Category: 塾ニュース|教育ICT

AIとリアルタイムで会話ができるロープレ・トレーニングツール「iRolePlay」が「Claude3」に対応

 株式会社インタラクティブソリューションズ(東京・千代田区、関根 潔 代表取締役)は、AIとリアルタイムで会話ができるロープレ・トレーニングツール「iRolePlay」が、 米国Anthropic社が提供するLLM(大規模言語モデル)「Claude3」に対応したことを発表した。
 アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供する生成AIサービス「Amazon Bedrock」を介して「Claude3」を使用するので、セキュリティポリシー上、複数のクラウド利用ができなかった企業様でのご利用も可能となった。

「Claude3」は、米国Anthropic社が発表した生成AI。「Claude3」は3つの異なるモデル(Opus、Sonnet、Haiku)が用意されているが、インタラクティブソリューションズでは目的に応じて使い分けられるように、すべてのモデルに対応している。
「iRolePlay」は当初より「ChatGPT」に対応しており、5月14日発表された最新モデル「GPT-4o」にも対応済みですが、「Claude3」への対応により、より多くの企業への導入が見込まれる。

「iRolePlay(アイロールプレイ)」は、【お客様役のAI】を相手に、【担当者】が企業特有の情報を加味して“話す”トレーニングができる「プレゼン&ロープレ・トレーニングツール」として、各方面からの注目を集めている。決まった受け答えをするのではなく、毎回AIがリアルタイムで担当者に話しかけながら受け答えをするため、人間相手に対話しているかのような体験ができる。さらに、AIに人格を設定して対話を再現するシーン設定ができるほか、担当者の弱点をAIが指摘し、会話をその場で評価することもできる。顧客ニーズを引き出すための「深掘り質問」を設定することも可能で、通常の社内ロープレ練習と比べても飛躍的に教育効果が高まる。
また、Edge AIとAWSの仕組み全体を組み合わせることで、数百人~数千人規模のトレーニング実施にも対応できるため、大幅に研修コストを削減しながら、顧客満足度を向上することも可能だ。
 営業マンのセールストークのトレーニングツールとして、また昨今メディアでも話題の「カスハラ対策」のトレーニングツールとしても、各方面からの注目度の高い製品となっている。

探究学習をテーマに東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」と共創

 カシオ計算機は、ICT学習アプリ“ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)”を活用し、「探究学習」の効果的な授業方法を確立するために東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」と共創する。期間は2024年8月から2025年2月で、“ClassPad.net”を通じた大学との共同プロジェクトは今回が初めての試みとなる。

 2022年度から高校で必履修科目となった「総合的な探究の時間」は、不確かな社会環境の中で自ら課題を見つけ解決策を導き出す力を育む授業として注目されている。
 東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」は、「各教科における探究的な学び」と「総合的な探究の時間」の探究の双方を実現するための高校教員のコミュニティの創出を目指している。

 カシオ計算機は、「探究学習」に最適なデジタルノート機能を備えた“ClassPad.net”をより多くの学校が活用すべく、今回東京学芸大学が取り組んでいる「高校探究プロジェクト」に参画する。一般の高校生と教育関係者から参加者を募集し、「探究学習」の効果的な授業方法について一緒に議論していく。
 8月4日にカシオ計算機で同プロジェクトのリーダー西村圭一教授らとともにワークショップを開催する。10月以降、高校生は実際に学校の「探究学習」で“ClassPad.net”の効果的な活用方法やコンテンツの改善点などを探究する。12月にはカシオ計算機の開発者との交流会を開き、同アプリについて意見交換を行う。そして、2025年2月の報告会で高校生が学びのプロセスや成果を発表する予定だ。

「高校探究プロジェクト」ワークショップの概要
開催日:2024年8月4日 13:30~16:00
会場:カシオ計算機 本社1階 大会議室(東京都渋谷区本町1-6-2)
主催:東京学芸大学「高校探究プロジェクト」、カシオ計算機(カシオ教育研究所)
定員:高校生 30名、教育関係者 約20名 ※高校生には会場までの交通費の一部を支給
参加申込:事前登録制(https://forms.gle/WhVXqDWAL774yZJS9
申込期限:2024年7月26日

koufuri+が和歌山県有田市の公立小中学校へ導入

 集金業務のキャッシュレス化・DX化を実現するFintech×SaaSプラットフォームを提供する株式会社エンペイ(東京・港区、森脇 潤一 代表取締役)は、2024年4月より和歌山県有田市の公立小中学校(8校)に口座振替業務支援サービス「koufuri+(コウフリプラス)」が導入開始されたことを発表した。

