Category: 塾ニュース|教育ICT

秋田県 グーグルのICT教育支援プログラムに参画

 秋田県立高校でのICT(情報通信技術)を活用した教育の推進に向け、秋田県教育庁はインターネット関連大手の支援プログラムに参画する。 デジタル化が進む中で活躍できる人材を育成しようと、県教育庁が今回参画したのはグーグルによる自治体支援プログラム。このプログラムへの参画によって、教員の研修や生徒の学習などにグーグルのサポートが受けられるようになる。 プログラムに参画しているほかの自治体の先進事例も共有でき、県教育庁は「教員の研修などで教育活動の充実を図っていきたい」と話している。今後、県立高校の授業でグーグルのエンジニアによるオンライン講演なども予定されている。

「教育分野における情報通信技術の活用」において中国の出願が増加、中韓では人工知能の利用に関する出願が急増

 特許庁は、4月27日に、将来の市場創出・拡大が見込める最先端分野である「教育分野における情報通信技術の活用」の技術テーマについて、特許情報等を調査・分析した特許技術動向調査をまとめた。
 調査の結果、中国籍出願人による出願の近年の伸びが顕著であること、「人工知能の利用」に関する出願は、2017年以降に急増しており、特に中国籍出願人、韓国籍出願人からの出願が増加していることが分かった。
 日本ではGIGAスクール構想に基づき「1人1台端末」等、学校におけるICT環境の整備が着実に進められている。諸外国においてもSTEAM教育やICTを活用した教育への注力がなされており、ICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用した新たな学習として“EdTech”分野への関心が全世界的に高まっている。

 特許出願の全体動向についてみると、当該分野の特許出願件数は増加しています。特に中国籍出願人による出願の近年の伸びが顕著だが、その多くは中国国内への出願となっている。日本国籍出願人、韓国籍出願人による出願も増加傾向にある一方で、米国籍出願人による出願は減少傾向にある。

 教育分野における情報通信技術の活用として、学習の個別最適化や指導者支援に関する技術が注目されており、これらの技術において人工知能を利用した開発が進んでいる。そこで、「人工知能の利用」に着目して分析を行った。
「人工知能の利用」に関する出願は、2017年以降に急増しており、特に中国籍出願人、韓国籍出願人からの出願が増加。また、人工知能に用いられているログについて分析すると、成績や学習経過の記録等の「スタディログ(学習記録)」に関する出願件数が多く、その一方で、「アシストログ(指導記録)」に関する出願は多くはないことが分かった。

 今後も、教育分野における情報通信技術の活用として、特に人工知能を利用した出願の増加が予想されるところ、GIGAスクール構想等により教育ICTのハード面での基盤が整ってきている。この基盤を有効に活用するための技術開発が期待される。例えば、アシストログは、指導の内容と効果を紐付けて分析することにより、効果的な指導が可能になることから、人工知能を用いてアシストログを分析・活用する技術の開発に注力すれば、日本が市場で優位に立てる可能性もある。

株式会社LITALICO、学校現場の特別支援教育を支えるICTサービス「LITALICO教育ソフト」をリリース

 株式会社LITALICO(東京・目黒区、長谷川 敦弥 代表取締役社長)は、2022年4月に学校現場の特別支援教育を支えるICTサービス「LITALICO教育ソフト」をリリースした。近年、特別支援学級や通級指導教室に在籍する子供が増加する中で、学校教育現場における特別支援教育に対する専門性の向上や、子供一人ひとりのニーズや特性に合わせた支援の必要性が高まっている。

 LITALICOは、LITALICOジュニアにおける1万人を超える子供への支援の実績を活かして、小中学校において特別支援教育に携わる先生を支援するICTサービス「LITALICO教育ソフト」を開発した。

「LITALICO教育ソフト」は、小中学校において特別支援教育に携わる先生方が課題を感じておられる「お子さまの特性や困りの把握」「スモールステップを踏んだ指導方法の設定」「個に合わせた教材の作成」などのニーズに応えるため、「まなびプラン」「まなび教材」「まなび動画」の3つのサービスを提供する。

