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令和4年度 大学入学共通テスト 53万人出願 

 大学入試センターは2021年12月7日、令和4年度の大学入学共通テストの確定志願者数を公表した。 志願者数については530,367人(対前年度比 4,878 人減)内訳は・高等学校等卒業見込者(現役生)は 449,369 人(対前年度比 426 人減) ・高等学校等卒業者(既卒者)は 76,785 人(対前年度比 4,222 人減) ・高卒認定等の志願者は 4,213 人(対前年度比 230 人減)

現役志願率は 45.1%で過去最高(対前年度比 0.8 ポイント増)
「現役志願率」は令和4年3月高等学校等卒業見込者(現役生)のうち、共通テストに 出願した者の割合(共通テスト志願者のうちの現役生の割合ではない)。
 共通テスト利用大学・専門職大学・短期大学総数については利用大学・専門職大学・短期大学総数は 864 大学。前年度より2大学減(公立大学:2大学増、公立専門職大学:1専門職大学増、私立専門職 大学:1専門職大学増、公立短期大学:1短期大学減、私立短期大学:5短期大学減)

茨城県公立高 22年度募集定員 全日制1万7750人 前年度比440人減

 茨城県教育委員会は11月18日、2022年度(令和4年度)の県立高校募集定員を発表した。全日制は1万7750人で前年度より440人減った。水戸第一(普通)等10校で11学級減となった。少子化に伴う生徒数の減少などを踏まえ、定員の見直しを図った。定時制は920人、通信制は340人で前年度から増減なしだった。
 県教委高校教育課によると、来春の県内の中学校卒業者数は2万5846人の見込み。

鳥取県公立高入試「特色入学者選抜」を導入 推薦入試を廃止 23年度から

 鳥取県教育委員会は11月24日、2023年度の県立高校入試から推薦入試を廃止し、代わりに「特色入学者選抜」を導入すると発表した。各高校が示す「求める生徒像」を踏まえ、中学校からの推薦書に代わり、志願者が自己PRの志願理由書を提出する仕組み。志願者の強い目的意識や主体性をみる。新選抜は推薦と同じく2月上旬ごろに行う。
 推薦入試の倍率が1倍を割る高校が多くなっていたため、県教委が選抜方法の見直しを検討していた。試験は面接か口頭試問を全員に課すほか、学力・作文・小論文・プレゼンテーションのうちの一つ以上を実施する。

新資格「データサイエンス数学ストラテジスト」  資格試験の公式問題集を日経BPから9/6に発行

「数検」(数学検定・算数検定)を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会(東京・台東区、清水 静海 理事長)は、データサイエンスの基盤となる数学スキルとコンサルティング力を兼ね備えた専門家として認定する新資格「データサイエンス数学ストラテジスト」の公式問題集中級と上級の2冊を、株式会社日経BP(東京・港区、吉田 直人社長)から2021年9月6日(月)に発行する。

 新資格「データサイエンス数学ストラテジスト」の試験問題を解く力、考え方を身につけるための問題集で、それぞれ中級・上級相当の本試験2回分の問題を掲載している。

 Society5.0の時代が到来するにあたって、データサイエンス、AI戦略、ビッグデータ、IoT等に対応できる人材の需要は高まっており、今後、国は年間約25万人(リテラシーレベルでは50万人)を育成することを検討している。日本数学検定協会は、データサイエンス戦略(データの把握や分析など)において必要とされる数学的スキル・リテラシーの理解度・習熟度を測定し認定する「データサイエンス数学ストラテジスト」の資格制度を、2021年9月に新設する。

 資格試験の詳細や申込方法などについては、2021年9月にWEBで公開する予定だ。

【「データサイエンス数学ストラテジスト」資格試験概要】

●試験概要

<中級>

受験資格      :なし

対象の目安     :社会人・大学生・高校生

数学のレベル(目安) :数検準2級程度(数学I・Aまで)

