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江戸川区と総合日本語教育機関が官民連携で小学校入学前の外国人児童向け日本語支援

 東京中央日本語学院(TCJ)は、2021年度から江戸川区教育委員会が実施する「入学前にほんごひろば」事業に参画し、江戸川区に居住している区立小学校へ入学予定の外国にルーツのある未就学児童の支援を行っている。

​ 江戸川区立小学校には約5,000人の児童が例年入学するが、そのうち約5%の250人が外国にルーツを持つ児童となっている。この中には、日本語指導が必要な児童もいるが、児童とその保護者が少しでも不安な気持ちを軽減して小学校へ入学できるよう、江戸川区とTCJは2021年度より事業を協働で運営してきた。

 江戸川区では年々「外国にルーツを持つ子どもたち」の数が増えていることをふまえ、「入学前にほんごひろば」の実施校を昨年度の1校から4校に増やし、より多くの児童が参加できるよう企画し周知を行った。
 その結果、昨年度の参加者は6名だったが、今年度は66名が参加した。そのため、講師となる受講者の数も昨年の7名から15名に増員して実施した。

「入学前にほんごひろば」で教える講師は、TCJの日本語教師養成講座の現役の受講生たちで、日本語教師としての実践経験を積む良い機会となっている。TCJでは、来年度の実施に向け、2023年4月入学の受講生から、随時応募を募っていく予定だ。

英語スピーキング特化型学習アプリ「スピーク」の機能「AI講師」の「GPT-4」活用を発表

 Speakeasy Labs, Inc.(アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ、:Connor Zwick CEO、 Yan Kindyushenko Head of Japan)は、2023年3月15日、英語スピーキング特化型学習アプリ「スピーク」の機能である「AI講師」が、「ChatGPT(チャットGPT)」で知られている「OpenAI」によって開発された大規模言語モデルである「GPT-4」を活用していることを発表した。「Speakeasy」は「OpenAI Startup Fund」から資金調達を受けており、「GPT-4」を活用して「AI講師」のサービスを提供してきた。「AI講師」の人間レベルの高度なフィードバック機能は「GPT-4」を活用したことにより可能となっており、「AI講師」ではリリース後、既に200万回以上の授業が実施されている。
 Connor Zwickは「高度な言語モデルである「GPT-4」を活用することで、「AI講師」はユーザーにより正確で一貫性のある会話を提供することが可能となっており、ユーザーと「AI講師」間におけるより自然なコミュニケーションを可能にしています。また、これにより対人型英会話と同じような英語学習が可能となり、ユーザーの学習頻度と学習結果を向上させます」と説明した。

<<英語スピーキング特化型学習アプリ「スピーク」の基本情報>>
アプリ名:「スピーク」
カテゴリ:教育
対応機種:
iPhone/iPad/iPod Touch iOS13.5以降の対応機種
Android OS6.0以降の対応機種
App Store:
https://apps.apple.com/jp/app/speak-learn-english/id1286609883
Google Play:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.selabs.speak&hl=ja

神奈川県私立 栄光学園高等学校が、AI英語学習サービスELSAの導入を決定

 ELSA(米国カリフォルニア州、CEO Vu Van)は、栄光学園中学高等学校(鎌倉市、望月伸一郎 校長)がAIによる発音矯正サービスELSA Speakを導入し、最先端の英語教育をめざし、高校1年生において実証授業を開始することを発表した。  ELSA(English Language Speech Assistant)は、英語をより正しく、自信を持って話せるようになるためにAIによる発音矯正サービスELSA Speakを提供している。

 栄光学園は2022年度より中学1~3年生に一人一台のiPadを導入し、培ってきた授業力とICT技術を掛け合わせた教育活動を実施してきた。2023年度より高校1年生にもiPadが導入される。従来個別に発音のフィードバックをする時間が充分に確保できないことや、定量的に音読時間を把握することができないことにもどかしさを感じており、英語発音・音読指導をアップデートしたいという考えから、今回ELSA Speakの導入に至った。

