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塾から日本の教育を変える! 高濱学級に若き塾関係者が集結

佐賀県武雄市との提携により公教育に進出する塾として注目を集めている花まる学習会。同会の代表を務める高濱正伸氏が9月14日、塾関係者約50名を集めたイベントを行った。テーマは「塾から日本の教育を変える」一塾が他の塾の先生を呼ぶ、という大胆な企画。

イベント開催の背景には、花まる学習会代表の高濱氏がずっと抱いていた問題意識がある。それは日本の公教育を変えたいという思いだ。「日本の公教育をより善くしたいと思って、まずは色々試したり試行錯誤できる塾から始めようと思った。子どもたちがイキイキと学び成長するための教育哲学と教育法が明確になった今こそ、ここから日本の教育を変えていきたいという思いはより強くなっている」そう高濱氏は語る。

当日集まったのは教育業界において第一線で活躍している若者たち。それぞれが問題意識をぶつけ合い、今後の作戦会議をおこなった。

この7529イベントの注目すべき点は、“行動”に焦点を当てていること。「口だけでなく行動しているか、がすべてだ」という高濱氏の言葉とともに、いま何をしているのか? これからどんなことをするのか? をそれぞれぶつけ合った。

同じ志をもつ仲間を増やしていくこと、ともに何かを成し遂げていくことで互いに熱の高まりを感じることができ、とても面白い。この高濱学級は、今後も継続的に行っていく予定だという。きっとこの高濱学級から日本の教育を変える一手が生まれていくだろう。今後の動向に注目したい。「高濱学級」の開催情報は、Facebookページで随時更新されている。

 

代ゼミサテラインの使用料 半額に

高宮学園は400の提携校へ提供している「代ゼミサテライン」の使用料を半額に引き下げる。提携校がナガセなどの他社にくら替えする動きを食い止める狙いだ。同学園は代ゼミの本部校で授業を収録して提携校にインターネット配信し、受講料の14~30%を使用料として徴収している。料金の引き下げ申請を受け付け始めており、契約条件を順次切り替えていく。また、2015年度に代ゼミの校舎がなくなる地域を対象に、映像使用料を一律10%と安くして利用を募るなどして提携校の新規開拓も進める。

リソー教育 中間決算 増収0.5% 純利益は18億94百万円 資産売却益のため 

株式会社リソー教育の第2四半期連結累計期間(2014年3月1日〜8月31日)の売上高は92億50百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は3億29百万円(前年同期は営業損失8億27百万円)、経常利益は3億18百万円(前年同期は経常損失8億43百万円)、四半期純利益は18億94百万円(前年同期は四半期純損失785百万円)となった。

仙台で「塾の日シンポジウム」開催 公益社団法人全国学習塾協会

公益社団法人全国学習塾協会の安藤大作会長

公益社団法人全国学習塾協会の安藤大作会長

公益社団法人全国学習塾協会(安藤大作会長)は、台風19号が近づく10月13日(月・祝)、仙台市のメトロポリタンホテルで「塾の日シンポジウム2014 in 仙台」を開催した。九州や沖縄からの航空便が欠航となり出席できなくなった参加者も数名いたようだが、全国から約170名の学習塾関係者が集まり盛会となった。第1部の塾の日記念式典では、自主基準遵守塾の表彰、読書作文コンクール優秀作品の表彰に続いて、仙台白百合女子大学・人間学部の山口榮一教授が「学習塾講師検定は何をめざすのか」について講演をおこなった。

講師検定のめざすものについて話しをする山口榮一教授

講師検定のめざすものについて話しをする山口榮一教授

山口教授は「塾の講師も学校の先生も、子ども達に学ぶ楽しさ、わかる面白さを伝えることが大切」だと訴えた。また「自己肯定感(Self Esteem)を高めるためには、まず「自己効力感(Self Efficacy)」と「自尊感情(Self Respect)」を醸成することが重要」とも話し「塾はいまや学校を補完する存在としてのみならず、学校の先生方を支えるパートナーとして、日本の子ども達を育ててまいりましょう」と語った。