問題数(5者択一問題):30問

試験時間      :90分

合格基準      :60%(18問)以上

<上級>

受験資格      :なし

対象の目安     :社会人・大学生・高校生

数学のレベル(目安) :数検準1級および大学初学年程度まで

問題数(5者択一問題):40問

試験時間      :120分

合格基準      :70%(28問)以上

◆書籍概要

■データサイエンス数学ストラテジスト [中級] 公式問題集

ページ数:144ページ

ISBN  :978-4-296-10988-3

定価  :2,200円(本体2,000円+税10%)

発行日 :2021年9月6日(月)

判型  :A5判

著者  :公益財団法人 日本数学検定協会

発行所 :株式会社日経BP

発売所 :株式会社日経BPマーケティング

■データサイエンス数学ストラテジスト [上級] 公式問題集

ページ数:192ページ

ISBN  :978-4-296-10989-0

定価  :2,640円(本体2,400円+税10%)

発行日 :2021年9月6日(月)

判型  :A5判

著者  :公益財団法人 日本数学検定協会

発行所 :株式会社日経BP

発売所 :株式会社日経BPマーケティング

私立高校を盛り上げる新サイト『高校受験エクスプレス』がサービス開始

 株式会社リヴィジョン(東京都千代田区、富永光太郎代表取締役)は、6月1日、『高校受験エクスプレス(https://jyuken-ex.jp)』を立ち上げた。高校入試を主体とし、生徒だけでなく保護者も視野に入れた情報を掲載するウェブメディアだ。

 これまで同社は、1都3県を対象にした受験校検索サイト『併願.com(https://hs-heigan.com)』、『単願.com(http://単願.com)』、この4月には『都立王(https://toritsu-king.com)』立ち上げている。

 同社が最初にリリースした学校検索サイト『併願.com』は、文字通り併願校を検索するサイトだったが、私立高校から第一希望、単願者を集めたいという声があり、それに応える形で入り口を分けた『単願.com』を作った。

 昨年からのコロナ禍で、各学校が休校中になり、私立と公立のオンライン授業の差、安全志向からか、昨年は私立単願のユーザー数がかなり伸びたそうだ。

「単願で決められるなら決めようという考えが各ご家庭であったのではないかなと思います。直接私立高校さんに聞いても同様に、単願での受験が増えているという声が多いです」と、同社メディア事業部部長の新田匡氏はコロナ禍の影響を語る。

『都立王』は、都立高校と私立高校を比較するサイトだが、大学の合格実績なども含めた都立、私立の学校の特色を見ることができ、『都立王』と名乗っているが、私立高校の優位性も見ることができるエスプリの効いたサイトになっている。

 この3つのサイトは、ユーザーが自分の内申点を入れ、住んでいるエリアや通いたいエリアを選択することで、その情報からユーザーにオススメの学校が表示される。

 このように今までは受験生を主な対象にしていたが、今回立ち上げた『高校受験エクスプレス』には、受験生だけではなく、保護者の視点も取り入れた。

 1都3県ごとに違う入試の形態、学校別の試験傾向、勉強の仕方などはもちろんこと、受験生のサポート方法や勉強できる環境作り、体調管理などの保護者向けの情報も充実している。

 また、『高校受験エクスプレス』は、学校紹介にも力を入れており、先述した3つののサイトを繋ぐ役割も担う。 同社が4つのサイトを展開する根底にあるのは「私立高校全体を盛り上げたいからです」(新田氏)という想い。「高校受験といえば『高校エクスプレス』」と真っ先に思い浮かべてもらえるサービスを目指す。

AOIが全国の高校教員へ向けて総合型選抜(旧AO入試)の指導者向け動画コンテンツを無償提供へ

 株式会社花形(京都府京都市、小澤忠代表取締役)が運営する「総合型選抜専門塾AOI」(以下「AOI」)が、総合型選抜(旧AO入試)に関する指導補助教材プログラム「AOI for Teachers」を全国の高校教員へ無償提供している。また、同時に、指導時の課題教員の質問に答える会員制のチャットサービスの無償提供も開始した。