 まなびプランは先生方の個別の教育支援計画・指導計画の作成をサポートするアプリケーション。まなびプランには、①アセスメント機能、②計画作成サポート機能(アセスメント結果との紐づけや文例の提示)、③おすすめ教材の紹介機能の3つの機能があり、子供一人ひとりの特性に合った支援の実現をサポートする。
 まなび教材は約7000点のすぐに使える教材を掲載した専用ウェブサイト。先生方の教材作成の負担を軽減する。
 まなび動画は特別支援教育に関係する基礎知識や、お子さまとの関わり方を学べる約40本の動画を掲載した専用ウェブサイト。先生方の自主学習や、校内での研修での活用が可能。

 LITALICO教育ソフトは、現在、トライアルを含めて約40自治体・250校で導入されている。無償のトライアル導入を随時案内している。希望される自治体・学校関係者は以下のお問合せへ。

iep_sys4school@litalico.co.jp
LITALICO教育ソフト運営事務局
https://s-edu-soft.litalico.jp/

『Rakumon(ラクモン)』オンライン家庭教師サービスを開始

 自主学習を支援する質問アプリ『Rakumon(ラクモン)』を運営するラクモン株式会社(神奈川・横浜市西区、Rakumon Inc.)は、2022年4月25日(月)より、iOS/iPadOS向けの『Rakumon』アプリ内において、オンライン家庭教師サービスの提供を開始した。

 これにより、生徒がアプリから質問を投稿し、質問ごとにできるチャットルームで、画像とテキストにより先生が個別指導をする「質問サービス」と、生徒がアプリで先生にレッスン(1セッション50分)予約をし、当日はPCまたはスマートフォンアプリから、ビデオチャットで指導が受けられる「オンライン家庭教師サービス」の2つが『Rakumon』のサービスラインナップとなった。
「オンライン家庭教師サービス」では無料の利用者登録で最大5回のお試しレッスンを受講可能。リリース記念として、正式入会時の登録事務手数料半額キャンペーンを実施している。

『Rakumon』(公式サイト→ https://rakumon.com/)は、小中高生・大学受験生が、分からない問題や解説が欲しい問題を365日いつでもどこでもスマホやタブレットから投稿でき、先生として登録しているユーザーがその投稿された問題に個別指導をして自主学習を支援するサービス。2021年6月にiOS/iPadOS向けアプリとしてサービスを開始し、2021年9月にAndroidスマートフォン/タブレット向けにもサービスを拡大した。サービス開始以来、先生の指導に対する生徒の評価は約97%が満足評価で推移しており、2022年4月現在では登録生徒ユーザー16,000人を超えるコミュニティに成長している。

<Android版>
生徒用アプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.rakumon.student
<iOS・iPadOS版> ※今回の「オンライン家庭教師」はiOS・iPadOS版のみで提供。
生徒用アプリ:https://apps.apple.com/jp/app/id1563619844

<対象ユーザー>
・小学生、中学生、高校生、大学受験生。
・自習時に疑問をすぐに解決したい生徒。
・より高度な応用課題に取り組んでおり身近に聞ける相手がいない生徒。
・大勢の中では質問を遠慮してしまう学生や外国人の生徒。
・地域に塾や家庭教師の存在がなく困っている生徒。

<基本対応教科>
小学生:国語、算数、理科、社会
中学生:国語、英語、数学、理科、社会
高校生:国語、英語、数学、物理、化学、生物、地学
その他:プログラミング ※オンライン家庭教師サービスは非対応。

◆ご利用料金◆
■オンライン家庭教師サービス■
<正式入会前に、最大5回のお試しレッスン(有料)を予約できる。>

リリース記念として、登録事務手数料を半額の9,900円(税込)で提供中。
※期間/内容は予告なく変更・終了する場合がある。

◎登録事務手数料:19,800円(税込)
※お試しレッスン利用中は不要。
※決済方法はクレジットカードのみ。

◎月額管理料:2,200円(税込)
※お試しレッスン利用中は不要。
※正式入会後、1ヶ月毎に自動更新。
※決済方法はクレジットカードのみ。

◎レッスン料:約1,000円〜(税込)