神戸山手女子中高、「グローバル選抜探究コース」が始動 国内外を問わない進学校へ変貌

 神戸山手女子中学高等学校の「グローバル選抜探究コース」が始動した。特色ある英語の授業を始め、同校の改革の旗印だ。

 同コースでは、中高ともに、英語で英語を学ぶ平常授業に加えて、英語と音楽、美術などと組み合わせたイマ-ジョン教育を導入。アネムホールディングス社(福岡県・肥川正嗣 代表取締役社長)の教育サービス『Vスタ』の中の一つのコンテンツ『Vコード』を導入して、「英語でプログラミング教育」も実践。英語でプログラミングを学ぶのは、他では見られない授業だ。英語の指標は中学ではCEFR A2レベルであるが、 卒業段階で英検2級レベル、高校ではCEFR B2レベルであるが、卒業段階で英検準1級レベルに到達できるようシラバス化されている。また、『グローバル探究』という探究型の授業も設け、日本だけでなく、世界の様々な課題解決と社会貢献を目指した取り組みを産官学連携で行なっていく。夏期・冬期休暇中には、グローバル・イングリッシュ・キャンプ(仮称)、特別プログラムとしては、関西国際大学との連携(全コース)やオンラインによる留学も進める予定だ。

同校の校長就任3年目を迎え、学校改革を加速していく平井正朗氏

 同校の改革は「グローバル選抜探究コース」だけに限らない。例えば、校内予備校の導入やタイム・マネジメント・シート(学習計画表)を全生徒に作らせ、毎日担任がチェック。毎日実施する小テストも基準点に達しなければ、放課後を使ってフォローするなどきめ細かい。

 学校に来にくい生徒に対しても、KOKOROOM(学習支援室)では教員とカウンセラーが協働して個別最適化学習を実践している。部活動などの遠征で授業が受けられない生徒に対しても、双方向型のアーカイブ授業を用意し、学習と両立できる環境も整備、個別最適化された学びを可能にしている。

 部活動にも特色が表れている。その一端がデータサイエンス部と広報部だ。データサイエンス部にeスポーツ部を併設するなど活動の幅は広い。広報部は、生徒がインスタグラムなどのSNSを運用し、学校の魅力を校内外に広めたり、テレビ局の取材なども広報部が窓口となって対応するなど活躍している。

 幾多の学校改革を推し進めてきた平井正朗校長は「グローバル選抜探究コース」について、

「これからは日本と世界とのボーダーレス化が進んでいきます。コース・コンセプトは(中堅)国公立や有名私大が中心ですが、海外への進学を目標にしている方にもぜひ来ていただきたい。グローバル化と言われていますが、内外どちらの大学に進むにしても基礎学力と受験対策が欠かせませんし、我々はその両方を視野に入れた学びを提供します」と語る。

 2024年に100周年を迎える同校。伝統を継承しながら、新しい時代に即した教育も推し進めていく。

「オリンピックeスポーツシリーズ2023」9競技発表 野球ゲーム「パワプロ」が選出

 国際オリンピック委員会(IOC)は3月1日、オンライン上で争うバーチャルスポーツの公認大会「オリンピックeスポーツシリーズ2023」の競技種目など詳細について発表した。実施される9競技のうち野球には、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの「パワプロ(パワフルプロ野球)」が選出された。
 その他の種目は、モータースポーツ、アーチェリー、チェス、自転車、ダンス、セーリング、テコンドー、テニス。9種目のうち複数の競技に参加することも可能。
 決勝は、6月22~25日にシンガポールで行われる。

■オリンピックeスポーツシリーズ2023とは
 オリンピックeスポーツシリーズ2023は、国際オリンピック委員会(IOC)、国際競技連盟(IF)、ゲーム会社の連携で誕生した、世界規模のバーチャル・シミュレーションスポーツ競技大会。オリンピックeスポーツシリーズ2023は3月1日に開幕し、世界中のプロ・アマチュアのプレイヤーが、各競技の予選ラウンドに参加する。決勝戦は、6月22日〜25日の日程でシンガポールのサンテックセンターで開催される。

■9競技種目一覧
• アーチェリー(Tic Tac Bow)
• サイクリング(Zwift)
• セーリング(Virtual Regatta)
• ダンス (Just Dance)
• チェス(Chess.com)
• テコンドー(Virtual Taekwondo)
• テニス(Tennis Clash)
• モータースポーツ(Gran Turismo)
• 野球(WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球)