 2024年4月より、有田市の公立小学校(7校)と公立中学校(1校)に、​​koufuri+(コウフリプラス)の導入を開始した。自治体すべてでの導入としては全国初となる事例となる。今回の和歌山県有田市様の事例から、日本全国の自治体様との繋がりのきっかけとなり、エンペイのサービスがより多くの教育業界の皆様にとって身近に活用できるよう、取り組んでいく。

『koufuri+』は、従来の口座振替の便利さはそのままに、 業務課題や不便の解消をプラスした新しい集金業務支援サービス。口座振替を利用した集金業務を一元的にサポートすることで、受け取る側の口座振替の手間を徹底的に解消しつつ、支払う側にも高い利便性を提供することが可能。
 一般的な口座振替は集金部分のみをサポートしているのに対し、『koufuri+』は集金業務全体を一元的にサポートすることができるため、今まで手作業で時間をかけて行っていた口座振替登録や、消込・集計・催促などの作業が不要になる。

サービス詳細URL:https://www.enpay.co.jp/service/koufuri-plus

コドモン、愛知県蒲郡市児童発達支援センター1施設において保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」導入

 株式会社コドモン(東京・港区、小池 義則 代表取締役)は、愛知県蒲郡市の児童発達支援センター1施設において、コドモンが展開する保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」を、2024年6月から導入することをお知らせいたします。なお蒲郡市では、2021年10月に保育園5施設、2023年10月に児童クラブ18施設でも導入済み。
 蒲郡市によると、コドモンの導入により、職員の業務負担の軽減を図るとともに、保護者への利便性の向上を実現し、良質なサービスの実現を目指す。

学校向け生成AIサービス「スタディポケット」岐阜市と共同で、学校での生成AIの実証事業を開始

 教育機関・学校に特化した生成AIでの学習支援・校務支援サービス「スタディポケット」を提供するスタディポケット株式会社(東京・渋谷区、鶴田 浩之 代表取締役)は、岐阜市が自治体として全市的に取り組みを行う、中学校での生成AI活用の実証事業について、共同で取り組むことを発表した。
 この実証事業においては、岐阜市による実証モデル校「岐阜市立長良中学校(全校生徒 約300名、全教員 約30名)」と、岐阜市の市内小中学校における管理職、各教科、学級担任、事務職など、様々な立場の教員を対象に、「教務」「校務」の両面から生成AIの活用支援を行う。生徒向けには、生成AIを活用した探究的な学びと個別最適な学びの実証、教職員向けには生成AIを活用した校務の負担軽減による働き方改革ならびに創造的な活動について、実証を行う。

岐阜市での実証事業の概要

 岐阜市での学校現場における生成AI活用実証事業では、文科省が定める「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインVer1.0」(令和5年7月)に基づいたセキュアな環境のもと、「スタディポケット for STUDENT」と「スタディポケット for TEACHER」を提供し、岐阜市の中学校において以下の効果を期待し、実証を行う。

【生徒向け:教務での生成AI活用の実証支援】

「スタディポケット for STUDENT(生徒児童向け)」の提供を通じて、授業内や家庭学習(復習など)での生成AIの学習支援の実証を行う。「答えを直接的に教えない」スタディポケットの生成AIが、対話を通じて子どもたちに寄り添い、個別最適な学びや探究的な学びを支援し、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す効果を期待する。


【教員向け:校務での生成AIの実証支援】

 教職員の校務に特化した生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER(教職員向け)」の提供を通じて、教員が日々直面する多岐にわたる業務において、生成AIを活用できる可能性を模索し、子どもたちとより深く向き合う時間を確保することを期待する。
 また、教育現場での生成AIの活用においては、研修体制の整備、リスクを正しく理解するための啓蒙活動も大切であり、スタディポケットでは、教育委員会・学校と連携し、研修を含めた支援体制をより一層、充実させていく予定。
 日本の学校において、生成AIを「生徒児童向けの学習支援」と「教職員の校務効率化」のアプローチを同時に行う実証結果はまだ例が少なく、今回の実証事業を通して、地域の教育行政と教育現場に貢献し、教育現場のDXの可能性を模索する。

