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ベネッセ、ベルリッツ構造改革

ベネッセホールディングスは5月9日、英会話教室「ベルリッツ」などの語学事業で構造改革を実施すると発表した。赤字が続く語学事業をテコ入れすると同時に、新規事業の開拓を進める。オンライン英会話サービスを刷新する一方で、業績不振の拠点を閉鎖するなどリストラを進める。主力事業の通信教育講座で会員減少に歯止めがかかったことを受けた。18年3月期の連結純利益は前期比55%増の55億円、売上高が6%増の4548億円と増収増益を見込む。17年3月期は最終損益が35億円の黒字(前の期は82億円の赤字)だった。

ベネッセHDが黒字転換 17年3月期

ベネッセホールディングスは5月2日、2017年3月期の連結純利益が35億円の黒字(前の期は82億円の赤字)になったと発表した。ゼロだった従来予想から上方修正した。有価証券売却益や保有していた美術工芸品などの売却益を計上した。売上高は前の期比3%減の4300億円と、従来予想(1%減の4388億円)から減収幅が拡大した。高校生向けを中心に通信教育講座「進研ゼミ」の会員数が減少した。営業利益は29%減の76億円となった。従来予想から1億円程度上振れした。進研ゼミなど国内の教育事業でコスト削減も進んだようだ。

障害者の就職支援や自立支援、障害児の発達支援を行うウェルビー、5月・6月に新規事業を含む5事業所を開設予定

障害者の就職支援などを全国で展開するウェルビー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:大田誠)は、5月に児童発達支援事業 ハビー「松戸教室」「藤沢教室」、新規事業として自立訓練(生活訓練)事業 ウェルビーチャレンジ「小倉センター」を開設いたします。6月には、放課後等デイサービス事業 ハビープラス「川口教室」、就労移行支援事業 ウェルビー「新横浜第2センター」を開設する予定。

今回の開設で、就労移行支援事業所51拠点、埼玉県委託事業所2拠点、特定相談支援事業所2拠点、自立訓練(生活訓練)事業所1拠点、児童発達支援事業所10拠点、放課後等デイサービス事業3拠点に拡大(2017年5月時点)。ウェルビーでは、引き続き支援機関や医療機関など地域の社会資源との連携と、障害や社会的な困難を抱える方への支援に対する事業展開を積極的に行い、多方面からの支援を拡大していく。

◆5月開所 事業所一覧◆
「ハビー松戸教室」 電話:047-703-8381
住所:千葉県松戸市本町19-14 平野第2ビル2階 (各線「松戸」駅(西口) 徒歩4分)

「ハビー藤沢教室」 電話:0466-47-6381
住所:神奈川県藤沢市藤沢1015-14 リブレ藤沢6階 (江ノ島電鉄「藤沢」駅(北口) 徒歩9分)

金融学習協会、T-KIDSシェアスクールにて『ハピプロスクール』初開催

ファイナンシャルアカデミーグループ(東京都新宿区、泉正人代表)の一員である金融学習協会は、4月22日に 『T-KIDS シェアスクール 柏の葉』にて、未来につながるお金との付き合い方を学ぶ「ハピプロスクール」を初開催した。

当日参加したこどもたちは、「これください」「ありがとう!」と元気にコミュニケーションをとりながら、ゲームを進めていた。時には保護者と相談して物を売ったり、自分で計画を立てて買い物したりするなど、ゲームを通じてお金のやりとりを疑似体験した。

ゲーム会の後は、ゲームの内容を振り返りながら日常生活で「どうお金と上手に付き合うか」を講師がレクチャー。こどもも保護者の方も当日配付された専用のノートに書き込みながら、しっかりと学びを深めていた。

未来につながるお金との付き合い方を学ぶ『ハピプロスクール」』は、今後もT-KIDSシェアスクールで定期開催予定だ。

ベネッセホールディングス 高校生向け動画を刷新

ベネッセホールディングスはソフトバンクと組み、提供している高校生向けの動画配信サービスを刷新した。生徒が視聴できる講座の動画数を2.5倍に増やしたほか、視聴履歴やベネッセが実施する試験の成績をもとに生徒が次に視聴したほうがよい動画を提案する機能を導入した。生徒がより効率的に自ら学べるようにして導入学校数を増やす。