 

「仙台宣言」をする北海道東北支部の大沼信雄支部長

「仙台宣言」をする北海道東北支部の大沼信雄支部長

第1部の締めくくりに、多賀城市にある大沼学院の大沼信雄塾長が「仙台宣言」として、東日本大震災の発生から3年7ヶ月が経ち、今なお津波と原発事故の爪痕が残る被災地において、そこに生きる人たちは悲しみを乗り越え、前に進むべく復興への努力を続けており「私たち学習塾は21世紀を生きる日本の子ども達を育てる教育の一端を担っているものと自負している…(中略)…だからこそ、子ども達のより高い学習能力を育てるとともに、極限状況の中でも失われることがなかった『日本の心』を、未来に向けて持ち続ける子ども達を育んで行くことを決意する」と述べた。

第2部で基調講演をする呉善花教授

第2部で基調講演をする呉善花教授

第2部では、拓殖大学国際学部の呉 善花(オ・ソンファ)教授を招いて「いま未来に、日本人の心」をテーマに基調講演がおこなわれた。これからの日本はどこに進むのか、子ども達をどう育てていくのか、土台から見つめ直し、未来への原動力にするため、韓国から誤解されている日本、日本が誤解している韓国について90分にわたって熱意を込めてシンポジウムに参加した全国の学習塾関係者に語りかけた。

東京私塾協同組合 「親と子の私立・都立 中学高校受験相談会」を都内3箇所で開催

親子で賑わう私立・都立 中学高校受験相談会の会場

親子で賑わう私立・都立 中学高校受験相談会の会場

東京私塾協同組合が主催する「第10回 親と子の私立・都立 中学高校受験相談会」が10月12日(日)、東京・渋谷のエクセルホテル東急で開催された。この相談会は10月5日に小平市のルネ小平レセプションホール、同12日に渋谷エクセルホテル東急、19日に八王子の京王プラザホテルの3つの会場で開催された。この相談会には、東京都内の都立高校ならびに私立中高のほかに、千葉県や島根県、北海道や高知県の学校も合わせ91校の中学校および高等学校がブースを構え、来場者は受験に関することのみならず、普段の学校生活や独自の取り組みなどについて直接相談した。

今年は、3箇所でおよそ2000人あまりの受験生とその保護者らが参加したといい、12日の渋谷会場では、朝日学生新聞社との共催で「東京の部」として今年初めて実施された「ニュース作文コンクール」の表彰式もおこなわれた。

東京の部・作文コンクールの選考委員長を務めた、日本教育ペンクラブの中山登会長(武蔵野塾塾長)は「応募のあった196作品はいずれも政治、自然災害、環境問題、スポーツ、芸能などさまざまなニュースを題材に、子ども達の多岐にわたる関心を見事に文章に表現して、ニュース作文としての構成に工夫を凝らした作品も多く、各塾での熱心な作文指導が感じられた」と語った。

東京の部・ニュース作文コンクールで受賞した小中学生

東京の部・ニュース作文コンクールで受賞した小中学生

小学生の部で最優秀賞となった「セルモ目黒本部教室」に通う6年生の大滝野々花さんは、8月に発生した広島の土砂災害をテーマに、環境破壊の進む地球のメッセージを伝えた。大滝さんは今回の受賞を機に「地球からのメッセージを多くの人たちに伝えることができて良かった」話した。中学生の部で最優秀賞に輝いた練馬区の「のびのび学習教室」に通う乾市乃さんは、詩人の谷川俊太郎さんが朝日小学生新聞などで「いじめ」を題材にした詩を書き、読者の小・中学生の詩と合わせて紙面に掲載され、それが本となって出版されるという企画に賛同して、今回のコンクールに応募した。乾さんは「年齢や性別に関係なく、言葉を綴るだけで自分の気持ちを伝えることの出来る〝詩〟に感動してこの作文を書こうと思った」と詩の持っている力について伝えたかったと話した。