※レッスンの都度必要です。決済はレッスン完了後。
※レッスン料は、先生ランクと先生ユーザーが設定する金額により決定。
※別途システム利用料165円(税込)がかかる。
※決済方法はクレジットカードのみ。
※使用推奨ブラウザ
 Windows:Microsoft Edge、Google Chrome
 Mac:Google Chrome
 iPad:Safari、Google Chrome

micro:bitがバージョンアップ(V2.2)、iftinyが国内で提供開始

 iftiny(イフティニー)は、micro:bitの新しいバージョンの提供を開始する。学校、プログラミングスクール、自治体の大量注文にも対応している。
 2020年にmicro:bit V2が発表され、マイクやスピーカーなどの新機能を備えたV2.0は、引き続き世界で高い人気を得ているが、世界的な半導体不足により、増える需要に対して供給できない状況が続いている。今回、一部の半導体チップを変更し、生産状況の改善を図るため、V2.2にバージョンアップした。日本国内においては、技術基準適合証明等(技適)を受けたV2.21の販売を開始した。

 micro:bit(マイクロビット)は、教育用途で開発されたセンサ一体型マイクロコンピュータ。2015年3月12日に、BBC(英国放送協会)のMake It Digitalキャンペーンにて発表され、Microsoft社、Lancaster大学、ARM社、Samsung社Cisco社、Python Software Foundationなど、29のパートナーがBBCと一緒に開発を行い、クレジットカード半分のサイズで、様々な機能を搭載したmicro:bitが誕生した。現在はMicro:bit Educational Foundation(非営利団体)と販売店にて、世界各地でmicro:bitを提供している。
 micro:bit(マイクロビット)は、多機能且つ低価格で、豊富な関連製品エコーシステムが形成されている。世界中のプログラミング教育で注目されているデバイスの一つ。

【 購入方法について 】
イフティニー ストア(micro:bit専門ストア)にて販売をしている。
教育関連法人、自治体などによる大量注文にも対応している。

マイクロビット(micro:bit V2.2)単品:https://store.iftiny.com/products/microbit
マイクロビット(micro:bit V2.2)セット製品:https://store.iftiny.com/collections/microbit-and-basic-kits

【 変更箇所について 】
・USB通信などで利用されるインターフェースプロセッサーが変更になりました。
・背面に新しいバージョン(V2.21)が表記されています。
・V2.2専用のファームウェアが用意されています。
・利用方法、機能、動作に変更がありません。

【 注意事項について 】
micro:bitのV1、V2.0、V2.2はそれぞれ異なるファームウェアを利用するため、ファームウェア更新の際にご注意ください。

・ファームウェア更新方法:
 https://docs.iftiny.com/jp/education/microbit/stand-alone/get-started/firmware-update

AI教材「atama+」累積解答数が3億件を突破

 atama plus株式会社(東京・港区、稲田 大輔 代表取締役CEO)は、AI教材「atama+(アタマプラス)」の累積解答数が3億件を突破し、1年半で3倍以上になったことを発表した。

 全国の塾・予備校を通じて小中高生に提供しており、導入塾教室は2022年3月末に3000を超えた。atama plusでは、個別最適な学習を実現するために、蓄積した様々な学習データを分析し、日々教材コンテンツの改善やレコメンドの精度向上に取り組んでいる。

IoT文具「しゅくだいやる気ペン」を用いた発達に特性のある、生活や学習に工夫が必要な子どもたちへの学習支援の共同研究を開始

 コクヨ株式会社(大阪市、黒田 英邦 代表取締役社長)は、4月21日(木)より、京都橘大学(京都市、日比野 英子 学長)および 大阪公立大学(研究当時 大阪府立大学、大阪府、辰巳砂 昌弘 学長)他3大学1施設の研究チームと共同で、「しゅくだいやる気ペン」を用いた発達に特性がある、生活や学習に工夫が必要な子どもたちに対する学習支援の研究を開始する。

【研究概要】
 発達に特性がある子どもたちに対する学習支援ツールとしての「しゅくだいやる気ペン」の有効性を検証するため、研究チームは、100名規模の対象者に対し、「しゅくだいやる気ペン」を使った家庭学習を行い、質的な変化を分析する班と、しゅくだいやる気ペンから得られるIoTデータを分析する班にわかれて研究を行う。2班は相互に連携を取りながら、2023年12月を目途に、研究成果をしゅくだいやる気ペンホームページおよび各学会にて発表する。