エデュケーショナルネットワーク、関西圏の2017年度 中学入試情報セミナーを開催

株式会社エデュケーショナルネットワークは、私立中の入試広報担当者や塾などを対象に、同社が集積した直近の関西圏中学入試データから市場傾向を総括する「2017年度 中学入試情報セミナー』を4月20日に開催。このセミナーには、学校関係者(78校、140人)と民間教育事業者(33社、65人)ら、200人以上が参加し、これまでに開催した同様のセミナーに比べても特に多く、教育関係者の注目の高さが伺われた。

株式会社エデュケーショナルネットワーク 藤川享氏

関西圏の中学受験に詳しい同社の藤川享氏が、各校から集めたデータを元に、傾向を分析した。それによると、受験者が集中する中学入試初日の午前の受験率の経年推移を見ていくと、14年度は8・7%を底に、15年度は9・0%、16年度は9・2%、17年度は9・3%と上昇傾向にあるという。一方で、17年度入試における小6の児童数などから推計した受験者数は減少傾向にあるといい、この数値を改善しなければ関西の中学受験市場が活性化したとは言えないとも説く。

そして、17年度の中学入試の傾向としては、入試日程の変更にはじまり、共学化、新設コースやコース改編、英語入試や自己推薦などの選抜方法の多様化などの影響で受験者数を増やした学校もあれば、さほど影響が出なかった学校もあり、長い目で見ていく必要があるようだ。

また、「合格実績などにこだわった進学校や、有名大学の附属校など、明確な進路保証をして生徒募集をする従来型の募集方法はもちろん、『英語教育』、『21世紀型教育』などに代表される『特色教育期待グループ』に属する私学も増えている。中学入試を支える学習塾についても、中学受験対策だけではなく、英会話、スポーツクラブ、プログラミングなどのコンテンツをどう中学受験に結びつけるかが重要」(藤川氏)と言う。

いずれにせよ、次代のニーズと学校の個性や理念をうまく共存させ、学校改革をいかに進めていく必要性が、今後は増していくだろう。次回、18年度の入試要項を総覧する関西圏・中学入試情報セミナーは9月21日に開催予定だ。

 

先進的で刺激的な人工知能によるアダプティブラーニングを紹介

デジタルハリウッド佐藤昌宏氏

ニュートンジャパン株式会社が主催する「教育分野での人工知能・AI活用! 注目のテクノロジーアダプティブ・ラーニング」が3月29日、都内で開催された。基調講演を行なったデジタルハリウッド大学大学院教授の佐藤昌宏氏は、「テクノロジーは、制度や仕組みを形骸化する側面がある」と語る。教育においては、ラーナーセントリック(学習者中心の学習モデル)の加速により、個人、学習者が先行しているとも。その上で、異業種の取り組みを紹介。その一つに『habit(ハビット)』のサービスを挙げる。

Classi株式会社の加藤理啓副社長

このサービスは、遺伝子解析のキットを用いて、個人の遺伝子情報に基づいた食事が届けられるアダプティブなサービス。その食事は、無機質なサプリメントではなく、エンターテイメント性に富んだ食事であることに注目し、教育とテクノロジーを結びつけていくヒントになるのではないかと述べた。

Knewton(ニュートン)のプロダクトを採用した日本の先進事例も紹介された。Classi株式会社の加藤理啓副社長は、「学習支援プラットフォームClassi」によるアダプティブラーニングの実践事例を紹介し、アダプティブラーニングによって学校での学習の質の変化が語られた。

学研塾ホールディングス木本充氏

株式会社学研塾ホールディングス・経営企画本部の木本充シニアディレクターは、「自立型個別学習G-PAPILS」を紹介。ニュートンの技術を使った学習アナリティックス・教材レコメンデーション機能に加えて、感情面のサポートをする「メンター」を配置したことを特長として挙げた。目標や学力レベルが異なる受講者に人に、最適な助言や励ましを行うことで、学習の継続に必要なモチベーションの維持を担う。首都大学東京と共同開発したメンタリングメソッドのデータに基づいたサポートのため、メンターの質も高い水準を維持し、〝自立型個別学習〟を推進する。