「ニュース作文コンクール」は、2013年から東京、神奈川、埼玉、茨城の私塾協同組合連合会と「朝日小学生新聞」や「朝日中高生新聞」などを発行する朝日学生新聞社と共同開催されているもので、朝日小学生新聞・朝日中高生新聞の中からテーマを見つけ、400~800字の作文にする。今年から「親と子の私立・都立 中学高校受験相談会」の開催に合わせて「東京の部」が新設されたという。

この「親と子の私立・都立 中学高校受験相談会」は、次回2015年からは新たに千葉県に近い東京東部にも会場を設け、4会場で開催されることになるという。

東京個別 中間決算 増収10% 経常利益は84百万円

株式会社東京個別指導学院の2015年2月期第2四半期(2014年3月1日〜8月31日)の売上高は73億54百万円(前年同期比10.0%増)。損益面には、7教室の新規開校、テレビコマーシャルの実施など、規模の拡大並びに新規生徒獲得活動を積極的に行う一方で、コストの効率化・適正化をさらに追求致した結果、営業利益は81百万円(前年同四半期は営業損失79百万円)、経常利益は84百万円(前年同四半期は経常損失77百万円)、四半期純利益は37百万円(前年同四半期は四半期純損失64百万円)となった。

昴 中間決算 売上0.5%減も、経常利益1百万円で回復基調

株式会社昴の第2四半期累計期間(2014年3月1日〜8月31日)の売上高は16億73百万円(前年同期比0.5%減)となり、利益面では教室人員配置の適正化並びに全社的な運営の効率化を推し進めたことにより、営業損失10百万円(前年同四半期の営業損失38百万円)、経常利益1百万円(前年同四半期の経常損失34百万円)、四半期純損失は4百万円(前年同四半期の四半期純損失は33百万円)となった。

私塾ネット関東主催の研修会にて、異色のコミュニケーション研修

NS人材教育の松田浩一代表

NS人材教育の松田浩一代表

9月25日(木)、私塾ネット関東の第56回定例研修会において、生徒やその父母とのとコミュニケーション能力向上の一環として、「面談力(傾聴)の強化」をテーマとした研修が開かれた。今回、講師として招いたのはNS人材教育の松田浩一氏。傾聴とコーチングの違いを説きながら、ワークショップを中心とした講義は参加者を最後まで飽きさせず、予定の講義時間の2時間があっという間に過ぎていった。

講師の松田氏は、劇団運営、俳優活動を経て、現在では100社以上の営業支援コンサルティングや、新人研修、コミュニケーション研修等も担当。最近では、塾関係者向けの研修の経験もあるとのこと。

住友商事、速読プログラム販売するSRJに出資

住友商事は学習塾向けに速読プログラムを販売するSRJ(東京都港区、堀川直人代表)の株式20%を4000万円で取得した。SRJの筆頭株主のウィザスが運営する「第一ゼミナール」の授業で、英語コンテンツをタブレット端末で学べるサービスを提供する。SRJが提供している英語の速読の学習用ソフトをタブレット端末向けのコンテンツに改良。住商子会社のティーガイアが端末の運用を手掛ける。生徒がタブレット端末上で答えた解答結果を教師のタブレットで把握するといった機能を盛り込む。

インターネット学習の「コラボプラネット」お寺と協力を得て「IT寺子屋」をスタート

福岡県糸島市内でインターネットを利用した学習塾を運営する「コラボプラネット」(西原申敏代表)が、新たに同市志摩岐志の海徳寺(松月博宣住職)の協力を得て「IT寺子屋」を始めた。松月住職の妻よし子さんが「お寺の広間を使ったら」と塾スタッフに提案。8月19、20日の合宿には5人が参加し、9月3日から毎週水曜日に開塾している。IT寺子屋へは現在、中学3年の女子生徒2人が同市志摩芥屋から自転車で約5分の道のりを通っている。