「AOI for Teachers」は、生徒ではなく、先生のためのツール。コンテンツは、10本の動画教材で構成され、総合型選抜の基礎知識と小論文、プレゼンテーションなどの指導・対策が学べる(2021年7月現在)。また、会員制のチャットサービスを設けることで、受験情報の共有、他校の先生との意見の交換や指導課題へのアドバイスなどを受けられるようにした。

 AOIは、総合型選抜専門塾で、科目別ではなく、「ロジカルシンキング」や「社会課題分析」など、人づくりをベースとしたカリキュラムを用意する。また、生徒の学校成績や活動実績などの基礎情報のみならず、定性評価も含めより多くのデータベースを蓄積し、総合型選抜に特化した学びを提供。これまで、ここで学んだ約1500名の生徒が、総合型選抜(AO入試)で大学に入学している。

カリキュラムは「志望理由書」などの基礎的な部分から「指導方法&方針」などの応用的な部分までを網羅(画像は「指導方法&方針」のカリキュラム例)

 同社は「AOI for Teachers」を通して、受験生やその周りの学校教員などに総合型選抜の本質を深く理解してもらうこと、それによって偏った判断ではなく正しいスタンスで選択肢を選べるような教育現場の実現を目指す。また、その先に「地域・教育格差の是正」と、総合型選抜が日本全国で主流になることで「“学校”歴社会への脱却」を図ろうとしている。

 今、全国の大学で入学者選抜改革が進められ、いわゆる5教科の点数だけで合否を決めるのではなく、様々な視点で評価する総合型選抜などの入試が存在感を高めている。このような背景の中、AOIは指導者へ向けた指導コンテンツを提供することは意義深い。

 今後、総合型選抜、推薦入試をはじめとした多様化する入試への対応を推進する塾がどのように成長するか注視したい。

Z会 自宅で受験可能な大学入学共通テスト対策テスト「Z会×スタギア 大学入学共通テスト形式 到達度確認テスト(CBT)」共同実施へ

 株式会社Z会(静岡・三島市、藤井 孝昭 代表者)は、株式会社EduLab(エデュラボ、東京・渋谷区、髙村 淳一 代表取締役社長)グループの株式会社教育測定研究所(大竹 博之 代表取締役社長)と共同で、「Z会×スタギア 大学入学共通テスト形式 到達度確認テスト(CBT)」を実施する。

 Z会がこれまで培ってきた作問能力と、JIEMによる信頼性の高いCBT技術とをかけ合わせることにより、『大学入学共通テスト』が重視する「思考力・判断力・表現力」に完全対応した新しい『大学入学共通テスト』対策として開発、スタギア『受験の窓口』にて提供する。


■ことば解説:CBT(Computer Based Testing)コンピュータ上で実施する各種試験の形態。試験に関わる一連の作業の自動化を実現する。

「Z会×スタギア 大学入学共通テスト形式 到達度確認テスト(CBT)」は、大学入学共通テストの到達度を正確に測ることができるオンラインの在宅テストとなっており、7月と12月の年に2回、一週間の試験期間中であればいつでも受験が可能。5教科16科目で、基礎問題と応用問題それぞれの伸びしろや課題をグラフから把握することができる他、志望大学別のグループ内における相対的な順位を確認することが可能となる。

  • 「Z会×スタギア 大学入学共通テスト形式 到達度確認テスト(CBT)7月」概要

形式:マーク式CBT(自宅受験)
申込期間:2021年7月15日〜7月25日
試験可能期間:2021年7月27日~8月4日(*この期間内であればいつでも実施可能)
対象:高校3年生・高卒生

試験科目:5教科16科目(「英語リーディング」「英語リスニング」「数学I・数学A」「数学II・数学B」「国語」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「世界史B」「日本史B」「地理B」「倫理,政治・経済」「現代社会」)
*試験問題は、Z会の通信教育「専科 共通テスト攻略演習」8月号教材と同一の内容(問題)。