『たのしいmicro:bitコンテスト2024』開催、応募は2024年8月12日まで

 株式会社スイッチエデュケーション(東京・新宿区、小室 真紀 代表取締役)と株式会社オライリー・ジャパン(東京・新宿区)は、「作って楽しむ」をテーマに、子供から大人までを対象とした『たのしいmicro:bitコンテスト2024』を開催する。
 今年で7回目となる、教育用マイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」を使った作品コンテスト。一次審査を通過した作品の展示、また、決勝大会の結果発表は、2024年9月21日(土)、22日(日)に開催する『Maker Faire Tokyo 2024』にて行う予定だ。
 今年もイギリスの Micro:bit Educational Foundation(Micro:bit教育財団)の協力を得て、受賞者には財団からメッセージが贈られる予定。

 子供から大人までだれでもかんたんに、プログラムで動いたり光ったりするものが作れるマイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」を使った作品を募集する。
 コンテストの目的は「作って楽しむ」こと。作ることそのものを楽しむ、作ったものを使って楽しむ、作ったものをほかの人と共有して楽しむ、など楽しみ方にもいろいろあり、日常のさまざまなものがプログラムで動いていることを知り、自分で考えたプログラムでものが動く楽しさを、本コンテストを通して多くの方に体験していただきたいと考えている。

募集:2024年5月24日(金)~8月12日(月)
一次審査:8月中旬
決勝大会(オンライン):9月中旬
結果発表&表彰式(Maker Faire Tokyo 2024):9月21日(土)または22日(日)


募集部門

Kids & Family 部門:小学生以下の子供+大人が対象
一般部門:中学生以上が対象
審査評価項目

着想がユニークであるかどうか
ものづくりの楽しさを感じられるかどうか
みんなを楽しませるものであるかどうか
自分の作品が伝わりやすいよう工夫されているかどうか
審査員からのメッセージは、「たのしいmicro:bitコンテスト2024」告知サイト(株式会社オライリー・ジャパン)に掲載している。
https://makezine.jp/blog/2024/05/microbitcontest2024.html

グランプリ(1作品)、優秀賞(2作品)、特別賞(3作品)
一次審査を通過した作品の中から選ばれます。上記6作品には、Micro:bit Educational Foundation本部から、作品に対してメッセージが贈られる予定。
スイッチエデュケーション賞(若干名)
一次審査を通過しなかった作品の中から、その努力をたたえたい作品に対して贈られる。
参加賞(応募者全員)
応募いただいた皆様に、ささやかなプレゼント(Micro:bit教育財団ステッカー、micro:bitなエコバッグ)を贈呈。

応募方法

下記2つのステップ、両方が必要。
① X(旧Twitter)に動画投稿
② 応募フォームから作品投稿(https://forms.gle/wECYPmSQ2rK6JKpLA
詳しくは、「たのしいmicro:bitコンテスト2024」告知サイト(株式会社オライリー・ジャパン)へ。
https://makezine.jp/blog/2024/05/microbitcontest2024.html

野々市市立館野小学校とIoT文具を用いた家庭学習習慣化に関する実証実験を開始

 コクヨ株式会社(大阪市、黒田 英邦 社長)と野々市市立館野小学校(石川・野々市市、小山内 裕之 校長)は、小学校低学年の課題である家庭学習の習慣化について、IoT文具を活用した実証実験を開始した。

 IoT文具「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に取り付けるセンサー付きアタッチメントで、スマホアプリと連動することによって、家庭学習の習慣づくりをサポートする商品。主に小学校低~中学年を対象とし、累計出荷台数は5万台を突破した。2019年の発売以来、家庭学習における「親子のコミュニケーション」に着目し、「書く⇔褒める」の好循環を回すことで子どもの「やる気」を育むサービスとして多方面から評価を得ている。

 今回、このIoT文具を活用することで、家庭学習における親の伴走環境のあり方を野々市市立館野小学校と共同で実証検証を行う。現在の教育課題である学力の2極化、学習データを用いた学校教育の2点に着目し、しゅくだいやる気ペンを活用することで、それぞれどの程度の改善効果、気づきや新たな課題の発見等を抽出することで、具体的な学校教育と家庭学習支援のあり方を探っていく。
 実証実験は、野々市市立館野小学校の新3年生の全ての児童(79名)を対象に、各家庭で数か月間にわたって実施し、実証検証終了後、結果を発信する。

