弥代表

まずはじめに、各代表がそれぞれの事業を紹介。長谷川氏は「障害のない社会をつくる」というビジョンをもとに障害者の就労支援だけでなく、障害をもった子どもたちへ個性を伸ばす教育をおこなっていると説明。松田氏は「子どもたちに素晴らしい教育を」というコンセプトのもと、今後は教員の質を上げられるよう教育委員会と連携していく方針だと語った。

続く対談では様々な議論が交わされ、「私たちが障害を持つ人と接する際に意識すべきことは?」という松田氏の質問に対し長谷川氏は、「多様性を“仕方ないから”受け入れるのではなく、その人の個性をどう活かすか。お互いの違いをヒントとして、社会の力に変えていく必要がある」と答えた。

また、「障害のある子どもと接する際には彼らから教わることが多い」という長谷川氏のコメントを受け、松田氏はアメリカでは授業中に立ち上がってしまう生徒を無理矢理座らせるのではなく、立ち上がるごとに「ゴミを拾ってほしい」といった頼みごとをして、それができると褒めるという承認を繰り返すうちに子どもの立ち上がる回数が激減したことを紹介。長谷川氏もそれに大きく賛同し「その人の個性をみんながハッピーになるよう変えていきたい」と語った。
最後の質疑応答では参加者から多くの質問が飛び交い、活気に満ちたイベントとなった。

奈良県立医大生、町家で食堂と学習塾

奈良県立医大の「チームPREドクターズ」が、橿原市南八木町の町家2軒を借り、食堂と学習塾を切り盛りしている。北側の建物は「町屋ダイニング はる」、南側は「寺塾」。「はる」は、現在は予約制で水曜と金曜に営業し、8人以上の団体客を受け付けている。寄せ鍋料理と、タンドリーチキンやミニタイカレー、雑炊で税込み1500円。「寺塾」の授業料は小学生が週3回で税込み1万1000円、中学生が同1万5000円、高校生が同2万3000円(別に入塾金2000円が必要)。小学生~高校生計20人を教えている。