料金:3,000円(税込)
スタギアプライム会員は500円(税込)
Z会の通信教育「専科 共通テスト攻略演習」8月号受講者は無料招待
申し込み方法https://studygear.evidus.com/testing/achievement-test_pfへ。

2021年大学入学共通テスト 追試験2週間後に実施 

 2022年1月の大学入学共通テストの新型コロナウイルス対策として、今年同様に追試験を本試験の2週間後に実施すると6月4日の閣議後の記者会見で、萩生田光一文部科学相が発表した。
 今年全都道府県に設置した追試会場について来年どうするかは、コロナの感染状況などを踏まえながら秋頃に決定する。

 2021年の共通テストは1月15、16日。新型コロナウイルス感染などで欠席した場合の追試験は29、30日に実施。今年の共通テストは、一斉休校による学習遅れに配慮し、出願時に「第2日程」として追試日程を選択できたが、来年は実施しない。

総合学習支援の窓口プラットフォーム「スタギア」 2021年5月リリースに向けティザーサイトを公開

 株式会社EduLab(東京・渋谷区、髙村 淳一 代表取締役社長)グループの株式会社教育測定研究所(大竹 博之 代表取締役社長)は、総合学習支援の窓口プラットフォーム「スタギア」について、2021年5月のサービス開始に先立ちティザーサイトを本日4月15日に公開するとともに、大学情報・入試に関するメディア「スタギア大学受験」(β版)を4月22日より提供開始することを発表した。


「受験の窓口」:英検®など検定試験をはじめ、様々な検定・資格・試験にいつでも簡単に申し込むことができる。また月額500円(税込)の「スタギア」プライム会員に登録すると、各種検定・試験をお得に受験することが可能となる。割引対象の検定・試験は「英検S-CBT」平日受験、「英検Jr.」、「CASEC」からスタートし、2021年春以降、順次拡大していく予定だ。

「学習の窓口」:英検®・漢検・数検といった「3大検定」の公式ラーニングサービスをはじめ、各種学習サービスをオンラインで提供する。これまで別々に参考書などを購入し対策する必要があった各種検定・試験が、「スタギア」プライム会員なら一日「約17円」で学習し放題となる。

「情報の窓口」:受験や学習に関する情報を提供する。約530万人の会員データベースを基盤に、検索履歴だけではなく学習履歴、受験履歴等といった総合的なデータを分析し、AIリコメンデーションエンジン「CAERA」を搭載することで、利用者のニーズに合った精度の高い情報を提供していく。

佐賀・高1模試の英語問題 イスラム教とテロリスト結びつける表現

 佐賀新聞は1月30日に「佐賀県模試の英語問題に疑問の声 イスラム教とテロ結びつけ?」と報道した。佐賀県内の高校生を対象にした英語の設問に、貧困やイスラム教とテロリストを結びつけるような表現があり、佐賀新聞の読者から出題を疑問視する声が佐賀新聞に寄せられた。疑問の声があがったのは、英語の文章を読み解く設問。文章は高校生の作文で、エジプト旅行の体験談として、しつこく絵はがきを売る子どもらに疑問を持ち、父親に理由を尋ねる場面がある。父親は「稼ぐことができなかったら、食べ物を求めてモスクに行き、テロリストになる」と答えていた。文章全体としては、旅行の実体験などを基に、高校生は「困っている人を助けたい」と決意し、貧困や戦争のない社会を願っている。


 佐賀県教委の落合裕二教育長は2月2日、記者会見を開き、「教職員の日頃の人権意識や国際問題に対する指導が行き届いていなかった。責任を感じている」と陳謝し、「全体的には世界の貧困や戦争をなくすことに貢献したいとの内容で差別の意図は全くなく、筆者には一切責任はない」と強調した。この問題は県内の高校の教員でつくる部会が作成したもので、部会は不適切だったことを認めたうえで、再発防止に努めるとし、問題作成のチェック体制強化を検討するとした。