実証実験概要

■期 間:2024年5月1日(水)~2024年7月31日(水)*2024年9月30日まで延長の可能性あり
■対象者:野々市市立館野小学校 新3年生79名
■内 容:担任教師から保護者を通じて、合意を得た家庭に対して『しゅくだいやる気ペン』を提供し、児童の日々の家庭学習に『しゅくだいやる気ペン』を使用する。定期的に、アンケートやデータ集計を用いて家庭学習の意欲の変化、習慣化、学習意欲や学力の変化を分析する。
■目 的:『しゅくだいやる気ペン』による家庭学習に関するさまざまな変化(教員、保護者、生徒の変化)を把握し、家庭学習に対する学校と家庭との新しい関係を見出し、教育の新しい形を創造する。

 この実証実験には、館野小学校の先生方からも多くの期待が寄せられている。コクヨは「しゅくだいやる気ペン」を通じて、学びの入口に立つ親子を応援すると共に、今後も、勉強が親子の共同プロジェクトになるような新しいアイデアを生み出し続けます。

AIとリアルタイムで会話ができるロープレ・トレーニングツール「iRolePlay」が「GPT-4o」に対応

 株式会社インタラクティブソリューションズ(東京・千代田区、関根 潔 代表取締役)は、AIとリアルタイムで会話ができるロープレ・トレーニングツール「iRolePlay」が 、2024年5月14日未明(日本時間)OpenAIが発表した最新モデル「GPT-4o」に対応したことを発表した。
「GPT-4o」対応と、高密度要約をベースとした高い専門性の会話内容生成、ユーザの発話内容を高精度に取得する音声認識を組み合わせることで、リアルタイムでの会話速度のさらなる向上を実現した。いずれもインタラクティブソリューションズ特許技術を使用。弊社は会話解析、会話評価、音声認識などの特許を120件以上取得している。


「GPT-4o」は、2024年5月14日未明(日本時間)に米国OpenAIが発表したChatGPTの新しい技術基盤。OpenAIによると、GPT-4oはテキスト、ビジョン、オーディオを統合したマルチモーダルモデルであり、ChatGPT4-Turboと比較して応答速度とAPIの処理速度が格段に高速化した。

「iRolePlay(アイロールプレイ)」は、【AI】を相手に、【担当者】が企業特有の情報を加味して“話す”トレーニングができる「プレゼン&ロープレ・トレーニングツール」として、各方面からの注目を集めている。決まった受け答えをするのではなく、毎回AIがリアルタイムで担当者に話しかけながら受け答えをするため、人間相手に対話しているかのような体験ができます。さらに、AIに人格を設定して対話を再現するシーン設定ができるほか、担当者の弱点をAIが指摘し、会話をその場で評価することもできる。顧客ニーズを引き出すための「深掘り質問」を設定することも可能で、通常の社内ロープレ練習と比べても飛躍的に教育効果が高まる。また、数百人~数千人規模のトレーニング実施にも対応できるため、大幅に研修コストを削減しながら、顧客満足度を向上することも可能。

○特徴
学習データに基づき、シナリオ作成不要で、専門知識を学習したAIとの一問一答ラリーが音声で行える。

○利点
 ・スキマ時間に気が済むまで会話練習ができる。
 ・繰り返し練習で会話力不足を解消し即戦力を養成。
 ・短期間で営業担当者の説明力・質問力が大幅アップ。

○用途
 ・コールセンターでのカスタマーハラスメント対策
 ・医療機関での医師と医療スタッフ、製薬会社営業との会話練習
 ・店舗スタッフ向けの接遇スキル対策

株式会社COMPASS 慶應義塾大学SFC研究所と連携し、大分県日田市における「キュビナ」の活用と学力への影響について効果検証を実施・結果を発表

 株式会社COMPASS(東京・文京区、佐藤 潤 代表取締役)はこのたび、慶應義塾大学SFC研究所(神奈川・藤沢市、飯盛 義徳 所長)上席所員(常勤)中室 牧子氏(総合政策学部 教授)と連携した「ICTを活用した学びにおける児童生徒および教員への影響に関する研究」の第三弾として、大分県日田市の小中学校におけるキュビナの活用による学力向上への影響についての効果検証を実施したことを発表した。

 検証の結果、キュビナの利用と学力向上には相関がみられ、小学校・中学校、教科共通の傾向としキュビナの学習ログの22項目の中でも特に「習熟度」が学力向上への影響が大きいことがわかった。
 また、検証結果は2024年6月9日(日)に開催予定のCOMPASS主催オンラインイベントにて、日田市教育委員会と日田市立大山小学校が登壇し、詳細を報告する。