株式会社Z会の草郷雅幸氏

株式会社Z会・ICT事業部の草郷雅幸部長は、「英語4技能講座」、「代数(数や式)」、「幾何(図形)」、「解析(関数や微積分)」、「統計」の4領域から学ぶ「数学新系統講座」など先進的なアダプティブラーニングを提供する、「21世紀型Online Academy Z会 Asteria」を紹介。無学年制(中学生〜社会人を推奨)で、学習指導要領にとらわれない新たな学習サービスだ。

パネルディスカッションの様子

当日は、佐藤氏のモデレートのもと、Knewton Inc.のライアン・プリチャードCEOは、「我々のデータドリブン(収集したデータを元に次のアクションを起こす型)型のプラットフォームを利用することで、コンテンツプロバイダーはコンテンツの制作に集中できる」と語り、Knewtonのサービス、機能を語った。その上で、「どういう生徒に使われたかをプロバイダーと共有して良いものができる」と続け、「学校・塾現場でのアダプティブラーニングの現状と展望」についてパネルディスカッションが行われた。

佐藤氏とライアン氏の対談の様子

 

MCS生涯学習センター 盛岡でタニタ食堂をオープン

岩手県内で学習塾M進を展開する株式会社MCS生涯学習センター(岩手県盛岡市、龍澤正美代表)は、健康計測機器メーカーの株式会社タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)と提携し、「もりおかタニタ食堂」を4月7日、盛岡市内にオープンした。タニタ食堂は全国9店舗目、東北では秋田に次いで2店舗目となる。

もりおかタニタ食堂でテープカットを行う様子

もりおかタニタ食堂では、タニタが運営している社員食堂のコンセプトを忠実に再現し、1食500kcal前後、塩分3g以下のヘルシーな日替わり定食などを提供する。店内には筋肉量などを測るタニタの体組成計を設置しているほか、常駐する栄養士に無料で健康相談をすることも可能だ。

もりおかタニタ食堂が入るクロステラス盛岡

今回の出店について、同学習センターの鎌田康誠取締役は「学習にも食事が大切だと思い、2011年から食育講座をおこなってきた。また、夜遅くなりがちな社員は栄養も偏りがちなため、社員食堂としても使えるような食堂を運営したいと数年前から思っていたところ、タニタ食堂の活躍を知り、約1年半を経て今回の出店に至った。今後も一般的な飲食事業をするつもりはなく、この食堂はあくまでも教育事業の一環」と話す。さらに、食堂を通して脳卒中ワースト1位の岩手県で、健康寿命の延伸に貢献したいとしているほか、8月を目処に仕出しもはじめるという。

タニタの谷田千里社長

オープン当日は、店舗前で華々しくテープカットがおこなわれたあと、同市内のホテルでタニタの谷田千里社長による講演がおこなわれ、タニタ食堂を立ち上げることになった経緯や、今後の目標についてデータや資料に基づいてわかりやすく説明した。「当社の社員食堂がテレビ放映されたのをきっかけに、レシピ本制作の話を持ちかけられ出版したところ、累計542万部のベストセラーになった。すると『タニタの社員食堂で食べたい』という電話が鳴り止まなくなったため、1つでもあれば納得してもらえると思い、東京・丸の内に1号店を出店。それと同時に、創業者である父がしてこなかった事業で、どれだけ利益が出るか試したいという気持ちもあった。

塩分3g以下のヘルシーな日替わり定食

今後はタニタ食堂を、食事を提供するだけの場所ではなく、地域の健康の拠点にしていきたい。そして日本を健康にしたあとは世界中の人々を健康にするコンテンツを作りたい」と話した。

谷田氏は、「岩手は塩分摂取量が日本一で、濃い味に慣れているが?」との会場からの質問に対して、「塩分が少なくても満足いただけるよう、出汁やスパイスを豊富に使っている。1食食べただけでは健康効果は望めないので、1ヶ月継続して食べてもらい、味にも慣れてもらいたい」と説明した。

