Category: 塾ニュース|受験

新しいスピーキングテスト「E−CAT」をリリース

株式会社iTEP Japan(東京都新宿区)は3月27日、E−CAT(English Conversational Ability Test)の説明会と受験体験会を開催した。E−CATとは新しく開発された英語スピーキングテストのことで、アメリカロサンゼルスに本社を置くBES(Boston Educational Services)が開発。発案者は、文科省の委員も務める英語講師の安河内哲也氏だ。

安河内氏の説明に聞き入る参加者たち

安河内氏の説明に聞き入る参加者たち

E−CATを受験する際は、ヘッドセットとマイクを装着してインターネットに接続されたパソコンに向かい、指示に従いながらインタラクティブに発話していく。発話した音声データはインターネット経由でアメリカに送られ、トレーニングを受けたアメリカの採点者によって採点される。

テストはパート1〜パート6に分かれていて、パート1は自分のことを話す「自己紹介」、パート2は英文をクリアに読めるかどうかを試す「音読」、パート3は身近なトピックに関して答える「トピック」、パート4は表示される2枚の写真に関して答える「写真描写」、パート5は画面上のドキュメントについて答える「資料」、パート6は自分の意見を述べる「意思表明」となっている。

E-CATのコンセプトを語る安河内哲也氏

E-CATのコンセプトを語る安河内哲也氏

E−CATは現行のスピーキングテストの弱点を克服すべく、様々な工夫がされているのが特徴だ。その1つとして挙げられるのが、発話を誘導するガイド(静止画像)の存在である。ガイドは優しい口調で語りかけてくれ、テストの緊張をほぐしてくれる。BESと試行錯誤しながらE−CATを開発した安河内氏は「これまでのスピーキングテストのような、いかにもテストという雰囲気を改善し、リラックスして受験できるようにしたかった」と話す。

やさしいガイドにより緊張せずにテストを進められる

やさしいガイドにより緊張せずにテストを進められる

また、問題が出題されてから答える間に練習時間を設けるなど、受験者が普段の力を発揮しやすいようにしている他、アカデミックやビジネスなどのような専門領域は扱わず、誰でも経験したことがあるジェネラルな問いが出題されるようになっている。このことによって、英語が得意な中学生をはじめ、高校生、大学生、社会人等すべての人が対象となる。さらに、問題は乱数で自動生成され、近くの受験者とは異なるものを出題。受験者同士が同じ問いに答えることで不正が起こる、といったことがないよう配慮するなど、細部にまでこだわってつくられている。

実際のテストを体験する参加者たち

実際のテストを体験する参加者たち

CEFRでいうA1〜B2レベルの能力が測定できるこのテストの受験方法と受験料は、「団体受験」が4500円、「公開受験」が6000円、「個人受験」が7000円となっていて、日本を代表する複数の大企業がすでに団体受験の申し込みをし、試験を実施し始めているという。また、どんなパソコンからでも自由に受験できる、準公式版もリリースされる予定である。

安河内氏は「E−CATは、学校や企業での英語教育によい影響を与えられることを目指しており、今後大きなテストに育てていきたい」と抱負を語っている。E−CATに関する問い合わせは、電話03・3513・4511(iTEP Japan)へ。

全国3万校で学力テスト 今回で10年目

小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)が19日、全国で行われた。学テは2007年度に始まり、今回で10年目。政治判断による方式の変更など曲折を経ながらも、自治体の間ではテストを指導に生かす取り組みが定着してきた。一方で、結果の公表や活用を巡る問題もたびたび浮上している。

 今回の学テには14日時点で国公私立の計約3万校、218万人が参加を予定。同日以降の地震で熊本県全域で中止され、大分県では3市町の公立小中30校、宮崎県では4町村の公立中7校が実施を見送った。

文京区の私立中学高等学校だけが集まる連合進学相談会 5月29日に秋葉原UDXで開催

文京区の私立中学高等学校だけが集まる連合進学相談会が、5月29日(日)、秋葉原UDXで開催される。文化と歴史の香り高い文京区の中学・高校19校が秋葉原に集まるこの相談会には、各学校の相談コーナーが用意されており、パンフレットなどからは伝わってこない、生徒の学校生活や学習内容などの話を直接学校の先生方から聞くことができる貴重な機会だ。入場無料で、事前予約は不要。

◎文京区立中学高等学校 連合進学相談会の参加校
獨協中学校[男子校]、貞静学園中学・高校[共学校]、駒込中学・高校[共学校]、桜蔭中学校[女子校]、文京学院大学女子中学・高校[女子校]、東洋女子高校[女子校]、淑徳SC中等部・高等部[女子校]、京華中学・高校[男子校]、跡見学園中学・高校[女子校]、村田女子高校[女子校]、東洋大学京北中学・高校[共学校]、東京音楽大学付属高校[共学校]、京華女子中学・高校[女子校]、郁文館中学・高校[共学校]、日本大学豊山中学・高校[男子校]、東邦音楽大学附属東邦中学・高校[共学校]、昭和第一高校[共学校]、京華商業高校[共学校]、郁文館グローバル中学・高校[共学校]

◎開催概要
5月29日(日)10:00-16:00
連合進学相談会事務局 主催
「文京区立中学高等学校 連合進学相談会」
会場:秋葉原UDX南ウィング4F
お問い合わせ:TEL.03-3828-4366(駒込学園企画広報室)

説明会_表PAGE1 説明会_裏PAGE1

 