 大分県日田市では、ICTを活用した「学び」の基本方針として三つの重点事項「子どもたち一人ひとりの反応を踏まえた双方向型一斉授業」「一人ひとりの教育的ニーズや学習状況に応じた個別学習」「全ての子どもが情報の編集を経験しつつ、多様な意見にも即時に触れられる協働学習」を掲げており、そのうちの「一人ひとりの教育的ニーズや学習状況に応じた個別学習」の充実に向けた取り組みとして、2021年よりキュビナを市内の全市立小中学校に導入し、学校内外での日々の学習に活用されている。

 市では「客観的な根拠を重視した教育政策の推進(Evidence Based Policy Making)」に取り組んでおり、市内小中学校におけるキュビナの活用について、慶應義塾大学SFC研究所の中室牧子氏とCOMPASSが連携して進めている「ICTを活用した学びにおける児童生徒および教員への影響に関する研究」の一環として、効果検証を実施した。

 効果検証の結果、キュビナの利用と学力向上には相関がみられ、学年・教科共通の傾向としてキュビナの学習ログの22項目の中でも特に、「習熟度※」が学力向上につながる傾向があることがわかった。
 また、教科ごとに、学力向上に影響の高い取り組み方(学習した時間や、学習に使った機能)の特性を確認することができた。※習熟度:解答の正誤・お手つきの有無・解答のスピードなど、キュビナ独自の指標により習熟度をA~Dで判定

<効果検証概要>
◆対象児童生徒:日田市の全市立小学校6年生 計494人・中学2年生 計468人 (学年は2023年1月時点の学年を記載)
◆対象科目:
・小学校:国語・算数・理科・社会
・中学校:国語・数学・理科・社会・英語
◆実証期間:2022年1月~2023年1月(キュビナ利用期間は2022年1月〜2023年1月)
◆実施方法:
・対象児童生徒の2022年1月と2023年1月に実施された「日田市学力調査」の2回の結果を事前・事後テストとして使用し、2回のテストの間の期間(2022年1月〜2023年1月)に利用されたキュビナの学習ログを収集した。
・キュビナの学習ログは利用頻度・問題解答数・時間帯・機能・使用した時間・取り組み方・取り組み結果などの計22項目を対象とした。
・キュビナの学習ログ22項目と事前・事後テストの学力の変化の相関を、各教科ごとに回帰分析により検証し、各指標が示すキュビナの活用状況の差が児童生徒の学力の向上へ与える影響を調査した。

<検証結果概要>
・小学校・中学校、教科共通の傾向としてキュビナを利用した児童生徒に学力向上の傾向があり、「習熟度」が高まるほど正答率が高くなる傾向があった。
・小学校、教科共通の傾向として、キュビナの取り組み問題数が増えるほど、正答率が高くなる傾向があった。さらに、「知識技能」の問題項目の正答率の向上のみならず「思考判断表現」の問題項目における正答率の向上もみられた。また、キュビナの利用頻度や解き直し率が高くなるほど正答率が高くなる傾向もみられた。
・中学校、教科共通の傾向として、キュビナの取り組み節数が増えるほど正答率が高くなる傾向がみられた。

今回の検証結果から、キュビナ独自の「習熟度」指標は学力調査の結果と相関があり、児童生徒の学習状況を把握する重要な指標であることがわかった。このことから、学力を向上させるためには「習熟度」のアップを目指しキュビナに取り組むことが効果的であると考えられる。

教育専門知識と教育ビッグデータを活用したソリューション「tomoLinks」 教育現場に密着した対話型生成AI機能を開発

 コニカミノルタジャパン株式会社(東京・港区、一條 啓介 代表取締役社長)は、学校教育向けソリューション「tomoLinks®(トモリンクス)」において、小学校及び中学校の教育を対象に、学習指導要領や教材の内容など、学校教育に関連する事項を活用した、子どもたちに親しまれる対話型生成AI機能を提供する。

 tomoLinksは、自治体や学校が保有する学力調査データや教育関連のビッグデータをもとに、一人ひとりの成績の経年変化や得意・不得意な単元を分析する。その分析結果に基づき、子どもの特性に合わせた対話を行うことで、個別最適な学びの提供を支援する。
 この機能の展開にあたり、大阪市教育委員会と開発を担うコニカミノルタ株式会社、コニカミノルタジャパンは教育データ利活用に関する取り組みを踏まえ分析を行い、教育行政に資する相互の連携及び協力に関する協定を締結し、2024年9月より、大阪市立小中学校の一部で先行利用を開始する。機能や大阪市との取り組みの詳細は、2024年5月8日(水)より開催される「EDIX東京2024」にて展示説明を行う。