英語4技能への対応が過熱 スピーキングトレーニング「MyET」の利用者が5万3000人超える、昨年同月比の約3倍に

株式会社エドベック(神奈川県横浜市、バジル・トンクス代表取締役社長)が学習塾や予備校に提供しているスピーキングトレーニングシステム「MyET(マイイーティー)」のアクティブユーザー数が、昨年に比べ約3倍の5万3000人を超えたことを明らかにした。

MyETは英語のスピーキングトレーニングを行うソフトウェア・アプリで、発話した音声を「発音」「ピッチ」「リズム」「強勢(ストレス)」の指標で分析・判定し、得点を表示するだけでなく、上達のためのアドバイスをフィードバックする。こうした機能により、学習者個々のレベルやペースに合わせた英語を話すトレーニングを行うことができ、ネイティブ講師との会話をはじめとした対面コミュニケーションへの円滑な橋渡しができる。

同社は今後、教育機関のみならず、訪日インバウンドビジネスを手掛ける企業への語学研修ツールとして、各種コンテンツの提供を開始していく予定だ。

文部科学省が掲げる英語教育改革が、公・民を問わず全国の教育現場で進められている。その中でも4技能指導、とりわけスピーキング指導に大きな課題を感じる教育機関の指導者が多いこともあることから、同社は今回のユーザー数の急増に繋がったとみている。

MyETをタブレットで利用しているイメージ

歴史ある英語朗読コンテスト 最優秀賞に沖縄・興南中の金城花菜さん

教育開発出版株式会社主催「英語朗読コンテスト」の表彰式が、3月26日に機械振興会館(東京都港区)にて開催され、特別奨励賞、優秀賞、そして最優秀賞が表彰された。英語朗読コンテストは、園児から中学生までを対象とした約30年の歴史を持つコンテスト。前期、後期の年2回開催され、各教室の参加者から送られてくるカセットテープやCDに録音された音声をネイティブが厳正に審査し、年1回優秀者を表彰する。

教育開発出版株式会社の糸井幸男専務取締役

審査員は、①Flow(全体印象、すらすらと読めているか)、②Pronunciation(発音、文章朗読は正確か)、③Charactor(作中人物になりきれているか)、④Drama(表現力)、⑤Attitude(元気に楽しんで読めているか)の5項目をチェックし、参加者には、個別に結果報告書とワンポイントアドバイスが送られる。今回は、全国各地から2000名以上の人が参加した。

2000名以上の応募者から選ばれた41名が表彰された

主催した株式会社教育開発出版株式会社の糸井幸男専務取締役は、「語学力だけでなく、日本の良いところ、世界の良いところを世界の人々と存分に話し合えるようになってほしい」と、子供たちにエールを送った。

株式会社旺文社の平野修一朗氏

また、協賛企業の株式会社旺文社の平野修一朗氏は、「数多い参加者の中から選ばれたので、胸を張っていただきたい」と子供たちに語りかけた。

受賞者は、受賞コメントを発表したのち、課題文をそれぞれ朗読した。英文をただ読むだけでなく、文意を汲み取り、感情豊かに英語で表現。表彰された園児の中の多くが、英語で「英語を使って海外で活躍したい」とコメントするなど、会場を沸かせた。

子供たちにアドバイスを送る斎藤なが子氏

最優秀賞を受賞したのは、沖縄から参加した金城花菜さん(興南中学校2年生(受賞時))。2年連続の受賞となった。妹の菜月さん(Family English School International 小学5年生(受賞時))も優秀賞を受賞し、姉妹揃って優秀な成績を収めた。

金城花菜さんは喜びの声とともに、今後も英語の勉強を続けて、「医学部に進学し、製薬会社で臨床開発医師として世界をフィールドに働きたい」と将来の夢を語ってくれた。

「次は参加できるのが最後なので、3年連続で最優秀賞に選ばれるようにがんばりたいです」(花菜さん・右)「お姉ちゃんにはいつも1点差で負けているので、次回は絶対勝ちたいです」(菜月さん・左)

最後に、斎藤なが子審査委員長は、「未来の日本はとても希望に満ちています。なぜなら、皆さんがいるからです」と子供たちに語りかけ、閉幕した。

2017年度前期(第57回)の参加申し込み期間は、2017年5月8日(月)~同年6月23日(金)。後期は、同年9月4日(月)~10月27日(金)となっている。