米下院外交委 TikTok禁止法案を可決、バイデン大統領に権限付与

 米下院外交委員会は3月1日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」について米国で全面禁止とする法案を24反対16の賛成多数で可決した。
 可決されたのは権限をバイデン大統領に付与する法案で、さらに中国政府の影響下にある主体に重要な個人情報を移転する可能性があるいかなる企業・団体も大統領が禁止対象に指定することを定めている。成立には上下両院それぞれの本会議で可決後、バイデン氏の署名が必要。

麹町学園女子、ダブルディプロマプログラムによる1年留学を初実施  スリーマンスプログラムは3年ぶりに実施

 麹町学園女子中学校高等学校(東京・千代田区、堀口 千秋 校長)は、2020年に導入したダブルディプロマプログラムについて、2023年1月に1名の生徒が初めて当プログラムに参加し、ニュージーランドの連携校での1年留学が始まった。また、新型コロナウイルス感染症の影響で2021年度から中止となっていたスリーマンスプログラムについて、このプログラムを再開し、2023年2月より9名の生徒がニュージーランドの連携校での3カ月留学を始めている。

 麹町学園女子中学校高等学校は、Active English・グローバルプログラム等の取り組みを通して、生徒の「高い学習意欲」「学びへの明確な目的意識」「一定の学力」を身につける教育をおこなっている。そのうちのグローバルプログラムの取り組みの一つとして様々な留学制度を整えている。
 2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の影響で留学が出来ない状況が続いていましたが、条件等が緩和されたことで今回留学の再開となった。

 スリーマンスプログラムとはホームステイをしながら現地校に約3ヶ月通うプログラムで、7月から9月の夏コースと、2月から4月の冬コースの年2回実施している。2023年2月よりこのプログラムに参加している9名の生徒は、ニュージーランドの6つの学校に分かれて留学をしている。

あしなが育英会の子どもたちが「国内留学」を体験

 HelloWorld株式会社(沖縄市、Co-CEO:野中 光・冨田 啓輔)は、一般財団法人あしなが育英会(東京・千代田区、玉井 義臣 会長)の提供する学習支援プログラムに参加する小中高校生に、国際交流の機会を無償で提供した。はじめてとなるこの取り組みは2023年1月7〜9日の3日間、小田急電鉄株式会社の後援を受け、東京で開催した。

 HelloWorldは「世界中に1ヵ国ずつ友達がいることをが当たり前の社会をつくる」をミッションに、日本に住む外国人のお宅にホームステイし気軽に留学体験ができる「まちなか留学」、外国人とまちを歩き英語でコミュニケーションをとりながらミッションを達成していく「まちなかロゲイニング」を提供している。
 質の高い英語学習・国際交流体験を広く提供し、子どもたちの視野を広げ、多様性への受容力のある子どもたちを育成することを目指している。

 今回は、あしなが育英会が支援する小中高校生に13名に、まちなか留学とまちなかロゲイニングの国際交流体験を無償提供を行なった。国際交流体験や留学体験は、子どもたちの視野を広げるとともに、自分自身について深く考え、将来の夢や目標を深める機会にもなる。「すべての子ども達に留学体験を!」を目標に掲げるHelloWorldは、その実現に向け、所得などの問題で自費での参加が困難な子どもたちに無償の国際交流機会を提供していくことを通じて、社会的責任を果たしていく。

■実施報告動画(2分21秒)

https://www.youtube.com/embed/WkA53mQukWo?autoplay=0&fs=1&rel=0

 HelloWorldは、沖縄で2020年に設立した教育系スタートアップ。野中光 Co-CEOが「沖縄に住んでいても地域の友人ができない」という在住外国人の話を聞き、海外留学をしたくても叶わない地域の子どもたちとの交流の機会を設けようと事業を開始した。現在は「まちなか留学」「まちなかロゲイニング」のほか、世界の学校をつなぐ英語学習・国際交流プラットフォーム「WorldClassroom」も33校・約15000人に導入し、17ヵ国とのオンライン交流の機会を提供している。