 質の面では、このツールを教育現場における学習習慣獲得のための方策のひとつとして検討し、専門職(作業療法士)の視点から、このツールの教育及び療育現場での適応の方向性を示す。IoTデータの分析からは、教育・療育の現場にフィードバックするサイクルを回すことで、子どもの個性に応じた学習習慣の獲得方法、家庭学習支援方法、やる気向上策等を探す。

 コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して、子どもの日々の努力を「見える化」することで、学習への意欲を高めていくために開発された商品。センサー付きアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じて溜まった「やる気パワー」をスマホアプリに取り込んで見える化する。「かく⇔ほめる」の好循環を生み出すことで、親子のコミュニケーションを円滑にし、子どもが自発的に学習する習慣を促す。2020年「第14回キッズデザイン賞」(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)を受賞。

「しゅくだいやる気ペン」商品HP: https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/

教育アプリケーション「プログラマッピング」を活用したプログラミング教育の実証授業を実施

 エプソン販売株式会社は、開発中の教育アプリケーション「プログラマッピング」を活用した、プログラミング教育の実証授業を実施した。今回の開発や実証授業では、放送大学の中川一史教授・佐藤幸江客員教授が監修している。

「プログラマッピング」は、小学校低学年の児童でも簡単なプログラミングによりプロジェクションマッピングのコンテンツ制作を行うことができるアプリケーション。アプリケーションの操作性や、プログラミング思考を育む効果を検証するために、実証授業を実施した。

 横浜市立荏子田小学校の4年生2クラスを対象に授業を実施した。授業では、2クラスを複数グループに分け、操作方法のレクチャー、コンテンツ制作、作品発表のリハーサルから鑑賞会まで実施した。

 今後は、実際の教育現場での実証授業を通じて、アプリの操作性向上を図るとともに、プログラミング教育への効果検証を行い、2022年度の商品化を目指す。

熊本県八代市においてオンライン学習サービス『スタディサプリ』利用決定

 株式会社リクルート(東京・千代田区、北村 吉弘 代表取締役社長)が提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』は、熊本県八代市で2022年4月からの利用が決定した。

 学校向けの『スタディサプリ』は、基礎知識学習から、進路選択、非認知能力の育成まで先生の業務をサポートし、児童・生徒一人ひとりの可能性を切り拓くことを目指し、児童・生徒が利用できる講義動画や演習などの学習機能と先生向けサポートツール『スタディサプリfor TEACHERS』を提供している。
 熊本県八代市立の小学校・中学校・特別支援学校39校において、児童・生徒の授業や補充学習、家庭学習での活用による学力向上および学びの保障、教職員の負担軽減を目的に利用が決定した。

アイリスオーヤマ、映像ソリューション事業を強化

 アイリスオーヤマ株式会社(仙台市、大山 晃弘 代表取締役社長)は、教育施設を中心に、オフィスなど様々な場所で使用できるプロジェクター8機種と電子黒板2機種を、2022年4月末より順次発売する。

「GIGAスクール構想」により、児童生徒1人1台の学習端末の整備が始まり、新型コロナウイルス感染拡大の影響により端末の整備率はさらに上昇している。今後は学習端末の有効活用と共に2024年度から順次実施予定のデジタル教科書の導入や、既に教育現場に導入済みのモニターなど大型掲示装置の入れ替えが進展することで、プロジェクターや電子黒板に対する一層の需要拡大が予測される。こういった背景からアイリスオーヤマは、映像ソリューション事業を強化し、プロジェクター市場に本格参入を決めた。教育施設向けの電子黒板も新たに発売する。

 プロジェクターは、大会議室やホールなどの広い空間に適した常設タイプ2機種、オフィスを想定したスタンダードタイプ4機種、教室など限られたスペースでの大画面投写に対応した超短投写タイプ2機種の計8機種。

 電子黒板は65型と75型の2機種で、4K対応の高精細ディスプレイにより映像などのコンテンツを鮮明に表示できる。外部機器を通じて画像や映像を表示したり、メジャーや図形ツールなどの機能を搭載している。パソコンやタブレットを接続することで画面の共有や相互操作も簡単に行えるほか、最大9端末の画面を同時に表示するなど、電子黒板の画面を生徒の端末に共有することができるため、グループ学習や双方向学習にも適している。