京大 特色入試、「出願要件」緩和へ

京都大は3月30日、2016年度入試(15年度実施)で初実施した「特色入試」で、一部学科が出願要件とした「国際科学オリンピック日本代表」などを17年度入試から撤廃し、要件を緩和すると発表した。要件が厳しくて志願者が少ないためで、全体の募集人数は108人から144人に増やす。同オリンピックは20歳未満の中高生を対象に数学や物理、化学などの成績を競う国際大会。日本代表などを出願要件とした工学部の地球工学科と工業化学科の志願者は0人、情報学科は1人と低迷した。

年間の受講料は150万円 難関受験専門の会員制学習塾「elio」が開校

4月6日の日経MJに「スタディラボ、プロ講師の会員制塾、小中学生にキャリア教育、年150万円、有識者が講演」の見出しで、東京都豊島区の株式会社スタディラボ(地福武史社長)が、茗荷谷(東京・文京区)と武蔵小杉(川崎市)に開校した難関受験専門塾「elio(エリオ)」の記事が掲載された。

ロボット教材で論理的思考力に加え空間認識力も高める

ロボット教材で論理的思考力に加え空間認識力も高める

エリオは、小学生から中学生までを対象にした「会員制」の難関受験専門塾だ。年間の受講料は150万円程度と高額な上に、入塾を希望する子供の保護者と1カ月かけて面談し、教育方針が合えば会員となり入塾できるという門戸の高さ。

授業は、受験指導を中心に、韓国製のブロック知育玩具「IQ KEY」を用いたロボット教材による思考力を鍛えるプログラムや、医学、科学、ビジネスの3分野から有識者を招き定期的に講演会を開くことで、子供たちに将来のキャリアを考える機会を提供する。同社のアドバイザーで人工知能学会の会長の、松原仁・公立はこだて未来大学教授によるロボット工学の特別講義も受講できる。「大学入試改革など子供を取り巻く環境変化の下、従来型の塾では不安に感じる保護者らの需要を取り込む。」と、同記事ではエリオの特徴を伝えている。

また、学生のアルバイト講師は雇わず、全員が経験豊富な各分野のプロ講師であることも魅力のひとつだ。小学生は私立・国立の難関中学受験対策として少人数定員の教科指導に加え、リーダーシップや判断力など育むプログラムやネイティブ講師によるオンライン英会話のレッスンも提供する。キャリア教育では、子供の教育費に悩む家庭が多いため、保護者向けにファイナンシャルプランナーが教育資金についての相談に応じるほか、海外留学のノウハウや心理カウンセラーによる支援も提供するという。

スタディラボは、2015年8月に学習塾「栄光ゼミナール」を展開する旧栄光ホールディングス(現ZEホールディングス)出身の地福武史社長が設立。4月時点での生徒数は、2教室で70人と定員に達している。20年までに都心で10校舎まで増やす。

富山大入試に新幹線効果

北陸新幹線の開業後初めて迎えた今年の富山大の入試で、新幹線沿線の東京、埼玉、長野の各都県からの志願者が急増した。前期日程では、一昨年、昨年と50人台だった東京都からの志願者が、今年は前年比50%増の約80人となった。大宮駅がある埼玉県からの志願者は約60人で昨年の2倍以上に。関東1都6県全体では同35%増の約330人だった。東京、埼玉と同様、富山からのアクセスが改善した長野県からは同30%増の約290人。一昨年、昨年と210人台だったが、大きく伸びた。

東大、理3に面接導入へ 18年度から

東大は3月10日、2018年2月に実施する理科3類の前期日程2次試験から面接を導入すると発表した。理科3類への入学は実質的に医学部進学につながるため、入学時に学生の資質をみる必要があるとしている。今夏までに具体的な面接方法を決める予定。医師になるのにふさわしい資質のある学生を、学力だけでなく多面的に選抜するのが狙い。東大理科3類は、大学入試の中でも最難関とされる。

大学新テスト採点で人工知能AIの導入を検討 文科省が最終報告案に明記へ

大学入試センター試験の後継となる平成32年度開始予定の「大学入学希望者学力評価テスト」で、新たに導入される記述式試験の採点業務について、文部科学省が作業の効率性や安定性を高めるため、人工知能(AI)の活用を含めた技術開発を推進する方針であることが3月6日、分かった。11日の同省専門家会議で示される最終報告案に盛り込まれる見込み。大学入試の採点業務でのAI導入は国内初とみられるが、技術的な課題もあり実現までには曲折も予想される。

埼玉県公立高校入試 4万8038人

埼玉県内の公立高校の入試が3月2日にあり、147校で4万8038人が学力検査に挑んだ。一部の学校で3日に実技検査や面接があり、10日に合格者が発表される。県教育局は、難易度は「平年並み」とみて、5教科の予想平均点を263点(各教科100点満点)とした。昨年の5教科の平均点は259・1点だった。思考力や表現力をはかるため、記述式問題が全体の約67%を占めた。「上位層と、基礎が身についていない層の差が顕著になっている」として、基礎的な知識を問う問題も重視した。

早慶立、ネット出願に移行 17年度入試から

早稲田大、慶応大、立教大の各校は2月24日、2017年度入学者向け一般入試の出願から紙媒体での手続きを廃止し、インターネットに移行すると発表した。全国各地でネット出願を導入する大学が出てきており、3校も実施環境が整ったと判断した。インターネット出願で果たして、志願者数で早大は近大・明大を抜き返せるか?全国各地に試験会場を置き、各地域の無償奨学金の贈与の人数を特定すれば、抜き返せると思うが如何。