会社名   :HelloWorld株式会社
拠点  :本社 沖縄県沖縄市中央1-7-8
     関東拠点 東京都中央区日本橋小伝馬町16-5 S-TOKYO
代表者   :代表取締役Co-CEO 野中 光、冨田 啓輔
設立      :2020年10月1日
事業内容:日本在住外国人との異文化交流・ホームビジット事業「まちなか留学」の運営
     世界の教室をつなぐ、オンライン学習&国際交流プラットフォーム「WorldClassroom」の開発・運営
会社HP :https://inc.hello-world.city/

学研HD子会社 メディカル・ケア・サービス 中国四川省成都市に「認知症介護専門施設」新規開設 海外で7棟目

 株式会社学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)のグループ会社、メディカル・ケア・サービス株式会社(埼玉・さいたま市、山本 教雄 代表取締役社長)は、2023年2月6日、中国四川省成都市に認知症介護専門施設「兴城康养美邸照护之家 枫树苑(興城康養美邸ケアホーム 楓樹苑)」を新たに開設する。海外では7棟目の施設となります。

 メディカル・ケア・サービスは、中国における高齢化を受けて、2014年より海外事業を開始し、これまで南通、広州、天津、北京、青島、成都にて6棟の介護施設を展開してきた。
 この施設の開設により、成都では、2022年3月に開設した「兴城康养 美邸 舒养之家 海桐苑(興城康養 美邸 ナーシングホーム 海桐苑)」に続き、2棟目となる。

 同施設は、中国で初となる大型認知症介護専門施設。日本のグループホームの特長を取り入れた建物構造になっており、各フロア約10名のユニットを3つ配置。少人数によるユニットケアケアが実践できる構造が特徴だ。近年は、中国においても認知症ケアへの需要が高まっている。この施設では、同社がこれまで培ってきた経験を活かし、大規模施設でありながら「自立支援」を重視した個別ケアを提供していく。

事業所名:兴城康养美邸照护之家  枫树苑(興城康養美邸ケアホーム 楓樹苑)
開設日: 2023年2月6日
所在地:四川省成都市锦江区枫树街699号
運営法人:上海MCS出資先合弁会社(パートナー:成都医投美邸养老服务有限公司)
敷地面積:10567.95㎡
延床面積:3989㎡
建物構造:地上6階 地下1階
定員:174床
(部屋タイプ:1階:2ユニット 個室3室、2人部屋13室
 2階-5階:3ユニット 個室31室
 6階:2ユニット 個室21室)
対象:認知症の方のみ
月額利用料金:約8,000元/月(=約16万円/月) ※1元=約20円換算

就労・留学・生活に必要な日本語習得ICT教材「すらら にほんご」春よりリリース

 株式会社すららネット(東京・千代田区、湯野川 孝彦 代表取締役社長)は、国内外の外国にルーツを持つ人たちが就労・留学・生活に必要なレベルの日本語を楽しみながら習得できるICT教材「すらら にほんご」を新たに開発、2023年春より随時提供開始する。
 国内外での日本語学習に対するニーズの高まりとそれに伴う社会問題化を受け、すららネットでは新コンテンツで新市場の参入と同時に、社会課題解決を目指す。
 すららネットでは、これまでのコンテンツ開発のノウハウを活かし、誰でもどこでも、正しい日本語を体系的に楽しみながら学べるICT教材「すらら にほんご」を開発、提供を開始する。まずは、日本語能力試験(JLPT)のいちばんやさしいN5レベルからリリースするという。
 開発においては、株式会社JQC(東京・中央区、小柴 正浩 代表取締役会長)、1987年創立で長年の日本語教育の実績をもつ日本語教育専門校アルファ国際学院(東京本校:東京・千代田区、梶浦淳代 理事長)の協力を得て、専門的知見に基づいたICT教材による日本語学習を可能にした。

 すららネットでは、「すらら にほんご」の開発により、海外では中等教育機関、送り出し機関など、国内では小中学校、日本語学校、特定技能の資格を持つ外国人を受け入れる企業等、日本語学習市場に参入し、新たなチャネルの開拓を行っていく。日本語学習機会の需要は海外のみならず日本国内でも高まっているが、日本語教員不足や教育の質が社会問題にもなっている。経済や地域など様々な格差による教育格差をなくすため、事業で社会課題解決に取り組んでいるすららは、この事業を軌道に乗せることで、社会課題の解決につなげていきたいと考えている。