Category: 塾ニュース|グローバル

新TOEIC 実践力問う

英検やTOEFLと並ぶ英語能力試験、TOEICテストの出題形式が5月、10年ぶりに改訂される。文脈理解力を問うリーディング問題や3者間の会話を聞き取るリスニング問題が登場する。従来のTOEICは解き方のコツさえ身につければ点数アップが望めたが、今回の改訂では「実際のビジネスシーンで使われているのに近い実践的な英語能力を測る問いが増える」。“攻略のための英語学習”をしてきた受験者にはこれまでより難しく感じるだろう。

都が「英語村」事業者公募

東京都は2018年をメドに臨海部に開設する「英語村」の整備・運営事業者を公募する。4月中旬に募集要項などの説明会を開催。8月にプログラムの内容や利用料金、収支計画などを提案してもらい、10月に事業者を決める。

 英語村は主に小学生から高校生までの児童・生徒に英語漬けの学習環境を用意し、グローバルに活躍できる人材を育てる施設。江東区青海のタイム24ビル内に開くことを決めている。

筑波大・ICU 連携協定

筑波大と国際基督教大学(ICU)は4月6日、学生が相手校の授業を受けたり、海外協定校に留学したりできるようにする連携協定を結んだ。筑波大は英語で受けられる授業が少なく、ICUは理系などの教育体制が不十分という課題を抱える。協定により、相手校の授業の受講や卒業研究の指導を長期にわたって受けられるようにし、単位も認める。ICUが約70校、筑波大が約250校持つ協定校についても両校の学生が留学できるようにする。今年度から始め、各校20人程度を授業で受け入れることを想定している。

タイに柳川高の付属中開校へ

福岡県柳川市の私立柳川高校を運営する学校法人「柳商学園」は、5月8日にタイで付属中学を開校する。現地の子どもたち向けで、卒業生を留学生として柳川高校に受け入れる考え。開校するのは首都バンコクから約800キロ南のナコンシータマラート。1学年の定員は96人で、カリキュラムには日本語教育を採り入れる。卒業生のうち、毎年30人程度を留学生として柳川高校に入学させる計画という。

英語指導充実、各段階で

経済・社会のグローバル化への対応が求められる中、文部科学省は小学校から高校までの各段階で英語指導の充実を進めている。小学校では2011年度以降、5~6年生を対象に音楽やゲームを使った「外国語活動」が年35時間行われているが、次期学習指導要領が実施される20年度から、英語を正式な教科にする。外国語活動の開始は小3に前倒しする方針だ。中高生向けには昨年、「生徒の英語力向上推進プラン」を発表。各都道府県に英語教育の具体的な達成度や数値目標を公表するよう求めた。

生徒の英語力、文科省初公表 中学は千葉・高校は群馬が1位

 文部科学省は4月4日、全国の公立中学・高校の生徒の英語力に関する2015年度調査の結果を発表した。都道府県別の状況が初めて公表され、中3で実用英語技能検定(英検)3級程度以上の力があるとされた生徒の割合は最高の千葉(52.1%)、秋田48.6%、東京47.9%と続いた。一方、高知25.8%、熊本26.9%など8道府県が30%を下回った。高3は同様に英検準2級程度以上の力がある生徒の割合を調査。最も高かったのは群馬の49.4%。ほかに千葉45.5%、福井42.5%などが高く、沖縄21.8%、和歌山22.5%などが低かった。

 全国平均は3級程度以上の中3生の割合が36.6%(前年度34.6%)、準2級程度以上の高3生の割合が34.3%(同31.9%)で、ともに年々向上している。もっとも、政府は17年度までに中学卒業段階で3級程度以上、高校卒業段階で準2級程度以上の割合をそれぞれ50%にする目標を掲げており、達成は厳し状況だ。

東工大学長、全文英語で式辞 入学式で約9分間

The Tokyo Tech community is pleased to welcome new students(皆さんの本学への入学を歓迎します)。東京工業大学(東京都目黒区)で4日にあった入学式で、三島良直学長は約9分間、式辞の全文を英語で述べた。同大の入学式では初の試み。式辞で三島学長は「在学中に1回は海外経験をしてほしい」「皆さんの将来の舞台は世界。ぜひ挑戦して下さい」と呼びかけた。三島学長は材料工学の研究者で、米国留学の経験がある。2012年まで副学長として国際事業を担った。

東南アジアの留学生 欧米志向強く伸び悩み

日本で学ぶ外国人留学生数は2015年5月時点で前年同期比13%増の20万8379人を記録した。ただ内訳をみると、大学や短大などで学ぶ学生は同2%増の6万9405人にとどまった。専門学校や日本語学校の留学生は増加傾向にあるものの、大学などに通う留学生は伸び悩んでいる。背景には外国人留学生の半数近くを占める中国や韓国の学生の間で欧米志向が強まり、相対的に日本の大学の存在感が薄れていることがある。

英ピアソンと提携拡大 日経

日本経済新聞社は英教育出版大手ピアソンの日本法人、ピアソン・ジャパン(東京・港)と企業向け英語事業で提携を拡大する。4月1日から、ピアソンのビジネス英語サービスの国内独占販売権を新たに取得する。企業向けの英語サービスを幅広く提供できる体制を整える。ピアソンが持つビジネス英語の会話力を判定するテスト「Versant(ヴァーサント)」と企業向け英語研修プログラムなどを独占販売する。ヴァーサントはパソコンや電話で英語の問題を聞き、英語で答えるテスト。全世界で約40万人が受験している。

海外留学5.5万人 13年 文科省

文部科学省は3月31日、2013年に海外の大学などに留学した日本人は5万5350人と発表した。前年より4788人減ったが、集計方法を変更したため単純比較はできない。留学先では米国の1万9334人が最多で、2位は中国の1万7226人、台湾が5798人と続いた。単位取得を目的とした長期留学の学生が対象。今回からもともと海外に住む学生を除外するなどしたため、人数が減ったという。日本からの留学生は04年の8万2945人をピークに11年(5万7501人)まで減少が続いた。